面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

晴れた日曜日の朝

2008年04月27日 | Weblog
 雨もすっかりあがり、やわらかな陽だまりに優しい風の吹く穏やかな日曜日の朝。携帯電話の着信音で目覚めた。開くと、僕を師匠と呼んでくれるA嬢からのメールだった。今日の公演を観劇に来てくれるらしい。ありがたいことだ。

 12時半の入りなので、そろそろ出かけます。「岩沢、せかいわさわがしいなあ」この駄洒落は、あの緊迫した場面に秀逸だと思うのだが、岩沢は笑ってくれない。切ないが楽しい。桃子と歌うひな祭りの歌も、楽しく切ない。悩もうが悩むまいが、時は流れ、人は去る。記憶だけが、漂いながら残る。出来るなら、鮮烈な記憶をあなたに残したい。

芝居の楽しさと難しさ

2008年04月27日 | Weblog
 当たり前のことだが、仕事は楽しいだけでは済まない。今取り組んでいる舞台は、脚本を書いてから15年、何度も演出してきたが、俳優として出演するのは初めてである。十五期生の司くんや三田嬢と同じ新人だと自覚しながら演じている。上手く出来たと思う芝居を褒めていただけるとホッとするが、同じ個所で意外な指摘を受けると、かなり戸惑ってしまう。芸に確固たる信念がないからだと言われるとそれまでだが、新人は考えこんで迷路に入りこみ、なかなか抜け出せない。

 しかし、今回は出演者、スタッフ共に、自分のことは棚に上げて、言いたい事が言える環境状態なので、幕が降りた後も熱心に稽古を繰り返している。雰囲気は学生演劇部なのだが、内容は高度な演劇技術なので、実に頼もしい。先輩後輩の遠慮なくダメを出し合う光景に、僕がニヤついていると、たちまち矛先がこっちにくる。回数では僕が一番ダメを出されているかもしれない。深く反省を重ねている。

 来週の月曜日までボスを演り、ラストの週は博士を演ります。お見逃し無く!