あんみつとシナモン

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世界遺産・富士山頂上だぜい~!

2011年09月08日 | 山登り


この日本一の山について
今さら何を言う必要があろう。
おそらくこれほど多く語られ、
歌われ、描かれた山は世界にもないだろう。
一夏に数万の
登山者のあることも世界一だろう。
老いも若きも、男も女も、
あらゆる階級、あらゆる職業の人々が、
「一度は富士登山を」と志す。
これほど民衆的な山も稀である。
というより、国民的な山なのである。
富士山ほど一国を代表し、
国民の精神的資産となった山は
ほかにないだろう。
もしこの山がなかったら、
日本の歴史はもっと別な道を
辿っていたかもしれない。
 
(深田久弥 日本百名山より)

富士山には4つの登山道があり、
今回選んだ須走口登山口は
高山植物のお花畑や樹林帯を通る静かなコース。
富士山に通いなれた人
このコースを選ぶことが多いらしい。
今回初めての富士登山なのに、
この須走口コースを選んでしまった。(無謀だ~
須走口の標高は2,000m、
頂上との標高差は1,776m。 
私としてはこの標高差は初めての経験です。
ここで、今まで経験した
百名山標高差ベスト5を書きだしてみました。

①猿倉(1,230m)…→…白馬岳(2,932m)   標高差は1,702m
②上高地(1,505m)…→…奥穂高岳(3,190m) 標高差は1,695m
③上高地(1,505m)…→…槍ヶ岳(3,180m)  標高差は1,675m
④中房温泉(1,450m)…→…燕岳(2,763m)  標高差は1,472m
⑤美濃戸口(1,480m)…→…赤岳(2,899m)  標高差は1,419m  
でした。

でも、上には上があり、
富士山も真っ青の標高差
未登頂ですが、抜き出してみます。
椹島(1,123m)…→…悪沢岳(3,141m)  標高差は2,018m
椹島(1,123m)…→…赤石岳(3,120m)  標高差は1,997m
赤石ダム(1,120m)…→…聖岳(3,013m) 標高差は1,893m
新穂高(1,090m)…→…笠ヶ岳(2,897m) 標高差は1,807m

なお、標高差と苦労する山とは違います。
あまりにも遠くて所要時間がかかる山は
北アルプスの黒岳(水晶岳)だそうです。 
高瀬ダムから野口五郎岳経由でも
12時間40分かかり最も遠隔な百名山です。


で、本題の富士登山に戻ります
挑戦したのは8月下旬の超晴天日
今回は須走口登山口から
ゆっくり登り始めました。





六合目の山小屋到着。休憩。
営業中は赤い鯉のぼりが
下から見えていい目標になります。





泊ったのは八合五勺の山小屋「御来光館」
翌朝は山小屋から御来光を見る





初日に頑張って八合五勺まで来たので、
翌日の今日は後一合五勺だけ登ればいいから
比較的楽な気分で登山再開。





九合目にある鳥居をくぐる。
あと少しで山頂だぜい





山頂が見えた 着くぞ 
久須志神社の狛犬さんがお出迎え





山頂からの展望は雲海のみ。 
下界はこの雲の下。
みんな何してるんだろうな~
(お~い、今、上から見下ろしてるぞ~ な~んてね) 
色々な山を登ったけど、
こんな山頂からの景色は初めてだ。





後を振り向くと、そこは新宿ホコ天か? 
「へい、らっしゃい 
富士山記念のお土産は如何
と、お兄ちゃんの元気な物売りの声。
そんな喧騒の富士山銀座から
(本当の)日本最高地点にいかねば





しばらく休憩して高所になれたら、
久須志神社と4件の山小屋を通り
時計回りにお鉢めぐり開始。 
1周約4k、90分のウォーキング 
剣ヶ峯の最高峰が火口を隔てて正面に見える。
1周ルート
久須志神社…大日岳…伊豆岳…駒ヶ岳…剣ヶ峯…久須岳…久須志神社





火口歩きの途中には浅間大社奥宮がある。
ここまで来ると人もまばら。 
ここは富士宮・御殿場口登山道の終点になる。





馬ノ背の急斜面を登ると剣ヶ峯 
これが最高にきつい 空気薄~





火口の最高峰、日本最高地点(3,776m)。
石柱、二等三角点、GPSで利用する
日本電子基準点などがある。
もとは富士山測候所のレーダードームもあった。





ここから見える富士の火口内。 
噴火口最深地点の標高は3,535m。
勿論、富士山は活火山。
約10万年前に噴火を開始。
3500年前にほぼ現在の姿にまで成長。
火口の本格的な噴火は約2200年前に停止。 
その後は水蒸気爆発がおこる。
山頂火口一帯から立ち上がる噴気は
歴史時代を通じてたびたび目撃されたが
1950年以降は観測されていない。

遠くから見ても、登っても、
その存在感、偉大さに感動した 富士山でした。


長いブログを見ていただき感謝です