こんばんは
今週は寒暖の差が激しい1週間でしたね。寒くなったり、暑くなったり。
今週も実験を中心とした生活を送っておりますが、まず第一に先日急変してバタバタした患者さんが無事に人工呼吸器や透析から離脱して、改善の方向に向かい始めました。よかったよかった・・・ということで、僕はまた病棟から離れてちまちま実験をしております。
さらに、ふとした拍子に気が付いたことに関してさらに情報を深めて論文にするように言われ、いまどういった解析をするべきかを考え、倫理委員会の書類などを作成し直しています。何を解析すればよいのやら(特に遺伝子系)。
うちの教授からは「今やっているやつが上手くいかなかったときの滑り止めとしてやっておけ」と言われましたが、まぁどっちもうまくいかせたいところです。
今日は午前中は実験していましたが、午後からは妻の実家で娘と妻を拾って買い物にいきました。来週末あたりにこちらに戻ってくる方向で調整しておりますが、それに合わせて、柵や椅子などを購入しようといっておりましたが・・・・。いざ買おうと思ったらサイズがわからず、購入せず(笑
そんな感じでした。
なお、昨日から日本内科学会総会が京都にて行われております。
この2、3年間くらいは毎年演題を出しておりましたが・・・「京都か~遠いなぁ」という思いと「総合内科専門医の更新に必要な75点を越えて109点あるから、もういいか・・・」と思ったのと、うちの嫁さんに「京都に旅行に行きたい?学会があるのでせっかくだから京都でも3人で回らない?」と言ったところ、「いかなくていい」と言われ・・・(汗
そういうわけで、今年は珍しく演題も出さずにのんびりと家で過ごしております・・・。
さらに京都で日本医学会総会もやっております
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150411000054
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第29回日本医学会総会2015関西の開会式が11日、京都市左京区の国立京都国際会館であった。13日までの3日間に約3万人の医療関係者が参加し、「医学と医療の革新を目指して―健康社会を共に生きるきずなの構築」をテーマに、少子超高齢社会における医療や介護、社会保障の在り方を議論する。
式には、皇太子さまが出席された。総会の本庶佑副会頭が開会宣言し、井村裕夫会頭が「医学、医療は大きな転換期にある。個の医療や先制医療、再生医療をはじめとした医学の進歩と、少子超高齢化の一方で持続可能な健康社会をどう築くかという医療の課題を理解してもらえると期待している」と語った。日本医学会の高久史麿会長らがあいさつに立った。
続く開会講演で、山中伸弥京都大教授はiPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究の現状や医療応用に向けた取り組みを説明。自身が所長を務めるiPS細胞研究所が掲げる新薬開発や再生医療の実現などの目標について「順調に推移していて達成はほぼ間違いない。さらに先を見据えて研究を進めたい」と意気込みを述べた。
総会は4年ごとで、今回は京都を主会場に「オール関西」で開催。学術講演は「医学」「医療」「きずな」に分類した20の柱で約100のセッションがあり、800人余りが講演する。初めて一部の学術講演に市民も参加できるようにした。左京区のみやこめっせや京都大、下京区の京都劇場などでも開かれる。
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http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20140928000113
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来年春に京都市を中心に関西で開催される日本医学会総会に向け、京都府内の医療関係者が集う京都医学会が28日、中京区の府医師会館であった。元京都大総長の井村裕夫氏が特別講演し、日本の人口減少に伴う今後の医学の課題について語った。
日本の医療・医学界で最大規模の同総会は4年に1度だが、前回2011年は東日本大震災で規模を縮小しており、来春は8年ぶりの本格開催となる。府医師会主催の京都医学会は今回、総会のプレイベントとの位置づけで、約500人が訪れた。
井村氏は少子高齢化による医療費負担の増加を課題の一つに挙げ、病気が発症する前に予防する先制医療の重要性などを指摘。「日本の人口構成が大きな曲がり角を迎えている。新しい医学、医療の在り方を模索し、革新することが必要だ」と語った。
このほか、「高齢者の終末期医療を考える」とのテーマでシンポジウムがあり、医師や認知症患者の家族が意見を述べあった。
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僕は人口減少に関しては「教育、経済、社会福祉の発展により子育てに不安がない社会」になれば改善の方向に行くのではと思っているので、医療に関しては「高齢化」を中心に考えたいと思っています。
すなわち、高齢化すれば「どこか遺伝子の異常が起きる(血液疾患を発症していなくても、遺伝子の異常が起きてくることはAge related clonal hematopoiesis associated with adverse outcomesというNEJM(http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1408617)でも示されましたが、癌のリスクは増大してきます。逆にそういうものが積みあがっていくということは、本来それを除去する免疫系が上手く働かなくなってくるということでもあり、様々な疾患が増えることも予想の範囲内です。)」
また、昔は60歳後半に同種造血幹細胞移植をするなどは考えない時代でしたが、今は60後半なら普通に検討すると思いますし、病院によっては70代にも同種移植を検討しています。骨髄腫などを中心にどんどん良い薬ができてきています。
慢性骨髄性白血病は2~3年で移植ができなければ死亡する疾患であったのに、今では90%の人が5年以上生きますし、骨髄腫などは延命はできないといわれていたのがどんどん延命できるようになっています(良いことなんですけど、昔は2,3年で減っていた患者さんの数がそのまま積み重なっています。CMLも骨髄腫も3年くらい前までの当院の患者さんは把握しているので、だいたい状況はわかっています)。
すなわち、医療ができることが増えています。
にもかかわらず、この先に患者数が増えることを予測しなかったり、今のままなら少子化が進むから医師は増やさなくてよい(政治家の範囲なんですけどね・・・たぶん。やる気ないのかな・・・)というのは僕はおかしいと思っています。
・・・まぁ、そんなことが京都で行われていますが、今は自分の実験と家族生活の確立に時間を使いたいと思います。
実験が上手くいって、論文が早くいくつか通るといいなぁ(昨年度同様、頑張りたいと思います)
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。