本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

劇場版 SPEC~結~ 漸ノ篇【映画】

2013年11月05日 | 【映画】
分かってた。結果は分かっていたのです。
でもさ、TVドラマから全部見てきた私達ですから、
これだけ見ないって訳にもいかないんですよ。
という訳で、ネタバレされる前に、早々に観賞。

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戸田恵梨香と加瀬亮がW主演を果たし、
“SPEC”こと特殊能力を保持する犯罪者と対峙(たいじ)する
特殊捜査官の奮闘に迫る人気シリーズ完結編2部作の前編。
宿敵との死闘を終えた未詳と呼ばれる未詳事件特別対策係所属の名コンビが、
新たに立ちふさがる敵に向かうさまを活写する。
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バッカじゃねえの!!!!!!!
『ROOKIES』かっつーの!!!!!!!

と、鑑賞後に吐き捨てましたところ、
同じことを言おうと思っていたらしく、相方が声を上げての大爆笑。
あ、ウケた、と思い、ちょっと気分がよくなりました。
映画カンケーないね(笑)。



何と言っても、2部作の前編ですから、
これだけで評価すべきではないとは思います。思います、が。
如何せん、映画としてひどくないですか、という。

これさー。

TV放送とか前作映画とかの回想シーンの焼きまわしに加え、
本作中の映像さえも何度も使いまわした挙句、
ラストの山場(とは言えないけど、まあ、100歩譲って山場として)での、
しつこい位の回想録オンパレード。

これらを一切合切サクっと切って後編とつなげたら、
普通に2時間1本の映画として、成立したんじゃない???
これ1本に1800円払わせるのは、かなりアコギです。断言できます。



さて、何から書こうかな。
言いたいことは山ほどありますが、何も書く気が起きないのは何ででしょうね。
落胆もココまでくると、気力さえも失わせるね。
でも書きますよ、覚書ですから。ちょっと怒ってますので乱文ご容赦願います。


まず、この映画における新作映像は正味1時間足らずですが、
その中でも、本筋に関連してくる部分は30分にも満たないと思います。いや大袈裟でなく。
餃子ロボの下りとか、
香椎由宇のあたりは、丸ごとカットでいいです。
話が思いつかなかったのか、ただただ、引き延ばすための作戦なのかは知りません。
が、そもそも『翔』でキレイにまとまったところを『天』で変な方向に向かわせた印象なので、
『結』なんて、蛇足も蛇足なワケで。
ここへ来ての新キャラなんて、誰が望んでるんだよと思ってたら、案の定でした。
香椎由宇は被害者だと思います。

それと。
そもそも『SPEC』のコメディ要素は、
視聴者を飽きさせない程度にテンポ良く散りばめられ、
且つ、本筋とのギャップがしっかりあったので、シリアスシーンの邪魔は決してしなかった、はず。
でも先日の2時間SP『零』で感じたイヤな予感は的中し、
『結』では見事に、『零』をも超えんばかりのあざといギャグが全編に散りばめられ、
これがもう、氷河期かっつーくらい、寒い。

いや、寒いだけなら、まだイイ。

あろうことか、この余計且つ不愉快な演出は、
本筋の重要な会話や話の流れに対し、かなりの邪魔になっています。
断言できますよ、アレ、ゼンブ、イラナイ。
大島優子のしゃっくりとか、
エンケンの居眠りとか、
北村一輝の動きとか、
もうね、全部いらない。
役者にケチをつけたい訳ではないです。香椎由宇同様、彼らも被害者だと思う。

更に、極めつけは終盤のお涙頂戴シーン。

展開としては、別に悪くないし、お涙頂戴があって然るべき場面ですが、
途中でいい加減にしろやと思ってしまう位に、しつこいです。
冒頭で引き合いに出したのは、映画『ROOKIES-卒業-』でのラスト。
チャラララ~♪という音楽に乗せて、メンバー全員個別に先生への感謝の言葉と涙。尺長いんすよ、ホント。
これに限りなく近いんだけれど、『SPEC』はもっと悪質。
だって全部回想で、見たことあるシーンの過剰オンパレード。
しかも、ついさっき見たわ!!!て場面をも、長めにもっかい流すワケ。
せっかくの涙、せっかくの感動的なシーンが激しく台無しです。

あとさ、細かいこと言うけど、雅ちゃんの入室キッカケおかしくない??
コテコテの舞台作品かっつータイミングで入ってきて、
すでに一通り終わった流れを、また再開させる始末。
ここまでくると、観客もげんなりですよ。
しかも雅ちゃん、涙流してないし。(これは相方が気づいて、更にガッカリしたらしい。)
例えばさ、部下達が去った部屋で
ひとり一筋の涙を流す、という
一瞬の場面でも良かったんじゃないの??
相方も力説してたけど、別に目薬でいいんだからさー。
あざといとか、古くさいとか、そんな感じじゃなくて、
ここまで来ると、手抜きとしか言えませんよ、この演出。



とまあ、まだまだありますが、代表的なところはこんなとこ。
上記、私の方がまだマシな演出できるんじゃないか?
いやもう、大抵の人、主に『SPEC』ファンの一般人の方が、面白く撮れるんじゃないの???
てレベルの映画です。正直久々に怒りました。
(とはいえ、私はポイント使って無料で観賞したので、お金を払った相方の分も含めた怒りです。)

戸田恵梨香、加瀬亮を始め、大半のキャスト陣(特にドラマからの続投組)は、
この映画における被害者だと思います。
一部、演技に難アリと予想し、実際その通りだった某大根俳優もいましたが、
それ以上に映画がダメダメだったので、そこは触れずにおきましょう。


ここまで書きましたが、
後編で、きちんと風呂敷を畳み、物語をまとめてくれたあかつきには、
きちんとこのブログで褒めちぎりましょうとも。

久々に、こんなにヒドイ映画を見たので、感情のまま書き殴りました故、
読んでいて不快に思われた皆様、本当に申し訳ありません。
私の文才のなさ、品の無さを、心よりお詫びいたします。

現時点ではワースト候補のこの映画は、『SPEC』ファンにこそ薦めたくないのですが、
観ないとモヤモヤするんだよう!!!という気持ちはお察ししますので、
どうか、どうか、サービスデーなりサービス券なり利用し、
可能な限り、低価格でのご観賞をオススメします。
もちろん、「じゃあ観ないよ。」という賢明なご判断もありかと存じます。

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