僕の師匠里吉しげみは劇団未来劇場を率いて50年、おん歳73歳。数週間前、その師匠がお忍びでアトリエ公演に現れた夢をみて、すこし心配していた。昨夜、稽古を終えて片山竜太郎と二人で中新通りのうどん屋にいると、ひょっこり師匠が入ってきて、僕の右隣のカウンターに座った。心臓が止まるような心地を久々に味わった。
何と師匠の稽古場が僕の劇団の稽古場近くに越して5年になるという。今四月11日からの公演の稽古中らしい。「遊びにおいでよ」と、地図まで書いていただいた。僕はと云えば、ただ恐縮するばかり。師匠の夢をみた話しをすると、「俺をそんなに殺したいか」と笑っておられたが、真面目な顔つきになり「おい、そんな夢をみた方が先に死ぬというぞ」と、脅かされた。僕にとっては人生無二の師匠、共に長生きしたいのだが。50周年の芝居のチラシを頂いたが、みると、第九十回公演と記されている。自分のことのように誇らしく思えて、片山に師匠を紹介した。
新人公演で凹んでいる場合ではない。劇場公演など10数回のかけだし劇団である。夢ではなく、現実に師匠が観劇に来てくれるような芝居作りに邁進しようと、片山と別れて血をたぎらせた。明日はゲネプロである。今は、この新人公演に全力を尽くそう。
何と師匠の稽古場が僕の劇団の稽古場近くに越して5年になるという。今四月11日からの公演の稽古中らしい。「遊びにおいでよ」と、地図まで書いていただいた。僕はと云えば、ただ恐縮するばかり。師匠の夢をみた話しをすると、「俺をそんなに殺したいか」と笑っておられたが、真面目な顔つきになり「おい、そんな夢をみた方が先に死ぬというぞ」と、脅かされた。僕にとっては人生無二の師匠、共に長生きしたいのだが。50周年の芝居のチラシを頂いたが、みると、第九十回公演と記されている。自分のことのように誇らしく思えて、片山に師匠を紹介した。
新人公演で凹んでいる場合ではない。劇場公演など10数回のかけだし劇団である。夢ではなく、現実に師匠が観劇に来てくれるような芝居作りに邁進しようと、片山と別れて血をたぎらせた。明日はゲネプロである。今は、この新人公演に全力を尽くそう。