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DAZN観戦 2021年J1リーグ第37節 サンフレッチェ広島vsFC東京

2021-12-01 16:24:13 | サッカー視聴記(2021年J1)

<広島スタメン> 3-4-2-1
GK 林卓人
RCB 野上 CCB 荒木 LCB 佐々木
RWB 藤井 DH ハイネル DH 塩谷 LWB 東俊希
IH 柴﨑 IH エゼキエウ
FW 鮎川
<FC東京スタメン> 4-2-3-1
GK 波多野
RSB 内田 CB 渡辺剛 CB 森重 LSB 長友
DH 青木 DH 安部
RSH 東慶悟 CH 高萩 LSH 渡邊凌磨
FW アダイウトン

シーズン後半で監督が退任して内部昇格・既に新監督もほぼ内定済み・ACL圏の可能性無し・降格も回避という共通点を持つクラブ同士の戦いで、消化試合の見本ともいうべき試合。

35節・マリノス戦での衝撃的な大敗(0-8)がトリガーとなり、長谷川健太氏が辞意を表明したFC東京。
これまでシーズン途中での退任は無かった長谷川氏でしたが、残り3戦というタイミングでチームを去り、代行的に監督の座に就いたのはGKコーチだった森下伸一氏。
GK出身の監督が生まれるのはJリーグでも珍しく(J初期のエメルソン・レオン氏ぐらいか)、急ごしらえという感じが拭えない状況です。
来季は既に新潟監督のアルベルト・プッチ・オルトネダ氏就任が予定されており、残された仕事は残務処理……といっては失礼でしょうが、それでも前節(徳島戦・0-2)の敗戦でその雰囲気は一層深まってしまい。
出場停止から復帰した森重を軸として、チームを引き締める事が出来るでしょうか。

一方、残り5試合というタイミングで広島監督に昇格した沢田謙太郎氏。
前年に前監督・城福浩氏の非常事態(身内の不幸)により1試合指揮を執った経験があるものの、就任後は2敗1分けと振るわない成績。
既に来季はミヒャエル・スキッベ氏の就任が内定と、こちらも敗戦処理感が漂っている状態です。

試合開始からの主導権の奪い合い(前半3分、藤井のドリブルを長友が止めるシーンは見応えあった)を経て、落ち着きを見せる展開。
FC東京は最終ラインからボールを繋ぐ意思を強め、それに対して広島がプレッシングを掛けるという構図になります。
来季は新潟でポゼッションスタイルを貫いたアルベルト氏という事で、それに合わせるように森下氏はチームを作り上げているのでしょうか。

それでもFC東京のビルドアップに対し、プレスで流れを作らせない広島。
ボール奪取・パスカットからの好機を作り続け、迎えた12分の左コーナーキック。
キッカー柴﨑がファーサイドにクロスを入れると、密集をニアサイドに寄せた隙を突いて塩谷がフリーでボレーシュート。
Jリーグに復帰して4試合目(スタメン2試合目)の塩谷、綺麗に復帰後初ゴールを決めて先制に成功した広島。

反撃したいFC東京は16分、最終ラインからショートパスを繋ぐ攻撃をフィニッシュに繋げ。
右サイドでの前進から青木が逆の左へ展開、安部の手前からのクロスをアダイウトンが頭で受けると、そのままバイシクルでシュートに持っていきます。(GK林卓キャッチ)

しかし広島も一定のボールポゼッション能力はあり、その後は遅攻を中心として、時間を使いつつ好機を作り。
23分にはGK林卓から左サイドへ渡り前進、東俊とエゼキエウを中心として運んだのち、スルーパスに走り込んだ鮎川がエリア内左奥からマイナスのクロス。(ニアでエゼキエウが走り込むもクリアされる)
スコアとペースの両方で主導権を握りつつ、飲水タイムを迎えます。

ブレイクを挟んだ影響か、第2クォーターでは両サイドともやり方が微妙に変えられたビルドアップ。
広島はチームの伝統ともいうべきミシャ式の基本形(ボランチが3バックの間へ降りる)から、野上が前目に出る形を見せ始め。
一方のFC東京は、トップ下の高萩を軸として、彼が降りる位置によって周囲の立ち位置を変えつつ繋ぐ立ち回りを見せます。
双方ぶつかった結果、ペースを握ったのはFC東京となり。
様々な場所に位置を変える高萩を捕まえられない広島は後れを取り、好機を量産していくFC東京。

しかしボールを運べるようになるも、フィニッシュには繋げられないという、ポゼッションスタイルにありがちな状況に陥ります。
1トップの選手(アダイウトン)もフラストレーションが溜まりがちな展開で、前半の終盤はそれを敏感に受け取ったのか、裏狙いのロングパスを多用する攻撃を見せ。
45分には左サイドで森重のロングパスに走り込んだアダイウトン、カットインでハーフレーンに流れ、エリア内左からクロス気味にシュートを放つも枠を捉えられず。
その後も長友が裏へロングパスを送り続け、それにアダイウトンが走り込む姿は、まるでガス抜きをしているようでありました。
結局得点は生まれる事無く、1-0で前半を折り返し。

後半が始まり、その幕開けは広島・ハイネルがFC東京・高萩との交錯で足を痛めてしまうというもの。(暫くして復帰)
シーズン終盤故、故障には気を付けたい所でしたが、その要素に後半の広島は足を引っ張られる事となります。

広島ペースの入りを経て、迎えた後半5分のFC東京の攻撃。
長友のロングパスの跳ね返りを繋ぎ、安部のスルーパスを受けたアダイウトンが再びカットインでエリア内左へ。
中央へのパスはブロックされるも、安部が繋いで青木がミドルシュート。(枠外)
失点は防いだ広島でしたが、ここで柴﨑が足を痛めてしまい続行不可能となり。
自力で立ち上がるもピッチに退いた柴﨑、代わって茶島が投入されます。

早めに追い付きたいFC東京は、森重から攻撃を組み立て。
左サイド重視の攻撃を展開し、その最後方で縦パス・ミドルパスを入れる役を演じる森重。
その傍らで、高萩はその中に加わらないといったシーンが目立ち。

左サイド=森重・右サイド=高萩といったゲームメイクの分担が行われているのでは、といった邪推をしているうちに、迎えた13分。
右サイドのスローインを受けた高萩から、返されたボールをダイレクトで東慶がクロス、ニアサイドで合わせにいった青木が潰れてスルー。
バウンドしたボールにアダイウトンが跳び込んでヘディングシュート、GK林卓のニアサイドを抜いてゴールネットを揺らします。
同点に追い付く事に成功したFC東京。

その後は双方停滞、好機が生まれない展開を経て、18分に動いたFC東京ベンチ。
東慶→永井へと交代します。
2トップ(4-4-2)かと思われましたが、永井が中盤のようにも見え。
渡邊凌が右サイドへと移ったのは間違い無かったですが。(2トップだとしたら、高萩が左SHか)
20分に好機を掴み、右サイドで人数を掛けてパスを繋ぎ、渡邊凌が中央へとスルーパス。
アダイウトンがエリア内へ走り込むも、GK林卓が判断良く足でクリアしてシュートは撃てず。

広島も交代効果を得ようと、21分にハイネルとエゼキエウに代えて青山とジュニオール・サントスを投入。
その目論見通りとなり、23分には青山が右サイド手前からクロスを上げると、ファーでの折り返し(東俊)を経て茶島がゴールエリア手前で収める絶好機。
しかし切り返しの連続から放たれた茶島のシュートは威力に欠け、FC東京・渡辺剛のブロックに阻まれてしまいます。
尚も24分、一旦攻撃が途切れるもサントスの左サイドでのボール奪取で続行し、そのままカットインでエリア内左を突くサントス。
マイナスのクロスが跳ね返された所を、東俊がシュートしますが惜しくも(ブロックに当たり)ゴール右へと外れ。

交代によるペース奪取が続き、飲水タイムが挟まれ。(24分)
明ける際にFC東京は2枚替え、アダイウトン・内田→紺野・中村帆高へと交代。
永井の1トップという布陣になります。(紺野は右SHに入る)
広島は交代はしなかったものの、ウイングバックの左右を入れ替え、右=東俊・左=藤井に。

最前線に回った永井、27分には激しいチェイシングの末、GK林卓からボールを奪うシーンが。(その後右からエリア内にパスを送り、高萩スルーも繋がらず)
33分には右CKから、キッカー渡邊凌のファーサイドへのクロスを森重が頭で合わせるも、GK林卓がキャッチ。
縦に選手を並ばせた布陣から、広島の1点目同様にフリーとなれた森重でしたが、モノに出来ず終わり。
……と思われましたが、マークを外してしまった広島・野上が足を痛め、続行不可能となるアクシデントが。
この日2度目の事態に追われてしまった広島、J1初出場となる住吉ジェラニレショーンを投入します。(同時に鮎川→浅野へと交代)

以降はオープンになっていき、カウンターが幅を利かせる展開となります。
38分にはFC東京も最後のカードを切り、安部→品田へと交代。
FC東京の好機が目立っていたものの、決定機を作ったのは広島。
40分、パスカットでこぼれたボールを藤井が拾い、左ハーフレーンで切り込んでクロスの体勢に。
入れられたボールがゴール方向へと向かい、あわやという軌道を描いたもののゴールバーを直撃してしまいます。
結局これをモノに出来なかった広島、CKを得るもそれが逆に仇となり。

二次攻撃を仕掛けようとするも、サントスのボールキープが奪われてFC東京のカウンターに。
高萩の対角線(左→右)のロングパスを受けた永井が前進、エリア手前で繋ぐ展開を作ったのち、渡邊凌のパスを右ハーフレーンで受けた紺野。
広島サイドがエリア内への帰陣を果たす中で、躊躇無くエリア手前からシュートを放つと、弧を描いたボールはGK林卓を越えてゴールに突き刺さり。
芸術的なシュートでプロ初ゴールを挙げた紺野、勝ち越し点を齎しました。

残された時間で、何とか反撃を試みる広島。
44分には青山のエリア内右へのスルーパスにサントスが走り込み、FC東京・長友に先に抑えられるもボール奪取したサントス。
しかしFC東京・品田に奪われてシュートは撃てず。

アディショナルタイムに突入し、セットプレーも絡んだ影響で、荒木も前線に張りっぱなしとなり攻める広島。
連続でクロスを上げる展開を作るもゴールは遠く。
最後に左CKを得て、クロスのクリアボールを右サイドで拾ったサントスから再度クロス、ファーサイドでこぼれた所を佐々木がシュートするもブロックに阻まれ。
尚も跳ね返りを塩谷が拾い繋ぎますが、結局ゴールは奪えず、1-2のまま試合終了の笛を聴く事となり。
監督交代後の初勝利を挙げたのはFC東京という結果になりました。

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DAZN観戦 2021年J1リーグ第36節 柏レイソルvsアビスパ福岡

2021-11-23 16:19:37 | サッカー視聴記(2021年J1)

<柏スタメン> 4-4-2
GK キムスンギュ
RSB 大南 CB 高橋祐治 CB 古賀 LSB 三丸
RSH マテウス・サヴィオ DH 三原 DH ドッジ LSH 仲間
FW クリスティアーノ FW 武藤
<福岡スタメン> 4-4-2
GK 村上
RSB エミル・サロモンソン CB カルロス・グティエレス CB ドウグラス・グローリ LSB 志知
RSH 金森 DH 中村 DH 前 LSH 杉本
FW フアンマ・デルガド FW ジョン・マリ

オーソドックスな4-4-2同士の、リアクション重視のサッカーを展開するクラブ。
ぶつかり合うとなれば、睨み合い・我慢のし合いの展開が予想されますが、逆に1つの拍子で歯車が狂い流れが一気に傾く事もありがち。
そんな展開を避けるべく、徹底して崩れずに睨み合う事を止めない事が求められる対戦となりました。

個人的な話をすると、下位カテゴリの試合を中心に観ている身としては、「自分達のサッカー」がピッチ上に色濃く表れる試合は非常に趣深いものがあり。
ただし相手が居るのがサッカーというスポーツであり、サッカーを表現できる状況というのは、相手の強度が足りないが故に長所を存分に出せるという要因も少なからず存在します。
当然その強度はカテゴリが上がる程強くなる訳で、J1ともなると「自分達のサッカー」だけでは生き抜くのは不可能なレベル。
それを承知で尚も自身のスタイルの完成度を高めていくと共に、「相手に合わせたサッカー」も取り入れつつ、J1で勝ち抜ける程のチーム力を身に付けるのが理想形ですが現実は難しい。

既にリーグも終盤の中、柏・福岡ともに残留を決めたクラブ。
ともに苦しい時期もありましたが、接戦をモノにして勝利を稼ぐ姿は、無事これ名馬といった感じでしょうか。

立ち上がりの福岡は前半1分、相手のクリアボールをサロモンソンがダイレクトで縦パス、マリのポストプレイを挟んでさらにフアンマがダイレクトでエリア内左へスルーパス。
走り込んだ杉本のクロスはクリアされるも、縦に速い攻撃を見せるという「堅守からのカウンター」というリアクションサッカーの定番のスタイルを展開。
これを機に序盤の主導権を掴んだ福岡。
一方の柏も同じく1分に、左サイドから運んで武藤が一気に裏へスルーパス、走り込んだ仲間がシュート(オフサイドで取り消し)と同様の思考が窺える攻撃を見せます。

しかしペースを握る福岡が押し込み、開始10分間で3度コーナーキックを得る等攻勢を掛け。
少ないパス数で敵陣深めを突き、得たセットプレーをモノにするという、これまた判り易いリアクション系のスタイルの得点パターンを見せます。
その流れのまま14分に4本目のCKを得た福岡ですが、中々シュートには結び付かずにいると、同じスタイルの柏もやり返し。
17分には右サイドからのスローイン、大南からライナーでのクロスが上がると、ファーサイドで仲間がボレーシュートにいくもジャストミート出来ず。(GK村上キャッチ)
直後の18分には今度は福岡が、後方での繋ぎを経てグティエレスが一気にエリア内へロングパスを送ると、エリア内左でフアンマがダイレクトでボレーシュート。(ゴール上へ外れる)

立ち上がりの福岡ペースが終わりを告げるも、お互い縦に速い攻撃を理想とするため、激しく攻撃権が入れ替わる展開に。
カウンターの好機を得ても、相手の素早いトランジションを受けて結局遅行を強いられるか、そのまま強引に攻めるもシュートに繋げられないといったシーンが目立ち。
この切り替えの早さもJ1ならではといった感じですが、得点の匂いは中々生まれずに時間が進んでいきます。
24分には福岡のチャンス、相手クリアを前が左サイドで繋ぎ、杉本のスルーパスに走り込んだ志知がグラウンダーでクロス。
ニアサイドに金森が走り込んでシュートにいくも、ミート出来ずGKキムスンギュが抑え。
こうした少ない好機を決められるか否かで展開も大きく変わりますが、この日は決まる事無くスコアレスは続きます。

遅めの飲水タイム(28分)を経て第2クォーター、中央の堅い福岡に対し、柏がボールポゼッションを高めて攻撃していくも効果は薄く。
最後方からパスを繋いで前線へ運び、サヴィオからスルーパスが供給されるも、それが繋がらずに終わり後一歩といった感じでした。
一方の福岡はエリア内へのロングパスでマリを走り込ませるシーンを度々演出。
GKキムスンギュが際どい所でパンチングで掻き出す場面(37分)も見られ、シュートは生まれずとも一発のパスで相手を脅かす攻撃。
この時間帯は柏の脅威となっていたマリ、38分に柏・三原に倒され反則、良い位置(ゴール中央・エリアからやや手前)での直接フリーキックとなります。
これをサロモンソンが直接シュートしますが、落ち切らずゴール上へと外れ。
結局フィニッシュはこのシーンぐらいのものでしたが、福岡優勢といった印象で前半を終えます。
尚、アディショナルタイムに福岡・グティエレスが柏・クリスティアーノとの交錯で倒れ込み、そのまま前半終了の笛が吹かれる事態に。
危ぶまれましたが、暫くして起き上がり後半も無事にピッチに立ちました。

前半に相手の出方を伺ったのちに後半勝負、という絵図が描かれ易いのもリアクションサッカーの特徴でしょうか。
十分に相手の特徴を把握して迎えた後半1分に早くも福岡の好機。
GK村上のロングフィードをフアンマが合わせるという単純な攻撃ながら、金森のエリア内へのパスを受けたマリがシュート(GKキムスンギュキャッチ)と、手数を掛けずに繋がれば強力な手段でもあり。
一方の柏も5分、空中戦を経て拾ったサヴィオがスルーパス、今度はクリスティアーノに渡ってエリア内左へと進入。
そしてクリスティアーノのシュートが炸裂するもGK村上がセーブ、こぼれ球を武藤が繋ぎ、サヴィオがシュートしますが福岡・志知がブロックで防ぎ。
ともに得点チャンスを生み出し、後半勝負の様相が表われた立ち上がり。
しかしモノに出来ず終わった事で、再度睨み合いの展開となります。

そんな中、12分には福岡・マリが空中戦で痛み倒れ込む中、柏が長いポゼッションにより敵陣で攻撃。
最後は大南のエリア内からのシュート(ブロック)で終わり途切れると、マリが(柏・高橋祐との接触で)頭部から出血している事が判明します。
治療のためピッチ外へ退き、10人となった福岡でしたが、無事にやり過ごして16分に復帰したマリ。

その後再度福岡がCKを得ていく流れを経て、20分に柏がGKのロングフィードからの好機と、福岡のお株を奪うような攻撃。
敵陣で繋いで揺さぶったのち、中央で三原の縦パスを受けたクリスティアーノが反転してエリア手前からシュート。(GK村上キャッチ)
福岡の堅守に苦しみ攻撃機会は少ないこの日の柏でしたが、フィニッシュの場面ではクオリティの高さを発揮していました。
一方の福岡もセットプレーを得る流れは変わらず、23分に左サイドからのFK、キッカー・サロモンソンのクロスをファーサイドでグローリが合わせ。
GKキムスンギュの跳び出しを受けつつもヘディングシュートに持っていきましたが、惜しくも右サイドネット外側。
その後柏も押し込み始め、26分にCKをゲット、これがようやくこの日最初のCKと福岡と対称的な状況になっていました。
このCKの直後の27分、流れの中でサヴィオと仲間が左右を入れ替えての攻撃を経て、サヴィオのミドルシュートが枠外となった所で後半の飲水タイムに。

ブレイク明けに福岡が金森→田邊へ交代と、両チーム通じて初の交代カードを切ります。
睨み合いの状況で、流れを(良くも悪くも)変える切欠となる交代には中々踏み切れずという試合展開が窺えました。

しかしこれを境に攻め上がる福岡、30分には田邊が加わった右サイドでのパスワークを経て、前のパスをエリア内で受けたフアンマ。
前を向いてシュートへの体制を作るも、柏・三丸のチャージで足を刈られ倒れ撃てず。(反則無し)
直後の31分にはその不完全燃焼をぶつけるように、サロモンソンの右からのクロスをファーサイドで合わせたフアンマですが、シュートはGKキムスンギュがキャッチ。

福岡が交代効果を得た事で、堰を切ったように柏も選手交代を敢行。
34分には武藤→瀬川へと交代。
福岡が37分にフアンマ・杉本→渡・吉岡へと2枚替えしたのち、再度カードを切ってサヴィオ→戸嶋。
そして41分には仲間→神谷と、短い間に3度交代を敢行した柏・ネルシーニョ監督。
それでも中々流れを変えられず、福岡の時間帯は続き。
田邊(37分の吉岡投入により右SH→左SHへシフト)が嫌らしい位置でボールを受ける事で攻撃リズムを生み出し、好機に繋げていました。
終盤の45分、吉岡の右からのクロスに渡が合わせボレーシュートを放つも、GKキムスンギュがキャッチ。

そしてスコアレスのままATに突入し、疲労が色濃くなりつつも双方粘り強さは変わらず。
柏は古賀縦パス→クリスティアーノフリックを経て、細かい繋ぎで福岡の堅守を潜り抜けてエリア内左を突きましたが、抜け出した神谷のシュートはマイナス方向に逸れてしまいモノに出来ず。
その後再度福岡が攻撃権を掴み、最後はセットプレー攻勢を掛けるも得点には結び付かず。
双方チームカラーに相応しいような、スコアレスドローで試合を終えました。

相手に合わせるような立ち回りの神髄ともいえる内容・結果が描かれた試合。
結果重視の思考が色濃いJ1ならではでしたが、現在激しい残留争いが繰り広げられているJ2(未だ降格クラブは決まらず……)は元より、今後J3にも降格制度が生まれるかというJリーグを取り巻く流れ。
結果に拘る事で、副次的にリアクションの意識が下部リーグに広がっていくかどうか、個人的に気になる所です。

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DAZN観戦 2021年J1リーグ第31節 ガンバ大阪vs北海道コンサドーレ札幌

2021-10-05 16:10:24 | サッカー視聴記(2021年J1)

<G大阪スタメン> 4-4-2(4-2-3-1?)
GK 東口
RSB 柳澤 CB 菅沼 CB キムヨングォン LSB 藤春
RSH 井手口 DH 奥野  DH チュセジョン LSH ウェリントン・シウバ
FW パトリック FW 宇佐美
<札幌スタメン> 3-4-2-1
GK 菅野
RCB 田中駿太 CCB 宮澤 LCB 菅
RWB ルーカス・フェルナンデス DH 高嶺 DH 駒井 LWB 青木
IH 金子 IH 小柏
FW ミラン・トゥチッチ

ガンバの30周年記念マッチと釘打たれた、パナソニックスタジアム吹田での一戦。
試合前には翌年からの新エンブレムも発表されるなど、記念すべき試合を勝利で飾るという意気込みが表面化していたようでした。
しかし、新エンブレムのデザインは激しい賛否両論を呼ぶなど微妙なものであり(個人的には好きでは無い方)、これが空転化を招いてしまったのでしょうか。

他クラブと違い、中断期間にも連戦をこなしてきたガンバですが、その影響は甚大では無いようで。
昌子・三浦のセンターバックコンビをはじめ、小野瀬やレアンドロ・ペレイラなど主力級選手が揃ってベンチ外の現状。
前節(柏戦・2-1)は4連敗から脱出する1勝を挙げたとはいえ、シーズン前半から続く暗雲は未だ晴れずという状況。
こうした限られたメンバーの中では、「出来る事を極力シンプルにする」サッカーで勝ち点を拾いにいく手段も考えられましたが、記念マッチという雰囲気がそれを妨げていた感もありました。

試合が始まると、札幌がロングボールを多用するという大衆的には珍しいとされる(実際放送席では驚きの声が挙がっていた)攻撃を敢行したため、ボールが落ち着かない入りとなり。
それに対してガンバは前半4分、チュセジュンのパスカットから、シウバがドリブルで一気にエリア内左を突くシンプルな攻撃。(奪われて撃てず)
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督による、組織的なサッカーを攻守に渡って繰り広げる札幌に対し、守備を固めつつマンパワーを活かしての反撃を試みる。
そんな立ち回りが有効と思われたシウバの突破でしたが、直後にその妄想が一気に打ち崩される得点シーンが生まれます。

5分、ガンバが最終ラインから前に運ばんとする所、キムヨングォンのパスを駒井がカットして一気に攻守交替。
そのままドリブルで前進し、エリア内へ進入してゴール左隅へシュート、GK東口が弾くも及ばずネットを揺らした駒井。
ガンバの組織力に疑問符を付かせるような、札幌の先制点となりました。

その後も7分のトゥチッチのボールカットをはじめ、ガンバのビルドアップを悉く遮る札幌の前線。
13分には小柏がカットしてそのままドリブルでエリア内に進入と、先制点の再現かと思われましたが、GK東口を右にかわしたもののシュートは撃てなかった小柏。
ガンバは整理されていない感がありありで、労せずして札幌の「オールコートマンマーク」の餌食となっていました。
FWにバッチリとロングボールを収めてくれる選手(札幌で言えばジェイ)が居れば、ロングボールでプレスをかわす割り切りも出来たでしょうが……。

14分にガンバが、ショートパスからの裏へのミドルパス(チュセジョン)という攻撃で右サイドを突破し、井手口のクロスをシウバがヘディングシュート(枠外)という場面を作り。
しかし残りは概ね札幌の一方的な展開で推移します。
18分には敵陣中央で、トゥチッチが小柏とのパス交換を経てエリア内からシュート。
GK東口がセーブし、こぼれ球を小柏が詰めてシュートしますがこれもGK東口に防がれ。
22分には細かいパスワークから金子のドリブルを経て小柏が左サイドを抜け出し、カットインで抉ったのち駒井→ルーカスと逆サイドへ展開。
そしてルーカスのダイレクトパスを中央で受けた金子がシュートし、ゴールネットを揺らしますが、金子の戻りオフサイドという判定でノーゴール。

札幌はミシャ式のビルドアップを、ボランチ2人をともに最終ラインに降ろすという亜流の基本形に。(5-0-5と表現されるものか)
最終ラインを3枚にして、ガンバの2トップのプレスを無効にしたうえで、中盤を省略するロングパスを送る攻撃。
ガンバはシウバが前に出るのかどうかハッキリせず、前に行けば札幌右サイドに穴を作ってしまうといった守備になっていました。
30分前後に、ガンバはそれを防がんとするように宇佐美とシウバの位置が入れ替わるシーンが見られましたが、2失点目以降は結局元に戻し。

飲水タイム(24分)が明けても札幌の攻勢は止まず、青木や金子がミドルシュートを放ってゴールを脅かすシーンを経て、迎えた32分。
菅の左→中央へのロングパスがクリアされるも、セカンドボールを抑えてルーカスに渡り、ルーカスはそのままドリブル突破。
エリア内右に進入しても尚もボールキープを止めないルーカス、ガンバ・藤春を股抜き後も巧にボールを操って(ダブルタッチは見事と言うしかない)シュート。
個人技でも上回りを見せた札幌、試合内容をスコアに反映させる事に成功します。

反撃に出たいガンバですが、パスのズレで好機を作れないシーンが続出。
当然そんな状況では札幌ペースを切る事は出来ません。

攻め続けた札幌は40分、ルーカスのクロスがクリアされるも続いて右からスローイン、ルーカス・金子・田中駿の繋ぎを経て中央へ展開。
受けた高嶺が絶好のシュートチャンスを迎え、躊躇無く放たれた無回転のミドルシュートにGK東口は一歩も動けず、ゴールネットに突き刺さり。
東口の味方に対する絶叫が空しく響き、早くも3点リードとなった札幌。
その後も小柏のエリア内からのシュートをGK東口がキャッチするシーンが見られる(44分)など、東口の孤立無援ぶりが浮き彫りになりつつ、前半を終える事となります。

よりにもよってホームの記念試合で無様な内容となってしまった前半のガンバ。
勝敗はともかく、まずはその流れを切る事が先決であり、その通りにハーフタイムに大幅な選手交代を敢行。
柳澤・チュセジョン・奥野→高尾・山本・塚本と3枚替え、井手口がボランチにシフトします。
ボランチをそっくり代えた事で、試合展開もガラリと変えたい意思の表れとなったガンバサイド。

しかしその効果が表れる前に、札幌が更なる得点を重ねます。
後半2分、トゥチッチのハイボールの収めから右サイドへ展開され、パスワークで前進したのち小柏のパスがエリア内へ。
ガンバディフェンスはカットせんとしましたが、こぼれ球になった所を金子が拾いシュートに繋げられ、GK東口の股を抜かれ。
ガンバは走り回るも、札幌のパスワークに対しちょっとずつ及ばないという、勢いの差が現れたかのような得点でした。

尚も攻めるのを止めない札幌は7分、再び右サイドからルーカスが持ち上がりエリア内へラストパス、受けた金子が切り返しののちシュート。
ブロックに当たって右ポストの外側を叩く際どいフィニッシュとなり、まだまだ入りそうな予感を漂わせます。
押されるガンバが何とか反撃を試みた結果、「リードを奪っている札幌がカウンターを浴びる」というねじれも生まれ。
パトリックに裏抜けさせるパスで2度好機を作ったガンバのカウンターでしたが、シュートには結び付けられません。
(ちなみにこのカウンターはいずれも札幌のエリア付近でのヒールパスが繋がらなかったものが契機であり、やや気の緩みを感じた)

しかしその後は札幌がペースダウンし、無理にプレスにいかない事が目立ち。
そのためガンバも主体的な攻撃が出来る余裕が生まれましたが、反撃の糸口となったのはセットプレーでした。

15分に山本が敵陣でパスカットし、すかさず札幌・高嶺に倒され反則、フリーキック。
中央でしたがかなり遠目の位置からで、キッカー宇佐美はロビングを選択し、クリアされての二次攻撃を巧く繋げ。
エリア内中央からシウバがシュート、ブロックした跳ね返りをパトリックが落として尚も攻撃、最後はパトリックがシュート。(枠外)
20分には塚元のドリブルを札幌・金子が倒してしまい反則、右ハーフレーンからのFKに。
キッカー宇佐美がクロスを入れ、中央やや左でパトリックがヘッドで合わせると、ややループの軌道となりGK菅野を越えてゴールに吸い込まれ。
体勢を崩しながらのパトリックという、意地溢れる得点でようやく1点を返したガンバ。

既に19分にトゥチッチ→ドウグラス・オリベイラへと交代していた札幌。
18分には青木のペナルティアークからの絶好のシュートが枠外となるなど、やや油断を感じさせる内容となっていました。

23分に飲水タイムが挟まれると、ネジを巻き直して再び攻勢を掛けんとする札幌。
26分にスローインからショートパスを繋ぎ、エリア内右で金子が受ける絶好機となり、横パスがこぼされた所を小柏が拾ってシュートするもGK東口がセーブ。
31分には一旦は遮断されるも敵陣右サイドで金子がカットして攻撃継続、細かく繋いで小柏から中央へ横パスが出され、ドウグラスがシュート。
しかし大きくふかしてしまい、「攻撃の橋頭堡にはなるも決定力に難」という、自分のドウグラスに対するイメージ通りのシーンを描いてしまいます。
その後33分に札幌は小柏・金子→ジェイ・柳へと交代。(青木が左ウイングバック→シャドー・ルーカスが右WB→左WBへシフト)
ガンバも34分に宇佐美・井手口→矢島・倉田へと交代。(塚元が右サイドハーフ→FWへシフト)

オープンになり易い終盤(特にこうした点差が離れたゲームでは)を迎え、ガンバが攻勢を掛ける流れとなります。
36分、キムヨングォンロングパス→パトリック落としを経てエリア近辺で展開、塚元シュート(ブロック)→倉田シュート(ブロック)と連撃を浴びせたものの防がれ。
38分には高尾の前進から、エリア内への塚元のパスはカットされるも、自身で拾って中央からシュート。
しかしGK菅野が右手一本でセーブと、ガンバの希望の芽を摘んでいきます。

押され気味の様相となった札幌でしたが、そこから一矢を放つような攻撃が奏功します。
43分、宮澤のロングパスは跳ね返されるも、駒井がスライディングで裏へ浮き球を送り。
右サイドへ走り込むドウグラスに対し、GK東口は目測を誤って飛び出してしまい、先に触ったドウグラスのシュートが無人のゴールへ。
5点目を奪い、時間的にも完全に止めを刺された格好となったガンバ。
直後に札幌は駒井・青木→岡村・小野へと2枚替え、試合を閉める体勢へ。(田中駿がボランチにシフト?)

アディショナルタイム、ガンバはセットプレーからエリア内で塚元がシュートを放つ事2度、しかしいずれもブロックに阻まれ。
それを凌いだ札幌は、ゴールキックを受けたドウグラスがエリア内右を急襲し、中央のジェイ目掛けてクロス。
跳ね返されるも拾い直したドウグラス、サイドチェンジを経て今度は左からルーカスがクロス、ファーサイドでドウグラスが折り返すもジェイには繋がらず。
自身がゴールを決めた(今季2点目との事)事で、何処と無く「ジェイに決めさせてあげよう」という振る舞いに映っていたドウグラスのこのシーン。

結局1-5のまま試合が終了し、札幌の大勝という結果に終わったこの試合。
ガンバはスコアは元より、そのサッカーの内容の悪さが目立つ事となり、記念すべき日で「今までの栄光は何だったのか……」という思いが先立たないかどうか。

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DAZN観戦 2021年J1リーグ第30節 横浜FCvs横浜F・マリノス

2021-09-30 15:33:25 | サッカー視聴記(2021年J1)

<横浜FCスタメン> 3-4-2-1
GK スベンド・ブローダーセン
RCB 岩武 CCB 高橋 LCB 袴田
RWB マギーニョ DH アルトゥール・シルバ DH 安永 LWB 武田
IH 瀬古 IH 松尾
FW サウロ・ミネイロ
<横浜Mスタメン> 4-2-1-3
GK 高丘
RSB 小池 CB チアゴ・マルチンス CB 岩田 LSB ティーラトン
DH 渡辺皓太 DH 扇原
IH マルコス・ジュニオール
RWG エウベル CF レオ・セアラ LWG 前田

夏の移籍期間で、助っ人を総勢5名も獲得。
そのうちガブリエウは前節(FC東京戦・0-4)で負傷退場してしまったものの、この日も3人がスタメン入り(フェリペ・ヴィゼウはベンチ)と、「助っ人に残留を託す」スタイルへと舵をきった感のある横浜FC。

5人のうちシルバのみがJリーグ経験者(FC東京からレンタル)で、後は海外のクラブから獲得。
全員が24~26歳と若めですが、それでも直ぐに戦力となっている辺りクラブのネットワーク力は侮れないものがあり。
しかし逆に言うならば、即戦力になれるような状態を招いてしまったのは、やはり編成の失敗に因る所が大きいと思われ。
「それを開幕前にやってくれていれば今頃は……」という揶揄の声が聞かれそうでもあります。まあ海外は秋春制のリーグが多いので新規助っ人は難しいですが

途中加入の助っ人のマンパワーによる残留といえば、2001年のヴェルディが思い浮かぶでしょうか。
残り5試合というタイミングで、元セレソンのエジムンドを獲得。
フリーになっていたという運もあり、その後はエジムンドのボールキープ力をふんだんに生かしたサッカーで、逆転して何とか降格圏を脱出したヴェルディ。
しかし当時よりも遥かに進化を遂げている日本のサッカー、チームを変えるには1人では足りなすぎるものがあり。
そのため今季の横浜FCは5人もの選手を獲得したのでしょうが、補強による既存選手の力の呼び起こしも期待したい所。

横浜FCのホームで行われた「横浜ダービー」、相手のマリノスも、一度は首位・川崎に迫りながらも再度突き放されているというチーム状況。
ともに絶対負けられない立場であり、スタジアムの雰囲気も(声は出せないですが)最初から高揚していたかのようでした。

そしてサッカー自体も、テンションの高い入りを見せた横浜FC。
果敢にプレッシングを掛け、高い位置でのボール奪取を目指し。
その効果はてきめんで、前半1分に早くも左サイドでの松尾のカットから、瀬古がシュート。(ブロック)
続く3分にも、袴田のボールカットから、拾った安永がすかさず遠目からループシュート(ゴール上へ外れる)と、ショートカウンターで即フィニッシュに繋げます。

対するマリノスは、後方でパスを繋ぎつつ、両サイドバックのポジションチェンジにより好機を伺う立ち上がり。
横浜FCのプレッシングをかわしつつ、前に引き込んで一本のロングパスを通さんとするシーンも見受けられました。

いきなりの横浜FCの攻勢に脅かされつつも、マリノスの攻撃機会が増えていくという実力の差が徐々に現れる試合展開に。
横浜FCは深めでマリノスの攻撃を凌いでも、アバウトなロングボールが中心で中々形にならず。
ショートカウンターによる好機を欲しているのは明白で、ボールを奪うという意思の強さは球際の激しさにも繋がり。
ただしマリノスサイドもそれに呼応していた節があり、14分には安永を後ろから倒してしまった渡辺皓に対して警告が出されます。

17分に最終ラインから組み立てる攻撃を見せた横浜FC(シュートまでは繋がらず)でしたが、以降はマリノスのプレッシングも厳しくなり。
20分にはGKブローダーセンのフィードを前田がブロックする(直接ゴールラインを割る)シーンも見られます。
その後もマリノスの攻撃シーンが目立つ中、23分にマリノスのパスミスを拾って再度カウンター。
瀬古のスルーパスを右サイドでサウロが受け、切り返してエリア内へ流れシュートするもニアサイドでGK高丘がセーブ。
これでボール奪取からの攻撃が肝だな、と確信した感のある横浜FCでしたが、25分にはマリノスが所謂「疑似カウンター」で脅かし。
プレスを惹き込んだのち、GK高丘のロングフィードが直接エリア内を突き、前田が走り込み収めて右からクロス(ブロック)と冷水を浴びせます。
横浜FCの狙いに、マリノスが上を行かんとする立ち回りが見られたところで飲水タイムに突入。

明けた際暫くして、最初のアクシデントが。
35分に横浜FC・シルバが腰(?)を痛め、続行不可能となってしまいます。
倒れる以前にも患部を抑える仕草をしていましたが、無理をしてしまったのか。
ともかくこのタイミングで交代となり、ジャーメイン良を投入。(瀬古がボランチに回る)

しかし投入されたジャーメインが、その暗雲を払拭する活躍を魅せます。
38分、右サイドへの展開でマギーニョがボールを持ち、中へのパスを瀬古がダイレクトでエリア内右へ浮き球を送り。
そのボールに走り込むジャーメイン、マイナスのクロスを入れると、ニアサイドでサウロが合わせシュート。
しっかりと崩しての攻撃を炸裂させ、先制点を奪った横浜FC。

一方ビハインドとなり、屈辱を糧に(?)反撃を仕掛けるマリノス。
試合もヒートアップし、40分にはレオ・セアラを後ろから倒した横浜FC・高橋に対して反則・警告。
42分にはマルコスのクロスがクリアされるも中央で拾い、渡辺晧のロビングをエリア内でトラップしたレオ・セアラ、そのまま反転シュートしましたが大きく枠を外し。
リードされても泰然自若とした攻撃は展開していたものの、結局得点を奪えないまま前半を終えたマリノス。

共に交代の無かったハーフタイム、後半もマリノスが主体的な攻撃を仕掛けにいきます。
後半3分に最初の好機を作ると、右サイドで小池のスルーパスから、走り込んだエウベルがクロス。
エリア内中央へこぼれた所をマルコスが豪快にシュートを放ち、GKブローダーセンの伸ばす手を掠めてゴールを襲いましたが、バーを直撃してしまい同点ならず。(跳ね返りをティーラトンがボレーシュートも枠外)

対する横浜FCは何とか凌ぎつつのカウンターに活路を見出す展開で、5分には高橋のロングパスをサウロが胸で落とし、拾ったジャーメインがマリノス・扇原に倒され反則。
エリアからすぐ手前(右ハーフレーン)からという、絶好の位置での直接フリーキックを得て、蹴りにいったのは安永。
壁の間を通すシュートを放ちましたが、GK高丘がキャッチで防ぎます。

一矢報いんとする横浜FCですが、マリノスの圧力は凄まじく。
9分にクロスのクリアボールをダイレクトで渡辺晧がシュート(ブロック)、10分にはマルコスが中央からミドルシュート(ゴール左へ外れる)とフィニッシュを重ねていきます。

そして14分、左サイドで前田がティーラトンとワンツーで前進する所、横浜FC・マギーニョに進路妨害で倒される一幕があった後の攻撃。
そのFKは蹴らずに一旦戻して作り直し、チアゴ縦パス→マルコス→前田ダイレクトと繋がりエリア内へ浮き球が送られ、走り込んだレオ・セアラがシュートにいき。
ボールはループシュートとなってゴール上を襲い、ゴールバーを直撃と、またも枠に阻まれたか……と思った刹那審判の笛が鳴り。
しかも主審(荒木友輔氏)はペナルティスポットを指しており、横浜FCの反則が取られPKとなりました。
レオ・セアラがシュートの後、GKブローダーセンと交錯した所が反則となっり、前に出てセーブしようとしたブローダーセンのチャージとの判定のようでした。(ブローダーセンに警告)

不可抗力の感もあり、横浜FCサイドにとっては納得しがたいものとなったPKは、キッカー・マルコスの放ったシュートがゴール左隅へ。
読んだGKブローダーセンが目一杯手を伸ばしても届かないボールとなり、確実に決めたマルコスは十八番の「ドラゴンボールパフォーマンス」をする事も無く、ボールを抱えて一目散に自陣へ戻ります。
当然狙うのは勝ち点3、という意思表示なのは明白でしょう。
キックオフの前にベンチも動き、レオ・セアラとティーラトンに代え、杉本と松原を投入。(小池が右SB→左SBにシフト)

そのマルコスの想いの通り、再開後も一層圧を掛けにいくマリノス。
横浜FCのキックオフののち前田のカットでマリノスの攻撃となり、エウベルのパスをトラップした渡辺晧がエリア内右を急襲するも、横浜FC・高橋が何とかクリアで逃れ。

しかし20分には横浜FCが、マギーニョのロングパスを右サイドで収めたサウロがそのまま切り込み、エリア内右からシュート。
角度が無い所でしたが、強烈にゴールを襲ったボールは左ポストを叩いて跳ね返り。
フロントの意思の通り、チームを救うべく尚も得点を狙うサウロ。

22分に後半の飲水タイムが取られ、明ける際に横浜FCも交代カードを切り。
松尾と武田に代え、ヴィゼウと高木が投入されます。
それでも依然としてマリノスが優勢の展開で、26分には前田がエリア内右への切り込みからシュート。
しかしGKブローダーセンがセーブし、こちらもチームを救うプレーを続けます。

マリノスの攻勢に対し、横浜FCが何とか凌ぎつつカウンターの一矢を浴びせるという、実力差が顕著となってきたような展開。
しかしそれを覆す要因となる事件が発生します。
27分、自陣中央で受けたサウロが左サイドへ流れ切り込む所に、マリノス・渡辺皓のスライディングを浴びて激しく倒れ。
審判の笛が鳴り響き、同時にサウロの足を受けて痛む渡辺皓に対し、無情な2枚目の黄色い紙を用意し待ち構える主審の姿が。
あえなく退場となった渡辺皓、これで数的不利となってしまったマリノス。
尚、激しく痛んだサウロでしたが、腕だったのが不幸中の幸いでその後何とかプレーに復帰します。

攻撃的なチームらしく、その後4-3-2のポジションを取るマリノス。
<10人の横浜M> 4-3-2
GK 高丘
RSB 松原 CB チアゴ CB 岩田 LSB 小池
DH 扇原
IH エウベル IH マルコス
FW 前田 FW 杉本

しかしその姿勢が最高の結果を齎す事となります。
32分、左サイドでパスワークでの前進から、扇原のエリア内へのスルーパスに中央で前田が走り込み。
前田が合わせたシュートが綺麗にネットに突き刺さり、10人で勝ち越し点に辿り着いたマリノス。
勝利に向け貴重な得点が入りました。

35分には、自陣を中心に悠々とパスを繋ぐシーンを作るマリノス。
杉本の落としや岩田のサイドチェンジを絡めた、幅広いパスワークで時間を進め。
リードを保ちつつも攻撃の事を忘れずという振る舞いが感じられたものの、流石にその直後に喜田を投入(エウベルと交代)と守備固めの体制へ。(ただしフォーメーションは変わらず)

何とかマリノスのキープを終わらせ、反撃体制を作る横浜FC。
それでもGKブローダーセンの、サウロ狙いのロングフィードによる攻撃がメインで、セカンドボールを抑えて好機を作るも中々シュートには辿り着けず。
逆にマリノスがカウンター気味にシフトし、41分には岩田のロングパスがエリア内に入ると、例によって前田が快足を飛ばして受けシュート。(枠外)
マリノスのフィニッシュが目立つというねじれ現象に、勝負あったかと思われた試合終盤。

しかし42分にマリノスが2枚替え、扇原・マルコス→天野・水沼。
この際にマルコスが足を攣らせてしまい、仕方無いとはいえダメージを相手に見せてしまったのが(特にダービー故に)拙かったでしょうか。
尚もロングパス攻勢で押し込む横浜FC、44分に右サイドからのスローインになると、マギーニョのロングスローを選択。
跳ね返されるも、右ハーフレーンで拾った岩武がそこから前進し、相手ディフェンスが入ってもボールを保ちエリア内右を突き。
そしてクロスを入れる体勢に入り、GK高丘の飛び出しでこぼれた所をジャーメインが落とし、中央でサウロがシュート。
マリノス・松原がブロックで跳ね返すも、既にラインを割っていたという判定でゴールが認められ。
ようやく放てた(リードされてから)最初のシュートを結果に繋ぎ、同点に追い付いた横浜FC。
岩武が根性を見せてキープしたのが大きかったでしょう。正直浦和時代は根性という言葉からは遠い存在だと思っていた

アディショナルタイムに入り、両軍のテンションも最高潮となり。
マリノス・松原が横浜FC・安永に反則を受けると、あろう事か安永を押し倒す報復行為(ボールから早く離れて欲しかった故でしょうが)に出てしまった松原、あえなく警告を受けてしまい。
既に3枚累積があった事も忘れる程、ヒートアップさせるのがダービーマッチの性でしょうか。

横浜FCは左サイド奥での高木のクロスから、ファーサイドでサウロのヘディングシュートが炸裂。
しかしゴール寸前でGK高丘がセーブ、今度はゴールが認められず終わり。
マリノスは杉本のミドルシュートを横浜FC・岩武にブロックされるも、岩武の腕に当たったとされハンドの反則、エリアからすぐ手前のFKをゲット。
これを水沼が直接狙うも、壁を直撃してモノに出来ず。
際どいチャンスは作ったものの、結局それ以上の得点は生まれず、2-2の痛み分けでダービーを終える事となりました。

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DAZN観戦 2021年J1リーグ第27節 北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレ

2021-08-31 18:36:56 | サッカー視聴記(2021年J1)

<札幌スタメン> 3-4-2-1
GK 菅野
RCB 田中駿太 CCB 高嶺 LCB 福森
RWB 金子 DH 荒野 DH 駒井 LWB 菅
IH 青木 IH チャナティップ
FW 小柏
<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山根 CB ジェジエウ CB 車屋 LSB 登里
DH 山村
IH 脇坂 IH 橘田
RWG 遠野 CF 小林 LWG 宮城

現在のJ1の得点ランキングを見てみると、上位5人のうち、3人が既にJリーグから離れている選手という珍現象。
それだけ「結果を出した選手は即海外行き」の流れが盛んといえますが、札幌もその波に呑まれ、得点源のアンデルソン・ロペスが中国リーグへ移籍して戦力ダウンを余儀なくされています。
穴を埋めるように小柏がゴール量産体制に入ったかに見えましたが、前節(名古屋戦・0-2)は不発。
この日も1トップとしてスタメン起用された小柏、継続して結果を残す事が出来るか。

王者・川崎をホームに迎え、苦戦が予想されたものの、この日の川崎は低調な立ち上がり。
札幌は前年の2ndでの勝利以降、川崎相手に手応えを覚えているという印象で、この日も持ち前らしい「オールコートマンマーク」が冴え渡りゲームを支配していきます。
そんなハイテンションの札幌に対し、川崎はビルドアップが壊滅状態なだけでなく、守備面でもロングボールを簡単に通してしまう有様。

しかし前半9分、橘田の切り込みを経て脇坂の縦パスが遠野に通り、エリア内右へと進入してシュート。
ゴール左へと外れたものの、「腐っても鯛」という言葉が浮かぶようにファーストシュートは川崎が放ち。
さらに13分、右サイドでのパスワークから橘田がスルーパスを通し、走り込んだ山根の中央への横パスを経てまたも遠野がシュート。
左足アウトサイド気味で放たれたミドルシュートは、カーブもかかりゴール左隅を襲ったものの、ポストを直撃して札幌サイドはヒヤリ。

いくら押し気味でも、ひっくり返される手段はいくらでもあるのがスポーツ。
ゴールを脅かされた札幌は、以降目の色を変えてフィニッシュに持ち込む攻撃を繰り広げます。
15分には左から菅のロビングがファーサイドに上がると、青木が合わせボレーシュート。(GKチョンソンリョンセーブ)
17分には田中駿が中央へ縦パスを打ち込んだのち、駒井が持ち上がりエリア内左へスルーパス。
走り込んだ菅のグラウンダーでのクロスを青木が中央でスルーし、ファーで金子がシュート。(ゴール左へ外れる)
続く18分も敵陣での金子のカットから、中央で青木がミドルシュート(GKチョンソンリョンセーブ)と際どいシュートを立て続けに放ち、ホームを沸かせます。(最も声を上げられない状況ですが)

23分に飲水タイムが挟まれ、川崎サイドの修正が注目されたものの、以降も札幌ペースで推移するのは変わらず。
27分には高嶺→チャナティップ→小柏と縦パス攻勢、小柏がエリア内に進入してシュートするもオフサイドに。
29分には小柏が右サイドからカットインする所を、川崎・車屋に引っ掛けられて反則、エリアからすぐ手前の直接フリーキックに。
蹴るのは当然福森で、低いシュートで壁を通したものの、その後方に居た登里にブロックされゴールならず。
今度は小柏のスピードを活かす振る舞いに転じたようで、着実にゴールに近付きながらも、得点出来ずといった札幌の攻撃。

しかし恐れていた事態、つまり川崎の先制点が生まれてしまいます。
中々ボールを前へ運べず、札幌に攻撃権を支配されていた川崎は34分、縦パス→ポストプレイの攻勢で前進して左サイドエリア付近で宮城がボールキープする形に。
そして細かいタッチを経てエリア内へ進入したのち、中央の小林へ横パスを送ると、右側へターンした小林がシュート。
ゴール右隅を捉える、ダイブが及ばなかったGK菅野が悔しがるのが印象的な、狭い守備陣を抜き去ってのゴールとなりました。
逆に言えば、人数が揃って居ながらも守り切れなかった札幌。

こうなると早めに同点に追い付きたい所でしたが、その焦りが最悪の結果に。
39分に縦パスを宮城がカットしたのち、川崎がカウンターで攻め上がり。
スルーパスを受けた小林がボールキープ、その間に札幌が人数を整えましたが、それでも狭い所をこじ開けて来るのが王者の強みでしょうか。
遠野のポストプレイを受けた小林が中央突破でエリア内に進入、ディフェンスにこぼされるも、エリア内右に拾いにいって自らクロス。
この低いボールに、外側から中央へ入り込んだ遠野が合わせ、ゴールに叩き込んで追加点。
低調な内容の中、2得点という結果を生み出した川崎。

その後も攻め上がる札幌、41分には素早いスローインで直接右サイド裏を取り、青木の低いクロスをニアでチャナティップが合わせ。
フリック気味に放たれたシュートでしたが、惜しくもゴール左に外れてモノに出来ず。
結局0-2のまま前半を終えます。

先程述べた海外移籍(得点ランキングには絡んでない2人ですが)の事例を浴びたうえ、故障者も絡んでここに来て戦力ダウンを余儀なくされている川崎。
前節(26節・福岡戦、0-1)でとうとう今季初黒星を喫してしまい、気が付けば2位・マリノスとの勝ち点差は1という競った状況となっています。

この記事で少し述べましたが、これまでJ1で確固たる地盤を築きながら、海外へ選手を送り出すという実績に関してはあまり進んでいなかった川崎。
それが昨オフの守田を皮切りに、夏には田中碧・三苫と立て続けに移籍。
2年前にライバルのFC東京が味わった、「主力(久保)が抜けた事でマリノスに逆転で優勝を攫われる」事態が現実になるのではないかという危惧。
そんな尻に火が付いたような戦いを強いられる今後ですが、王者の地位を盤石にするための最後の試練が訪れたような感じでしょうか。

共に交代無くハーフタイムを過ごし、迎えた後半。
前半と変わらず札幌が押しまくる入りとなり、後半3分にはクロスが跳ね返されたのちの攻撃で、金子がミドルシュートを放つも僅かにゴール上へ外れ。
5分にはロングパスを右サイドで小柏が収めて中央へ展開、受けたチャナティップがエリア内に進入するもGKチョンソンリョンの飛び出しでこぼされ。
ルーズボールを青木がシュートするも、ゴール前でジェジエウのブロックに遭い、際どい所でゴールはなりません。

決定機を逃してしまった札幌、以降は自陣でのビルドアップを川崎にカットされるシーンが目立ち。
そこから9分と10分に、立て続けに小林がシュートする場面を作られる(両者とも枠外)など、焦りが顕著になる展開に。
何とか押し返し、13分には田中駿のミドルパスを青木収めたのち、エリア内で小柏がシュート。(ブロック)
14分は金子が右からカットインののちミドルシュート(GKチョンソンリョンキャッチ)と、反撃への道筋を保ちます。

前半よりはマシながらも依然押されるシーンが目立つ川崎、16分に選手交代。
宮城→ジョアン・シミッチへと交代し、ドイスボランチへと転換して中盤を固める策を採ります。(4-2-3-1へとシフト?)

前半と比べ、青木が低い位置へ降りてボールを受けに来るビルドアップが目立つ後半の札幌。
この動きで相手守備を引き付けた上で、小柏や菅を裏へと走らせるロングボールを供給し、繋がらずともセカンドボールを拾っての攻撃を繰り広げていました。
しかし守備を強化した川崎の前に容易にフィニッシュまで辿り着けなくなり。

方針転換するかのように、22分にジェイとルーカス・フェルナンデスを投入(菅・チャナティップと交代、小柏がシャドーにシフト)し、助っ人のマンパワーで打開を図ります。
それでも25分、高嶺のロングパスを受けたのは小柏と変わらぬ攻撃から、そこから右へと展開したのち金子・青木の切り込みでエリア内へ。
そして青木のヒールパスから金子がシュートするもブロックに阻まれ。
CKを得た所で、守備側の川崎が選手交代。(脇坂・遠野→知念・家長)

以降も押し込み続ける札幌、川崎は中々プレーが切れないどころか、自陣で反則を犯すシーンが続きFKとなり時計が進んでいき。
後半の飲水タイムが採られたのは実に32分と遅れに遅れました。
その中でも、28分にはジェイのエリア内へのスルーパスを受けたルーカスが、後ろから山根に倒されるシーンがあったものの反則は無し。
札幌にとっては他の場面よりここで取って貰いたかった所でしょう。

ブレイク明け、攻め疲れが見えて来た札幌を尻目に、シミッチ・家長とレギュラークラスの選手を投入した事で川崎がボールを繋ぐ場面も増えていきます。
その中で、アピールしたい立場の知念がやや強引にシュートを撃つ場面もありました(35分と40分、いずれも枠外)が、札幌の攻撃機会を減らす立ち回りが功を奏し。
スコアが動かないまま終盤を迎え、川崎は39分に最後の交代カードを切り(小林、山村→レアンドロ・ダミアン、小塚)、クオリティを高めていきます。

万策尽きるかのように得点の可能性が萎んでいく札幌。
最後のカードを使ったのはアディショナルタイム突入直後で、攻撃の中心となっていた金子・小柏を諦めるような交代。(柳とドウグラス・オリヴェイラを投入)
やはり2人が元気な前半のうちに得点出来なかった事が全て、といった寸評になるでしょうか。
その後何とかCKを得て、ドウグラスのヘディングシュートが生まれたものの、威力に欠けGKチョンソンリョンの手元に収まり。
結局最後までゴールは奪えず、0-2で川崎が勝利に辿り着きました。

芳しくない内容ながらも、無事に勝ち点3を得た川崎。
野球で、調子の悪いエース投手が粘投すると「顔で抑える」と言われる事がありますが、この日の川崎はそんな表現が似合う試合となりました。

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