夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

幻の道を走ってみた

2023-09-09 08:32:25 | 日記

美瑛町に住み始めてからインターネットで時々見ていたお隣の東川町にある幻の道の話です。地図で見ると下のように忠別湖と旭川市21世紀の森間の山道です。

この道にについてはたくさんyoutubeにビデオ投稿が上がっていたり、バイクライダーなどが好きそうな話なのでちょっとミーハーな感じもするのですが、今、7月に旭岳の中腹「裾合平(すそあいだいら)」へチングルマの群生を見に出かけた時に一緒だった友人達が紅葉の時期にこの道を走って近辺を歩こうと誘ってくれているので、どんな道なのか、我が家の車高が低い4駆で走れるのか確かめたくて天気の良かった昨日出かけて見ました。

忠別湖側のチョボチナイゲート

正式には道道1116号線と言います。なぜ幻かと言えば、毎年9月中旬から10月中旬までのわずか1か月しか通れない道だからです。北海道には雪のため冬季通行止めになる道路はたくさんありますが、この15㎞の道道(北海道建設の道路)は雪がなくなって春から夏になっても通行止めが続きます。やっと秋の今開通したと思ったらまだ雪には早い10月に再び閉ざしてしまいます。

なぜかと言うと、道路を建設したものの想定以上に大雪山からの雪解け水が地盤を侵食するため地滑りの危険性があるということで、2012年に開通後2017年まで閉鎖し地盤改良工事を行い、やっとその年から地下水の活動が治まる9月から10月の1か月だけの開通をしているということです。開通の期間は年によって変わるためファンはこの時期を注意深く見つめて全国から駆け付けるそうです。今年は一昨日9月7日の午前11時から10月12日の午前11時までとなりました。

開通2日目の昨日はさぞクレイジーライダーなどで賑わっているかと思って行ったら全然そんなことはなく、まだ紅葉も始まっていない山道は数台のバイクと車を見かけただけでした。走ってみると、東川町の入り口である「チョボチナイゲート」からしばらくは道路に中央線のない1.5車線状態の狭いワインディングロードが続き、対向車が来るとハッとする運転です。中間地点辺りに来てやっと片側1車線の快適な道路となり、途中にハイライトとなる嶺雲橋(れいうんはし)があり、ここからは山深い森林の先に遠く旭川の市街地が見渡せるため橋の上に車を停めて写真撮影でした。危ないのでほとんど車が通っていないから出来ることです。

わずか10分足らずで通り抜けるとその先には北海道が建設した「21世紀の森」があります。ここは以前近くの中鶴根山に登った時に来たことがありましたが、その時は雪で覆われていて’全容は分かりませんでしたがかなり広大なキャンプ施設などを備えたアウトドアフィールドでした。しかしこの施設へのアクセスには旭川や東川町から他に立派な道路があり、なぜこの幻の道が建設されなければならなかったのか意味は不明です。

今年は暑い日が続いたのでまだ山は1ミリも紅葉しておらず、2,3週間後にまた山の仲間たちとここを走ることになるでしょう。

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