せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
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デジタル一眼、秋の新機種雑感

2010-08-30 21:47:08 | デジカメ・AV系
来月のドイツPhotokina合わせで、先週はデジタル一眼カメラの新製品ラッシュでした。
ニコン、ソニー、キヤノンと出てきましたが、各社各様というか、方向性が良く出ている新製品、って感じでした。

例えばソニー。


 【 SONY α55/α33 】

 ■「トランスルーセント」で高速AF、ソニー「α55」「α33」 (ITmediaデジカメプラス)
 ■瞬間を逃さないカメラ――「α55」「α33」詳報 (ITmediaデジカメプラス)

面白いカメラ出しましたよねー。レフミラーが動かない一眼。
どんなシャッター音がするんでしょうか。ミノルタ時代からのαファンがちょっと不憫に思える大胆さです。

一番の目玉は中級機クラスの価格で秒間10コマというプロ機並みの高速連写機能。
これはかなり魅力なんですけど、要は、CyberShotですよねこれ。

 ■デジタルスチルカメラDSC-HX1 (SONY)
 ■ソニー「サイバーショット DSC-HX1」、秒間10枚の高速連写機能搭載デジカメの実写画像 (日経トレンディネット)

DSC-HX1のレンズをαマウントにしただけ(いや当然それじゃ済まないけど)、印象的にはそういう商品でして。
つまるところ、CyberShotが売れるのにαが売れないのなら、αをCyberShotにすりゃいいだろうと、そういうコンセプトなんでしょうか。まぁ確かにその発想で充分面白いんですが、両方の境界を今後どうしていくのか気になりますね。どちらかが売れたらどちらかは絶対売れないでしょうこの路線だと。

あ、個人的にはEVFは減点要因なので買う気はありませんけど、面白いのは間違いないです。運動会とかスポーツモノ撮るなら秒間10コマは物凄い武器になりますから、連写専用機として一定のポジションを得そうな気がします。そんな意味で注目していたいカメラです。


ただ……どうせ連写がウリなら、セットで売るレンズを考えて欲しかったなぁ。
スポーツ撮るなら絶対に望遠が必要なんですけど、ダブルズームキットじゃなくてSAL16105SAL18250とのセットすれば良かったのにと。値段にもよるでしょうけど、そこそこ値引き感のある価格を付けたら結構売れそうな気がするんですけどね。



 【 CANNON EOS 60D 】

さて、ソニーの次はキヤノン。
一応キヤノン使いなので、割と注目していたんですが、ですが。

 ■キヤノン、EOS初のバリアングル液晶モニター搭載機「EOS 60D」 (デジカメWatch)
 ■キヤノン、「EOS 60D」の新製品発表会 (デジカメWatch)

「趣味なら、本気で。」「これから一眼レフカメラを使って本格的に写真を始めるユーザー」だそうですよ。
そこは初級機と呼ばれたKissX4(ちなみに入門機はKissX3だとか)の役割じゃないかと個人的には思うのですが、キヤノン的には60Dの役割だったんですかそこは。なんか微妙な格下げ感が。

目玉は、バリアングル液晶かなーやっぱり。ニコンのD5000とか意識したんでしょうか。
確かにバリアングル液晶は凄く便利です。花壇の花撮ったり、人垣越えの撮影だったりと、PowerShotS3ISユーザーなんでその便利さはもう痛いほど理解してます。

でもねー、EOSの2ケタ台に求めるのはコレジャナイんですよ。
純粋に、カメラとしての性能でとんがって欲しかったんですよ。

今の状況だと、連写やファインダーを重視するなら貯金してEOS 7D買うし、連写とか気にしないから綺麗な絵が欲しいとか動画撮りたいのならKissX4だし、EOS 60Dの居場所が売り出す前から既に無いんですよね。
「俺バリアングル液晶の一眼レフずっと待ってたんだよ」って人なら別ですけど、そんな人は既にソニーかニコンに逃げている気もしますし。

そもそもバリアングル液晶なんてプロ機以外の全機種で採用すればいいんですよ。純粋に便利なんですから。EOS 60Dの差別化に使うべきアイテムじゃないんです。

やっぱり、EOSの2ケタ台には、もっと性能でとんがって欲しかった。
それこそ7Dを脅かすような、とんがった中級機であって欲しかったなぁ。

まー50Dと比べて軽くなっているし色々改良点も多いのは評価するし、基本的に良いカメラだとは思うんだけど、やっぱり何か残念な新製品です。
俺、これ買う金があるならKissX4買うだろうなぁ。



 【 Nikon D3100 】

で、最後にニコン。
ニコンは全く使った事が無いので外野専門ですが、外野なりのイメージってのはあります。(笑)

 ■ニコン、同社初のフルHD対応デジタル一眼レフ「D3100」 (デジカメWatch)
 ■デジタル一眼レフカメラ D3100 (ニコン)

価格帯は上記ソニーやキヤノンより1ランク下ですね。
恐らくキヤノンのKissX4の対抗馬という感じなんでしょう。

目玉は……なんだろう。やっぱりカメラ本来の基本性能ですかねー。ニコンらしく。

実際、撮影サンプルとか凄いクオリティで鼻血でそうですよ。しかも4枚中3枚はキットレンズで撮っているとか何それ。
ライバルであるキヤノンのKissシリーズはキットレンズの能力、特に解像力に若干残念なところがあるんですが、ニコンのキットレンズはいいよなぁ。こんなサンプル撮れるなら画角以外でレンズ買い足す必要ないじゃん。ちょっとうらやましい。

でも、動画のサンプルが殆ど無いのは何故?
高感度撮影のサンプルも無いんですけど、なんで?

うーん、上手く逃げてるような気がしないでもない。(笑) ここら辺は、カメラ系各誌の実使用レビュー待ちですかね。

ってことで、良さそうだけど、撮影サンプル見るまではなんとも言えないカメラ、という感じですね。
この機能で買う!って機種じゃないだけに、セオリー的な判断が重要かも知れません。


……

まー感想としてはこんなところなんですが、

実は一番気になるのは、この半年くらい、家電屋のデジタル一眼コーナーで人を見なくなった事なんですが。
1~2年前にはかなり賑わっていたんですけどね。もう買いたい人にはほぼ行き渡った感じなんでしょうか。

これらの新製品が、また新しいユーザーの掘り起こしになるか、買換え需要の喚起になるか。そういう事になってくれると嬉しいものです。



正直、無理っぽいかなーという気もしますが……。