昨日に続いて、新型コロナウイルス対応について補足させて頂きます。
新型コロナウイルスの拡散防止のために、不特定多数の人間が集まるイベントについては、当面中止する動きが広がっています。このこと自体は自然な流れですし、体調不良にもかかわらず、周囲の迷惑よりも自分の都合を優先する人は必ず存在しますので、多くの方々の身を守る術として意味のある動きだと思います。
ただし、この延長線上で、10人規模の懇親会や同窓会の類まで自粛ムードが広がったり、小規模のゴルフコンペが中止になったりで、世の中のホテル・レストラン・ゴルフ場などがスカスカ状態になりつつあります。個々の人が特定できる集まりであれば、その日の体調を確認し合ったり、座るスペースを広げたり、あるいは個室を用意するなりで、工夫を重ねることで感染リスクをかなり小さくすることは可能です。にもかかわらず、現在は、自粛ムードが広がりすぎることで経済活動が止まってしまい、別の問題が噴出してくることになりつつあります。
誤解を恐れず繰り返し申し上げれば、季節性インフルエンザと同等のリスク管理を行えば済むところを、過剰な対応を長期間にわたり行ってしまうことで、会社が倒産したり、失業が増えたり、またコミニュケーション・サークルが崩壊したり、といった副次的な反作用が発生するリスクが膨張していると思います。
東北の震災直後にも「過剰な自粛ムード」が漂いかけた時、「東北を救うためにも、東北の産物・酒を消費しよう」というムーブメントが沸き起こりました。むしろ、元気な人々を中心に消費や経済を活発化させることで、新型コロナを葬り去るくらいの気持ちが必要なのではないかと思います。
「この時期に飲み会やゴルフコンペなどけしからん」などと言うなかれ。細心の注意を払いながら、イベント活動をゼロにしない闘いも、十分に意義ある闘い方だと考えています。