新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

本の紹介(スティーブン・R・コヴィー ザ・ラスト・メッセージ )

2013-02-20 22:29:07 | Weblog

こんばんは

 

コメントで質問があったことに対する調べた結果を報告するために、いつもより高頻度にPC前に座っておりますw

 

さて、先ほど注文したのですが「(スティーブン・R・コヴィー ザ・ラスト・メッセージ 2011年来日記念講演DVD2枚付属) 」という本が出たようです

 

僕は今までも書いてきましたが「7つの習慣」「葉隠」「自省録」を座右の書としてきました。その中でも7つの習慣は本当に素晴らしい本だと思っています(人にプレゼントするくらい)。

 

コヴィー博士(7つの習慣の著者)が昨年亡くなられたことをこの本が出たことで初めて知りました。今更ですが非常にショックを受けました。

 

今度の週末は品川でJALSG+血液腫瘍シンポジウムがあるのでそちらにも参加するのですが、帰ってきたらこの本を読みたいと思います。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

 

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P.S

先程、「仰天ニュース」という番組でシェーグレン症候群の話をしていましたが・・・ほとんどの医師が知らない…といわれると非常に違和感が。

うちの嫁さんが「これってシェーグレンでしょ?」といい、話を聞いて国家試験に出る典型的なパターンだと思ったくらいで・・・(確かに悪性リンパ腫や間質性肺炎などを合併する嫌なパターンもありますが)

実はこのときは途中から見たのでよくわからなかったのですが、「イギリスじゃない?場合によっては地域の医師が決められているから、わからない先生だったらわからないかもよ」と、たとえばの話をして説明しました。本当にイギリスの話でしたが・・・。

結論として日本はフリーアクセスでいい・・・ということと、日本テレビが大げさすぎないか・・・という話で終わりました。

 

病気を周知させるのには役に立っていると思いますが、あんなふうに放送されると患者さんが不安になるのではないかと(有病率が高い・・・おそらく認知されている以上に患者がいる疾患)思いました。

 

 

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Surviving Sepsis Campaign 2012 の簡単な記載

2013-02-19 22:36:49 | 医学系

こんばんは

 

いや~今日は寒かったですね。雪も降りましたし・・・。

まぁ、それ以上に寒い話もあるのですが・・・・

 

さて、本日は先ほどもコメントをいただきましたので「Surviving Sepsis Campaign」の記事を簡単にまとめてみようかと思います。ただ、専門的すぎる内容なので医療従事者むけになっているかもしれません。

 

・・・・まぁ、医療従事者はBlogではなくて自身で論文を見て確認されるのだと思いますが

ちなみにらでというのは推奨度でGrade1は「するべきである」、Grade2は「したほうがよい(推奨)」です

 

Sepsisというのは簡単に言いますと敗血症(菌が血液中に存在し、それにより体に有害な反応が生じている状態)のことです。専門用語では「感染症に伴うSIRS」と書けますが、基本的に今回は敗血症と診断されなくても「感染による全身性炎症」があることが疑われる(実際に血液培養を2セットとっても陽性率は半分程度と言われて:この論文中にも書かれています)状況であれば、これに従い対応します。

 

特に今回のSurviving Sepsis Campaignに関わってくるのは「ショックになった場合(血圧が低下し、重要な臓器に血液が流れなくなった状態)」と「臓器不全(腎臓、肝臓、肺、血小板減少、凝固異常)」を認める患者です。

今回、血圧の低下については「収縮期血圧が90mmHg以下」「平均動脈血圧(MAP:収縮期と拡張期の中間くらい)が70mmHg以下」などです。

 

初期対応として大量の輸液を行うのですが、1) 中心静脈圧(CVP) 8-12 mmHg 2) MAP 65以上 3) 尿量 0.5mg/kg/hr以上 4) 中心静脈 もしくは 混合静脈血の 酸素飽和度が各々70%, 65%以上 (grade 1C)
となっています。これはショック状態であれば酸素がより使われるので、これらは低下しています。あと上昇した乳酸値が正常に戻る(grade 2C)というのもありますが、これもショック状態では嫌気性解糖状態になるので乳酸が上昇します。それを指標にしています。

その後感染源をルーチンで検索し、早期治療を行います。

敗血症の診断のために、血液培養を最低2セット(1セットは経皮的に、もう1つはできれば中心静脈カテーテルから)採取し、45分以上の抗菌薬の投与開始が遅れてはならない(grade1C)。

侵襲性のCandida(カビ)感染が疑われるならば、β‐Dグルカン(grade 2B)とマンナンの検索(grade2c)を行ってもいいかもしれない

 

抗菌薬の投与は1時間以内に開始し(ショック状態はgrade 1B、重症Sepsisはgrade 1C)、当初は推定病原菌にきくような「広域抗菌薬」を含んだ単剤 or 併用抗菌薬治療を実施する(grade 1B)

状況を見てde-escalation(耐性菌を増やさないように、偽膜性腸炎やVREなどの感染を起こさないように)抗菌薬の変更を考慮する(grade 1B)

 

だんだん寒くなってきましたw

ちなみにこの抗菌薬の領域は併用療法のことやプロカルシトニンなどのマーカー、免疫不全患者やグラム陽性球菌の感染を除いて7-10日間程度で終了するなどの記載が書かれています。

 

実はこの辺は常識の範囲で収まってくるレベルです。

すいませんが長いので、少しとばします。

 

基本的に解剖学的な感染源がわかれば、そこをコントロールする(当たり前ですね。grade 1C)

細胞外液を初期輸液として用いる(grade 1B)が、HES(などのデンプンというか・・・、そういう溶液)を用いてはならない(grade 1C)

 

で、大きなポイントは昇圧剤ですね。これまでもノルエピネフリンが第一選択(grade 1B)は変わってませんが、ドーパミンがここまで否定的に書かれたのは…いろいろ理由が書かれています

 

心負荷がかかることが推測され、RCTで生存に有意差が付いてしまったので推奨できない…という状況ですね

 

そういうこともあり、今日は第一三共のMRさんに「ノルエピネフリンをどうやったらうまく希釈できるか、推奨のやり方を体重別にわかるようなものを作ったら、これからすごく使われると思うよ(本社に言ってくださるそうです)」と言ってみました。

できたらいいなぁ・・・。現場としてはそのほうが・・・・。今まではキット製剤があるドーパミンが多用されていた日本ですが、ここまで書かれたら使いにくい。

低用量のドーパミンは腎保護で使うべきではない(grade 1A)

 

など、昇圧剤はいろいろ書かれています

DOB(ドブタミン)の仕様についても記載がありますが、個人的にショック患者で昇圧剤を使用するときは、僕は今までステロイドを併用していました。

低用量のステロイド(僕はヒドロコルチゾン 50㎎を1日4回)を使用していましたが、今回も輸液と昇圧剤でコントロールができるなら使用しない(grade 2C)。使用するなら持続点滴で(しかも今までは300㎎以下だったのに、200㎎と量が限定された)・・・などですね。

 

他に輸血のことや呼吸器の設定、腎臓などいろいろ書かれていますが、それは確認してください。

 

右手の小指が冷たくなって、痛くなってきましたw

 

個人的にあと1つ、血糖管理が昔は150㎎以下が目標設定だったのが、180㎎/dl以下・・・すなわち高血糖でなければよいとなっています。

110-140と140-180で差がつかなかった…というのが根拠です。

 

他にもいろいろ書かれていますが、たぶん明確に違うのは「昇圧剤」「ステロイド」「血糖管理」だと思うのですが。僕の戦略は他は変更することがなかったので・・・。

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sepsis campaign 2012 を読み終わり~ 

2013-02-18 22:54:55 | 医療

追加で・・・・

 

さて、先日sepsis campaign 2012(February 2013 • Volume 41 • Number 2)が公表されましたが、読み終わりました

http://www.sccm.org/Documents/SSC-Guidelines.pdf

 

60ページ近くあるので大変でしたが、それなりに得るところはあったと思います。2008とも違うところや、言い方が違うところ、若干の数値の変化などがありましたし。

 

僕なりにノート12ページほどにまとめたので、それをアップしようかと思っておりましたが手がかじかんで…書ききれないw

追加で、後半部分は小児でしたが、そこはななめ読み+図が気に入ったのでそこだけ見てました。

 

明日はPDFを病棟に持って行っておこう・・・と思う僕でした

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P.S:寒いなぁ…この部屋・・・。

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難病の子供を支援したい:夢と志は受け継いでいきたい

2013-02-13 22:04:58 | 医療

こんばんは

 

暦の上では立春も過ぎ・・・ですが、本当に寒いですね。実はパソコンを置いている部屋に暖房がない(正確にいうとエアコンを入れると停電する…汗)ので、手がかじかんできてどうしようもないw

 

そしてその寒い中・・・花粉まで飛び始めてダブルパンチですね。花粉症の治療はしているので、症状は抑えられていますが眠いですね…若干。

 

さて、今日はこちらの記事が気になったので紹介します

 

難病患者を救う夢を目指していた久保田鈴之介さん。剣道部では体の痛みと闘いながら試合に出ていた(写真:産経新聞)

 ■大阪の高3・久保田さん「院内高校」に道

 闘病生活を送る高校生が病院でも授業が受けられる制度創設のきっかけをつくり、自身も病魔と闘ってきた男子高校生が亡くなった。大阪府立大手前高校3年、久保田鈴之介(すずのすけ)さん(18)。小児がんの一種「ユーイング肉腫」が再発しながら、先月の大学入試センター試験に挑戦。最期まで進学の夢をあきらめなかった。(高瀬真由子)

【フォト】 がん抱えつつ…最期まで被災地支え 産婦人科医、高橋亨平さん

 ユーイング肉腫は、年間100万人に4人程度がかかるとされる原発性悪性骨腫瘍の一つ。久保田さんは中学2年で発症。骨の切除など強い痛みを伴う治療を繰り返し、2度の再発にも耐えていた。

 中学生のとき院内学級で受けた理科の実験が「一生の思い出」になったが、高校生には院内学級がなかったため、昨年1月、支援制度を大阪市に要望。橋下徹市長が「久保田君一人を救えないなら政治なんか要りません」と応じ、大阪府が入院中の高校生に非常勤講師を派遣する事業を創設する契機になった

 同5月に再発したが、「自分よりつらい思いをしている人のために役立ちたい」と、難病の子供を支援する制度改善を求め国に要望していた。進学を強く願い先月19、20日のセンター試験も受験したが、その後容体が急変した。

 「思っていても、行動に移さないと何も変わらない」。亡くなった久保田鈴之介さんは、難病患者の支援に取り組む理由をこう語っていた。その死は早すぎたが、難病患者を救う「夢」や「志」は多くの人に受け継がれた

 久保田さんは昨年1月、病気をいったん克服し退院。その後は、週1回の通院を続けながら勉学に励んでいた。

 できるだけ授業に穴をあけないよう、昼休みと放課後を使って通院。母の鈴美(すずみ)さん(49)が「無理せんでええやん」と言っても「戻るわ」と言って急いで学校に戻り、剣道部では主将も務めた。

 しかし、昨年5月20日、胸に痛みを感じ再発が判明。余命は3カ月から半年と宣告されたが、将来の希望を捨てなかった。家族は余命宣告のことを伝えていなかったが、鈴美さんは「自分の体のことは分かっていたと思う。それでも世界中の患者のために何かできないか考えていた」。

 昨年末にはさらに体調が悪化。食事もできない状態だったものの、センター試験には車いすで向かい特別室で受験。1科目終了するごとに横になりながら、全教科の試験をこなした。

 そのころは言葉を出すのも難しくなっていたが、見舞いにきた友人たちに「一緒に卒業しような」と励まされ、卒業式を楽しみにしていた。

 亡くなる前日も、親指をあげて「頑張る」という意志を伝えていた。

 通夜には千人以上が参列。葬儀では橋下徹市長が「院内高校は制度化され、入院する高校生の希望の光になった。鈴之介君の頑張りを思い出すたび、エネルギーをもらった」とメッセージを寄せた。剣道部の仲間たちも「闘病中でも最後まで試合に出続けた姿はみんなの心に残り続ける」と遺影に語りかけた。

 父の一男さん(51)は息子が成人になって酒を酌み交わすことを楽しみにしていた。一男さんは「自分に与えられた使命はどんな状況でもやり尽くす気持ちがあったと思う。何に対しても逃げないという正々堂々とした生き方を貫いていた」と静かに語った。

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本人の態度が立派であると同時に本当にこういうシステムを作ってほしいと僕も思います。

 

院内学級で頑張るというシステムは確かに高校生ではない。2年ほど前に同時期に3人の高校生が急性白血病や再生不良性貧血などの疾患になり入院されましたが、闘病に専念するという考えは普通なのかもしれませんが・・・それでも仲間と一緒に卒業したいという思いだってあるわけです。

そういう意味で高校生が長期の病休する際に、それを支援する(こういうとなんですが・・・勉強しようと思えば病院でだってできるはず)システムができて同じような患者さん…特に未来のある若い患者さんの力になればと思います。

 

未来が見えているというのは、未来に向かって何事かに取り組むというのは病気と闘うためには必要だと思っています。だからいろいろな意見があると思いますが、こういうシステムを作ってほしいと「医師の立場」から言いたいですね。

 

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現場と行政の話し合いが必要かな

2013-02-12 22:43:25 | 医療

こんばんは

 

医療系の話ではありませんが…北朝鮮、核実験しましたね。昼ころに行われたと聞きましたが…、困ったものですね。

 

さて、本日は午前中は教授外来の代診(といっても、患者さんは少ないですよ。どうしてもずらせない患者さんだけでしたので)と、研究の準備を午後からという感じでした。

 

実際に実験でセルソーター(目的の細胞を集めてくる機械)で純度は高いのですが、数が想像以上に少なくなり・・・僕が持っている細胞死の検出技能(FACSやMTT or WST-1 assay)では捕まえるのが困難になり、別の方法を行う方針となりました。それで必要な試薬や実験計画の練り直しをしていたというところです。

 

1つ進むとまた戻る感じですね。

 

あとは少し病棟の様子を見に行ったりというような感じでした。

さて、今日は少しだけこんな記事を紹介します。実はうちの病院が「まったく違う理由」で患者の受け入れ困難になっているので・・・。

行政などには・・・・医師の危機感は伝わらないらしい

急患受け入れ中止増加 尾道

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201302120002.html

 手術や入院を必要とする2次救急を担う尾道市内の病院で、救急搬送患者を受け入れできないケースが増えている。ベッドの満床や医師不足などが主な理由。危機感を抱いた病院や市医師会は意見交換する会をつくり、救急体制の見直しに乗り出した。

 市や市内の2次救急4病院、市医師会は昨年10月、「尾道の救急医療を考える会」を結成した。これまでに会議を2回開き、現状などを報告。今後、病床の確保や医療機関ごとの役割分担、市夜間救急診療所のあり方などについて検討を重ねる。

 救急医療の一角を担うJA尾道総合病院(平原)は1月に満床のため7回にわたり、救急車の受け入れ中止時間を設けた。最長で41時間続いた。

 同病院のベッド数は約390床。うち40~50床は、症状が安定し別の病院や有床診療所への転院を待つ患者が占めるが、転院先が空いていないため動けずにいるという。

 尾道市民病院(新高山)では1月、救急病棟の満床や医師の治療中などの理由で救急搬送の中止時間を6回設けた。公立みつぎ総合病院と因島総合病院は医師不足で診療科や疾患によっては対応できないこともあるという。

 JA病院の石川哲大救急センター長は「行政とも連携し、市内と周辺地域を含めた救急体制を再構築したい」と話している。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

行政とも連携しと書かれていますが・・・実は同僚の医師と話したりしていました。

 

「今の状況を上のほうと話をしないとダメじゃないですかね~。患者さんの受け入れが困難な理由を解消するためには、現実を知ってもらわないとダメだし…。そのためには行政と話をしないと…・(本当はもっと具体的で…汗)」

 

現場の医師は患者さんのために頑張りたいと思っているのに、ストップがかけられる状況は解消しないと・・・。

 

まぁ、一回多くの人に内情を知ってもらったほうがいいのではないかという気もしますが・・・・

 

具体的な話をいろいろしていたのに・・・具体的なことは何も書いていませんが…(笑

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P.S 昨日はアザシチジン関係の検索が600件くらいあったみたいなんですが・・・なんかテレビかなにかで放映されたんですかね?

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学生医の導入?:それをやるなら同時に国家試験も変えないと・・・

2013-02-04 22:06:14 | 医局制度改革・医学教育改革

さて、一つ追加します

 

 日本医師会は、医学部教育から前期臨床研修までの医師養成制度の改革案を、30日の記者会見で発表した。診療参加型臨床実習に加わる医学部5-6年生を「学生医」(仮称)と位置付けて各種の支援を行うことや、医師養成や医師確保における都道府県内の取り組みを集約化するのが柱。今後、日医は医学部の学生や臨床研修医への情報提供を行うほか、財源の確保などを国に働きかける方針だ。

 臨床研修制度の方向性として、▽地域社会での充実した研修体制の構築▽単なる労働力としての位置付けではなく、研修に専念できる環境の整備―を示し、日医が支援することを明記。医学部5-6年生の2年間の診療参加型臨床実習と、その後の2年間の臨床研修で、プライマリーケア能力を獲得し、「自立して患者を全人的に見ることができるよう、適切な初期対応能力を身に付ける」との達成目標を掲げた。

 こうした初期対応能力を身に付けるため、臨床研修システムの改革にも言及。これまで日医が設置を求めてきた、大学ごとの臨床研修センターや都道府県ごとの研修機構のほか、医療法に基づき各都道府県に設置されている地域医療対策協議会、モデル事業の地域医療支援センターの4者を再編し、医師の養成・確保を担う「都道府県地域医療対策センター」(仮称)に集約することを提案した。

 今月中旬に開かれた全国医学部長病院長会議で、臨床実習開始前の学生が受験する共用試験の合格者を「学生医」(同)として認定する制度が示されているが、日医も今回の提案で、学生が安心して実習に取り組めるよう、同様の「学生医」(同)の位置付けが必要であると指摘。日医として、指導教員の確保と指導力向上のため、国に対して十分な財源の手当てと対策を要請するなどとした。【新井哉】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まず・・・実際にこれを導入するのであれば、CBT合格者はどこの病院でも病院実習(学生医として働ける)とするのが本筋だろうとは思います

 

これは僕がCBTの試行の段階で言っていたことだし、今も本来ならそうすべきだと思っています。

 

しかし、教員数が不足している状況ではいろいろ難しいところもあるかもしれません

 

あとはそれと並行して国家試験の考え方を変える必要があるかもしれませんね。今までの制度であれば「国家試験一発勝負」だったので、臨床実習期間も大学ごとに違いました(ようするに早く切り上げて国家試験対策に専念するところもあれば、うちみたいに結構遅くまで臨床実習しているところも)。

国家試験は知識戦なのでまぁ、コツもいりますが・・・理解もいりますが、覚える時間は必要になります。

 

それを変えないと、「学生医」とか言ってもはなしにならないかもしれません。やるなら教育制度と同時に医師国家試験の制度を変えないとだめでしょうね。

 

「全人的に診療する能力」を持ったとどうやって、誰が判断するのか。そういう教育はされるけど・・・試験は相変わらず知識を求められる・・・。試験制度が変わらないなら、結局教育制度だけ変えても仕方がないのだと思いますよ。勉強につながらない。

 

将来の役に立つ・・・といっても、まずは医師にならないと…学生と思えば、なかなか知識ばかり要求される試験の前に臨床実習がきちんとできる人間は少ないでしょう。

僕は別に勉強を積み上げてやっていれば…3か月も試験対策できれば合格できるレベルだとは思っていますが、全員がそうだとは思えませんし。

 

そういう話が出てこなかったのでしょうか?

 

この制度を本当に導入するのであれば、必ず話し合わなくてはならないPointだと思いますが・・・。

 

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結婚1周年でした

2013-02-04 21:50:05 | Weblog

こんばんは

 

昨日は入籍してちょうど1年でした。土曜日に血液学会の例会に行き、後輩の発表を聞いた後、妻と合流して某ホテルで宿泊+食事としゃれ込みましたw

実際にいいホテルでしたし、料理もおいしかったので満足です。

 

そして昨日は妻が「和装を着ていない」と言っていたこともあり、ふたりで「後撮り」に行ってきました。午前中は和装、午後からはタキシード+ドレス・・・で

 

午前中に行った「浜離宮」では外人さんたちからも携帯、デジカメで撮影され・・・

日本の恥になるか、日本の代表として成り立っているのか・・・

と思っておりましたが、外人さんが写真を撮りたくなるのは理解可能だったので…気になりませんでした。

 

しかし・・・

 

午後から行ったところでは・・・たまたまやっていた行事のせいで老若男女…子供も含めて大勢の方がおり・・・

「さらし者か・・・(汗」

という状況でした。

 

子供は

「どこまで近づけるか」

というのをみんなで話しながら寄ってきますし、どこぞのおじさん方も携帯で撮り始めるし・・・・。

 

何組かの人に

「モデルさん?」

と、撮影の方や僕ら自身も聞かれていましたが・・・

「えーと、普通の新郎新婦です」

と答えつづけました。

 

「おめでとう~」

と祝われておりましたが、完全にさらしもの状態・・・。

恐ろしいのはどこかで画像がアップされていないかということだけw

 

怖い、怖い

 

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