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気ままな毎日を綴ります。

ディア・マイ・フレンズ

2021-08-09 | 韓国ドラマ

72歳のジョンアとヒジャ。65歳のチュンナム。
63歳のナンヒとヨンオン。同郷の女たち5人の物語だ。
人生後半、いえ最終章をどう迎えどう生きていくのか、
韓国ドラマでお馴染みのベテラン女優たちが見事な話を紡いでくれます。
同年代として話が身につまされます。
一度見て印象に残っていたので、今回はじっくりと台詞を味わっています。

息子たちの迷惑になってはと大きな家でひとり暮らしのヒジャ。
夫は病死。恵まれているように見えて心に大きな悲しみを抱えていた。
孤独な毎日・・・生きていても仕方が無いと川に飛び込もうとする。

ヒジャの親友のジョンアンは、世界旅行という夫の約束を夢に働きづめ。
何しろ一族の長男の夫は、給料のほとんどを兄弟たちの生活費につぎ込む。
ケチで世界旅行なんて思ってもいない。
朝から晩まで怒鳴り散らし文句たらたら。家のことは何一つせず傲慢。
外面が良く妻の食事にも文句を言う男だ。
ジョンアンは施設に入れていた母が亡くなって吹っ切れる。
無断で小さな家を買って家を出る。思い切り眠り続ける。
自ら自由を手に入れる。よくやったと拍手です。
妻が家を出て初めてその存在の有難さに気付く。
出会った頃は、いつか二人で世界旅行に行こうと約束してくれた優しい夫だったのだ。

女優のヨンウオンは癌。忘れられない人がいる。
食堂経営しながら男勝りで、女手一つで娘を育てたナンヒ。
田舎に母と認知症になった父、未婚で身体障害の弟がいる。
弟の手術に、食堂で稼いだお金をつぎ込んでいる。

独身で投資の才がありお金持ちになり、親戚一族の面倒を見るチュンナム。
中卒で大学に行くのが夢。10代の子に混じって高卒検定に挑戦。
年寄りは嫌いだと若い芸術家のパトロンに。甥っ子たちとカフエを経営。
夜中急病で皆に電話でSOS 結局駆けつけてくれたのは年寄りの女友達だった。
チュンナンムのお金を利用していた芸術家たちへ、痛快な復讐。
先日アカデミー助演女優賞のユン・ヨンジョンが演じています。

ナンヒの一人娘で作家のワン。
年下の恋人をスロベニアに残したまま帰国。
母とその友人たちの話を書くことになる。ワンの視線で語られる女たちの姿。

不倫。恋。別居。癌で余命3か月の宣告。認知症・・・
語れば長い長い彼女たちの物語。
脚本が素晴らしい。よくここまで一人一人を書き上げました。
ワンはあの「善徳女王」で冷血な女帝ミシルを演じたコ・ヒョンジョン。
彼女は新世界百貨店の御曹司と結婚。一時引退。離婚し復帰。
まるでドラマそのものですね。薄化粧でも美しい。やはり女優ですね。
切ない挿入歌も素敵です。

人生後半の女性におすすめです。
少し立ち止まって人生を見つめるきっかけになるかも知れません。
ジョンアとヒジャが「テルマ&ルイーズ」のビデオをよく見てます。
二人の思いの象徴のようだ。