ブダペスト国立工芸美術館名品展
『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』
出展作品のご紹介⑱
ジョルナイ陶磁器製造所「結晶釉花器」1902年 ブダペスト国立工芸美術館蔵
皆様こんにちは
今回はブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第18回目!
本日はジョルナイ陶磁器製造所「夕景図花器」をご紹介いたします!
ジョルナイ陶磁器製造所にて制作された作品は、作品紹介第3弾、4弾、9弾でもご紹介しています
4弾のブログでは作品紹介に加え、製造所について詳しく触れております!
よろしければご覧ください
→❹シャーンドル・アパーティ・アブト ジョルナイ陶磁器製造所「狩りをする雌ライオン像」
→❾ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出展作品のご紹介⑨
鮮やかな瑠璃色の大きな結晶と緑がかった灰色の小さな結晶がとても美しいですね。
花器全体に散りばめられている深い青色をした点状の結晶の集まりや背景色との色合いが本当に素敵です
この黄色がかった薄い灰色をした基礎釉の上に浮かび上がっている結晶は、結晶釉という技法よって施されています。
■結晶釉
釉薬の中に亜鉛、チタン、マンガン、酸化バナジウムを過飽和状態 (溶解度に相当する量より多くの溶質を含む溶液の状態)まで入れ、一定の時間慎重に焼成した後、ゆっくりと長時間かけて徐冷作業を行い器表に結晶を析出する技法。基礎釉に着色酸化物を混ぜると、珍しい色合いの結晶が生じます。
縦方向に流れる結晶が蔓のようにも見えませんか
まるで作品全体を包み込んでいるかのようです
本日の作品紹介はここまで。ぜひ会場で実際にご鑑賞いただけましたら幸いです
ブダペスト国立工芸美術館名品展ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへは、パナソニック汐留美術館にて12月19日まで開催中です
*パナソニック汐留美術館では新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を実施中です。
ご来館の際は、下記予約サイトでの日時指定予約にご協力をお願いします。
https://www.e-tix.jp/shiodome_museum/
パナソニック汐留美術館
〒105-8301
東京都港区東新橋1-5-1
パナソニック東京汐留ビル4階
ハローダイヤル 050-5541-8600
https://panasonic.co.jp/ew/museum/
■会期
2021年10月9日(土)~12月19日(日)
■休館日
水曜日 ただし11月3日は開館
■時間
午前10時~午後6時(ご入館は午後5時30分まで) ※11月5日(金)、12月3日(金)は夜間開館 午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)
■入場料
一般:1,000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円、小学生以下:無料
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
■アクセス
下記URLよりご確認いただけます。
https://panasonic.co.jp/ew/museum/access/