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DAZN観戦 2021年J2リーグ第9節 モンテディオ山形vsV・ファーレン長崎

2021-04-24 18:33:00 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の山形の記事はこちら(5節・岡山戦、0-1)
※前回の長崎の記事はこちら(6節・甲府戦、2-1)

ともに開幕前は昇格候補と謳われながら、出遅れたクラブ同士の対戦。

山形のホームはこれが4試合目で、過去3戦はいずれも敗戦。
特にアウェイでは無敗にも拘らずと、悪目立ちしているホームでの戦績で、長く続くようだと士気にも影響しがち。
どうやら不穏な予兆はこの辺りに現れていたようで、ここで劣勢を跳ね返せなければ、昇格を口にする事すら許されないシーズンとなりそうな山形。
そんな状況にも拘わらずここ4試合は無得点、しかも攻撃の中心であるヴィニシウス・アラウージョは欠場中(体調不良との事らしい)と、逆風激しい中どうなるのか。

試合が始まり、お互いにロングボールを蹴り合う入り。
ともに後方からボールを繋ぐスタイルながら、不調に陥っているのを気に病んでかの方針転換が伺える一幕となりました。

そんな状態の中、前半5分の山形。
左サイドから加藤のクロスがクリアされ、長崎が反撃に移らんとする所を右ハーフレーンで半田がボールを拾い、そしてすかさずミドルシュート。
ボールはグラウンダーでゴール左隅に突き刺さり、先制点を挙げた山形。
実に5試合ぶりの得点で、思い切ったミドルシュートで殻を破る形となりました。
同時に、この試合のカギがミドルシュートとなる事を暗示していたようですが。

先制を許した長崎も、10分前後から反撃体制。
後方からのビルドアップが基本線なのは変わらずも、以前よりも極力シンプルに前進する方策で好機を作っていきます。
12分右サイドでパスを繋ぎ、名倉がエリア内右へと進入してラストパスを出し、富樫がシュート。
ブロックされてコーナーキックとなり、キッカー秋野のニアサイドへのクロスを富樫がフリックし、中央で江川がヘディングシュート。
ボールはクロスバーを直撃、と思った刹那オフサイドの笛が鳴り無効に。

惜しいシーンが見られた長崎でしたが、これを境に攻撃権は山形に移り。
ショートパスを繋ぐいつもの攻撃で、サイド突破を中心に好機を作っていくも、フィニッシュには結び付かず。
おまけに19分には岡﨑が足を痛め、相手エリア内で倒れ込むシーンも生まれてしまいます。
離脱者が続出している山形、この日もそんな不安を抱えながらの試合となりました。

それが影響したのか、反撃に移った長崎は23分。
敵陣で秋野の右サイドへの展開から、エリア内右奥へ切り込んだ毎熊からクロスがファーサイドに上がり。
これを走り込んだルアンが、胸で押し込む(?)シュートでゴールにねじ入れます。
ルアンの腕に当たったとして山形サイドからハンドのアピールが上がるも、ゴールは認められ同点に。
同時に飲水タイムへと突入します。

勢いに乗った長崎、尚も相手ゴールを脅かし。
28分には右サイドから名倉が、カイオ・セザールや澤田とのパス交換を交えてエリア内に切り込み、そのままシュートを放つもGKビクトルがセーブ。
直後には敵陣で澤田のボール奪取から、パスを繋いだのちまたも名倉がミドルシュート(GKビクトルキャッチ)と躍動します。

そんな折、30分に山形・岡崎が再度倒れ込み続行不能に。
國分と交代し、早くもカードを使う事を強いられた山形。

34分頃から、山形も盛り返し再度攻撃権を支配。
サイドからクロスをバンバン上げていく攻撃を仕掛けますが、やはり得点までは辿り着けず。
36分に、GK徳重がパンチングでクリアしたボールを、山田康太がシュートした(枠外)のが唯一のフィニッシュとなりました。

前半も終わり際となり、再び長崎へと攻撃権が移り。
何処と無くターン制のような前半となりましたが、そのアディショナルタイム。
クリアボールを拾ったカイオが毎熊にパスを出すと、エリア内右へと走り込んで彼のスルーパスを受け、そしてヒールパス。
そこに走り込んだルアンがシュート(枠外)と、流れるような攻撃を見せましたが不発。
結局前半は同点(1-1)のまま折り返す事となります。

共に交代無く迎えた後半、双方セットプレーから好機を掴む入りとなります。
最初にCKを得たのは長崎(後半2分)で、キッカー秋野のクロスがクリアされたボールを、澤田がシュートしますがブロックに阻まれ。

直後の3分に山形もCKを得、キッカー國分のクロスがクリアされたのちの後方からの二次攻撃。
右サイドから中村充孝のクロスが上がり、こぼれたボールを半田が落とし、走り込んだ南がシュート。
ブロックされた跳ね返りを、尚も山田拓巳がミドルシュートを放ちましたが、長崎・カイオのブロックに阻まれます。

その後は山形がペースを掴み、セットプレーも絡めつつ攻勢に。
パスワークが冴え渡り、何度もエリア内を伺いますが、肝心のシュートは中々放てず。

逆に長崎は12分、左サイドでの前進から亀川がクロス、クリアされたボールを秋野がミドルシュート。
GKビクトルにセーブされ左CKとなり、そこから跳ね返しやブロックを経て3度目のクロスが右サイドのルアンから入る、中央で富樫がボレーシュート。
しかしこれもGKビクトルのセーブに阻まれ、後一歩でモノに出来ず。

一種の膠着状態となり、両ベンチも中々動けずに時間を消化。(山形が前半アクシデントで一枠使っていたという要素もありますが)
22分にようやく、長崎がカードを切りにかかります。
ルアン→エジガル・ジュニオへと交代、4-2-3-1から4-4-2へとシフト。
1トップがメインのフォーメーション故、このエジガルや都倉が中々働き場を得られないという、一種のミスマッチが起こっている今季の長崎。そもそもポストプレイヤータイプが揃いすぎという事もありますが
前節(町田戦・0-3)のように負ける時は完敗が目立つ事もあり、クオリティ高いストライカーの投入で後半勝負、という青写真を今後描いていけるかどうか。

23分に飲水タイムが挟まれ、明けた後最初のシュートは山形。
左サイドから、エリアライン近辺で中央へと繋いでいき、中村充がシュートしましたが枠を捉えられず。
それでもどちらともいえない流れのまま時間は進んでいき、とうとう残り15分を切り。
そして試合を決めたのは、遠目から果敢にシュートを放つ姿勢でした。

33分の長崎、左サイドで秋野がラフに前方へ送ると、富樫が収めたのち戻し澤田→秋野→カイオと渡り中央へ。
カイオはボールキープで相手のアタックを剥がし、遠目からミドルシュートを放つと、これがゴール左上を捉えるゴラッソに。
この日再三好セーブを見せていたGKビクトルもノーチャンス、という勝ち越し点となりました。

尚も長崎は攻撃の手を緩めず、直後の35分。
右からのスローインを受けたカイオが前進から中央へヒールパスを送り、澤田のポストプレイを経て、走り込んだエジガルが再び果敢にシュート。
威力あるシュートが再度山形ゴール左を捉え、あっという間の追加点。
立て続けにミドルシュートを叩き込んだ長崎、大きく勝利に近づきました。

直後に山形も動き、中村充・山田康→ルリーニャ・中原と2枚替え。
ヴィニシウスが出られない状況故、磐田から獲得してきたこのルリーニャに掛かる期待は大きいですが、ここから跳ね返すにはマンパワーだけではどうにもならず。
以降もパスワークで長崎を押し込んでいきますが、守備を固める長崎の前に、ゴールを奪うのはさらに困難な状況を強いられます。

その長崎、40分に中盤の要のカイオが足を攣る事態が発生。
カイオ自身もベンチに向けて交代をアピールしていたものの、ベンチは彼を代える事は無く。
43分に毎熊→鍬先へと交代、ATに名倉→フレイレへと交代(3バックにシフト)と、着実に逃げ切りのためのカードを使っていきます。
終始山形の攻撃を跳ね返し続け、終了間際には再びエジガルが際どいシュートをペナルティアークから放つ(GKビクトルセーブ)シーンを作り。
そのまま何も起こさせず、3-1で勝利に辿り着きました。

一方攻撃のリズムは掴みながらも、決定力不足に泣くという負けパターンから脱せなかった山形、これで今季ホームでは4戦全敗。
試合後には、ゴール裏で選手とサポーターが言い合いになる事象も発生するなど、良くない雰囲気も露呈してしまう事に。

そして一日明け、クラブが弾き出した結論は……。
監督の石丸清隆氏を解任するというもので、まだ第一クール(思えば昔のJ2は4回総当たりでしたな……)が終わっていないという状況で早くも動きを見せる事となりました。
順位的にも降格圏(20位)に居る中、この選択がどちらに転ぶのかは予断を許さない状態。
良く謳われる「監督解任ブースト」、今季早くも愛媛がその力を得ているJ2ですが、果たして今後の山形はどうなっていくでしょうか。


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