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気ままな毎日を綴ります。

鉄道員ぽっぽや

2015-01-11 | 映画

高倉健さんの追悼で、主演映画が次々と放送されている。
録画して、順番に見ています。
昨日は、「鉄道員」(ぽっぽや)を見た。

真っ白な雪の中に建つ制服姿が絵になる。
立っているだけで、訴えるものがある。
何も言わなくても伝わって来るものがある。
こういう人はなかなかいません。

北海道の雪深い幌舞線の駅長。
かつては炭鉱で賑わった駅も、今は寂れている。
蒸気機関車からディーゼルへ。
仕事一筋。
せっかく授かったひとり娘も、手遅れで亡くし、
妻の最後も看取れなかった・・・。
そんなにまでして守った幌舞線が、退職と共に廃線になる。
原作は浅田次郎。ぱっとこの物語が浮かんだそうだ。
不器用に生きた男・・・昭和には不器用な男が沢山いましたよね。
健さんの姿に、鉄道員だった亡き父が重なって、にじんで見えた。

亡くしてしまった娘「雪子」が、大きくなった姿を見せに来る。
温かい父子のひと時。 これは幻。
心に描いた雪子の姿。
ラストが悲しい。
江利チエミのヒット曲「テネシーワルツ」が随所で流れる。

この映画は、健さんのためのファンタジーですね。