GⅠ回顧は明日にして、本日は将棋の話です。
昨年来、無敵を誇っていた渡辺明三冠が、ここへ来て公式戦三連敗、小休止となっています。
まず2月13日の叡王戦 挑戦者決定第2局の豊島名人との闘いは、序盤から大差をつけられ、あっさり敗戦、16日の棋王戦第2局の本田奎五段との闘いも、序盤から大量リードを奪われ、良いところなく敗戦。20日~21日の王将戦第4局は、前半に許したリードを巻き返したものの、最後は力尽きて広瀬八段に押し切られました。
あえて「変調」とは言わず、「小休止」と表現していますが、ここ1年くらい見ることがなかった負けぶりですので、やはり最強棋士にとっても、1月からのタイトル戦の過密日程が、ご本人の知力・体力・忍耐力などに影響してきていると言えると思います。
最強棋士である渡辺三冠は、自分から仕掛けて、そのまま自分のペースで押し切る闘い方が信条。ただ、ここ三戦については、相手方から先に仕掛けられ、ペースを握れていない。そろそろ研究成果の「在庫切れ」なのか?
本日24日(月)には、豊島名人との叡王戦 挑戦者決定第3局が行われます。この闘いは、渡辺三冠にとっても最初の正念場になります。天下統一のためには、ここで負けるわけにはいきません。