A’s h.m.

暮らしの中のhandmade&homemade

韓国旅行2日目

2012-01-28 | 旅行


昨年秋行った韓国のお話が途中でしたので、
少しまとめました。
まだ途中ですが、よろしかったら続きのお話を聞いてくださいね。


*****


韓国旅行2日目は、
午前中雨が降っていたので、
屋根のある市場巡りがメインの日になりました。

まずは、朝ご飯です。
昨年の韓国旅行で、コウさんがすっかり気に入った、ムギョドンプゴグッチ
あっさりした鱈スープが朝ごはんに丁度良いので、
今年も最初の朝ごはんは迷わずココを訪れました。


メニューはこの一種類だけなので、
席に着いたらすぐにご飯と熱々の鱈スープが運ばれてきます。
他にも、ここの少し甘めのキュウリのキムチと柔らかいニラキムチが私は大好き。
好きなだけ食べられるので、いつもポリポリ食べています。



このアミの塩辛で味を調節。
よそで売っているアミと違って、ここのは生のようなアミ。
アミの塩辛だけでも買って帰りたいくらいだけど、
テイクアウトはしていないみたいなんですよね。


中に入っている干し鱈も立派です。
パサパサしていなくてふっくらとおいしい。
全てがおかわり自由ですが、
鱈スープ一杯とたっぷりのキムチとご飯でおなかいっぱいになります。



大鍋でグラグラ沸いているスープ。
出入り口横なので良く見えます。

この日はお昼ごはんにタッカンマリを食べる予定です。
そのお店が東大門近くにあるので、まずはその近くにある市場巡りです。




最初に訪れたのは、広蔵市場(カンジャンシジャン)です。
ここは昨年に初めて行ってみたものの、
夜8時過ぎに行ったのでお酒を飲む屋台だけが営業中で、
行きたかった雑貨屋さんはもうぜーんぶ閉店していました。
どこも夜遅くまでやってると思っていたので、すごくがっかりしたなぁ。

今回は午前中ということもあって、
どこのお店も次から次へとお料理の制作中。
明るくて活気のある市場の雰囲気を味わうことが出来ました。

 

おいしそうなチヂミを作っている様子を拝見。
日本でもここのお店のチヂミが紹介されていて、
TVを観ている時は「食べたい!」って思うのですが、
焼きというよりは、ほとんど揚げモノのボリューム感。
「おなかがペコペコじゃないと、こんなに大きいのは1枚食べられないょ…」と、
いつも断念してしまいます。
今回も、前に置いてある試食をコウさんと1切れずついただいて充分でした。
酢醤油みたいなタレに付けて。
カリッとしていておいしいです。
熱々をいただいたら、もっとおいしいんだろうなぁ。



こうやって緑豆をその場で挽いてペーストにして、
すぐに緑豆チヂミになるんですから、美味しいはずですね。
それにしてもすごい量!



あー。お餅もやわらかくておいしそうだったのよね。
右手前に置いてある餅菓子は、
息子がお土産に買ってきてくれたのと同じ油菓(ユグァ)という)お菓子。
これ、日本で食べるとやみつきになりました。



キムチや甘辛味の真っ赤な佃煮みたいなの。
順番に味見したくなります。



テグメウンタンというピリカラの鱈鍋。
おじさんが、鍋にたらちりの材料をセットして並べていました。
たらの身と白子がどっさり盛られて器から溢れています。
あとは火にかけるだけ?!



今度はおばさんの作業中を拝見。
座って何をしているのかと覗くと…
細かい細工で出来たお花たちの材料は、干した“するめいか”でした。
器用に握りバサミを使ってチョキチョキ。

 

こういうお祝い飾りに使うそうです。
メインに使われている積み上げられた赤い実は“なつめ”です。



いろんな野菜のジョン(チヂミ)。
目の前にしていた時は圧倒されるばかりだったけれど、
改めて写真を見ている今は、
おなかいっぱいじゃないから、
写真を見るとつまみたくなるなぁ。



丁寧に作られて、キレイに並んでいます。
右手前は干物の魚でした。
どんな味がするのかしら。



ご飯の上に、このたくさんの野菜やキムチをのっけて、
ヤンニョムという薬味タレやごま油、味噌スープで味付けするポリパブ(野菜のビビンバ)。
並べた野菜がどれも新鮮でおいしそうだったなぁ。



とにかく見ているだけでも楽しい広蔵市場。
とても広くて、食のお店だけじゃなくて、
日用品のお店もたくさんあります。
そういえば、お布団屋さんもたくさん並んでいたっけ。
この針山もここの市場で見つけました。

以前雑誌のクロワッサンの韓国特集で見た広蔵市場のお店に行ってみたかったのに、
お店の情報をホテルに忘れてきていました。
相変わらずのウッカリ者ぶりに嫌気がさして落ち込んでいたら、
ふと見た店先にその雑誌のページが飾っていました。

「ここだー!」
麻布のお店ですが、野菜や食材を保存したりする時に使う麻袋も売っています。
奥でおじさんが縫っている様子。
全部おじさんの手作りだったのね。

ここのお店にたどり着く前にもたくさん同じようなお店があって、
そこには大小丸い形の麻布があり、
「コレはなんですか?」と聞いたんだけど、
全く言葉が分からずに断念していました。

またここのお店にもあったのでおじさんに聞いてみると、
これは蒸し器に敷いて使うということがわかりました。
というのも、
ここのおじさんは電子辞書片手にとっても一生懸命説明してくれるんです。



写真上の丸いパイピングをしているのが、
小さい蒸篭用と大きな蒸篭用。
四角い袋は、野菜を冷蔵庫で使う時に使用したり、
出汁を取るときに使ったり、炭を入れてお風呂に入れたり…と、
色々に使えるので、いろんなサイズを買いました。
そうしたら、数枚おまけしてくださいました。



その上、布の最初の使い方を書いたこの紙を見せてくださったので、
それを写真に撮って帰ることができました。

そして、その雑誌の同じページに載っている他の雑貨が欲しかったので、
またおじさんに、ページを指差して聞いてみると、
「そこのお店に行きたいのか?よっしゃー。ついておいで!」という感じで手招きしてくださいます。
「え?でも、おじさんのお店はいいの?」って聞くと、
ニコニコ笑いながら、大丈夫だと言ってくださっている様子。

おじさんは、ときおり私達を振り返りながら、
人でいっぱいの市場の中をスイスイ歩いて、目的のお店の前まで行って、
その上、お店の人に私達が欲しいモノを出してあげてということまで伝えてくださり、
またニコニコと去って行かれました。

「麻布屋のおっちゃん、勉強熱心な上にめっちゃいい人や…」と、しばらく感動してしまったな。
感動して、お店の写真を撮らせていただくのを忘れたくらいです。
麻布屋さんはたくさんあるんだけど、
ここのお店は、市場の中心近くにある、
紺色の看板の「イルシムサンフェ」という名前で、
店頭にクロワッサンの記事が出ているので比較的分かりやすかったです。




おじさんに連れて行ってもらったのが、
「ハングッキムルサンサ」という日用雑貨のお店。

 

入れ子になったステンレスの保存容器と、アルマイトのひしゃく。
本来はキムチストッカーとマッコリをすくうひしゃくだそうです。

うちでは料理の時に、切った食材をこのひしゃくに入れて使っています。
取っ手が付いていると意外と便利なのと、このチープな感じが気に入りました。
長く使うと“使った感”が出てきてもっと良くなりそう。

さて、そろそろおなかもすいてきたので、東大門に行きましょう。





前々から行きたかったんだけど、
常時おなかがいっぱいでなかなか行けなかったお店のひとつ。
今回こそは!と、2日目のお昼に予定を組み込みました。


そうそう、このころになると雨も止んで、
この先からはずっと良い天気続きで良かった。

東大門のオシャレゾーンからちょっと離れた下町通りを入って…



あれあれ、どんどん狭くなっていくし、
焼き魚屋さんみたいなお店が続いてるけど…



あったーココだ。
チンオクファルメタッカンマリという鶏の水炊きのお店です。
もう一件手前のお店とどちらにするか迷ったけれど、
今回はコウケンテツさんの本にのっていたこちらのお店で。

テーブルに案内されたらすぐにドーンと用意されたお鍋。
でっかい洗面器のようでした。



鶏丸々1匹分、これで2人前です。
背中に刺さっているのは、ジャガイモ。
細長いお餅のトッポギも要るか聞かれたけれど、
それも食べきるのは無理そうなので止めておきました。



うっしっし。
グツグツ煮え始めました。



しばらく煮ると、お店の方が手早くさばいてくださいます。
せっかちコウさんが突っつこうとするたびに、まだまだと諌められていました。
茹でた鶏なのに、意外と時間がかかります。



「もういいんじゃないかな~」と箸を出そうとすると、
また「まだダメ。あと5分」と、レジに居る奥さんに注意されました。
あとから聞いたんだけど、手の掛かる日本人は1階のレジ前に通されるそうです。
そういえば私達、レジの真ん前だったもんね~;



やっとそれっぽくなってきたし、アクを取りながら奥さんのOKを待ちます。




よ~し、やっと食べごろ。
最初にお鍋が出てきてから、結局20分くらいかかったかなぁ。
キムチを入れると美味しいと教えていただきましたが、まずはそのままの味を。



奥さんがタレのセットまでしてくださいました。
本当に、世話の焼ける私達。



一番食べやすい部位をお皿に取ってもらって、タレをつけていただきます。
さっぱりした鶏肉に酢醤油と唐辛子の薬味とカラシ。
この味、食べたことあるようでないなぁ。
あっさりしているから、この鍋いっぱいでも2人でいけちゃうのね。
ふぅふぅいいながら、熱々のお肉にかぶりついて食べます。



後半にはキムチを入れて。
スープも煮詰まっているので、これはまたコクがあっておいしい。



本には、16000W(約1120円)と書いてあったけど、
18000W(約1260円)に値上げされたようです↑。



鍋のシメは細うどんのような麺でした。
これもグツグツ煮て…



モチモチ麺があとを引きます。
おいしかったなぁ。



最初に入った時は満席でした。
4時になってやっと落ち着いた店内。

私達の横で、お店の人達がまかないを食べ始めていました。
韓国では、お店の人のまかないの様子をよく見かけます。
みんな「ちょっとちょうだい」って言いたくなるようなおいしそうなもの食べてるの。

この後、今度は調味料や漢方が豊な京東市場や、仁寺洞を巡りました。
まだまだ長くなりそうなので、ここでひとまずおしまいにしますね。

ではでは続く…