新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

大学病院の待遇改善から教育・研究に必要な人と時間を作り出せる体制を作って欲しい

2019-10-27 23:07:50 | 教育

こんばんは

 

今日は久々に家族と一緒に過ごす時間があったので、娘2人と近くの公園に行きました。

仲が良かったり、急に喧嘩したりと難しいなぁと思いますが、基本的には長女は次女のことを可愛がっていますし、次女も長女を「ねぇね」と呼んで追っかけていますので、僕個人としてはそういうのを見ることができて幸せを感じております。

 

子供達が小さいうちにできるだけ一緒に過ごしたいのですが、仕事柄なかなか難しいところもあります。

 

公園で遊んだ後は以前より計画していた通りに家族で金魚を見に行きました。子供達はピンポンパール(3匹)と琉金を、妻は出目金を2匹飼いました。先日、庭の金魚が襲われましたので、周囲には猫よけのプラスチックのトゲトゲを置きました。近いうちに金網で上部を補強して猫かハクビシンかわかりませんが、襲われないように手を打とうと思っています。

 

さて、本当は医学教育関係のことを色々書きたいと思ったのですが、以外と体力が残っておらず・・・(汗

簡単にさらっと書きます。

 

最近、医学教育も色々と制度を作ってやっていますが、おそらく制度(OSCEや病院実習の様々なこと、医学教育評価機構:JACMEなど)の割に体制ができていないから、うわべだけになっているような気がします。

 

より良い教育ができる体制にするには大学に一定レベルの人数が必要ですが、人が足りない。少し教育関係で話をしたところ、「ここまでやれって書いてあるけど、現実的に手が回らないでしょう」という話を聞いたりします。

 

本来はそれに対して求められていることをできるような体制づくりからやらなくてはいけないわけですが・・・。

 

過去ずっと書いてきた大学病院の待遇改善というのはそれをできる人数と時間の確保に必要というだけです。

大学病院の勤務医は外勤に行かないと他の病院勤務医よりかなり低くなる。だから外勤に行きます。

 

例えば僕も異動してから大学病院からもらっている給与はそれまでの6割くらいです。6割なくて55%くらいだと思いますが・・・。やりがいはあると思うので、それに対して情熱を持って取り組んでいますが、家族がいるから情熱だけでどうのこのというわけにもいかなくなります。色々やることが多くなると、理想と現実にかなりギャップが出てきます。そのギャップを埋めるために必要なことを国にはやってほしいと思っています。

外勤に行かなくて良いくらいの給与があれば教育、研究に時間をさくこともできます(まぁ、連携先としての重要性もあるのですが)。周りの病院と比較して給与体系が低くなければ、人は集まるでしょう。

 

逆に給与が低くて、やることが色々多く、実際には人が少ないので本当にやりたいことはできない・・・となれば、人はますます減っていきます。そうすると結局ダメになっていくと思います。

 

病院に人を集めるならば、待遇改善からというのは普通の考えだと思う

無給医の話:大学病院の状況の改善と合わせて勤務医の待遇改善が必要

医師の残業規制:最初にやるべきなのは大学病院の待遇改善だと思う

医学教育の質の改善が必要:教育提供体制の改革が必要・・・全く同意見です

医学部定員国管理見直し論:いずれにせよ、医局改革が先だと思う

医師教育制度はどうするべきか?

大学病院の待遇改善が最重要だと思う

医学部新設問題:医学教育の質の問題

医局の役割は?

 

この教育関係以外にもずっと「医師の集約化」「病院までの時間的距離の短縮」を2008年から書き続けておりますが、現実的な医療提供体制を確立するための方法をよく考えていく必要はあると思います。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

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2 コメント

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Unknown (女王様)
2019-11-02 00:54:42
≪愛らしい後ろ姿^^≫

妹ちゃんのお帽子がとてもかわいい!

お姉ちゃまはどことなく、お姉ちゃまの風格が漂ってますね。 引っ張っているようで おちびちゃんのペースに合わせてて ほのぼのとします。

うちも姉妹でしたが、5つも離れてたのであまり一緒に遊んでた記憶はありません。 小学生になった時まだ1才2才ですからね(笑)。
少し大きくなると妹が生意気で。 年中ケンカしてました。

ずっと お姉ちゃんなんだから我慢しなさい とか お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい とか 理不尽に姉妹喧嘩でも上が叱られて不貞腐れておりました。
でも大人になるにつれ 「お姉ちゃんはアルバムがたくさんあって羨ましい」「いつもお姉ちゃんのお下がりで悔しかった」とか 彼女もいろいろあったようです。

まだまだこれからの二人、できる限り平等に愛して平等に叱って 平等に導いてあげてください。
両親はいつか先立つと 二人で助け合わないとなりません。
我々姉妹は 両親を協力して送り出して やっと姉妹を超えた同士になれた感じです。
ちょうどそのころCMLがわかり 骨髄が合うならいくらでもあげるから頑張ってよ! とありがたい応援をくれました。 痛いのはイヤだけど、って言いながら。

腎臓は 私の場合は移植出来ないから気持ちだけありがたく貰うね と。 出来る体だとしても 健康な体を傷つけてまで貰うなんて申し訳なくて出来ません。

いろいろあったけれど やはり姉妹がいてよかったって今は思えます。
私は彼女になにもしてあげらないので 死亡保険の受取人は全て妹にしてあります。
最近はベイスターズ仲間で たまに一緒に行ってアツくなっております。
席に着くなりまずビールの妹。
酒呑みでこってりラーメンが好きなコイツが健康で なんでゲコで薄味派の私が腎不全なんだろか?? と謎です。
お医者さまは こんないとおしい家族よりも患者さん優先なのはつらいところでもあります。
少しでも 一緒にごはんとかお風呂とか 時間を作ってお話する時間を持ちましょう。
日本の医療はいっこうに変わらない。
某総理は 実績が少ない病院の再編と 13万床の削減 なんぞ言い出しました。
社会保障制度改革です。
医師の集約はともかく ベッド削減て。
福祉の向上で 消費税増税したんですよね? 増税した分何に使ってんでしょう。 詐欺みたいな話しです。
いずれ 透析も自己負担になるかも知れない。
このままでは医師にも患者にも いい未来が来ないでしょうね。

そうそう。
6月くらいからキラキラ女医が 外来も外れ姿も消えたので大って病院に戻ったのかなーと思ってたのですが‥。
先日 透析室に「あらー!キラキラ先生!」 ワイワイとナースが集まるそこに なんとまあ赤ちゃん抱っこしたキラキラ女医が!!

妊婦だったとは。 ていうか人妻だなんて考えもしませんでした。
抱っこ紐のbabyは首もすわってるしけっこうな月齢かな? 1年前に導入入院した頃は既に妊娠中だったのかと驚きです。
まだ医師5年生ですよ(汗)

以前のアンフェタ先生のブログで アメリカかどこかで「あとは任せて!」「安心して産んでね」なんて送り出した話しがありましたよね。 とても素敵だなぁ って。
でも現実の日本で 5年従事してやっと半人前でデキちゃいましたからしばらく休みますー って正直迷惑ですよね。
ギリギリの医師数しかいないのだから どうにかして補充しなきゃならない。 後期研修でやっといくつか技術を覚えてどうにか戦力になる時に席を外されたら‥。

だから 医学部は女子より男子優先って言われちゃうんだろうとしみじみわかりました。
おめでたい事だけど 現場からしたら大歓迎しにくいものです。
どうぞどうぞって言ってあげる為にも 安心して堂々と産休育休を女医さんが取れる為にも もっとなんとかしなければ。
国の役目はベッドを削減する事ではありません。

医療に限らず パパもママも安心して子育てできるような税金の使い方を考えないと この国はマジで崩壊します。

クリスマスやお正月。 現場の皆さんで上手くお互い都合つけて 家族とすごせるといいですね。

追記・ピンポンパールは難しいので 室内の小さな水槽か金魚鉢にしませう。
返信する
ありがとうございます (アンフェタミン)
2019-11-04 23:13:40
>女王様さん
こんばんは、コメントありがとうございます。

確かに長女は姉の風格があるかもしれません。僕も長男でしたので、何かあったら怒られていたような気もします。ただ、4歳下の弟はよく僕の後ろをついてきていたような気がします。その辺りが微妙な年の差なんでしょうか。

子供達をできるだけ平等にとは思いますが、色々難しいですよね。そういつも思っております。

これからどのように医療が変わっていくのかと思いますが、昔ほど医療制度の勉強や情報収集に割く時間がなくなり、毎日アップアップしております(笑

若いドクターが結婚しても、そこから現場に戻る道筋があれば良いと思います。そういうシステムを作る必要はあるだろうと。
ただ、確かにカツカツでやっている現場は、人が1人減るだけで大変というのも事実です。それゆえ集約しなくてはいけないのですが。

ピンポンパールは難しいと言いますが、頑張って育てております。

また、色々教えてください。

また、コメントいただければと存じます。
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