夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

ゴールデンカムイ鑑賞

2024-02-02 07:17:31 | 日記

話題の映画「ゴールデンカムイ」を見て来ました。平日でしたが結構な観客がいて人気のほどが伺えました。入る前は原作がアニメ作品ということで私達のようなシニア世代でも大丈夫かと思いましたが、老若男女幅広くいた印象でした。

私達は原作を全く読んでないのですが、アイヌの描写が適切に描かれていると聞いて、その前に見た「カムイのうた」同様そこに関心を持っていました。

映画としてはアクション主体で登場人物が皆訳ありのにぎやかさで面白いというのが第一印象です。主人公は日露戦争帰りの「不死身の杉元」とアイヌの少女「アシリパ」であり、北海道を舞台に偶然山で出会った彼らが協力して和人に奪われたアイヌの金塊を探す物語です。それを横取りしようと企む2つの勢力、旭川第7師団の「鶴見中尉」と幕末から生き延びた「土方歳三」の三つ巴の戦いが始まったところで本作は終わり、明らかに今後シリーズ化して次作へ続ける展開でした。

関心事であったアイヌの描き方は、監修に当たったのがアイヌ語研究の第一人者千葉大学の中川裕教授や北海道大学アイヌ・先住民族研究センターの北原モコットゥナシ教授といった確かな人たちであり、その彼らも驚いたのが北海道出身の原作者野田サトル氏の研究と知識だったそうです。映画は冒険活劇ですから差別やはく奪と言った社会問題に触れるわけではありませんが、アイヌの人々の自然と共に生きる生き方が随所に盛り込まれ感心しました。

この映画は原作のアニメ版を実写化したものですが、アニメだからと敬遠したくなるシニアの感覚は払しょくしなければなりませんね。海外でのアニメ文化の人気も想像以上ですし、そこにバイアスを持っていると社会の動きから離れてしまうかも知れないと思いました。

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