めぐりあわせというものは

　めぐりあわせで決まる幸せ不幸せ、歌謡曲の一節ではないが、摩訶不思議である。
人生にタラ、レバは無い。進むはひとり、道は一本、だからこそ、生まれ出たその
ときからめぐりあわせひとつで人生は大きく変わる。
　堀川りょうとの出会いが「スタント」を生んだ、と断言しても過言ではない。
４０年前に僕が在籍した劇団に、その１０年後彼が在籍していたことを僕は
知らなかった。運命の糸はそこから繋がっていたのかも知れないが、僕らは去年の夏、
ラジオドラマの作演出家と出演者として、出会った。
其の１年後、こうして一緒に舞台を作っている。僕の作品に堀川りょうは絶対必要な
俳優となった。いや、堀川りょうがいれば新しい作品が次々と生まれる。
映画、テレビ、舞台、僕らは死ぬまで作品を作り続けるだろう。彼にとって、朝倉と
巡り会ったことが幸せである為に、僕は全力を尽くそう。
　ただの法螺吹きと、酒呑み親父で終わらせないために、精進しなくては、と、
公演を残る２日にして、しみじみ思う朝倉でした。金曜日も満席、本当に、
ありがとうございました。