アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

コロナワクチン、アナフィラキシー以外の副反応について

2021年07月20日 | 生活
厚労省のページに、心筋炎のことが出ていました。
--------- 引用: ファイザー社の新型コロナワクチンについて
ごくまれではあるものの、ワクチン接種後に軽症の心筋炎や心膜炎が報告されています(※)。接種後数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら医療機関を受診してください。
(※)1回目よりも2回目の接種の後に多く、若い方、特に男性に多い傾向が見られます。
--------- 引用終わり

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こういうことは、どんなデータからわかるのかというと、これはアメリカCDCのページですが
--------- 引用: COVID-19 Vaccine safety updates Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) June 23, 2021

--------- 引用終わり

二回目接種後の7日間で起きた(報告された)心筋炎の数です。数といっても、ワクチン関係なく起こることもあるわけで、それと比べて多いのかどうかということを見ないと副反応かどうかわかりません。
「Expected」となっているカラムが、比較のための、何もしない場合の発生数です。

この表を見ると、赤字で示されているところについては自然に起こる数より多いようだ、ということで、おおむね、女性は30歳未満、男性は50歳未満で要注意ということになります。

こういったデータの積み重ねで、何が起こるのか起こらないのか、ということがわかってくるのですね。一人の人に、心筋炎が起きたとき、医師がその人をいくら詳細に観察しても、なぜそれが起こったのかを判断することはできないのがふつうで、だから統計というもので判断せざるを得ないということだと思います。

統計で多い少ないということを語るためには、「何日以内」と期間を区切るとかしてその間については「すべて」報告してもらわないとわからないわけですが、今のところ日本では、
--------- 引用: 医師等の皆さまへ~新型コロナワクチンの副反応疑い報告のお願い~(厚労省)
報告の基準
○アナフィラキシー(ワクチンとの関連によらず、接種後4時間以内に発生した場合が報告の対象です。)

○医師が予防接種との関連性が高いと認める症状であって、以下に該当するもの(予防接種との関連性が高いと医師が認める期間に発生した場合が報告の対象です。)
・入院治療を必要とするもの
・死亡、身体の機能の障害に至るもの
・死亡若しくは身体の機能の障害に至るおそれのあるもの  

 ワクチン接種との因果関係が示されていない症状も含め、幅広く評価を行うため、当面の間、以下の症状について、報告を積極的にご検討ください。 
 けいれん、ギラン・バレ症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、血小板減少性紫斑病、血管炎、無菌性髄膜炎、脳炎・脳症、関節炎、脊髄炎、心筋炎、顔面神経麻痺、血管迷走神経反射(失神を伴うもの)
-------- 引用終わり

アナフィラキシーについては、「ワクチンとの関連によらず、接種後4時間以内に発生した場合」となっていて、医師の判断によらず、一律に報告を求めています。

それ以外については、「医師が予防接種との関連性が高いと認める症状」となって、何日以内に何が起こったときに報告するかは、個々の医師に任されています。どのくらい報告されているかについては掴みようがなく、私のような素人にわからないだけではなくて、お医者さんだってわからないでしょう。自分がこのくらいで報告している、というのがあったとしても、日本全国津々浦々のお医者さんが実際どうしているかわかりません。報告されなかったことを知る仕組みはなく、報告しないことに対する罰則ももちろんありません(報告の基準が「ふわっと」してるのだから当然です)。元々、「数を数える」ためのデータとして位置づけられてはいないのです。

もちろん、報告されたものだけで見てもあんまり多かったら、何か考えるでしょう。逆に少なければ、報告されてないだけか、実際に少ないのかわかりませんのでそれっきりです。

ワクチンデマが問題になっていますが、素人が、アナフィラキシー以外の副反応について知ることが難しいのです。多いのか、少ないのか。

上に貼ったようなデータがあれば、50代女性、心筋炎については心配いらなそうだなとか、わかるじゃないですか。でも、こんなところ(CDCのページ)まで日々チェックしてるほどヒマじゃなし。

厚労省のページで、一般の人向けに見やすくしたページを見ると、
-------- 引用: 新型コロナワクチンQ&A これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。
稀な頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生したことが報告されています。アナフィラキシーの報告状況等は、こちらに掲載しています。もし、アナフィラキシーが起きたときには、接種会場や医療機関ですぐに治療を行うことになります。
--------- 引用終わり

痛みや発熱などのよく知られている一時的な副反応のほかには、アナフィラキシーのことしか書かれていません。アナフィラキシーは、対処しないとほんとうに危険なことがありますが、対処方法が明確で、実際ちゃんと助かりますし、説明しやすいのでしょう。

でもこんな広報しかしないでいると「なんか副反応の中でアナフィラキシーだけを意識するように誘導したいのかな」「副反応はいっときのことで、後遺症が残ったり死んだりするものはないって思わせたいのかな」って思っちゃうじゃないですか。それで、もっと確かなことを知りたいと思う人が、ネットとかで漁りまくるから怪しかったり真っ赤な嘘だったりするトンデモの海に溺れて、おかしなことになるわけです。ちゃんとデータを集めて、わかりやすく開示してくれれば、それでいいことなのに。

------- セルフレッスン用録音
モーツァルト/ピアノソナタK.282第二楽章

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