こんにちは。
いま、自宅で「七田式英語教材」なるものを待っております。
https://www.7plus-e.com/ad-lp/yl/index.html?utm_source=ydn&utm_medium=cpc&utm_campaign=ydn_camp
たぶん、英会話をするのに役立つのはこういうものだろうなと思っていたら、yahooの教材にあったので買ってしまいました。まぁ、3日間くらい考えましたが、試してみようと(笑
これから子供が大きくなってきたら、一緒に英語とかを勉強してみたいと思っています。
さて、せっかくなので2つ目の記事をと思い書いていきます。実は先日患者さん家族からお電話をいただきました。何の相談かというと健康診断に関しての相談でした。
10分くらい電話で話をして、納得されておりましたが、横で聞いていた後輩が「よくそんなに丁寧に対応しますね」と言っておりました(笑
まぁ、頼られたら応えるのが「漢」というもの・・・ということで。まぁ、さすがに急変対処中とかだったら切ると思いますが。
質問内容はどの健診を受けるべきか…というようなものでしたが、基本的には僕らはリンパ腫ならリンパ腫しか見ていないので、他の健診は受けてくださいという話になります。ただ、少し前にPET-CTを取ったばかりだったので、肺がん検診(レントゲンよりはよほどPET-CTのほうが感度が高い)などよりは胃がんや大腸がん(spotであればわかりますが、正常でも集積する場所なのでまぎれるとわかりにくい)などの健診をお奨めしました。
ということで、こんな記事がありました。
がん検診、コンビニで…来年度から
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160226-00010002-yomidr-soci
読売新聞(ヨミドクター) 2月26日(金)12時10分配信
がん検診をコンビニで――。京都府は来年度から、コンビニエンスストア大手のローソンと提携し、店舗駐車場などでがん検診が受けられる体制づくりに乗り出す。
腫瘍マーカーの意味、誤解していませんか?
府内のがん検診の受診率は、全国平均を下回っているとの統計もあり、買い物ついでに利用してもらうことで、受診率の底上げにつなげたい考えだ。
各市町村が実施するがん検診は、子宮頸(けい)がんなど一部を除き、おおむね40歳以上が対象。指定された医療機関か保健センター、公民館などで受診するのが一般的だ。
市町村では年1回の検診を呼び掛けているが、府内の受診率は低調。2013年に国立がん研究センターがまとめた調査では、胃がんや大腸がんなど「5大がん」全てで全国平均を下回った。
打開策を探る府は1月、府内に300以上の店舗を持つローソンからの提案もあり、がん検診や、生活習慣病予防を目的とする特定健診(メタボ健診)の受診促進に向けた協定を締結した。
ローソンは同様の協定を兵庫県尼崎市など全国4自治体と結んでおり、店内や駐車場で健診や啓発を行っている。尼崎市では、定期的に市の健診車が駐車場に出向いて特定健診を実施。希望者は予約なしで血液検査や血圧測定、医師の診察などを受けられる。出張料金は不要で、14年度は16店舗で234人が利用した。
市の担当者は「公民館など他の会場に比べ、これまで一度も検査を受けたことがなかった人や若年層が目立った」と手応えを示す。
府は来年度、モデルケースとして数店舗を選んで検診を始め、利用状況に応じて実施店舗の拡大を検討する。府健康対策課の担当者は「日常的に訪れるコンビニの特徴を生かし、検診を身近に感じてもらいたい」と話している。(升田祥太朗)
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がん検診ということですが、アメリカなどでは対象はいろいろ決まっています。
病気の診断のために検査する・・・と言いますと、基本的には医師が「○○病の可能性が高い。しかし、▽■病は怖いので、この2つを分けられるようにこれらの検査を確認しよう」と考えます。
医師の「この病気の可能性が高い」という判断を検査前確率と言います。
検査前確率が高いと検査の後の確率は高くなりますが、低いと偽陽性のほうが多くなります。
過去にこんな記事を書きました。
ここにも書いていますが、検診の有効性は「その集団における有病率」に影響を受けます。
コンビニにて啓蒙活動を行うのは良いのですが、どのような人を対象にするのかなどいろいろ考える必要があります。若年層が目立ったというのが、どの程度の層なのかによりますが・・・(汗
また、先日外来でも聞かれましたが「腫瘍マーカー」に関してです。腫瘍マーカーは「上がっているから癌がある」わけでもなく、「上がっていないから癌がない」わけでもありません。多くの場合、診断がついた時点で上昇していればその腫瘍のモニタリングに有用というものです。PSAなど早期診断に有用なマーカーもありますが、ほとんどは上昇していたとしても診断に結びつくかは他の所見しだいになります。
例えば僕があえてCEAやCA19-9などを測定したことがあるのは便潜血が陽性の鉄欠乏性貧血の患者さんと、CMLなのに初診時に貧血があった患者さんなどです。大腸がんが見つかったり、胃がんが見つかったりした鉄欠乏性貧血の患者さんは上昇していない人が多かったのですが、後者のCMLの方はすでに肺や肝臓に転移していたためかかなり上昇していました。
ですので、疑ってもいない腫瘍マーカーなどは測定するだけ無駄です。しかも上昇していた時の不安が大きいと思いますし、検査で異常がないと分かったとしても、心配性の人はその後も引きずったりします。
僕たちがよく使用するマーカーの中に「悪性リンパ腫」で使用する「可用性IL-2受容体(sIL-2R)」があります。これはリンパ球活性化マーカーでしかないので、炎症性疾患(風邪でも上昇)や他の腫瘍性疾患でも上昇します。上昇しているからリンパ腫の再発か…と言われることもありますが、他の原因があり画像などでも病変がなければ、そちらが原因としか答えられません。
腫瘍マーカーは万能ではないので、そういう意味でも気を付けていただきたいと思いました。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また