本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

毎日かあさん【映画】

2010年12月21日 | 【映画】
「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」を見た翌日、
試写会で見た「毎日かあさん」。

「酔い~」は旦那さん目線、
「毎日~」は奥さん目線の、
同じ家族の物語。

どっちの方が、というよりは、
どっちも見てこそ伝わる話だなぁと。

何度も書くけど、
この時期に連続で観ることが出来たあたしは超ラッキーだと思う。
(公開時期がずれているから、両方観ようとするとDVDを待つしかなかったのです。)


前日に観た作品に比べて、
こっちはエンターテイメント色が非常に強く、
ドキュメンタリーとフィクション、
ロードムービーと娯楽作品、てな感じの違いかな。

あとは描かれている時期の違い。
「酔いがさめたら~」は離婚後から亡くなる前まで、
「毎日かあさん」の方は離婚前から旦那さんが亡くなった後の話を、
それぞれ描いていました。


さて「毎日かあさん」の話。

キョンキョンと永瀬正敏という
元夫婦共演の話題の方が先走っている作品ですが、
映画自体も、話の作りが分かりやすくてとても良かったです。

哀しい話なんだけれど、笑い飛ばす力強さを、キョンキョンがうまく表現していて、
強いだけではなく、優しく、愛に溢れている母を好演していました。
永瀬は永瀬で、ダメながらも一生懸命な父が素晴らしくハマっていました。
元夫婦だからなのか、それぞれが持つ演技力なのか、
2人の作り出す空気感がピッタリとハマっていて素敵でした。
子供達もすごく可愛かった。

個人的には、こちらのカップリングの方が好きでした。




両方観た感想として、
鴨志田さんと西原さんは、お互いがお互いのことを悪く言わない夫婦だなと。

亡くなった方だから、と言う訳ではなく、
「酔いが~」では鴨志田さん(劇中では塚原さん)は、奥さんのことを本当に愛情深く描いていて、
且つ、アルコール依存症の自分を、全く擁護してなかった。
逆に西原さんは「毎日かあさん」で、
自分のことを気性が荒く、強く描いたり、「嘘つき」と表現したりしているけど、
ダメダメだ、と何度も言ってる夫については、
それでも彼のせいではないと、一生懸命頑張った姿を評価していた。

お互いがお互いに感謝している様が、
お互いがお互いを凄く愛している様が、
映画にうまく投影されているように見えました。
これは2日連続で観たからこその感想だなぁ。重ね重ね贅沢。


あたしはどちらも原作未読なので、
原作ファンの方がどう感じるかは分かりませんが、
見やすい映画だと思います。

強いて言うなら、
「酔いが~」よりも「毎日~」の方が
より、泣かせようとする意図は強いかなという印象です。
どちらの方が良い、悪い、というのはあまりないっす。

ただまぁ、前述した印象はやはりあるので、
笑って泣きたいなら「毎日かあさん」をお勧めします。
あたしはどちらかと言えば、娯楽メインのこちらの方が好きでしたが、
穏やかな家族愛を見たい人はあっちだと思います。まぁ、完全に好みですね。



家族のかたちは色々あるなぁと思いましたが、
“毎日”じゃなくても、期限があったとしても、
それが幸せだと感じて、笑顔になれるもんだなと思わせてくれました。

どちらでも「一度好きになった人は嫌いになるのは難しい」というのは、
素直じゃないながらも、最大級の愛情表現かなと
あたしは勝手に受け取りました。

機会があればどちらも是非。

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2 コメント

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コメントありがとうございます。 (tanako)
2011-02-14 19:25:57
お~しゃん 様

コメントありがとうございます☆
どちらも演技派俳優さん揃いなので、きっと見応えありますよ〓
普通なら比較されがちな題材を、相乗効果か得られるってところも魅力です。
これも家族愛がなせる技でしょうか

また是非覗いて下さいね〓
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はじめまして (お~しゃん)
2011-02-09 21:43:28
「毎日かあさん」と、「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」の両方のレビューを探して、こちらにたどり着きました。

私は沖縄に住んでいるのですが、毎日かあさんの上映にあわせるように、今週末から「酔いがさめたら…」の上映があるので、ほぼ同時に見られてラッキーです。
今日は毎日かあさんを見て、笑って、泣きました。

今週末からの「酔いがさめたら…」を見るのが、さらに楽しみになりました。
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