ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

白寿ホール@代々木八幡

2023年07月15日 | 音楽な話
オカリナの師匠たちが参加しているフルートアンサンブルの定演を聞きに代々木八幡の白寿ホールへ初訪問。

300席ほどの小ホールですが、ご覧の通りの曲線を多用した不思議観いっぱいの内装でした。
音響最優先という明確なコンセプトのもとに造られていて、左右の壁の立体的な流線もシューボックス型のホール後方まで音を淀みなく届けるための装置の一つです。
ヨーロッパの古いホールに多いバルコニー席の音響効果を期待して疑似的に再現したものでデザインのためのデザインではないようです。

天井の反響版も。

ステージ後ろのガラスのオブジェも。すべて音響のためのものですが、結果としてインパクトあるデザインのホールに仕上がりました。
設計は青山に事務所を構えるフランス人建築家のアルベール・アビュト氏。

小田急線の代々木八幡からおっしゃれーな商店街を5分歩いて井の頭通りに面したビルの7階にあります。ロビーからの眺め。

表参道から代々木公園の横の坂を下った先。

ホワイエの壁には大きなタペストリー。その左右にはピアノの黒鍵をイメージした飾り。

9回にはオープンテラスもあって都心の眺望が臨めます。

聞いたのがこちら。ピッコロからコントラバスフルートまでフルート属だけで6オクターブの音域で演奏されるアンサンブル。初めて聞きました。
メインがアルルの女第一と第二組曲の全曲でした。音の密度の薄いフルートでどれほどできるのか懐疑心を持って聞き始めましたが、素晴らしかったです。
途中から必要に応じてバスがファゴットに聞こえたり、オーボエやクラリネットのように聞こえるメロディもあったりと面白い体験でした。
私が通っているオカリナ教室の代表でもある先生のメヌエットはあまりに美しくて脳が溶けそうになりました。さすが。
チラシでも皆さん鮮やかなドレスを着ていますが、ステージ上もほぼ同じような感じで、満開の花畑のような乙女たちの音楽会に視覚的にも楽しかったです。
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