本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

探検隊の栄光【映画】

2015年11月03日 | 【映画】


@TOHOシネマズ新宿

藤岡弘。の探検隊シリーズを狙っていることは明白で
このシリーズが大好きな相方は、
ものすごく珍しく前売り券を買っていました。

私はTVシリーズは観たことないのですが、
藤原竜也+アホ(風)映画、という要素だけで、
情報公開時、ほぼ即断で鑑賞決定でした。

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人気が下り坂の俳優・杉崎(藤原竜也)に、
伝説の未確認生物(UMA)ヤーガを求めて
秘境を探検するテレビ番組の隊長のオファーが舞い込んでくる。
その仕事を受けるものの、毒グモとの遭遇や巨大ワニとの乱闘、
がけでの危険なシーンといった演出に困惑する。
ところが撮影をこなすうちに、杉崎は番組作りにのめり込んでいき……。
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藤原竜也の、舞台で培った大げさと言われる演技とか、
ユースケ・サンタマリアの、バラエティで見せる素のキャラとか、
小沢征悦の、でかい声の中に垣間見える適当さとか、
絶妙な配役をきっちりと持って来て、100%活かした最高の映画です。

役者ありきの作品ではありますが、ハマっているならいいじゃない。

途中、寒いかな、と心配していたコメディ要素も、
ちゃんと、演出や間、そして役者の演技で、しっかりと笑えます。
劇場もかなり湧いてました。
(後ろの席のお姉さんが地団駄踏んで爆笑していたので、相方がイライラしていましたが・・・。)

UMA(未確認生命体)を探しに行くぜ!!!とか、
バカ過ぎて最高じゃないですか。
何だよ、ヤーガって。

観た人は分かりますが、ワニのシーンは最高でした。
あれで、藤原竜也のファン度が、俄然上がった私。
あのシーンだけでも見る価値あり、と評価したい。


ちなみに。
俳優ありき、と書きましたが、脚本もよく出来ていると思います。

大の大人がふざける姿にも信念や情熱が存在する、というのは、
子供だけじゃなく、大人にこそ響くテーマではあると思うし、
TV業界の話ですが、共感も感じるところはあります。
全力で、自分の仕事をする人は、とてもカッコイイですからね。


ただ。

本作の場合、ふざけ要素を期待していた人にとっては、
後半は少しありきたりで、物足りなかったかもしれません。
前半から中盤の、映画の熱量、全力のおふざけ感や盛り上がりに対して、
物語の締め方、話のまとめ方が少し平凡だった印象は、ちょっとあります。
個人的には十分楽しめましたが、もうひと捻り欲しかったような気もする。
まあ、贅沢な要望ですが。


最近、メディアミックス作品や、定番恋愛映画が頻発している邦画の中で、
藤原竜也主演だというのに、こんなに公開規模が小さいことが嘆かわしい良作です。

俳優陣がキライ、というのが無ければ観て損なし。
私は、藤原竜也が好きな人には、全力で勧めたい映画です。

週を追うごとに、上映回数が少なくなっているのが、
本当に本当に、切ないです。
終わる前に、是非。

私はソフト化されたらもう1回観ようっと。

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