A’s h.m.

暮らしの中のhandmade&homemade

くぎスープ

2006-01-31 | 料理

1月も最後になりました。
朝から寒くてどんよりしたお天気だったので、
部屋もおなかも温まるようにスープを作りました。

ありあわせの野菜。
玉葱、人参、白葱、ニンニク、サイコロに切ったベーコンを炒めて、
月桂樹の葉とコンソメスープで煮ます。
冷蔵庫にあったので、白ワインも少々。
葉もの野菜がなかったので、
レンズ豆と押し麦と小さめに切ったじゃが芋を入れてまた煮ると、
じゃが芋が少し崩れてとろみがつき、
レンズ豆や押し麦がホクホクして、おいしいスープになりました。
最後に、塩・胡椒で味をととのえてくださいね。


私は、とろけるチーズをのせて食べるのがすきです。
何にもないなーって思っても、
探せば結構いろいろあって、
その上おいしいものが出来たときは
うれしいですよね。

「くぎスープ」っていうお話をご存知ですか?

あるところで、旅人が一夜の宿を、
ちょっとけちんぼの一人暮らしのおばさんに頼みました。
「だけど、うちにはあんたに食べさせるものは何にもないよ。」というおばさんに、
「けっこうです。お鍋と水さえかしてくだされば、私にはこれがありますから」
と、旅人は一本の古くて長いクギを出しました。

そのクギで何をするのかと興味津々で旅人の様子を見るおばさん。
すると旅人は、お鍋に水を入れてクギでグルグルかき混ぜながら沸かし始めました。
「そんなもので何ができるんだい?」と聞くと、
「これは世界一おいしいスープが出来るクギなんです。あと、ほんの少しの野菜があれば」
という旅人の言葉に
「そういえば、ちょっと残った野菜があったはず…」と探し出してきました。
「これで、世界一のスープが出来るのかい?」と聞かれて、
「もちろん。ただ、これに少しの肉があれば…」
という具合に、残っていたお肉、戸棚の隅のちょこっとのお豆…
と、次々に残り物を入れて…

出来上がったスープは本当にえもいわれぬおいしさ。
おばさんと、旅人は世界一おいしいスープを食べて踊って、
楽しい夜を過ごしました…というお話。

今日作ったスープを食べて、
「わぁ~くぎスープ!」って思ったのでした。(混ぜていたのは木べらですが…)

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