ANNAN(ふれでぃ・えとう)の気まぐれ日記

シンガーソングライター、そしてQUEENトリビュートバンドQUEENESSのボーカルでもあるANNANの日記

新春早々の沖縄ライブ紀行!その4(番外編)

2008-01-24 16:55:44 | Weblog
本題の前にまずはお知らせ
ワシマネージャのWANKO氏のネットラジオ

RADIO GOO GOO

普段は木曜日なんだけど
今週は都合により25日(金)の22時~23時に放送
皆聞いてね!
*******


ということで本題。

KWEEN、ANNAN、そしてプライベートをあわせると、おそらく年間6~10往復程度国内便の飛行機を利用するワシ。そして、ここ1年半はそれほどでもないが、海外へ年4~5往復程度は飛行機を利用するワシ。今までに利用した航空会社も、普通の人と比べて割と多いほうだと思う。ちょっと前にこの辺についてはこんな記事を書いたので、ご参考まで。

飛行機大好き(その1)

飛行機大好き(その2)

飛行機大好き(その3)



で、そんなワシが今回のツアーでビックリしたのはJALの対応である。

そもそもワシは以前よりJALの評価は高くない。ワシの経験で言えば、かろうじて国際便ビジネスクラスの評価では、そこそこであるが、それ以外では特筆すべき「良さ」はどこにもないし、ANAに勝てるポイントは一つもないと断言できる。まあ、別に日本のエアラインが海外のエアラインとの比較で、取り立てて優れたものがあるか?といわれれば、無いというのがこれだけのエアラインに乗ってきたワシの評価である。特にクレーム対応などは、実は(英語さえできればという条件付ではあるが)米国系の方がよいケースが多いし。

さて、元々はフラッグキャリアだったJAL。国営企業だったわけで(それが諸悪の根源だったりもするみたいだけど)つぶれないように、何とか頑張って欲しいとは思う。

しかしこんなにダメになったか?JAL???


ワシが何故こんなことを言っているのか・・・先日の沖縄ツアーでこんなことがあったからである。


まずは背景

昨年あたりから、国内線の飛行機にギター類の持込が困難となってきた。これはJALに限った話ではなく、どこのエアラインでも同じ。高価なものであるし、楽器というデリケートなものであることもあって、むしろ今までは航空会社も飛行機の混み具合などを勘案しながら、サービスとして持込を容認していたというのが、航空会社側にたってみた時の見解であろう。

確かに機内持ち込み制限荷物のサイズ内にはギターは納まらない。それは事実である。楽器をどうしても機内持ち込みしたい場合は、その楽器を置くための席を有料で購入するという方法ももちろんあるが、それをできるミュージシャンはそんなには多くはなかろう。

そんじゃ荷物室にお預け・・・となるんだけど、不安は伴う。

預けた荷物がどう取り扱われているかである。
確かにFragile(フラジャイル=こわれもの・取り扱い注意)のタグはつけてくれる。しかし預ける際に「何が起きてもエアラインに責任は負わせません」と書いた書類にサインさせられる。簡単に言えば放り投げようがなにしようが、むしろ普通の荷物より乱暴に扱おうが、航空会社にお任せなのである。さらに到着先の空港でターンテーブルで、他のスーツケースとかの荷物とガンガンぶつかりながら楽器が出てくるのが好ましくないことは、普通に理解できるであろう。

まあ、そういうこともあり通常はハードケースに楽器を入れる。ただ全ての楽器をハードケースに入れて運ぶのもツアーでは限界があったりするのだ。そんなときはソフトケースとかセミハードケースと呼ばれる軽いケースに楽器を入れる。今まではそれを機内に持って入ってたので問題なかったんだけど、最近は預けるしかなくなった。


状況


それはKWEENが沖縄ツアーに行った、2008年1月のことじゃったぁ。

往路はANAで羽田から沖縄へ。ワシはギターをハードケースに入れてあり、それは今までも普通に預けていた(1台50万円を超えるようなギターでも、いつもそうである)。ケースに不具合が出たことはあるが、楽器が壊れた経験は一度もないので、いつもの通り預ける。

免責同意書(Limited Release)にもサインする。ただし;

「那覇空港ではターンテーブルではなく手渡しでお願いします」

と伝え、ANA職員も快く「手渡し荷物」のタグをつけてくれ、実際に那覇ではワシらはターンテーブルに並ばずに、係員が荷物を持ってきてくれるのを待つ。

スパイクのギターとブライアンのサブギターはソフトケース。当然預けるのは危ないのだが、ANAではソフトケース入りのエレキギター・エレキベースを、それらが入るダンボールケースに入れてくれる。(時としてダンボールケースが足りないことがあるようだけど、今までの経験では、まず大丈夫。頼めば用意してくれる。)

その上で免責同意書にサインし、手渡し扱いにしてもらう。完全とは言い切れないにしても、サービスとしては満足できる(せざるを得ない?)ものであろう。

那覇空港では、KWEENツアー第一陣の荷物(スーツケースにも機材類が入っているので、全部が楽器・手渡し扱い)はターンテーブルには流れず、全て手渡ししてくれた。


問題は帰りのJALである


かろうじてFragileのタグはつけた係員。そこで「ハコに入れて欲しい」と伝えたところ;

係員:「そのサービスは現在提供しておりません」
ワシ:「あれ?以前やってたよね?今でもANAさんはやってるけど」
係員:「現在JALではやってないんです」
ワシ:「そういうサービスやめたってアナウンスもしないんだねJALって」
係員:「・・・」
ワシ:「出来ないサービス要求しても無理だから、じゃあ緩衝材ないの?」
係員:「ございます、ご自分で梱包下さい」
ワシ:「えっ自分達でやるの?」
係員:「私どもではそういうサービスは提供しておりませんので」

で、緩衝材(いわゆるプチプチ)がワンロール!!!無造作に渡される。ガムテープも一緒に渡される。

ワシ:「免責同意書(Limited Release)にはサインしないよ!」
と捨て台詞。

仕方ないので、一生懸命にギター類をプチプチでグルグル巻きにするKWEENご一行様。一応、これなら大丈夫だろうというレベルになったので、カウンターに持ち込む。

ワシ:「じゃあこれ全部羽田で手渡しお願いね」
係員:「手渡しサービスは停止しました」
ワシ:「はぁ???何それ?本当に出来ないの?あり得ない!JALってそんなにサービス悪い会社だったっけ?」
係員:「羽田に電話してみます。(ややあって)今回に限りということで、手渡しでお引き受け致します。」

このあたりで、アタマからプチっと音が聞こえたワシ。思わず語気が荒くなる。

ワシ:「いいですよ、今回限りで。二度とJALは使いませんから 。ってかサービス悪すぎるし。JALが使えない会社だってことがよーくわかりましたんで、これからはANAとか使いますわ。スカイマークでももう少しマシなサービスしますよ。

しかも、あれだけ免責同意書にはサインしないと明確に言ったにも関わらず、ワシがメンバーと荷物を梱包しているスキに、KWEENのマネージャ氏にサインをしっかりさせるというオマケ付である。なんてこった!スキを突いてくるとは!?忍者か???この係員は

そんなこんなで、不満だらけのワシとメンバーを乗せたJAL910便は、予定時刻から約65分遅延して、那覇空港を離陸したのだった。(ちなみに、ワシらが遅らせたわけではない。天気も飛行には問題なかった。なんで遅れたんだろう???説明?もちろんなかった!


結論:ミュージシャンの皆様へ

(但し、ツアー予算しっかり取れて、楽器は専用トラックなどで運んでもらえるミュージシャンだったり、ギターのために何席も買い取れるミュージシャンは除きます。)

JALは使わないようにしましょう。


もちろん飛行機ですし、荷物を預ける以上、どこを使っても何かが起きる可能性はありますね。しかし、ミュージシャンにとって、それでも最低限安心できる基本的サービスの提供すらできないエアライン、それがJALってことで。

今後、JALがサービスレベルに見合った料金(そうだな、スカイマークぐらいで上等だと思う。それ以上を取る資格ナシ!)に改定でもしない限り、ワシはツアーでJALは使わない。KWEENでもJALは可能な限り避けるし、ミュージシャン諸氏にはJAL以外を使うことを強く勧める。ミュージシャンにとってJALは最悪なエアラインとしか言いようがない。


考察


JALは経営状況が壊滅的である。通常の会社法人であれば、とっくに倒産してしまっている会社である。その財務体質をもってして、この程度のサービス低下などは気にしていられないのはよくわからんでもない。つい先般もリストラクチャリングを行っていた。

経営破たんも近いこの航空会社。使用航空機材の老朽化、サービスの低下が著しい。ここまで落ちたか?と非常に残念に思うわけだ。それでも「つぶせない」のは、元フラッグキャリアとしての位置づけと、もしつぶしてしまったら今度はANAの寡占状態を招くという理由もあろう。国策に近いレベルで、この会社をつぶすといろいろと都合が悪いわけである。

逆に言えばそれだけが存在の裏立てとなっているとも言え、過去の栄光を振りかざせるような会社では既にないのだ。

そういえば、最近値上げの発表をしていたな>JAL

ただでさえ国内線の同一路線の乗機率でANAに水を開けられてるJAL。それも一連の安全運行上の不祥事という、自らが起こした原因によるものなのだけど。

これで料金を上げたとして、さらに乗機率が落ちればJALはさらに階段を転がり落ちることになる。個人的にはJALのサービスレベルなら、スカイマークあたりと同運賃で戦うしか手がないと思う。

まあ、なんにしてもJALしか飛んでない空港に行かなきゃならない場合、どうしても行程上の都合で他社便では上手く接続できない場合、主催者さんがチケットを手配した場合(その場合でも今後は希望航空会社をJAL以外で申請するのは言うまでもない)など、

どうしてもやむを得ない場合を除き、JALは使わない

ことにした。

ちゅうことで本日の長文は終わりである。

あれっ?本題のライブレポートより長くない?これ???
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5 Comments

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なんちゃって (たかこ)
2008-02-04 09:38:29
ANA→ANNAN航空に名義変更!!
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そうなんですよね・・・ (ANNAN)
2008-02-02 02:41:03
はっきり言って最悪でしたわ。で、ネットでいろいろ調べてみると、この件について書いている人って結構いるみたいですよ。自転車でツーリングする人とかが、手渡しを断られた話とかね・・・

まあ、あくまでもサービスの範囲だとは思う部分もあるわけで(この辺、日本のエアラインは丁寧だからね)、いつしかANAからこのサービスがなくならないとも限らないけどね。

頑張れANA!!!
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ふ~む (たかこ)
2008-01-28 16:15:26
よっぽどだったんですね。
分かるわア。
返信する
Unknown (ANNAN)
2008-01-25 01:47:29
源蔵さん

コメントありがとうございます。

うーん、多少大人気ない表現が多かったかな?と、やや反省モードのワシです。でも、サービスだけならともかくも、安全面においてもJALはヤバイですね。(あれだけの不祥事が続いたので、さすがに最近はそこはちゃんとして来ているようにも見受けますが。)
返信する
飛行機の (源蔵)
2008-01-24 19:19:26
話、すっきりよく判って、
やっぱりANNANは
好き!
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