本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

アイアムアヒーロー【マンガ】

2010年02月08日 | 【マンガ】
「このマンガがすごい」で気になって読んだ漫画、2作目。
(1作目は「娚の一生」ね。)
物凄くタイプの違う2作品でした。


「アイアムアヒーロー」はその衝撃度がスゴイよという前評判が多く、
『漫画史上最長の前フリ』とかナントカ書かれていたので、
どちらかと言うとそっちの方が気になり、読みました。

作者 花沢健吾氏の絵はあまり好きじゃないんだけど、
それよりも好奇心が勝った。

そして、読み終わった後、やられた。


あたしよりも先に読んだ相方は、
「何と言う胸糞悪い漫画」と称したものの、
分析とかしながら意外と楽しく(と言うと語弊があるかも)読んでたみたい。

あたしは、先にちょこっとネタバレを読んでしまっていたので、
衝撃度は低めだったけど、(相方に厳しくダメ出しを喰う。お前はそういうのを先に見てしまうところがダメだと。)
それでも、1巻の最後と2巻の最初で、一回本を閉じずにはいられなかった・・・。

シンプルだけど、奥が深くて面白い話です。


でもなー・・・。

何と言うかー・・・。

ネタバレ気にせずに言うと、若干エグイ。


1巻の最後に出てくる展開を見た後に、
もう一回最初から読み直してみると、
成程、これは伏線なのか??と思うところも多々あって、
ストーリー展開はウマイなぁと思いました。

ただ相方曰く、単行本を保管するよりかは、
毎週スピリッツで読む方が良さげなマンガだなと。


しかしながら、

展開も、設定も、
マンガの中では新しいジャンルではあると思うので、
(類似の映画は何本かあると思う。でも邦画はないかもな。)
それだけでも読む価値はあったのかなぁとは思いました。

でも如何せん、エグイのが苦手な人は止めた方がいいね。
女子には薦めません。
「寄生獣」とか好きな人はいいかもね。(ちなみにあたしはダメです。最悪です、アレ。)

あと、この先、数十巻に渡って読みたい話ではないので、
10巻くらいで終結してくれることを切に願います。


とりあえず、
花沢健吾のイメージが大きく変わりました。

読んじゃうだろうなぁ。この先も。

パラノーマル・アクティビティ【映画】

2010年02月04日 | 【映画】
一瞬、話題になり、
意外と早く失速した(笑)ホラー映画を見ました。

ほら、アメリカで低予算ながらウィークリーチャート1位になり、
試写会では怖がる観客の映像を撮影、それでプロモーションしてたあの映画です。

ご存知、みたいな感じで言ってますが、
別にそんなにメジャーじゃないかも(笑)。


相方は、この映画のことをTV番組で知ったとき、
見たい見たい、と公開を待ちきれなくて、
毎週のように、「いつ公開すんの?いつ公開すんの??」と繰り返してました。

ちなみに彼は熱が一気に上がり過ぎたせいで、
見に行くときには、若干冷めてました。勝手だな、おい。


映画好きになった当初、
それでも絶対に手をつけなかったジャンルが、ホラー。

怖い話全般、超キライなんですよ。
「キャー」とか叫んでる余裕なんてないです。「スー」か「ハー」が限界です。
お化け屋敷も全くダメ。あんな文化無くなればいいのに、て思います。


でもね。


そんなあたしがホラー大好きな相方に付き合っていくうちに
怖さ要素がないものに対しては全く動じなくなったんですね。

つまり、中途半端に怖くない映画とか、アトラクションには
びくともしなくなったんですよ、これが。
昔は「怖い」という雰囲気にさえ怯えていたあたしが、めざましい進歩。


で、本題。

正直、この映画怖くないです。


「絶対コワイから見たくない!」と頑なな女性と行く場合、
多分彼女は見ても平気。
見終わった後に「超怖かった~・・・。もうヤダー・・・。」なんて言ったら、
多分、画面を見てなかったんだと思います。


怖いというか、まぁ脅かす要素は本編至るところにありましたが、
そもそも、実際よりもかなり長く感じる本編に飽きちゃったりするし、
何より、男がウザイ。(これは相方と完全一致した感想。)

そして最終的なオチが、あんまり怖くない。


見どころとしては色々あるでしょうが、
これだったら「the EYE」の方があたしは驚いたなぁ。あっちの方が全然怖い。いまだに思い出して怖くなるもん。


と、まぁ、いきがって書きましたが、
途中でちょっとビビってしまったのは内緒。


女子が可愛い子ぶったり、
男子がいいとこ見せようとするにはちょうどいい怖さ、とどこかのレビューに書いてあり、
ホントその通りなので、デートムービーにはおススメですよ。


でも続編は当たらないと思うな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100122-00000004-eiga-movi

ゴールデンスランバー【映画】

2010年02月03日 | 【映画】
楽しみに待っていた本作。

原作を読み、相方はあんまりだったようだけど、
あたしは結構好きだったから、
実績のある中村義洋&斉藤和義コンビで映画化が決まった時は、不安よりも期待の方が大きかったんです。


結果。

面白かったです。

結構原作をいじってあったけど
(そりゃそうだ、あの量を2時間には出来ないと思う。)
初見の気分で見たら全然違和感なかったし、
深く突っ込まなければ、そこそこ楽しんで見れると思う。


しかしながら、
やっぱり2時間じゃ足りないねー。


堺雅人は体育会系な匂いが全くしないのに走り方はしっかりしてた、と相方。
舞台人だもんね。その辺は体育会系だよね、きっと。
売れる前に見とけばよかったなー、東京オレンジ。
他のキャストも良い。濱田岳はハズさないし、個人的には吉岡の出演が嬉しかった。
でも相武紗希だけは、あんなにメインの意味あったか疑問。


原作では、主人公を追い詰める力がもっともっと強大で、
これに嵌められる一般人の絶望感がうまく出ていたんだけど、
そこらへんは、映画はあっさりとした感じだったので、
逃亡劇もあまり激しくなかったように感じられたかも。

権力に押しつぶされながらも、
必死で立ち向かう小さな力が、
人の信頼と共に、大きく、強く、なっていく様子が、
このストーリーの見どころかなとも思ってたので。


・・・実を言うと、それがちょこっと物足りなくて、
あたしは寂しかったんだよなぁ。
でもこれは絶対、上映時間のモンダイだと思う。
2時間では無理だ、という予想はちょっと当たり。
連ドラが無難だったんじゃないか・・・という意見は、まぁ置いといて。


でも、そこを含めても、あの原作をかなりうまくまとめていたし、
相方は原作よりも良かったんじゃないと言っていたので、
多分、初見の人は十分楽しめるはず。

オススメです。

もっと言うなら、原作 伊坂幸太郎+監督 中村義洋のコンビは、
恐らく、もうハズさないと思います。
3本成功したからもう大丈夫だね、うん。
今後もきっとあるんだろうから、楽しみにしたいと思います。




一旦落ち着いた伊坂作品の映画化。

まだきっとあるんだろうなぁ。
作品が増えるにつれて東野圭吾のようになるのでは、と勝手に予想。


願わくば、
せっかくのメディアミックスが失敗に終わらないよう、
頑張ってほしいものです。

まぁ、伊坂作品に限らないんだけどね。


今度、東野圭吾作品と、伊坂作品の見てないのを見て、勝手にランキングしてみたいと思います。ふふふ。



観客は、無責任に言いたい放題なのだ(笑)。

雪なんていらねぇよ、冬。【雑談】

2010年02月02日 | 【雑談】
年末の帰省でイヤという程見たので、
東京で雪なんて
ホント、迷惑以外の何物でもなく・・・


なんて思っていたら、
同僚がすごく嬉しそうに
「雪が積もった~♪」
と言いながら、出社してきました。

彼女は九州出身者。


四季がある日本においては、
きっと冬に降る雪は、風情であるべきなんだろうなと
ちょっと思い直しました。



でも、寒いもんは寒いんだよ。


願わくば、雪は“降る”ことに徹して欲しいなと
勝手ながら思います。

Dr.パルナサスの鏡【映画】

2010年02月02日 | 【映画】
昔、「ロック・ユー」という映画を見て
ヒース・レジャーが好きだと言ってた友人が居ました。
ヒースが「ダーク・ナイト」で注目された時、
友人の先見の明に感動しました。
その後、急死のニュースにショックを受けました。

そんな、ヒース・レジャーの遺作。

正直なところ、かなり単館系の印象だったので、
本来、日本では全国公開されなかったんじゃないだろうか。

ヒースが亡くならなければ。

もしくは、

ヒースの遺志を継いで、
ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが出演しなければ。

そう考えると、結果的には多くの人の目に触れて
よかったかなとは思います。
でも、ヒース・レジャーには生きていて欲しかったけど。


前置きが長くなりましたが(いつも)。

テリー・ギリアム作品は、気にはなるけど足を運ぶまでには至らないことが多く、
実は今回初めて見ました。
何と言うか・・・いい感じにアクの強い監督ですね。
でも、独特の世界観もわりと万人向けだし、キライじゃないです。話もシンプルだし。

悪魔と取引して不死になったおじいちゃんの、
昔の過ちに振り回される娘、そして巻き込まれる詐欺師の話ですが、
ストーリーはわりとシンプルなので、
現実と非現実が、鏡を境界にして行ったり来たりしても、
それこそ人が変わっても、
めまぐるしいけど、それほど混乱せずに見れました。構成がうまかったんだと思います。

個人的には、
コリン・ファレルのハマリっぷりに大爆笑。
風貌は一番合ってない、どの面下げてヒース・レジャーと同一人物だ、おい。とか思ってたんですけど、
蓋を開けてみれば、誰よりも最適な場面に起用されてました。
わははは。痛快。やっぱりあたしは、ビーストが大嫌いだわ。


この映画は、好き嫌いがかなり分かれると思うので、
多くの人にお勧めはしませんが、
それでもヒースの雄姿は存分に楽しめるので、
それ目当てでも見る価値はあるのかなぁと思います。

でも正直、あたしはテリー・ギリアムにさほどハマらなかったので、
次回作以降は、ちょっと微妙です。


余談ですが、
主役のお姉ちゃんが可愛くて巨乳です。
それも一見の価値あり。

・・・何目線だよ。