あんみつとシナモン

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安達太良山に登ろう!

2012年11月30日 | 山登り

10月下旬に登った福島県二本松市の
安達太良山(1700m)です。
アダタラと言ったら「智恵子抄」 
本当の空を見に行こ~う!

なだらかな山の姿は眺めているだけで
気持ちがおだやかになりそうですが、
明治から昭和にかけて
何度か噴火を繰り返しているということです。
一見おとなしそうなのですが、
実は心にマグマがぐつぐつと? 
くれぐれも、この山をあなどるなかれ

山頂付近の紅葉は終わりに近く、
下山に選んだ塩沢温泉コースは
まさに紅葉が見ごろでした。

コースは簡単に
奥岳=(ゴンドラ)=薬師岳…安達太良山…くろがね小屋…塩沢温泉バス停
(のんびり徒歩で約4時間30分)






山の中腹までゴンドラ乗車。
1350mまで一挙に運んでもらいました。
薬師岳からゆったりした木道を行きます。





途中、安達太良山の山頂が見えました。
頂から裾野に向かって紅葉
下りはじめていました。
背丈ほどの紅葉した灌木の中、
赤土のゆるい斜面を行きます。





分岐。だんだん急坂になってきました。
樹林は低くなり、大きく広がる下界は
福島市や二本松市かな~。





ガレ場をさらに行くと山頂が目前。
溶岩で突起した頂上がみえます。
うわさに聞いたおっぱい山ってこれか~ 
なんだか照れちゃう

石と岩がゴロゴロした広い斜面を登ります。





最後は大岩を登って安達太良山山頂に。
北は吾妻・蔵王、
西は飯豊連峰や猪苗代湖などが見えます。
小さな祠は安達太良神社。
360°の山頂は風が強いので、
帽子を押さえながら早々と退散。





山頂直下にきただけで、
風が治まります。





石と岩のゴロゴロ道だけど広い稜線の先、
牛の背に向かう。





赤い土の色、
尾根は開放的で気分がいい。
硫黄の臭気が上がってくる
沼ノ平の横を通り過ぎます。





鉄山への分岐から峰ノ辻へ。
そろそろくろがね小屋が見えてくるはず。
正面の山肌は紅葉の赤と黄色、
そして針葉樹の緑が
美しく混ざりあいます。





紅葉の中に埋もれるように
小屋が見えてきました。
安達太良と言ったらこのくろがね小屋
温泉が有名だそうです。
日帰り温泉もOKです。




くろがね小屋の周囲
紅葉とは、
それまで葉で作られていた
葉緑素が気温の変化によって
アントシアニンという葉を赤く染める物質に
変わることをいいます。
(なんて説明したら味気ないですね)




くろがね小屋の周囲
紅葉の主役はやっぱりナナカマド。
真っ赤もいいけど、晩秋、冬が来る前の
ちょっと散り際も素敵ですよね。




くろがね小屋の周囲
山肌を彩る、あざやかな紅葉
目を奪われながら
くろがね小屋の中でランチタイム





ランチと休憩でゆっくりしたら
塩沢温泉に向かって下山開始です。
しばらくは美しい紅葉
トンネルをすすみます。





振り返ると、鉄山と馬ノ背の稜線が。





奥岳温泉に下山する
広いメインルートの登山道。
その脇に小さく
塩沢温泉下山コースの山道があります。
地味な脇道だから見落とさないように。
でも、ほとんどの登山者が
(なぜ)メインの奥岳温泉下山ルートを使うのか?
あとで分かりました。





小道を湯川の渓流に沿って
どんどん下ります。
だんだん深い谷になってきました。
ダケカンバの紅葉と幹のコントラストは、
立ち止まって見上げるほどの美しさです。





このコースは
美しい紅葉だけではなかったのです。
湯川の渓流を2~3度渡りました。
ちゃんとした橋なんてありません。 
飛び石を渡るか
(それもとてもかわいい石でほとんど沈んでいるような
小さな丸太が渡っているだけの橋(?)など、
そして渓流脇の岩に鎖が渡っていて、
足もとには水が流れ
足場の岩は切れ落ちて、
どこに足を置くの? 
山道では急な岩場に鎖が垂れていて、
それを手繰ってくだったり。
すっごいアドベンチャーで超楽しい!
でも、初心者の方は
経験者と必ず一緒のほうがベターです。

どうりで、長い下山なのに、
逢ったのは下から上がってきたご夫婦二人のみ。
何回もここに来ている様子のご夫婦でした。





大変な個所もありましたが、
慌てずゆっくり慎重に進めば
問題はないところです。
それに途中には天狗岩や屏風岩の絶壁や
紅葉に囲まれた沢山の滝が
気持ちを和ませてくれます。
奥岳温泉温泉下山コースには
楽しいアドベンチャー
滝の名所でしたよ。





塩沢温泉のバス停に着き、
そのままJR二本松駅まで(約40分)の
バスに乗れました。


安達太良山って、
ゴンドラを使って楽に登れるのに
山頂は高度感抜群だし、
稜線歩きは気分いいし、
山の中に良質の温泉あるし、
なんと素晴らしい山だったのか! 
この山は初めてだったけど、
なんだかはまってしまいそうな山でした。