2年半ぶりに新しいAC管オカリナを入手しました。手前の紫っぽいやつです。東京の町田市にアトリエを構えて製作しているヨシツカというメーカーの物。
人気があるのですが製作数が限られているので欲しくてもすぐには買えません。現在では注文からおよそ7か月で納品と公式サイトに書かれています。
私とAC管オカリナの歴史。
①5年前、オカリナを始めるときにまず白いアケタを買いました。でも音程が不安定で下のB♭の穴もうまく押さえられず、上のE、Fもかすれて出ない。
②これはダメ楽器だと決めつけて、数か月で赤いオオサワiシリーズに換えました。こちらは少ない息で吹けて高音は何の工夫もしないで吹けばその音が出る。
とにかく楽ちんで愛用したのですが、ある程度慣れてくると音色にオカリナらしさがなく特に低音の音量が足りないことが不満になってきました。
簡単に音は出るのですが、ちょっと気持ちを込めて息を入れるとすぐに音程が上がってしまう。楽だけど歌えない楽器だと感じるようになりました。
③2年前、先生にアケタとオオサワの中間くらいのが欲しいと相談して勧められたのが青いアウロス。
下のB♭がアケタと同じ右手人差し指手前のタイプでしばらく苦労しましたが、先生がこっちの指使いの方が早いパーッセージには楽だというので慣れるよう努めました。
強めの息で吹けるのでビブラートもかかりやすいし、音楽的にもダイナミック表現の幅が広がりました。
ちなみに、アウロスが多少コントロールできるようになった後で、最初の白いアケタを吹いて見ると、実はけっこういい楽器だということがわかりました。
ダメだったのは楽器ではなくて奏者です。自分への戒めとして勉強になりました。
アウロスの問題点は高音です。EとF。やるべきこと(細く早い息、歌口を型に近づける)をすれば鳴るのですが、早い動きの中でそれが追いつけない時がある。
焦って強い息で吹いて音がひっくり返るということがアンサンブルの中で度々あって、高音が多い曲ではオオサワを使う場面も増えました。
④再び、先生にオオサワとアウロスの中間くらいのが欲しいと相談して勧められたのが今回の紫ヨシツカです。
軽く吹いても鳴るけど、強めに吹いてもすぐには音程が暴れない。低音は朗々となる。高次倍音が適度にあってハスキー。例えれば、秦基博の声に似ています。
ボディが肉厚で重量もあるのですが、管内の空気振動が楽器に吸収されずに全部音として出てくるようでとりあえず音がでかい。
現状ではソロでもアンサンブルでも活用範囲が一番広いので当分はメイン楽器として吹くことになりそうです。
4つのオカリナの特徴をマトリクスにするとこんな感じ。
それぞれが個性なのでどの位置にあるのが良いオカリナだという図ではありません。
アケタで吹くと一番しっくりした曲と言うのもあります。今でも吹く曲によって4本全部に出番があります。
こうやってま見ると、ヨシツカがオオサワとアウロスの中間に位置していることが明確に分かります。
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