アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

サティの生まれた街、オンフルール

2013-08-30 12:34:41 | サティ
エリック・サティ展
サティの生まれた街 オンフルール


現在企画中の展覧会、「エリック・サティ」展。

エリック・サティは、「ジュ・トゥ・ヴー(おまえが欲しい)」「エンパイア劇場のプリマドンナ」を始め、誰もが口ずさむことのできるシャンソンから、演奏者に840回もの繰り返しを要求する「ヴェクサシオン」、今や定番の「ジムノペディ」「グノシェンヌ」まで、世紀末パリにおいて音楽の新しいスタイルを考案しては、振り向きもせずに新しい実験に夢中になった作曲家です。

20歳でモンマルトルのカフェ=コンセールのピアノ弾きを始めて以降、既成の価値観にとらわれないサティの音楽はドビュッシーやラヴェルなど同世代の音楽家の感性と共鳴し、さらにはジョン・ケージやマン・レイなど、20世紀の芸術家にもその発想を紡いでいます。
サティ音楽の根底には、当時のカフェ=コンセールに溢れていたブラック・ユーモア、ボヘミアンな風潮が影響していますが、さらに遡ると、ノルマンディの港町オンフルールの情景に辿り着くことができます。


オンフルールの旧港。現在はこの景色と一緒にムール貝とシードルを楽しむレストランが沢山あります


19世紀末にはウジェーヌ・ブーダンやモネなど、印象派の画家たちに愛されたオンフルールですが、21世紀の現代においてもなお、風光明媚な港町として多くの人を魅了しています。
サティが音楽を習い始めたのはこの街の教会でした。聖カトリーヌ教会のオルガン奏者の指導のもと、グレゴリオ聖歌はじめ、ノスタルジックなこの街で、サティは次第に中世教会音楽の世界に引き込まれていきます。

サティの生家も、現在はサティ・ワールドを堪能出来る観光名所となっていて、その人柄を思わせるユーモラスなインスタレーションが見どころとなっています。
内容とはあまり関係ありませんが、個人的には自動演奏ピアノをメインとした最後の部屋で、YAMAHAを使用していたことに親しみを覚えました。
(おそらく同じ親しみを覚えた方がYoutubeに動画をアップしています。http://www.youtube.com/watch?v=y8XYo_UZOuw


サティの家より。


まだ始まったばかりのサティ企画。
これからも少しずつご紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。




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櫛・かんざしとおしゃれ展ー澤乃井櫛かんざし美術館のご紹介!

2013-08-27 18:03:18 | 櫛かんざし
櫛・かんざしとおしゃれ展
澤乃井櫛かんざし美術館のご紹介!


現在企画している展覧会の一つ、「櫛・かんざしとおしゃれ」展。
この展覧会のメインの出品作品は、澤乃井櫛かんざし美術館からお借りすることになってます。

澤乃井櫛かんざし美術館HP
  http://www.sawanoi-sake.com/kushi/

澤乃井と名前を聞いてピンとくる方は多いのではないでしょうか?
そう、あの日本酒です



その澤乃井の醸造元である小澤酒造株式会社さんは奥多摩で
日本酒やお豆腐を作ってらっしゃるのですが・・・

(直営料亭の「ままごと屋」さんもお豆腐や湯葉を中心としたメニューを
とっても美味しく頂けるステキなお店で、ここも個人的にはオススメ

この小澤酒蔵さんが平成10年に青梅に設立したのが「櫛かんざし美術館」。



もともと収集家として著名だった岡崎智予さんのコレクションを一括継承し、
さらに新たな収蔵品を加えて集大成したのが、この美術館の所蔵品となっていて、
その数は4000点にも達します。

江戸から昭和までの櫛とかんざしを中心に紅板や箱迫、印籠等、
身に付ける小さなものばかりですが、その小さなものの中に
それを作った職人の技や、デザインの美しさ、それらを身に付けてきた人の
大切な想いが詰まった、すばらしい美術品です。

 
鷺文様蒔絵櫛 表 法橋光琳(印)         梅松月文様蒔絵螺鈿櫛 羊遊斎(花押)
 
花文様蝶貝鼈甲櫛・簪・後挿          文明開化飾り金銀珊瑚びらびら簪

こんなに髪飾り一つをとってもこだわっていた国は無いのではないかと
思ってしまいます
そして、時代が時代ならこんな髪飾りを身に付けてみたい・・・

この櫛かんざし美術館は青梅にございます。
ぜひ、櫛かんざしを見た後に、澤乃井の蔵を見学、そしてままごとやでお豆腐料理を堪能なんていかがでしょうか?
(ちなみに2013年10月26日は年に一度の新酒祭だそうですよ
澤乃井-小澤酒造株式会社HP
http://www.sawanoi-sake.com/


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生誕150年/没後90年記念 エリック・サティ展 1

2013-08-13 17:45:13 | サティ
生誕150年/没後90年記念 エリック・サティ展


前回に引き続き、現在企画中の展覧会をご紹介


ボナ「サティ」1990年
黒服に山高帽子という独特の装いが有名だったとか・・・


「20世紀音楽のルーツ」と言われるサティの音楽

皆さんも、ジムノペディや先日NHKのEテレ「らららクラシック」で特集されていた
「あなたが欲しい」等は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
NHKEテレ「らららクラシック」のサティ特集頁はこちら
http://www.nhk.or.jp/lalala/archive130713.html


華やかで情熱的な愛を語る音楽を作っていた彼は、一方で、「音楽会の変わり者」と称されています。
ご存知でしたか?

そんな興味深いエリック・サティにまつわる資料、絵画、ポスター、雑誌、映像、楽譜のほか、
音楽も演出として使った、目と耳の両方からサティと当時の芸術文化をご紹介するのが
今、企画中の展覧会です

エリック・サティが活躍していた19世紀末から20世紀初頭のパリは、
様々な芸術家達がカフェ=コンセールに集まって、交流し、
新たな芸術を生み出す為に試行錯誤を重ねていました。

カフェ=コンセールとはいわゆる音楽喫茶
この頃は大きな戦争もなく、パリの待ちが最も華やかだった時代。
だからこそ芸術も娯楽も発展した時代と言えます。

有名なカフェ=コンセールには、弊社が展覧会を行ったのでご存知かもしれませんね。
展覧会の内容はここをクリック

スタンランのポスターが有名な「シャ・ノワール」だったり・・・

テオフィル=アレクサンドル・スタンラン
《「シャ・ノワール」新装開店》1896年 個人蔵

見たことありますよね?この黒猫。
あと、ロートレックのポスターでしられるディヴァン・ジャポネもそうですし、


アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《ディヴァン・ジャポネ》1893年


ダンスホールだったムーランルージュが隆盛したのもこの時代。
サティもそんな場所で生活費を稼ぐ為にピアニストとして活動し始めるのです。

勿論、当時はアカデミーとは一線を画した活動をする芸術家達も多く、個性はぞろい。
しかし、サティはそのなかでもひときわ”変人”と言われただけあって、
なかなか世の中に理解してもらえない。

分かりやすくいうと、今で言うオカルト集団といえる「薔薇十字教団」のメンバーになったり、
(2年程で辞めたそうですが・・・)
自分を教祖とする信者のいない教団を次々作っては解散したり・・・

やはりどう見ても変わってますよね~

でも、そんなサティも、人との交わり、理解を求めようと、
流行歌であるシャンソンを手がけるのです

次回は、このシャンソンを手がけたのち、舞台用音楽を手がけるようになるまでを
当時の芸術家達との交流を含めてご紹介しますね

ん~サティ、本当~に奥深くて、とても1回では書ききれません

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残暑お見舞い申し上げます

2013-08-09 11:11:07 | Weblog
残暑お見舞い申し上げます




平素より大変お世話になっております。
立秋とはいえ、まだまだ盛夏が続く様子ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

おかげ様で、昨年より巡回しておりました「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン」展が5月に閉幕し、延べ9万人の方にご来場いただきました。
また、今秋より「フランス印象派の陶磁器 1866-1886」展が夏期会場を巡回致しますので、是非足をお運び下さいますようご案内申し上げます。

引き続き、宜しくご指導下さいますようお願い申し上げます。

【巡回予定】
山口県立萩美術館・浦上記念館(10月8日~11月24日)
岡山県立美術館(12月20日~2014年2月2日)
パナソニック汐留ミュージアム(4月5日~6月22日)
岐阜県現代陶芸美術館(7月5日~8月24日)


画像:《ルソー》シリーズ 赤魚に雀図 1867年
   クレイユ・エ・モントロー陶器工場 フェリックス・ブラックモン 
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