面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

夢のような話

2008年04月06日 | Weblog
 昼夜2回の公演を終え、気になる終幕前の稽古をしていると、Hさんが打ち合わせに見えられた。1時間ほど打ち合わせをして稽古場に戻ると、新人を帰した劇団員達が稽古をしていた。23時である。胸が熱くなって、思わず、片山竜太郎とまたか涼の名札を準劇団員から劇団員の列に上げ、研究生だった高倉哲也、小島祐輝の名札を準劇団員に昇格した。

 「何ですか、突然」と、皆が驚いたので、更に、夢のような話をした。
「劇団員の月給50万、準劇団員25万でどうだ!」すると、片山が、
「劇団費は天引きですか!?」
「そうだ、劇団員は五万、準劇団員は2.5万、天引きだ!」と、僕。
「手取り45万か、先生!頑張ってください!!」皆に励まされた。あたたかいツッコミだ。僕はこの余裕こそ大切にしたい。
「清く貧しく美しく、は、今日で返上だ!明日から、清く豊かに美しくで行くぞ!」
「おおお!」

 芝居が好きなだけでは生きて行けない。それでも僕らは芝居をやり続ける。東京の片隅に、いつか脚光を浴びる日を夢見て、若者たちが集まってくる。今年も16期生が、横浜から、九州小倉から、やって来る。十五期の新人公演は、5月4日まで続きます。どうか、万障お繰り合わせの上、中野坂上宝仙寺前、劇団アトリエまでお越し下さいませ。