あなたを見つめて。。 monochrome life

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梅雨まぢか シーガル 4A-105(海鴎) 75mm f3.5〈Poetra160NC〉

2008年06月12日 09時13分52秒 | 路地うら迷いびと
6月1日に大阪から三重県へ父の墓参りに行った。
親族で行くときはいつも駅からタクシーでお寺前まで行くが僕ひとりのときは決まって歩いて坂道を上る。
公園の中を15分ばかり歩くだけなのと緩やかな坂道が2時間半座ったままでちょうど心地よい足の屈伸になるからだった。
もうこの坂道を何十回歩いただろうか。
三回忌までは隔月で来ていた。
境内の花屋さんとも顔なじみになって最近は老いたおばさんのかわりにお嫁さんが応対をしてくれる。
父の墓とご先祖の分と2000円分の花を選らんで線香に二束ぶん火をつけてもらう。
もう煙草をやめてずいぶんになるからライターなど持っていない。
この花選びのおかげでずいぶん花通になった(笑)
季節ごとの地元で採れる花を左手に抱え右手に線香の煙をいぶかりながら石段を上る。
父の墓は石段を10段ばかり上って10メートルばかりのところにある。
石段を上りきったところに水場があって先にバケツへ蛇口を少し絞って水を流しておく。
その間に古い花を取り除き線香を立てて目についた雑草をむしる。
その時間で水場に戻るとバケツには水がちょうどいいくらいに満たされている。
水場に戻るとどこからか舞ってきたデンファレの花びらが一片バケツの水面をくるくる回っていた。
蛇口を閉めると少し歪んだバケツの底に花びらの影が光輪を縁どって沈んでいた。。
コメント (4)
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