新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ひたすら職人のように頑張る日本人医師:同感です

2014-11-24 18:38:43 | 医療

もう一つ紹介します

 

医師と弁護士の「働き方」に未来はあるか? 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141123-00052977-toyo-soci&p=1

東洋経済オンライン 11月23日(日)6時0分配信

 今年、異色ともいえる企業の上場が相次ぐ。ひとつは医師向けに国内最大級のコミュニティサイトを運営するメドピア。もうひとつは、法律相談の大手ポータルサイトなどを運営する弁護士ドットコム(来月に上場予定)だ。両社の共通点は、国家資格を持つ社長が創業したということ。弁護士ドットコムの元榮太一郎社長は弁護士で、メドピアの石見陽社長は現役の医師である。
 彼らがベンチャー経営に挑む背景などについて聞いた前回記事に続き、今回は両社のビジネスモデルや、医者・弁護士の「働き方」「稼ぎ」について語ってもらった。
※前回記事:「続々上場! 弁護士、医師がなぜベンチャー? 」はこちら 

【詳細画像または表】

■ なぜ弁護士が有料でネット登録? 

 石見:メドピアは、医師であればすべて無料でサービス利用できる仕組みになっています。弁護士ドットコムは、弁護士さんが使用料を払うのですか? 

 元榮:はい、今、収益方法に3つの柱があり、ひとつが弁護士課金。もうひとつはユーザー課金。そして広告です。弁護士ドットコムを運営して8年間、弁護士さんから1円ももらわずにやってきたのですが、効果的にユーザーとつながるためのプランとして、昨年(2013年)の5月から弁護士の有料プランを始めました。

 石見:利用したい弁護士は、全員会員になるのですか。有料会員弁護士だけが大きく表示されて、優先的に紹介されやすくなっているとか? 

 元榮:「食べログ」が無料店舗会員と有料店舗会員の2階建てになっているのと同じように、無料弁護士と有料弁護士に分かれています。有料弁護士は得意分野ページというものを持てる。弁護士にはそれぞれ得意分野があるので、本当はそれに関する依頼を集中的に受けたいのです。あとは検索結果の上位表示です。

 石見:なるほど。弁護士ドットコムは競合のサイトがないから、有料会員が増えるでしょうね。

 ――今まで強力な競合は出てこなかったのですか? 

 元榮:私は弁護士とは協力関係にあると思っていますが、強いていえば「法テラス」でしょうか。日本司法支援センターという公的機関による運営です。あとはサイトではありませんが、リスティング広告ですね。「弁護士」と1度検索すると、ほかのサイトを見ていても弁護士事務所の広告が出てくるようになる、あれです。

 でもポータルサイトとしての類似サービスはいっさいいない。ほとんど儲からない、というより持ち出しでしたから。それで続けてきたところがなかったのだと思います。

■ 二極化する弁護士、世界的にも激務の医師

 石見:弁護士ドットコムに登録している弁護士さんのネットワークは、何人くらいいるんですか。

 元榮:今、約7000人なので、日本の弁護士の5人に1人が会員です。有料会員は先月1000人を突破して、毎月100人程度、増えています。

 石見:すごいスピードですね。

 元榮:おかげさまで月間600万人を超えるサイト訪問者数がありますから、本当にユーザーの方とはよくつながるようになっています。

 ――サイトを設立された頃と違い、近年はロースクール出身の弁護士が急激に増えて、弁護士間の競争が厳しくなっている印象があります。

 元榮:確かに、2000年代までは依頼者の方が、本当に一生懸命弁護士を探してくれたんですね。ひとりの弁護士と出会うまでの手間が大変だったので、ひとり見つかった後は相見積もりをとることもなく、「お願いします」という時代だった。でもその後、弁護士がずいぶん増えて、僕が弁護士登録した2001年に1万7000人だった弁護士が、2013年に3万5000人になりました。

 石見:今もそのくらいのペースで増えているんですか。

 元榮:ほぼそうですね。いまでも毎年1500人くらい新規参入しています。13年間で弁護士の数が倍になったので、さすがに競争が促進されている。やはりちょっと厳しくなってきたかなという感じはしますね。日弁連が発行している「弁護士白書」を見ても、マーケットは拡大していますが、弁護士1人当たりの売り上げが若干下がってきていますね。

 ――ものすごく稼ぐ弁護士さんと、厳しい状況に置かれた弁護士さんと、二極化していると言われます。

 元榮:感覚的にはそうですね。というのも国税庁の資料の中で、自由業に占める1億円プレーヤーの職業を見てみると、弁護士が圧倒的に1位なのです。プロ野球選手より絶対数も多いし、医師と比べても割合が多いんですよ

 ただ、昔は二極化の下のほうの層がいなかった。二極化する前はもうちょっと社会主義的な状況だったのが、下の層が生まれて、それが珍しいということでマスコミに取り上げられるようになったため、目立つだけではないでしょうか。

 

 ――お医者さんはどうですか。

 石見:OECDの調査によると、日本の医師は人口10万人に対して2人強しかいなくて、世界でも下から2番めか3番めくらいに少ないのです。本当に医師の数が足りない。日本はフリーアクセスといって気軽に病院に行けるし、入院日数も長い。だから医師はものすごく忙しいのです。それでもあまり医師を増やそうという動きはありませんね

 元榮:今、通常の保険診療に加えて保険外の自由診療も認める「混合診療」が経済成長戦略のひとつとして検討されていますが、実現したら医療の現場が変わったりしますか。

 石見:けっこう大きく変わる可能性がありますよ。今、大枠では混合診療の実施が決まって、反対派が最後の抵抗をしているという状況ですが、これが本当に運用されるようになると、かなり大きな改変になるでしょうね。

 元榮:今までは画一的な医療サービスだったのが、少し差別化ができるようになるとか。

 石見:そのはずですが、競争が激化することをおそれる一部の開業医が抵抗しているという話も聞きます。その先生方は戦々恐々としているでしょうけれど、患者さんにとっては選択肢が増えるわけです。「命が助かるならおカネはいくら払ってもいい」という人でも、極端に言えば生活保護の人と同じ最低限の医療しか受けられないということですから、そこは変わっていく流れにいなるのでしょうね

■ 医師、弁護士の結婚問題

 元榮:話はまったく変わりますけど、うちの妹は小児科の医師なんですよ。それで30歳独身なので兄としては心配なんですが、女性の医師ってモテますか? 

 石見:そうですね、「女子医大の法則」っていうのがあるんですよ。

 ――なんですか、それは? 

 石見:3分の1が既婚、3分の1が未婚、3分の1がバツイチ、というように大別できるという説です。つまりほかの職業に比べて未婚者や離婚経験者が多いという印象がある。経済的に自立しているから選択肢が多いということでしょうね。でも全体の3分の2は結婚を経験しているわけですから、モテないということはないと思います。だた、医師はとにかく忙しいですからね。ましてや妹さんのように小児科だと、患者さんとの出会いもない(笑)。

 ――患者さんとお付き合いするケースってあるんですね。

 石見:整形外科などでは、そういうこともあるみたいですよ。たとえば脚を骨折した患者などは、病気ではないので健康な人と同じようにコミュニケーションをとれる。入院していればいろんな話をする機会もあるでしょう。

 でもやっぱり医師は男のほうがモテますよ(笑)。でもそれは弁護士も同じじゃないですか。なんだか昼間っから夜の会話になってきましたね。

 元榮:えーっと(笑)。実際、一部の女性弁護士は婚活に苦労するみたいですよ。弁護士は司法試験に合格すると、司法研修所というキャンパスみたいなところで一同に研修を受けるのですが、女性弁護士はそこで相手を見つけられるかどうかに一生がかかっているという話があります。集合修習といって、埼玉県の和光市にある研修所で一同に集まる期間が3~4カ月あるのです。そこで出会った同士が結婚することもある。

 みんな司法試験に合格して、長いトンネルを抜けたばかりなので「浮かれている」という表現がぴったり。大学1年生みたいな、ハイな感じになってますね。

 ――医師も弁護士もハードワークだと思います。知人に弁護士と医者の夫婦がいて、2人とも忙しいのですが、どちらかと言うと弁護士のほうがまだ時間の融通は利くようです。

 元榮:そうですね。弁護士はまだ時間のやり繰りができます。でも医師は完全にシフト制ですものね。

 石見:医師はやっぱり当直があるので。たとえば僕は心臓の内科医だったのですけど、命に危険のある方がいれば駆け付けなければいけない。女子医大病院に勤めていたときは、医局からうちのマンションの部屋が見えたので、照明がついていたら呼び出されることもありました。弁護士さんは基本的に昼間の仕事ですよね。

 元榮:そうですね。誰か逮捕されたりすると、夜間でも接見に行くことはあります。でもそう滅多にはない。

石見:弁護士報酬って、自由に設定していいんですよね。だから時間当たりの生産性は弁護士のほうがいい。当然、人気があるかどうかも関係あると思いますけど、生産性は弁護士のほうが断然高いですよ。

 医師はだいたい当直をすると時給1万円なんですね。あとは「寝当直」といって、病院で寝るだけの当直は1泊3万円。あとは土日ですごく忙しい場合は20万円弱。でもいくら高くてもそこが天井ですね。すごく腕のいい医師になればメチャクチャ稼げるかというと、そんなことはない。保険診療の範囲が決まっているから、たとえば僕が切っても、ゴッドハンドを持った医師が切っても同じ点数なんですよね

 元榮:報酬を自由化しようという動きはないのですか。

 石見:ないですね。本当にやるなら、完全に自由診療にしないといけない。だから今のところ、どんなに技術を研鑽しても給料は変わらない。それなのに、ひたすら職人のように頑張っている日本の医師を尊敬していますし、みなさんにそのことを知ってほしいと思っています

 ――医師の皆さんは、そのことに不満の声を上げたりしないんですか。

 石見:日本人の国民性かもしれませんが、あまりそこに不満を感じないんですよね。弁護士さんはどうかわかりませんが、やっぱり自分が治療することで、目の前で死にかけている人が元気に帰っていくことの喜びに比べれば、おカネは二の次になるんですよ

 元榮:患者さんはめちゃくちゃ感謝してくれますからね。経済的なこと以外に、ご褒美があるということですよね。

 ――弁護士は感謝されますか。

 元榮:弁護士は一般的に弁護士資格を取ると、まずは先輩弁護士の弁護士事務所で働くことが多いのですが、何年かキャリアを積めば独立したり、企業内弁護士になることもできる。でもいったん働き始めると、ほかの選択肢を考えないことが多い。依頼者からとても感謝いただけて非常にやりがいがあるので、それに夢中になってしまうのだと思います。

 石見:自分は今、週1回だけ診察をやっているんですよ。僕の場合は患者さんと直接、触れ合うことで、サイトにいい影響があると思っているので。やっぱり患者さんから「先生ありがとう」と言われると、非金銭的なインセンティブがありますね。(次回に続く)

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実際、今日もバックアップということですぐ駆けつけられる体制でおりますが(要するに妻の実家にはいかない)、自分の知識や・腕その他を高めようというのは患者さんのためであり、自分自身のためでもあります。

僕は急変対応が好きと人から言われます(別に急変してほしいとはかけらも思っていません)が、そこがおそらく自分の全身管理の技術を見せられる(あと、その経験を得られる)からではないかと思っております。患者さんの救命に僕がいるといないで差が出るといわれるのが(看護師さんにとりあえず呼ばれるとかも頼りにはされているという解釈にしています)、ちょっとしたプライドになっているのだろうと・・・。別に夜中の急変でも普通に呼ばれれば行きますし、苦痛でもなんでもないですし、呼ばれたからって「時間外手当をよこせ」とかいったことはないですが、多分・・患者さんや家族からの感謝と自分自身のプライドがあるからそういうことをかけらも思わないのだろうと思っています

 

ただ、本当にどんどん新しい知識が増えていって、本当に追いつけなくなりつつあることにも危機感を覚えていますけど・・・

 

多くの医師は自分自身がいることで患者さんや家族に有益であれば駆けつけようと思っていると思います。しかし、今の医師数ではいろいろ難しいところがあると思います。上にも書きましたが、知識は増えていって本当にアップデートが追い付かなくなりつつあり、「専門医」と「総合医」に分かれても今の医師数では足りないのではないかと思います。

 

医師数に関しては僕は基本的には不足と思っています。ただ、募集人員が増えたのに教官数が変わらないためか、若干質が低下しつつあるかもしれないと思う今日この頃です。どうすれば教官数を増やして、よい教育環境下で医師を増やせるのか・・・。だからまずは大学改革から始めないといけないのでしょうけど・・・

 

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大野事件をふと思い出す

2014-11-24 18:23:03 | 医療

少し前の記事ですが、ちょっと紹介します

 

吉村泰典氏、産科最大の危機を乗り切る 背景にあった医師不足

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141124-00000522-san-pol

産経新聞 11月24日(月)17時15分配信



 今は内閣府の少子化危機突破タスクフォースで少子化対策の提言をまとめたり、「少子化社会対策大綱案」を作る会議に参加したりしています。内閣官房参与というとわかりにくいですが、国の少子化対策や子育て支援についてのさまざまな政策立案に参加するのが仕事です。

 産婦人科医である私が政治に興味を持ったのは、日本産科婦人科学会の理事長として周産期医療の危機に対応したことがきっかけでした。

 〈平成19年に理事長となり、産科最大の危機と言っても過言ではない壁に向き合った。16年に福島県立大野病院で帝王切開した妊婦が失血死し、産科医が業務上過失致死と医師法違反(届け出義務違反)容疑で逮捕された事件の裁判が進んでいたのだ〉

 妊婦が亡くなられたことは大変悲しい出来事でしたが、医師の医療行為は正当でした。それなのに被告となってしまった医師には、「われわれも一緒に戦うから」と伝え、8人の刑事事件専門の弁護団を形成して裁判に臨みました

 心強かったのは、外科系を中心に多くの学会が応援してくれたことです。外科医は「こういう状況ではメスを握れない」、産科医は「もう分娩(ぶんべん)はできない」と、現場に共通の危機意識が芽生えていました。判決が近づくにつれ学会に届くメールも増え、1日400通を超えたこともありました。現場の若い産科医からは「理事長は生ぬるい」「ストライキをしてでも、私たちの置かれた厳しい状況を訴えるべきだ」と怒りの声も寄せられました。判決が出る前の1週間は、胃がキリキリと痛む毎日でした。

 〈20年8月、福島地裁で無罪判決が出た〉

 もし有罪判決が出ていたら、日本の周産期医療は崩壊していたと思います。ただでさえきつく、訴訟リスクが高い現場。あの無罪がなければ、今の産科の姿はなかったでしょう。

 検察が控訴すればまた戦いが始まります。私たちは全ての医学会の会長に手紙を書き、応援をお願いしました。これに応え、日本医師会や日本外科学会など多くの団体が、控訴断念を求める声明を出してくれました。結局、検察の控訴断念で無罪が確定しましたが、この問題が医学会、特に周産期医療に与えた影響は大きいものでした。大野病院の医師が逮捕された後、奈良県で妊婦のたらい回しが2件起きました。そして20年には東京でも妊婦受け入れ拒否が起きた。これらはまさに、日本の周産期医療の危機的状況の縮図だったと思います。

 〈事件の背景には、産科医不足があった〉

 病院を退院するとき、「お大事に」ではなく「おめでとうございます」と言えるのは産科だけ。日本の妊産婦死亡率は米国の3分の1と実に優れています。ところが、それゆえに「無事に生まれて当たり前」という安全神話ができてしまい、妊婦が死亡したり死産だったりすると医療ミスが疑われ、医療訴訟になってしまう。その結果、産科医のなり手がいなくなってしまっていたのです。(聞き手 道丸摩耶)

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実際に多分、あれで有罪判決が出れば急性期医療をやっている医師たちがみんな手を引いたと思います。そうすれば日本の医療崩壊として、多くの人に認識されていたかもしれません

 

まぁ、一回崩壊したら再生するまでは大変な時間がかかっていたのでしょうけど。

 

僕も一度ブログを書くのを止めましたが、大野事件を契機に再開しました。多くの医療従事者にとって衝撃的な事件だったと思います。

 

ふとこの記事を読んで、それを思い出しました。

 

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緩和ケアに関して:治療方針選択の基準はどこ?

2014-11-24 15:44:46 | 研修医、医学生さん向け

こんにちは

 

先程まで病棟でバックアップしておりました。今日は夜勤の看護師さんが14時過ぎまでいて(というか、僕が先に帰りました)、日勤看護師も昼食とらずにやっているという・・・

 

もちろん研修医も食べていませんし、僕も・・先程食べました(笑

 

思わず、「労働基準法はどこに行ったのやら(笑」と思いました。医師はともかく看護師さんの数が増えて、こんな勤務状況でなければよいのだがと思います。

 

さて、今日はちょっと「緩和ケア」に関して、書けるほどの経験値もないのですが少し書きたいと思います。あくまでどういうときに緩和ケアを考えて、どういった医療を提供するのかを「研修医」の先生たちの参考になればと思い書いてみたいと思います。

 

あくまで血液内科ですので、血液内科を例にして書いていきたいと思います。

 

恐らくどの疾患の患者さんでも診断直後というのがあると思います。

診断して年齢とか合併症とか、様々な情報がを加味して「積極的な治療を行えるかどうか」を普通は考えると思います。手術でも同様だと思いますが、手術に耐えられるのかどうか。血液内科領域では「抗癌剤治療に耐えられるのか」「抗癌剤治療のデメリットを超えるメリットがこの患者さんにあるかどうか」などを考えます。

 

積極的な治療ができないとなるとBSC (Best suppotive Care)が主体になります。

 

積極的な治療を行っていて病気が治ればよいですよね。標準的な治療を行ったものの治らなかった場合、「治しに行く」のか「共存」を主眼とした治療を行うのか、それともBSCかというところではないかと思います。

 

完治を狙う・・・急性白血病などでは移植は治療選択肢になります。急性白血病なら再発した患者さんでも再寛解導入療法を行い、移植を目指すのが普通です。仮に再発ではなくて難治(寛解に入らない)であっても移植はオプションになります。On disease(白血病が寛解に入っていない状況)で移植を行っても、完治する可能性は10%程度です。まぁ、最近の報告は多少上がっていますが、それでもそういう確率です。移植後の早期再発となれば、さらに確率は低くなります。移植しても生き残ってすぐ再発してくる腫瘍細胞が敵ということですから。

 

それでも患者さん本人がそれを目標にすると決めた場合、血液内科医が緩和ケアをしましょうとは言わないと思います。0%ではないからです。実際、うちの患者さんも移植後1年以内の再発ですが2回目の移植で5年以上無病生存している患者さんがいます。統計的に確率が低いとは言えますが、個人個人では神様ではないので可能性が0というのはありませんので。

 

また、悪性リンパ腫や骨髄腫ならば、寛解に入ればいい状況ですが、抗癌剤抵抗性の患者さんの場合、方針は非常に難しくなります。高齢者が増えるのもありますが抗癌剤抵抗性だと標準治療の自家移植が行えない。そうすると移植をするのか、共存を目標に治療に行くのか…という話になります。

 

共存を狙う治療…と言っても、治しに行かないから積極的な緩和治療と言ってよいかもしれません。僕も外来で内服抗癌剤で頑張ってひっぱりながら日常生活を送っていただいている患者さんたちがいます。悪性リンパ腫であれば輸血が要らなければ月1回程度でなんとか行けますが、白血病の患者さんだと輸血が必要になります。外来で引っ張るのも無理ではないですが、結構大変です。ある一定の効果があればそれでも引っ張れることがあります。

 

実際奇跡的な話としては急性骨髄性白血病の緩和ケアでしたが、1年くらい生きた人と1年半生きた患者さんがいらっしゃいます。二人とも一時的に内服抗癌剤なのに輸血フリーになるという奇跡的なことが起きた(一人は調べてないので知りませんが、1年もった患者さんは完全寛解に入ってました)ので、一時的ではありましたがよい状況を作れました。それ以外の患者さんだと数か月(2~8か月くらい)が急性白血病では限界かもしれません。抗癌剤は多少は効いても副作用が大きいので(というか骨髄抑制はきつくて、途中で感染症や出血で致命的になってしまいます)、長期のというと難しくなります。そうすると緩和ケアとして内服抗癌剤を使用した方が良いのか、本当のBSCの方が良いのか(輸血や抗菌薬の支持療法だけ)どうするか迷ったりします。

基本的には腫瘍細胞の増殖がどうかというところで、普通はとんでもない速度で増えてきて臓器浸潤とかもするので、使用できるたらした方が良いのかもしれません。ただ、どちらが良いか(BSC vs Palliative chemotherapy)というRCTは組まれてないのではっきりとは言えません。(僕が後方視的な解析をしようかと思いましたが、BSCの患者さんは元の病院に戻られているのでデータがなくてあきらめました)

確か北欧の方のデータで80代のAMLに積極的な治療科か緩和的抗癌剤治療かBSCかで比較したものもありましたが、早期死亡の数が多いが効果があれば積極的な治療が良いみたいな(当たり前ですがw)論文が出ていたはずです。

 

血液疾患では全く抗癌剤が効かなくなって…というところまでというのは少ないかもしれません。例えば急性白血病では、抗癌剤を使えば白血病細胞は死ぬけど、体の方が次の治療ができるようになるまでに同じような状況になってしまう。だから効果がないと判断される。ですので、同じ効果があって副作用が少なければ道は開けるのかもしれません。そういう意味ではvolasertib(2014年8月のBloodにのっていました。日本でもそのうち出るんでしょう)をはじめとした分子標的療法に緩和的な意味でも期待したいところです。

ただ、悪性リンパ腫や骨髄腫は本当に全然効かない…というようなこともあります。そうすると本当に使う薬もないというのが実情になります。メリットがデメリットを超えることができないので、治療選択肢として提示できないという状況です。抗癌剤治療は「体に有益な薬」ではありませんので、引き際が重要になります。どこまで使用するのか、それは患者さんごとに違います

 

この場合は患者さん本人もまじえてどういう方針で行くか相談する必要があります。と言っても、BSC以外の提示ができないということになります。抗癌剤のメリットがないのにダメージだけ蓄積させるわけにはいきませんので。意識がはっきりしている患者さんにはつらいかもしれませんが、自分の残された時間を使っていただくためにはきちんとその旨を言う必要があると思っています。逆にそれを聞いても「受け入れる時間」がない患者さんもいます(死の受容:エリザベス・ロスの「死ぬ瞬間について」というのがありますが、血液疾患の患者さんでは進行が速すぎて、受容できずにうつ状態のまま亡くなることもあります。その場合、僕もしまった・・・と思うことはありました。それでも告知しないと次のステップに進めないので告知はしたほうが良いと思っているのですが・・・・、告知をしない場合は本当に告知を聞いても退院も外泊もできないだろうという段階まで追い込まれている患者さんでしょうか・・・)。

 

緩和的な抗癌剤治療ができないとなればBSCとなるわけですが、BSCというのも症状がなくて元気だけどともかく輸血が必要・・・とか、今は抗菌薬を入れて感染症が改善できれば一時的にでも家に帰れそうだという話になれば積極的に行います。仮に家に帰れなくても。病院で今しばらく家族と話す時間ができるのであればそういう選択肢はありだと思っています。

 

輸血や抗菌薬治療など、やっても毒にはならないのではないかと思う治療をやらないほうが良いのではないかと判断することもあります。これは家族が判断するのは無理です。理由は患者さんに悪いとは思えないので。

 

ただ、僕は次の場合はやらないほうが良いのではないかという判断をしたりします。

1、まず原疾患のコントロールがついていないこと(要するに、抗癌剤の適応に乏しい)

2、本人の状態が著しく悪い(呼吸不全、腎不全などにより早晩苦痛を伴った死が来る可能性がある)、もしくは本人の意識レベルが悪い(患者さんの延命を図ったとしても患者さんのメリットに乏しい、医師と患者家族の満足で終わってしまう)

単純化すると多分これだけです。

 

1の条件は頑張ったらどうにかなる可能性のある人は、そもそも緩和ではなくて・・・そもそもどうにかクリアするべき人です。ですので絶対条件です。もちろん合併症でもうにっちもさっちもいかないならば、それで緩和ケアになりますが…その場合は次の項目を満たします。

2つ目の患者さんの容体が著しく悪い状況だと、ある程度の積極的な治療介入が患者さんの苦痛を伸ばすだけになるかもしれません。麻薬などを用いて苦痛の緩和をはかっているといっても、つらいのは患者さん本人です。苦しそうにはぁはぁ・・・いっている。確かにモルヒネで呼吸緩和はしているけど、苦しそうだ・・・。腫瘍熱と思われるが熱が出ている。解熱剤を使用しているけど、うまくコントロールできない。肝不全や腎不全が原疾患(白血病やリンパ腫、骨髄腫など)のために起きている。これでどれだけ対症療法を頑張っても、原疾患の治療ができなければ改善の余地がない。

 

その患者さんに「治る可能性は0ですけど、この状況でどれくらい生きたいですか?」などと聞く馬鹿な医師はいないと思います。ですから、できることを積極的にやるか、その旨を患者さんの家族に説明して積極的な治療を控えるかという話になります。もっというと最後まで頑張ろうとする輸液量などが増えてきて、患者さんの体がむくんできます。個人的にはそれもどうかと思っています(ですので、僕の場合…というよりおそらく多くの医師の場合は最終的な輸液量は少なくなっていると思います)。ついでに言うと輸液量を絞ったほうが・・・おそらく呼吸不全などでなくなったりするのが遅くなると思っているのですけど、経験上でしかありませんが。

 

意識が悪いとかそういう状況だと論外です。患者さんに何のメリットもなく、あるのは『患者さん家族の「その状態でもいいから生きていてほしい」という思い』だと思います。それは当然の事であり、否定はできません。早く死んでほしいとは家族は誰も思っていないはずです(たぶん)。しかし、苦痛が長引いてほしいとも思っていないと思います(たぶん)。それ故に意識がなくて患者さん本人にメリットがないのであれば、ただただ生かされるというのは望まないのではないかという話になると思います。

これらの場合は・・・患者さん本人にメリットが乏しい以上、患者さん本人の苦痛を伸ばしているだけかもしれない。ということで、僕が良く言うのは「患者さんが最後にご本人が頑張れる範囲内で頑張ってもらって、そこに苦しみがないように医療はサポートしていきます。ただ、苦しみが長引くような処置はもうしないようにしたいと思います」という話をすると思います。

 

これは僕が言っていることであり、私見でしかありません。参考になるかはわかりませんが、将来研修医の先生や学生さんが迷った時の参考になるとうれしく思います。

 

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腰痛の1週間でした

2014-11-16 11:58:04 | Weblog

こんにちは

 

久しぶりに机に座りました。

 

先週の日曜日に娘のところに行った際(妻の実家ですね)、腰を痛めて動くのも大変だったのですが、月曜日には改善してきて、水曜日には下肢のだるさ(ヘルニアもち・・2か所・・・なんで、多分L5-S1あたりのヘルニアが悪化したのだと)だけになったのですが・・・

 

その翌朝のことです。

 

「はくしょん」

 

・・・・動けなくなりました。

呼んでもいないのにくしゃみひとつででてきたわけですね・・・(汗

一応職場には這ってでもいかなくてはと出勤しましたが座っていることができずに、結局帰宅して一日安静にしていました。

 

金曜日は外来と研究会がありましたが、それも足を引きずるような感じで移動し・・・

 

昨日は病棟バックアップを同じような状況でやっていました。その後は家でごろんと、安静を保ち続け…(寝転んで本を読んでました)

 

月曜日は大丈夫かしら…と思っておりましたが、今朝痛みはあるものの普通に歩くことができるレベルになりました

何とか来週は普通に活動できるかしら…と思っております(再燃はしてくれるなよ・・・汗)。

 

とりあえず、1週間ぶりに娘の顔を見に行ってきます。

 

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学生さん向け:抗菌薬の話

2014-11-09 12:45:19 | 研修医、医学生さん向け

追加で簡単な記事を少し。

 

学生さん相手にカンファ中に喋っていることを書いてみておりますが、今日は簡単な抗菌薬話。

 

まぁ、こないだは教授が不在だったのと学生が1名除いて全員体調不良で休みということもあり、カンファでいろいろしゃべる羽目になりましたが・・・(いらっとさせられたような、いらっとしたような・・・)

 

-------------------------------------

アン:「さて、今抗菌薬に関して質問されていましたけど、抗菌薬ってどんな薬があるんだっけ?種類別に思いついたものをどうぞ」

学生A:「ペニシリン系、セフェム系・・」

学生B:「ニューキノロン系、カルバペネム系」

学生C:「バンコマイシン」

アン:「ようするにグリコペプチドね。他は?」

学生A:「えーと、ペネム系とか」

アン:「ほほぅ。面白いところ来たね。他・・・」

学生C:「アミノグリコシドとかでしょうか?」

アン:「いいねぇ。他に思いつくのは?」

学生ら:「・・・・・」

アン:「言われれば思い出すだろうけど、マクロライドとかテトラサイクリンとか…いろいろあるよね。では、それらを大別してみるとどういう分け方があるかな?」

学生B:「静菌的と殺菌的

アン:「いいね。じゃぁ、静菌的な薬と殺菌的な薬を分けてみてよ」

学生ら:「ペニシリンやセフェム、カルバペネムは殺菌的です。マクロライドとかは静菌的だと思います」

アン:「他の薬はニューキノロンとか」

学生:「殺菌的です。DNAジャイレースに作用します」

アン:「お~。分子的な機序が来たか。じゃぁ、他の薬」

学生ら:「グリコペプチドは・・・・・」

アン:「殺菌か静菌か・・・・」

学生:「…殺菌」

アン:「ファイナルアンサー?」

学生:「…ファイナルアンサーです」

アン:「正解。うちで使用している薬剤は基本的に殺菌的です静菌的な薬剤は菌が増えないように押さえている間に、自分の免疫にやっつけてもらいたいわけでしょう?血液内科領域ではありえない(好中球減少時は・・。好中球があるなら普通に使用します)選択肢かもね。ちなみにペプチドグリカン合成阻害がペニシリンとかセフェムとかですけど、架橋形成を阻害します。ホスミシンという薬剤だけペプチドグリカンの合成の初期を阻害するんですけど、2004年ころはスーパー療法とか言って組み合わせていたりしていましたね。今はしないでしょうけど・・・。DNAジャイレースはこれらを阻害してタンパク合成阻害に行くんですが、効果が強いため殺菌的になるといわれています」

学生:「はい」

アン:「静菌的な薬の機序は?」

学生:「タンパク合成阻害です」

アン:「いいね。リボソームを阻害する薬ですね。これらは細胞内への移行性が良いわけだ。菌の中にも入っていかないといけないし・・・。ということは抗結核薬みたいに食細胞内にも移行性が良いやつが含まれるわけですね。抗結核薬の多くはこの機序ですよね。アミノグリコシドとかマクロライドは抗結核作用あるでしょう?ちなみに細胞内に入るからニューキノロンも当然効く。けど、これは覚えちゃだめだよ。国家試験でははずれになるから(ニューキノロンは基本的に抗結核薬に入っていないので)。他はRNA合成にかかわるやつとか、イソニアジドみたいに結核菌の細胞壁(ミコール酸ですね)を阻害するやつとかになります」

学生:「なるほど」

アン:「アミノグリコシドは静菌的なだけだと、うちの現場では使いにくいのですが、他に機序を知っていますか?」

学生:「わかりません」

アン:「細胞膜を阻害する作用もあり、これが殺菌的に働くといわれています。ではアミノグリコシドが効きにくい状況と使うとまずい病気(国試的)」

学生:「・・・・わかりません」

アン:「アミノグリコシドは酸素を利用して菌の中に入っていくので、嫌気性菌や嫌気性環境では効きません。また、pHにも影響されるので膿瘍には効きにくいです。使っちゃいけないのは重症筋無力症、これは国試レベルです。国試レベルでついでに副作用で有名なもの2つ」

学生:「腎障害と第8神経障害です」

アン:「時間の都合で、簡単に行くけどでは抗菌薬の使い方、PK/PD理論で分けるとどうなるかな?」

学生:「ピークが大事なのと時間が大事な薬です」

アン:「多分わかっていると思うので、次の患者さんが始まったので簡単に。アミノグリコシドやニューキノロンはピークが大事なので、1日一回投与が多い。セフェムやカルバペネム、ペニシリン系はTime Above MIC(TAM)が重要なので頻回投与の方が有効になる。ちなみにAUCもニューキノロンは重要だし、バンコマイシンもAUCなんですけどね。じゃぁ、次の患者さんが始まっているので、次に集中~」

-------------------------------------

ちなみに国家試験的にはニューキノロンとNSAIDsとかも併用が駄目になっているのかな?

現場でも注意して使いますが、NSAIDsも一部の薬剤以外の併用ではほとんど痙攣が起きていないと言われているので、その一部を覚えていればよいような気もしますがね。けど、現場の薬剤師さんには言われるのでしょう。

ここには書き忘れましたが、ST合剤なんかもありますね。STは葉酸合成阻害ですね。

 

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お食い初め:娘が生まれて100日が過ぎました

2014-11-09 12:25:59 | Weblog

こんにちは

 

金曜日に子供が生まれて100日になりました。うちの妻が「お食い初めの写真を撮りに行こう」と言い、「前回は土日で4時間もかかって大変だったから、夕方17時過ぎから写真を撮ろう」と言われて、頑張って移動し・・何とか(17:30でしたが)写真撮影には間に合いました。写真撮影後は向こうのご両親を交えて食事をして、その後研究室に戻り論文の修正をしていました。

 

昨日はお食い初めの食事会をしておりました。石→ごはん→吸い物→ごはん・・・とやっていたように思いますが、箸を口元にやられるたび・・・いやそ~な顔をしておりました

 

その後はビールを僕は飲みながら会食だったのですが、僕の飲んでいるビールは気になるらしく、一生懸命目で追っておりました。20年後は酒飲みになるのかしら?

 

医師であるためか、病気の子供も知っていますし、子供がなる病気もいろいろ知っておりますので、いつもチョットした変化にドキドキしております。そういうこともあり、元気に育ってくれるのが一番とも思っています。まぁ、僕ができる限りでいろいろなことも教えると思いますが(教えるの好きですし)。

 

とりあえず100日が過ぎ、元気に育ってくれているのでうれしく思います。

 

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学生さん向け:骨髄腫の話

2014-11-04 12:00:00 | 研修医、医学生さん向け

さて、時間があるので11月4日分という感じで記事を作っておきます。コメントの返信がないことに関してはご容赦をお願いします。

 

さて、先日から作り始めました学生、研修医向けという記事です。

 

メジャーな疾患群の中ですべてまとめてではなくて、疾患を理解するきっかけになればという感じで書いていきます。ちなみにここで出てくる学生は、今までの数年間にこんな答えを返してきた学生がいたなぁというところをミックスしておりますので、こんな答えをするのが普通の医大生と思わないでください(笑

 

ということで、骨髄腫のさわりのところです。ではでは・・・

当院、血液カンファの端っこで来る広げられている漫才(?)の始まり始まり・・・

---------------------------

アン:「さて、今の患者さんは多発性骨髄腫の患者さんです。骨髄腫ってどんな疾患」

学生A:「どんなといわれても、いろいろありますので」

アン:「ほうほう。確かにいろいろあるので、一つ一つ聞いていくけど、何の腫瘍ですか?」

学生A:「骨髄球の腫瘍です(と、最近いった学生さんがいました。久々に衝撃を受けました)」

アン:「・・・えと、さっき白血病の話をした時に芽球とか前骨髄球とか出てきたよな。骨髄球は前骨髄球の後の分化段階なんだが、それが増えると?」

学生B:「あの、形質細胞の腫瘍です」

アン:「そうだね。形質細胞の腫瘍だ。形質細胞はどこで増えるんだっけ?」

学生A:「リンパ節です」

アン:「もしかすると、すごい頭がいいのかも知れないが(plasmablastic lymphomaという疾患もあります。形質細胞はB細胞の最終分化段階で、Bリンパ球はリンパ節から骨髄に来ているので・・・・どこで増えるかと言われると・・・です)、さっきの答えを聞く限りではたぶん見当はずれなことを言っている気がする(汗」

学生ら:「・・・・」

アン:「いや、この病気を診断するときどうするんだっけ?」

学生B:「骨髄穿刺をします。そこで形質細胞が増えていたり、単一性(monoclonality)をチェックしたりします

アン:「そうすると、増えている場所は?」

学生B:「骨髄です」

アン:「そう。骨髄腫は骨髄球ではなくて(まだ引っ張る)、形質細胞が腫瘍化して骨髄中で増える病気です。もちろん、髄外増殖というのもあるけど、それは学生が覚える必要性ない。それを覚えるなら、今から言うことを覚えてくれ。で、骨の中にある骨髄で増えた形質細胞によってどんな症状が出てくるんだっけ?」

学生C:「CRABです」

アン:「CRABってなに?」

学生A:「貧血と高カルシウム血症と・・・・」

学生B:「腎障害と骨病変です」

アン:「そう。骨髄は骨の中にありますが、この中で形質細胞は腫瘤形成しながら増えてきます。そのため、場所によっては形質細胞100%なんてところもある。ちなみに、骨の中で腫瘤形成しながら増えてくる形質細胞の腫瘍ですが、骨を溶かしながら増えてきます。そうすると骨がもろくなって、骨折しやすくなります骨を溶かしながら増えてくると、骨の中に合ったカルシウムが血中に溶けだして、高カルシウム血症になる。」

学生ら:「なるほど」

アン:「腎機能障害だけど、起こしやすいのはなんだっけ?」

学生C:「BJP型です」

アン:「正しいけど、正確ではないな。BJP型といわれるとIgGやIgAなどを出していなくてBJPだけ分泌していることになる。正確にはIgG型でもBJPを出していれば起こる可能性がある(もっと正確に言うと、国際医療センターの三○先生たちは、剖検例で直接浸潤もしていると報告していたと思いますが、学生が知る必要はないです)。BJPって何?」

学生C:「軽鎖です。ライトチェーン

アン:「そうね。軽鎖のmonoclonalなやつ。軽鎖って小さいでしょう?一般にはIgGとかは糸球体を通過しないじゃない。糸球体の選択指数とかで分子はIgGが来るじゃない。IgGは通過しなくても軽鎖は分子量が少ないから通過しうるのよ。そうすると障害起きそうじゃない?(正確にはこんな話だけではないのですが、学生さんにはこれで十分です)」

学生ら:「なるほど・・・」

アン:「貧血に関しては白血病と違って、ニッチをすべて押さえているわけではないので、血小板減少は来ないわけ。だから正確には骨髄抑制というべきかはわからないけど、貧血が来るというのは覚えておいてね(推測というか、個人的には造血障害ならば先に血小板が低下するはずです。赤血球だけが障害されるとすれば、赤血球の文化に影響を与える因子が出ているのか、グロビン(ヘモグロビンのうちのヘムではないほう)産生を抑えているのかと思っていますが、これまた学生さんには不必要。というか、研究している人いるのかなぁ?)」

学生ら:「は~い」

アン:「ちなみに骨髄腫は今の現状では完治させることができない病気です。そうすると早期発見、早期治療しても…治らない。むしろ症状もなかったのに治療して障害だけ残ったりしたら、患者さんのメリット少ないでしょう?だから、症状が出たとき・・・すなわちDurie and Salmon分類でⅠ期には手を出さないわけだ。(ちなみに、先月新しい基準が論文に出てきたようなので、しばらくすると治療適応に変更が加わると思います)」

アン:「ちなみに他の症状は?」

学生ら:「えと、アミロイドーシスとか抵抗力が低下するとか?」

アン:「アミロイドーシスを調べるための染色法は?」

学生A:「Congo red染色です」

アン:「国家試験的にはそれでOK。ちなみに症状はどんなのがあるんだっけ?」

学生B:「いろいろありますが、心機能障害とか不整脈とか・・・・」

アン:「いろいろって、今心臓しか出ていないぞ?」

学生C:「神経障害とかもあります。」

アン:「そうね。ちなみに皮膚とか、直腸とか、胃や十二指腸から生検することが多いのですが、腸管で障害が起きると便秘や下痢になったりします。腎臓にも障害が来ることが良くあります。国家試験にはせめて臓器くらい覚えておくといいよ」

学生:「・・・・」

アン:「ちなみに、抵抗力が下がるといったけど、どんな感染が増えるの?」

学生:「細菌とか、ウイルスとか・・・」

アン:「漠然としているな(汗。治療に伴って帯状疱疹とか起きている患者さんいるよね。そういうのもあるけど…・。国家試験的にはあまり出さないと思うので、思いつくまま答えてみなよ」

学生ら:「敗血症、肺炎、脳炎、腹膜炎・・・・」

アン:「本当に思いつくまま答えているな(汗。そうね~小児科領域で原発性免疫不全の患者さんとか習わなかった?」

学生:「病気は習いました(習ったっけ…という人間あり)」

アン:「原発性免疫不全で液性免疫不全の患者さんには一般にIgGを700mg/dlくらいまで上げるはずです。その為の治験もやっていると思うよ。それで増えるのは気管支炎や肺炎です。骨髄腫も正常な免疫グロブリンは作れないからね。けど、骨髄腫ではそういう臨床研究はされていないので、免疫不全みたいに正常なグロブリンをいくつまで上げましょうなどということは言われていない。ちなみに免疫グロブリンがかかわりそうな菌は?

学生:「緑膿菌」

アン:「はずれではないが、それどこから出てきた?」

学生:「発熱性好中球減少症の菌だから・・・」

アン:「そうか・・・。答えは莢膜を持っている菌。莢膜はちなみに持っている菌の方が病原性が一般的には高い(肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、髄膜炎菌など)。緑膿菌は普通は日和見感染の菌だから外してほしいのだが・・・。もっと簡単に言うとワクチンのある菌

学生C:「ワクチンですか?」

アン:「だって、ワクチンをうって、抗体を作って体を守らせようとしているんでしょう。そう考えれば、それができなくなったら大変でしょう。もう次の患者始まっているからここまで」

--------------------------------------

だいたい、時間の関係でまずはここまで、次に治療とかになりますね。

 

こんなのを25~30名程度の患者さんでやっております。

 

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3つの医療系記事:あなたはどう思われますか?

2014-11-03 20:49:17 | 医学系

こんばんは

 

今、妻の実家から帰ってきました。妻の実家の前が車一台しか入れない道なのですが、妻の実家には車が二台おけます。と、言うことで車で行っておりますが、少しドキドキしながら車を入れたり、出したりしています。

 

さて、少しネットで気になったので3つ記事を紹介します。最初は軽いものから。

 

講演医師へ謝礼、昨年度110億円…製薬10社

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141102-00050108-yom-soci

読売新聞 11月3日(月)17時29分配信

 製薬企業の売り上げ上位10社が昨年度、医師らを対象に開いた薬などに関する講演会は計約7万回で、講師の医師らに支払った謝金の総額は約110億円になることが、読売新聞の集計でわかった。

 年50回以上講演を行い、1000万円を超える謝金を受け取った医師も10人以上いた

 国内の主要な製薬企業は昨年から、日本製薬工業協会の指針に基づき、医師・医療機関に提供した資金の情報を公開している。個人に支払った講師謝金などは今年初めて対象となった。

 各社が謝金を年200万円以上支払った医師はのべ226人。糖尿病や高血圧など生活習慣病分野が約4割と目立った。10社の医薬品売り上げは全体の約半分を占める。10月末までに公開した65社では講演会は16万回超、講師謝金は約236億円。

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講演会の演者や座長に払われる金額はそれ相応のものだと思いますが、50回以上はすごいですね。毎週末何かやっているということでしょうか?

 

ただ、多くの医師に情報を提供してくださっている(意外と薬とは関係のない情報が多い)演者の先生方には、準備なども含めてそれ相応の謝金は出ていてほしいと(聞いているこちらとしては、そのくらい出ているからと思い、安心して聞いているので)思ったりしております

 

続きまして、中国の救急車の運転手さんの素晴らしい話です。素晴らしいと思いますが、万一運転中に意識を失ったら、大きな事故になる可能性があったとも言えます。

 

救急車の運転手、患者の命優先し亡くなる―中国

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141102-00000028-rcdc-cn&pos=1

Record China 11月2日(日)22時12分配信

28日、黒竜江省ジャムス市の救急センターでこのほど、救急車の運転を担当していた賈海波さんが運転中に突然脳幹出血を発症。痛みに耐えながら患者を無事病院に搬送した後、亡くなった。

2014年10月28日、新華社によると、黒竜江省佳木斯(ジャムス)市の救急センターで、救急車の運転を担当していた賈海波(グー・ハイボー)さん(38)が24日、運転中に突然脳幹出血を発症。痛みに耐えながら患者を無事病院に搬送した後、亡くなった。ネット上では、若い命がこの世を去ったことを惜しむと同時に、「患者優先」の賈さんの行動を称賛する声が上がっている。

【その他の写真】

ジャムス市対外宣伝弁公室によると、同センターは同日午前8時55分、重症の糖尿病患者からの通報を受け、賈さんが救急隊員らと共に患者の家に急行。患者を救急車に乗せた後、賈さんは体の異常を感じたという。しかし、救急隊員の問いに、賈さんは「救急車に患者が乗っているから、先に病院に送ろう」と任務遂行を優先させた。

病院に向かう途中、助手席に座っていた救急隊員は顔面蒼白になっている賈さんを見て、運転を変わるよう勧めたものの、賈さんは「緊急の患者。もう少し我慢すれば到着する」と拒否。5分後にジャムス市中病院に到着した。しかし、賈さんはハンドルに覆いかぶさったまま動かず、懸命の応急手当が施されたものの、そのまま亡くなった。

ネットユーザーらは賈さんを「最も素晴らしい救急車の運転手」と称えている。また、あるネットユーザーは「患者か自分の命という選択で、患者の命を優先させた。最も美しい人間性が示されている」と称賛した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/TF)

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まず、この運転手さんのご冥福をお祈りします。また、自己犠牲の精神は素晴らしいと思います。

 

しかし、今回に関しては事故に合わなかったので、自己犠牲の精神として称賛されておりますが、脳幹出血であればいつ意識がなくなってもおかしくなかったと思います。もちろん、この中国人の方が職務への強い思いでそこまで意識を保ったのだと思いますが、本来は運転を交代するべきだったのだろうと思います。1分よりは長くならないのではないかと思うので。

 

万一、途中で大きな事故に合えば患者さんはもちろん、同乗していた多くの方の命を危険にさらしていたことでしょう。これは結果論としてよかっただけで、Bestの方法ではなかっただろうと思います。

 

しかし、それでも人間性としては素晴らしい方だったのだと思いますが・・・。

 

尊厳死予告の米女性が自殺 「さようなら、世界」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141103-00000014-jij_afp-int

AFP=時事 11月3日(月)12時19分配信

【AFP=時事】(一部更新)末期の脳腫瘍を患いインターネット上で尊厳死を予告する動画を公開して話題を呼んでいた米国人女性、ブリタニー・メイナード(Brittany Maynard)さん(29)が、自殺したことが分かった。

尊厳死予告の米女性、新動画で実行日延期を示唆

 メイナードさんはソーシャルメディアに「さようなら、親愛なる全ての友人たちと愛する家族のみんな。今日、私は尊厳死を選びます。この恐ろしい末期の脳腫瘍は、私からたくさんのものを奪っていきました。このままでは、さらに多くのものが奪われてしまったことでしょう」「この世界は美しい場所です。旅は、私にとって最も偉大な教師でした。最も偉大な支援者は、近しい友人や仲間たちです。こうしてメッセージを書く間にも、私のベッドのそばで応援してくれています。さようなら、世界。良いエネルギーを広めてください。次へつなげましょう」とのメッセージを投稿した。

 メイナードさんを支援してきた尊厳死支援団体「コンパッション・アンド・チョイセズ(Compassion & Choices)」のショーン・クロウリー(Sean Crowley)氏によると、メイナードさんは11月1日、自宅で安らかに息を引き取ったという。

 結婚して間もない頃に激しい頭痛に襲われるようになったメイナードさんは、今年1月に余命6か月の宣告を受け、進行性のがんで苦痛を伴う死になると告げられた。その後、米国内で「死ぬ権利」が認められている数少ない州の一つ、オレゴン(Oregon)州に夫と共に移り住むと、先月に自らの命を絶つと宣言する動画を公開。これが何百万人ものネットユーザーに視聴され、話題となっていた。【翻訳編集】 AFPBB News

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尊厳死、安楽死の問題はいつでも問題になると思います。

 

僕はこういう診療科にいるので、多くの患者さんが亡くなるところに立ち会いました。死なせてほしいという患者さんもいらっしゃいました。前向きになること、その時間を与えられないことも血液疾患では多くあります

 

それでも僕はやはり患者さんを「故意に死なせる」ということはできません。患者さんができるだけ家で家族と過ごしたいので、飲み薬の抗癌剤と痛み止めと、様々な症状を抑える薬でと言われれば、できることをします。患者さんによっては急性白血病でも飲み薬で1年以上引っ張った人も思い出すだけで3名(緩和ケアになってからですよ)、数か月の時間であれば多くの患者さんで時間を作ることができました(ちなみに何もしなければ1ヵ月は持ちません)。

 

ただ、死なせてほしいといわれてしまった場合は「延命」のための処置は全くしないと思います。苦痛をとる処置だけを行い(時間を稼げればよいのですが、本人が抗癌剤などを飲みたくないといっているのに、飲ませることはできません)、できるだけ安らかな死をと思います。

 

自分で生きることができる範囲、頑張って生きていける範囲で生きてほしいと思っています。何もしなくてもこのくらいは生きていけるだろう…と思う時間を、医師が勝手に余命などを言って勝手に患者の生きる気力を奪って、その結果が患者の自殺というのではやっていられません。

 

患者さんに…血液疾患であっても、もはや使える抗癌剤がない、使える治療手段がないということは多々あります。他の癌ではもっとそういうことは多いと思います。それでも時間があれば受け入れて、自分の時間を有意義に使っていくこともできるようになると思います(血液疾患はできることがなくなってからが早いので、できるだけその前にいろいろやっていただくようにしたいと思っていますが)。

 

この患者さんに関しても医師が余命半年と告知をして、半年以上生きている。苦痛を伴った死になるって、それをとるのも医師の仕事であってそういう告知が正しいかはわからない。死ぬ時期も死に方もだれもわからないわけだから。

 

ですので、そういう告知はしていません。戦う気力を失った患者さんに「無理やりでも戦え」というつもりはありませんが、どうしてよいかわからなくなったのであればともにできることをしましょうというのが重要ではないかと思ってしまうところではあります。

 

僕も若いので、この考え方が正しいかはわかりませんが、そういう風に思いました。

 

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日本血液学会に参加してきました

2014-11-03 13:04:44 | Weblog

こんにちは

 

金曜日から昨日まで開催されていた、日本血液学会に参加しておりました。金曜日の発表だったので、木曜日に大阪入りし、その日の夜も他大の先生と食事を一緒にさせていただきました

金曜日の発表を終えた後はのんびりと講演を聞いて回っておりましたが、その日の夜もまた他大学の腫瘍内科の先生と大阪のまちを歩いておりました。非常に有意義な時間(楽しい時間も)過ごすことができました。3次会が終わった後、うちの若手でやっていた二次会に合流し・・・翌日に若干二日酔い気味になっていたという(まぁ、5時から温泉に行っていましたので二日酔いというよりは普通に酒が抜けきっていないだけなのかも)。

 

その後、会場の入り口で他院で働いている同期(うちの大学のです)と一緒になりました。たまたま、ジェムザール絡みの講演を聞きに行ったところでも一緒になり、その後は一緒に講演を聞いてました(午前中は)。

その後は移植関係の講演を主体に聞き、ポスターを見て、若手で0次会を行い、教授を含めた当科のメンバーで1次会、その後若手で2次会・・・という経過でした。

 

飲んでばかりですね(汗

 

その際にびっくりしたのは「アンフェタミン先生は大学に残るんじゃないんですか?」というのを、金曜日の夜や土曜日の夜に様々な後輩から言われたことですね。

 

だって、今・・・うち…枠ないじゃん。大学に残りたいです…とか言っても、枠がないから血液内科やりたかったら辞めるしかないっしょ…的な話をしておりましたが、まぁどうなることか。

 

他にも他大学の先生や一部の後輩から「先生がいなくなるころが一番心配」と言われましたが、僕は「教授と講師の先生が退官される頃(ほぼ同時)」が一番心配で、逆にそのタイミングは絶対に戻らないよと言っても良いタイミングですね。やるならその前に良いシステムを作っておかないと。

 

まぁ、システム上改善の余地がたくさんあるのですが、それを誰がやるのかと思いますし(汗

 

一昨日の飲み会で冗談半分口にしたやり方もあるのですが、それは完全に他人におんぶにだっこのやり方だしなぁ・・・

 

と、思いながら過ごしておりました。

 

血液学会、日中は勉強になりましたし、夜はいろいろな情報交換ができてとてもよかったと思っています。

 

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