ホリエモンの献金問題

　16日の国会予算委員会で、民主党の永田議員が、ホリエモンから武部幹事長の次男宛てに3,000万円もの大金が送られたと「爆弾発言」した。

　　シークレット・至急扱いで処理して欲しいんだけど、おそくても３１日で
　きれば２９日までに毅さん宛（あ）てに３０００万円を振り込むように手配
　してください（前回、振り込んだ口座と同じでＯＫ）。項目は、選挙コンサ
　ルティング費で処理してね。○○○○、宮内の指示を仰いで。○○には、こ
　ちらからも伝えておくので心配しないで。堀江

　永田議員はメイルの写しと思われるものを掲げながら読み上げたが、その話の内容は生々しいもので、これが事実とすればホリエモンと武部氏親子が「抜き差しならぬ仲」であったことは疑いようもない。「タケベ」の名が出ると、議場から“お～”との声が上がったのを見ても分かるように、この爆弾発言が永田町に与えた衝撃はかなりのものだ。
　情報筋の話では、民主党は口座の写しを含めてかなりの確証を得ているとのことだ。一方、この発言を受けて東京地検は、そのメイルを把握していなかったと発表しているが、果たしてそうだろうか。私の聞いたところでは、地検は膨大な量の情報を得ており、「あまりに多すぎて、どう“料理”しようかと思っているようだ」とのことだから、永田議員が暴露したものも把握していたように思われる。
　前回、私は「ホリエモン逮捕」に小泉さんの意思が関わっていたはずだという趣旨のことを書いたが、現実はもっと複雑だった。旧経世会や亀井静香（元警察庁エリート官僚）の思惑や関与が東京地検の周囲で渦巻いているのだ。その裏には、もちろん小泉政権への経世会や亀井氏の恨みツラミが見え隠れしている。
　いずれにしても、「脇が甘い」ことでは菅直人氏以来民主党の右に出る政党はない。問題提起するのは良いのだが、そのフォローがないことが多い。鳩山幹事長も「ライブドアの投資事業組合に自民党議員が関与している」としておきながらその後それに関する発言はない。今回は、民主党さん、そんなことで国民の期待を裏切ることだけはして欲しくないものだ。