新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

大学病院の待遇改善から教育・研究に必要な人と時間を作り出せる体制を作って欲しい

2019-10-27 23:07:50 | 教育

こんばんは

 

今日は久々に家族と一緒に過ごす時間があったので、娘2人と近くの公園に行きました。

仲が良かったり、急に喧嘩したりと難しいなぁと思いますが、基本的には長女は次女のことを可愛がっていますし、次女も長女を「ねぇね」と呼んで追っかけていますので、僕個人としてはそういうのを見ることができて幸せを感じております。

 

子供達が小さいうちにできるだけ一緒に過ごしたいのですが、仕事柄なかなか難しいところもあります。

 

公園で遊んだ後は以前より計画していた通りに家族で金魚を見に行きました。子供達はピンポンパール(3匹)と琉金を、妻は出目金を2匹飼いました。先日、庭の金魚が襲われましたので、周囲には猫よけのプラスチックのトゲトゲを置きました。近いうちに金網で上部を補強して猫かハクビシンかわかりませんが、襲われないように手を打とうと思っています。

 

さて、本当は医学教育関係のことを色々書きたいと思ったのですが、以外と体力が残っておらず・・・(汗

簡単にさらっと書きます。

 

最近、医学教育も色々と制度を作ってやっていますが、おそらく制度(OSCEや病院実習の様々なこと、医学教育評価機構:JACMEなど)の割に体制ができていないから、うわべだけになっているような気がします。

 

より良い教育ができる体制にするには大学に一定レベルの人数が必要ですが、人が足りない。少し教育関係で話をしたところ、「ここまでやれって書いてあるけど、現実的に手が回らないでしょう」という話を聞いたりします。

 

本来はそれに対して求められていることをできるような体制づくりからやらなくてはいけないわけですが・・・。

 

過去ずっと書いてきた大学病院の待遇改善というのはそれをできる人数と時間の確保に必要というだけです。

大学病院の勤務医は外勤に行かないと他の病院勤務医よりかなり低くなる。だから外勤に行きます。

 

例えば僕も異動してから大学病院からもらっている給与はそれまでの6割くらいです。6割なくて55%くらいだと思いますが・・・。やりがいはあると思うので、それに対して情熱を持って取り組んでいますが、家族がいるから情熱だけでどうのこのというわけにもいかなくなります。色々やることが多くなると、理想と現実にかなりギャップが出てきます。そのギャップを埋めるために必要なことを国にはやってほしいと思っています。

外勤に行かなくて良いくらいの給与があれば教育、研究に時間をさくこともできます(まぁ、連携先としての重要性もあるのですが)。周りの病院と比較して給与体系が低くなければ、人は集まるでしょう。

 

逆に給与が低くて、やることが色々多く、実際には人が少ないので本当にやりたいことはできない・・・となれば、人はますます減っていきます。そうすると結局ダメになっていくと思います。

 

病院に人を集めるならば、待遇改善からというのは普通の考えだと思う

無給医の話:大学病院の状況の改善と合わせて勤務医の待遇改善が必要

医師の残業規制:最初にやるべきなのは大学病院の待遇改善だと思う

医学教育の質の改善が必要:教育提供体制の改革が必要・・・全く同意見です

医学部定員国管理見直し論:いずれにせよ、医局改革が先だと思う

医師教育制度はどうするべきか?

大学病院の待遇改善が最重要だと思う

医学部新設問題:医学教育の質の問題

医局の役割は?

 

この教育関係以外にもずっと「医師の集約化」「病院までの時間的距離の短縮」を2008年から書き続けておりますが、現実的な医療提供体制を確立するための方法をよく考えていく必要はあると思います。

 

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理想の研修病院ってどんなもの?:研修する医師によると思いますが・・・

2019-02-27 05:40:14 | 教育

おはようございます。

 

先日、体重計に乗ったら59kgでちょっとびっくりしました(笑

医局旅行の時に62−3kgだったので、運動してないせいで筋肉が落ちたかと思いましたが、まで減るかと。後期研修医の頃(それこそ残業・・という概念はないものの2000時間くらいはいたと思いますが)は食事の余裕もなく、動き回っての53kgでしたが・・・。今は3食普通に食べているし、子供が起きているうちに帰るようにしているので、そんなに減らないと思うのですけど。

 

最近、続けて測っていますが、59-60kgくらいで推移しているので、この辺で落ち着いていると期待しております。家で出されている食事でタンパク質が足りてないかもしれないので、またプロテイン+筋トレでもしようかなと最近思っています(というか、もともと食べる量が多い方かも)。まずは新しい家に移動してから・・・。

 

先日、上司より来年度の研修医の教育関係の仕事を手伝って欲しいと言われました。僕は教育者として後世のために良い医師が増えていく力になれればと思っておりますので、その機会をいただけたことに感謝をしております。

すぐに人が増えることはないかもしれませんが、少しでも良い教育環境を整備して行けたら良いなと考えております。そんなことを考えていたら、今日寝ている時も考えていたようで・・・

 

なぜ、梯子を登りながら教育体制を考える夢を見たのかはわかりませんが・・・?

(登っている最中に目覚ましがなりました)

 

3月締め切りの仕事をしながら、余裕のある時に医療制度の再確認をしております。

多分、患者の割に医師が少なく、救急などが充実している病院で、専門性が高いというよりはかなり大きな市中病院のように雑多な患者が集まってきている・・・・。これってすごい売りになりそうなんだけど・・・

 

そんなことを思いながら、教育体制を考えたりしています。基幹病院として動いているので、当院の強みを売り込むのは重要だと思いますし・・・。あとは指導システムでしょうけど・・・。

 

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寄付金と進級は関係させないで欲しい

2018-11-24 21:39:43 | 教育

こんばんは

 

昨日は日直が終わった後、新宿まで急いで移動しました。前の職場(と言っても6年前くらいの)の方々から飲みに誘われたので、行って来ました。うちの母校の後輩たちも何人かいたので色々話も盛り上がり

 

久々に会って飲んでいたのでついつい家に帰ったのが午前0時・・・

 

今日は外来当番があったので、時間通りにいかなくちゃ・・・と思っていたら結構ギリギリ(車で行くつもりで、車を大学に置いて来たことをふと思い出し)。

 

久々に2kmくらい走りました。

 

電車に乗った時に息が上がって、そこから5駅くらいある降りる駅まで息を整える羽目になりました。

 

実は途中から「過換気かも」と思って、わざと呼吸をセーブしたら落ち着きました。多分、久々に走って息を吐きすぎたのだろうと思っております。

 

外来終わった後は中心静脈カテーテルを入れて、抗がん剤治療に備えて・・・病棟に座っていたら看護士さんに色々頼まれて・・・で帰って来ました。

 

そんな毎日です。

さて、昨日はネットとか見れなかったのですが、今チラチラ見ていてびっくりしました。こんな記事があって。

娘さん、医師としての自信を奪われると思うので、こういうのはやめてほしい。

 

「娘落第…寄付金3000万円返して」父が岩手医大を提訴 大学側は争う姿勢

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181122-00000017-khks-soci

11/22(木) 12:06配信

 岩手医大に十分な寄付をしたのに次女が落第したとして、北海道苫小牧市の父親が大学に寄付金計3000万円の返還を求める訴訟を盛岡地裁に起こして21日、第1回口頭弁論が開かれた。大学側は全面的に争う姿勢を示し、請求棄却を求めた。

 訴えによると、次女は5年生だった2014年度末の進級試験で落第。大学から「成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ」と指摘を受けて15年3月末、大学に1000万円を送金した。

 しかし進級は認められず15年11月、それまでに寄付した全額を返還することで医学部長らと合意したという。

 父親の代理人弁護士によると、次女が10年4月に入学する際、大学は6年間に計3000万円以上を寄付するよう求める文書を送付。父親は11年11月までに2000万円を寄付していた。

 岩手医大の代理人弁護士は河北新報社の取材に「寄付金は受け取っているが返還には合意しておらず、返還義務もない。全面的に争う」と話した。


「僕の親のところにもいくら寄付したら入学させますという電話かかって来ましたよ」と某東京都内の私立医科大学から電話があった話を若手の先生から聞きました。

 

最近ですらそうなのかと・・・びっくりでした(笑

 

この話自体はどうでもいいのですが、おそらく医師になっている次女さんが「親が色々やって進級できたのだろうか?」と思うようなことがないようにして欲しいものです。

 

寄付金がないと成り立たないのかもしれませんが、寄付金と進級とかを絡めないで欲しいところです。

 

人の一生に影響しそうですし・・・。医師の質にも関わるし・・・。

 

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人を惹きつけるマグネット:マグネットになれるように努力中

2018-08-16 07:44:31 | 教育

おはようございます。

 

今日から温泉+自然と触れ合うを目的に旅行に行ってまいります。僕自身、いろいろ考えるのにちょうど良い時間いなるかもしれません。まぁ、考えるよりも子供と過ごす時間の方が長いとは思いますが。

 

出発前に軽く記事を書きますが、もう少ししますと40歳になるのですが、不惑どころかいろいろ迷うことが多いです。ただ、僕がいつも考えていることは、世の中に何を残せるか。死ぬまでに何ができるかということになります。

 

葉隠武士道に「武士道とは死ぬことと見つけたり」という一文がありますが、まさに死ぬ覚悟を持って1日1日を過ごして行って、子供達や世の中に何ができるかと考えていますし、何もできないことを恐れてもいます。運よく本を出させていただくことができ、少しでも人の役に立っていればと思っております。

 

今いる職場でもできることを探して、何か貢献できることはないかと思っております。以前は内科救急(JMECC)やICLS(救急医学会)のコースに深く関与していましたので、病院全体の教育レベル向上にも少しは役立っていたかなと思いますが、今はそれはできておりません。

 

先日、ブース長を務めて(直近5回で3回はブース長です)、JMECCのディレクター推薦をいただきましたので、JMECCディレクターの書類審査に通るべく先ずは準備を開始したところになります。

ディレクターになれば現在の職場で内科救急のコースも開催できますし、ICLSなどもその流れで開催できるようになるかもしれません。ICLSもやる場合は、少し職場での余裕が出てからだと思いますが、少しずつできることを増やしていければと思っています。

 

マグネットホスピタルという単語があります。本来は看護師不足の時に「磁石のように医療従事者を引きつける病院」という意味で作られたそうですが、簡単に書けば「医療従事者から見ても魅力ある病院」であり、そういう病院は患者さんからも素晴らしい病院であると思います。

 

マグネットホスピタルには「リーダーシップ」が重要とされていますが、基本的に「人」だろうと思っています。人は石垣、人は城・・・の精神ではありませんが、人を大事にするからこそそこで働く医療従事者が生き生きとし、それを見た後輩たちも生き生きとし目指す医療従事者のモデルを見つけることができる。それは医学生や看護学生も同じだろうと。研修医も後期研修医も同じです。

 

今はまだ僕にマグネットになる力はなく(新しい病院で、新しい人間関係で、信用や信頼の再構築中ですので)、これから自助努力をしなくてはいけないのですが、教育面で多くの医療従事者を惹きつけるマグネットの1つになれればと最近は思っています。

 

多分、僕が今まで培ってきたものはいろいろな若手医師や看護師さんの役に立つと思いますし、僕は踏み台としてはそれなりに良い踏み台になると思っていますので、いい感じでjump upしていただければと思っています。まずはそれができる自分の位置を確立させないといけないですが、少し時間をかけて頑張りたいと思います。

 

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少子化問題など:子供を育て、国力が上がり、経済が回れば・・・

2018-01-04 07:06:10 | 教育

こんにちは

 

ちょっと紹介したい記事があります。SNSで流れてきたのですが、少子化に関してです。僕も同意見ですので、紹介します。

 

 

2018年にぶっ壊したい、少子化日本の8つの矛盾とは?

 2018年始まりまって早々、僕はムカついているんです。この日本社会に。

 世界一のスピードで少子化にまっしぐらなんです。でも明らかにおかしいだろ、っていう制度が山積みなんですよ、我が国は。

 今日はそれを皆さんにご紹介したいと思います。

(1)少子化なのに、出産費用は保険が効かない

 僕たちは妊娠相談ダイヤルやってるんですが、こういう相談が来ます。

 「妊娠中なんですが、お金がなくて病院に行けない。自宅で産もうと思う」

 自宅出産は、母子の命に関わります。

 そんな明らかに危険な行為を、なぜせざるを得ないのでしょうか。

 日本では、出産費用が平均約50万円かかります。

 東京だと平均約61万円です。

 日本では「出産は病気では無い」から、保険は適用外です。(先進諸国の多くは無償)

 その代わり、出産一時金という補助金が出ますが、これが42万円。

 東京だと平均20万円以上の、全国だと約10万円の差額持ち出しがかかってしまうわけです。

 「普通の家庭」にとっては、多少かかっても、おめでたいことだし、問題はないでしょう。

 でも、未婚の母だったり、ひとり親だったり、精神疾患で働けなかったり、貧困状態にあったりする場合、その負担は彼女たちを、深く深く追い詰めてしまうのです。

 世界一の少子化って言ってんだったら、出産無償化しましょうよ。

(以下略)


ちなみに問題点としてあげているのは次の項目です。

(1)少子化なのに、出産費用は保険が効かない

(2)養親縁組増やさないといけないのに、LGBTや事実婚世帯は「親」になれない

(3)母親が希少なのに、マザーキラー子宮頸がんのワクチン推奨がストップ

(4)虐待通告が増え続けているのに、親権強すぎ

(5)待機児童多すぎなのに、保育園は「配給制」

(6)ひとり親貧困率54%なのに、養育費支払い率2割

(7)子どもの貧困が深刻なのに、母子加算引き下げ

(8)空き家が増え続けるのに、空き家を寄付したら「罰金」

 

普通に読んでいて同感と思いました。

 

僕はこのブログでもずっと書いておりますが、基本的な信念があります。

 

生活すべてが平等である必要はないが、生きるチャンスと教育を受けるチャンスなどは平等でなくてはならない

 

というものです。

 

可能性を持って生まれてきた子供が、育った環境でその能力を発揮できない国は未来はないと思います。

 

すなわち、今の日本に未来はほとんどないと思います。それゆえ子供たちのことが気になるわけですが・・・。

 

国の未来を作るためにも、自分の子供ももちろんですが、すべての子供たちに自分の能力を見出すチャンス、そして発揮するチャンスを与えて欲しいと思います。

 

そのためには教育や福祉など「生活のベース」になる最低限は保証できることが重要だと思います。生活のベースが整えば、他のことにもお金をかけれます。未来に不安がなければ貯蓄が最低限でも、心配せずに生きていけます。

 

より良い生活を・・・というのは嫌いです(特に生活保護を悪用している人間)が、僕は子供がいる家庭については最低限を保証して欲しいと思っています。

 

むしろ、子供のいる家庭だけでもいいので、子供の成長と教育などに関わる生活費は別に支給して欲しい(現物支給でもいいので)とすら思っています。

 

本当は学校教育に関しても思うところがあります。一律の「国語、算数(数学)、理科、社会、英語、体育、家庭科、技術、美術」に加えて、毎日1時間で良いので、「自由な選択授業」のようなものを作って欲しい。子供たちが様々な可能性を見出すために、好きなことに挑戦できる環境にして欲しい

 

そう思っています。

 

脱線しましたが、少子化対策の様々なことに加えて、教育や福祉の充実・・・。特に子供が高校に行くくらいまでは様々な補助をして、「子供を国を挙げて育てる」「それに伴い、国力が上がる」「教育費に心配がなくなり、経済が回る」そんな世の中になって欲しいと思っています。

 

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学生向け教科書の執筆終了:腫瘍免疫回避とCAR-Tのコラム

2017-11-19 15:48:08 | 教育

こんにちは

 

今日は朝6時半くらいから教科書の執筆作業をしていました。途中、買い物と床屋に行きましたが、それ以外は机の前・・・。

 

メインの文章の執筆は終わりましたので、先日に引き続きコラム書きです。今の時点で国家試験では出ないと思うし、覚えなくて良いと思うけど、知っておくと良いかなと思ったことをコラムとして書きました。

 

どれだけ簡単に書けるか・・・が僕の「学生向け教科書」の狙いですが、本当に簡単だ・・・。ただ、趣旨として「気楽に読めて、血液学が難しいと思われない教科書」ですので、良いだろうと思っております。

 

もっと詳しく知りたかったら、きちんと勉強してね・・・という感じです。そうしたら身につきますからね。

 

先日に引き続き、ちょっと紹介させてください


おまけ21:腫瘍の免疫回避機構

(イラストあります)

 

腫瘍細胞は人間の体の中で絶えず発生しています。それを細胞自身がなんとかしようとしていますし、できた腫瘍細胞は免疫系が排除します。しかし、そのうち排除しきれなくなった腫瘍が臨床的な「がん」として問題になります。免疫が腫瘍を逃さなくなれば、癌は怖いものではなくなります。今わかっている免疫回避のメカニズムを参考程度に紹介します。気楽に読んでください。

まず、腫瘍細胞は「自己」由来ですので、多くのものは自己と同じもので構成されています。たまに本来持っていない腫瘍抗原などがあるとそれは排除のきっかけになります。1つ目のメカニズムは腫瘍抗原が減少したり、MHC Class I分子の発現が低下したりすることでT細胞から逃げます。T細胞はMHC拘束性があります。MHC Class Iがなければ攻撃できません。まぁ、NK細胞はできるのですが。

2つ目にCD80などの共刺激因子の発現低下です。T細胞が「敵」と認識した後、活性化シグナルが流れます。その刺激因子がこないとT細胞はパワー不足で腫瘍を排除できません。3つ目は制御性T細胞や制御性B細胞、免疫抑制性単球など「免疫抑制系細胞」を集めることです。周囲にこいつらがいると「免疫抑制系サイトカイン」を分泌されて、免疫細胞は弱ってしまいます。4つ目はPD-1に対するPD-L1など直接免疫を抑えることです。5つ目に腫瘍周囲の環境(細胞)に自分を支持させたり、免疫細胞を弱らせる因子を出したりさせることです。覚えなくて良いですがCAF( Carcinoma associated Fibroblast)やTAM (Tumor associated Macrophage)などが出現します。こういったものを押しのける必要があるわけです。


これに引き続いてCAR-Tを書きました。本文の合間合間に差し込まれるわけですが・・・。

 


おまけ22:CAR-T

(イラストあり)

 

最近はやりの免疫療法の1つにCAR-Tがあります。腫瘍細胞には免疫回避機構があります。それを打ち破る必要が免疫療法にはあります。すでに5つのメカニズムを紹介しましたが、CAR-Tは腫瘍抗原特異的な「単鎖抗体」と「共刺激因子」をうまく1つにまとめたキメラ抗原受容体(CAR)を作成します。リツキシマブなど抗体の結合した腫瘍を潰すのはNK細胞やマクロファージなどFc受容体を持った細胞です。そいつらは抗体の刺激でパワーアップできます。CARの良いところはT細胞にはMHC拘束性があるため、MHC Class Iに載っかった腫瘍抗原を認識しなくてはいけないのに腫瘍に対する抗体がついている、例えばALLなどではCD19に対する抗体がひっついているというのが1つ目です。MHC拘束性から解除されました。さらにその下に共刺激因子がついているのでCD19に結合したらT細胞はパワーアップします。腫瘍細胞から言わせれば「せっかく、腫瘍抗原も減らしたし、MHCも減らしたのに・・・そんなの関係ねぇ〜って攻撃してきやがった」という感じです。もちろん、万能ではないと思いますが、すごい話ですよね。色々な腫瘍に対して開発が進んでいますので、せっかくだから覚えておきましょう。


自分では簡単にまとめたつもりなんですけどね、いいところを。

 

多分、医療従事者ではない患者さんに説明するためにはもう一つレベルを下げなくてはいけませんが、医学生ならいけるだろう。

 

一般の医療従事者以外の方に解説しますと、がん細胞は「がん細胞だけが持っているもの(ガン抗原)」をうまく隠してT細胞から逃げます。さらにT細胞に見せるIDすら隠します。T細胞はID(MHC Class Iとその上に乗っている抗原)を見て、「敵か味方か」判断します。T細胞はIDを見ないと攻撃しないので、そうやって逃げちゃうわけです。ちなみにNK細胞はIDを見せないと攻撃します(KIR拘束性)。

 

T細胞の弱点はMHCというIDを確認しないと攻撃しないことにあったので、それを「抗体」をうまくつけることでクリアしました。ところが本来ならば共刺激因子でパワーアップするところ・・・腫瘍細胞はそれも隠してしまいます。そうやって免疫細胞から逃げようとしたわけです。CARと呼ばれるものはパワーアップに使う「共刺激因子」も内在していますので、一回の刺激で2度美味しいわけです。

 

で、うまく殲滅しに行きます。

 

PD-1/PD-L1はT細胞受容体に対しての抑制だから、CAR-Tは関係なさそうですけど、どうなのかなぁ・・・。そうすると免疫抑制性の細胞さん達以外には強いことになるのですが・・・。

 

とりあえず、この後メールで原稿を送って、次にやりたいことを始めたいと思います。次は別の本書きと英語です。その前に洋画でもみて休憩しようかしら。

 

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学生向け教科書:簡単すぎるコラム作成中

2017-11-15 22:11:57 | 教育

こんばんは

 

今、2冊目の本のおまけ資料を作っています。2冊目は学生向けの本にしていますが、1ページか2ページ(見開き)で1つの項目が終わるようにしたいと出版社さんには伝えています。

 

で、ページの空白が少なくなるように「学生が覚えなくてもいい気がするけど、理解を助けることができるもの」をちょこちょこイラスト+コメントを書いております。

 

例えば


おまけ4:JAK/STAT経路

 (イラストがあります)

JAK/STATと言われる細胞内伝達経路があります。この経路は主にサイトカインの刺激を伝えます。ここでは血液疾患に関与するサイトカイン、GM-CSF、エリスロポエチン(EPO)、トロンボポエチン(TPO)などを記載していますが、インターロイキンなどリンパ系を刺激するサイトカインもだいたいJAK/STAT系で動いています。

JAKは1〜3の3種類、STATは1〜6の7種類(STAT5がSTAT5a, STAT5bがあります)で構成されています。骨髄増殖性腫瘍で出てくるJAK2はJAK2/STAT5の経路を使っています。JAK2の変異でEPO,GM-CSF,TPO刺激が常に伝わっているのであれば、赤血球・白血球・巨核球が増えるのは理解しやすいですね。

ちなみにリウマチでもJAK阻害剤が出てきますが、どちらかというとJAK1/JAK3を抑えます。これはインターロイキンがJAK1/JAK3で刺激を伝えるのが多いからです。同じJAKでもリンパ系を抑えたいのか、骨髄系を抑えたいのかで薬が異なるのは面白いですね。


この程度の内容ですが、コラム的に今で12個ほど。最終的に20個程度作りたいと思っています。

 

元が140ページくらいですから、200ページ以内にはおさまるだろうと考えています。

 

 そうやって考えていると「いつのまにか22時〜」と思っているところです。あとは明日の朝から続きをやろうかなと思い、ブログの更新をしています。

 

他にもやってみたいことがちらほらありますので、来年度始まる前までにできることを色々やってみたいと思っています。

 

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中学教師の7割過労死ライン越え:教育を変えていければと思う

2017-11-10 21:28:25 | 教育

こんばんは

 

帰宅しました。

10日ほど世間の日常から離れて、静かな(?)山の中で生活しておりました。患者さん対応で行きましたが、それほど多くの患者さんは出ず「良かった、良かった」と思っているところです。

 

ただ、ちょっと残念なのが、3人ほど近くの病院に紹介したのですが、紹介した先の皮膚科の先生がこちらの紹介状の意味を理解してもらえずに、いろいろ書いてくださったこと(汗

 

地元の病院(札幌の近く)の医師が「蕁麻疹」と診断して、第2世代の抗アレルギー薬を使用しているが、改善がないと休み前の日の夕方に受診されました。

「蕁麻疹じゃないだろ」

と思いましたが、本人は24時間以内に消えると言っているし・・・。とりあえず「眠れない」という主訴だったので、第1世代のポララミンをわざと眠る前に使用したと書いているのに「鎮静作用の強いポララミンは蕁麻疹には使いません」と書かれ、蕁麻疹ではないと思っているから週明けに紹介しているのに「そもそも蕁麻疹ではない」と書かれるし・・・(汗

 

人の紹介状を読んで、患者の話を聞いたら誰でもわかると思っていたら意外と理解されない人がいた・・・(別に紹介状を書いた外科の先生は「丁寧な紹介状をありがとうございます・・・」と返信をいただきましたし、僕はどちらかというといつも丁寧と言われるのですが)、

 

医師14年目にして・・・記憶の中では初めてかもしれない。人の紹介状にここまで文句(しかも、こちらが納得のいかない文句)書かれたことは・・・。

 

と、あの紹介状の返事を見たときの「ため息+α」のことを書いて、この件は終了です(笑

 

今日はとりあえずこちらの記事を紹介します。

<都教委調査>過労死ライン超え 中学教諭7割

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171110-00000025-mai-soci

11/10(金) 9:46配信

 東京都教育委員会が9日に公表した都内公立学校の「教員勤務実態調査」で、「過労死ライン」に達する週20時間以上の残業をしていた中学校教諭が7割近くに達したことが分かった。土日の部活動指導に多くの時間を割いているのが主な原因とみられる。都教委は来年度の予算編成で、部活動指導員の活用などを要求した。

(以下略)


日本はいつでも「教育」など「将来」のために必要なところに金をあまりつぎ込んでこなかったと思う。もし、「教育や医療、社会福祉が充実していたらどうなったのだろうか?」といつも思います。

 

子供は学校の教育で十分に指導を受けられ、塾の必要性はほとんどなく、大学で必要な勉強を受けられれば。生活については将来の病気の心配や介護の心配の必要がなくなればどうなるだろうか?

 

多分、貯蓄する必要性が少なくなり、購買意欲も高まる(経済も良くなる。自分たちで高めていけるようになる)と思う。

 

親の立場として、多くの親御さんは

過労死ラインで教えている「教員」に子供を信頼して預けられないから塾に行くのだろうか?

過労死ラインで頑張っている教員ですら、十分な教育をさせられないと親が思っているということだろうか?

 

僕はそんなことを思ってしまいます。

 

僕は娘を塾に行かせたいとはあまり思っていませんし(行きたければ行けばいいとは思いますが)、自分で必要なことを勉強すれば良いと思っています。

 

僕自身、小学校では1日1時間半〜2時間程度の勉強をしていただけですし、中学もほぼ同様。高校はほぼ勉強時間0になって、部活に一生懸命でしたが、高校3年生から巻き返しました。

 

本当は子供の評価方法も変えるべきなのだと思いますが、僕は政治家でも教員でもないしなぁ・・・orz

「アンフェタミン的多重知能理論:個人の考えですけどね」

日本の財産は人:時代の変化に合わせた教育改革を

財務省がいつも目先の利益にとらわれる:教育などは国民全体が受けやすいように改革すべきである

 

日本の教育をなんとか変えていければなぁ。子供達の未来が心配な今日この頃です。

 

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P.S この話も似たような話かなと思います。学校教師の「部活の時間を労働時間とするのか」≒医師の「研究の時間を労働時間とするのか」。研究は個人の自由というのも違和感を感じますけどね〜

それに医師は資格でしかないので、労働者もいれば管理者もいますよね(笑

僕も365日中364日働いた年があったくらいですので、一応言いますけど・・・「患者さんを優先」すればそうなりますし、自分で決めることができるかと言われれば無責任になってしまうので無理です。責任から逃げたければ「そこから離れる」ことしかできないのではないかと思いますけどね。知り合いの方々で燃え尽きた方は「うつ病」などになったり、勤務が楽なところに移ってましたし。

働き方改革で激論!医師は労働者ではない?

日本医師会・横倉会長に発言の真意を聞く

 

(略)

私の「医師が労働者と言われると違和感」という発言がインターネットなどで取り上げられていますが、真意が伝わっていないと思っています。人の命を助けるために医療を続けてきた者として、医療は労働なのかと言われれば、「一般の労働とは違う」というのが素直な気持ちです。

また、医師の労働のあり方は、地域医療体制と医師の健康維持の視点が重要であり、何時間の勤務が適当なのかなどという時間だけで規制する制度はそぐわないので、「違和感」という表現を使ったのです。

(中略)

研究などを労働時間かどうかで切り分けるのは難しい

患者さんをどうにかして治そうと思い、医師は調査や研究に没頭したりします。医師の労働を、医療の提供だとしても、患者さんと接して診療している時間だけが、勤務している時間とは簡単には割り切れません。その疾患についてのさまざまな調査や研究をすることも医療の一部だとも言えますし、そのような時間も勤務時間に含むこともあるでしょう。

一方で、私はドイツの病院で臨床をした経験がありますが、そこのスタッフは、研究は自分のレベルアップのための時間だとの感覚を強く持っていました。臨床をする上で、それに関連する調査や研究などを労働時間かどうかで切り分けるのはとても難しいと感じています。

また、医師はさまざまな学会に所属していて、病院の名前で学会発表することも少なくありません。そのための準備は、労働時間にカウントすべきかどうかも、その学会が、どのような性質の学会なのかによって変わってくると思います。ケース・バイ・ケースであって、一概に「労働時間だ、いやそうではない」と決めることはできません。

(以下略)


 

 

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CBTの位置付けは?

2017-10-24 20:31:42 | 教育

こんばんは

 

北海道に帰ってきました。今朝はカプセルホテルでしたが、いい部屋・・・と思っておりましたが、簡易宿泊所ですので音が非常に気になりますね。

多分、あまり気にならない人は気にならないと思いますが、2時頃に人の会話で目が覚めました(笑

 

「なぜ、2時に・・・?」

 

と、少し思いましたが、しばらくしたら静かになったので良かったです。その後もみなさま、それぞれの予定で準備されますので、音が気になる人はカプセルホテルは向かないかもしれません。

 

・・・と言うわけで、朝1番の飛行機に乗り、とりあえず慌てて出勤して、予定していた仕事をこなしていた感じです。

 

熟眠していないせいか、若干眠いのですが、そこは「眠らない医者」の本領ということで(。

 

今日は一つきになる記事を紹介します。

 

医学生が指導医の下で行える医行為、医学の進歩など踏まえて2017年度に再整理―医師養成と地域医療検討会

http://www.medwatch.jp/?p=16387

医師免許取得後の初期臨床研修において、十分に診療行為を行えるよう、医学生の臨床実習を強化する必要がある。そのため、医学生の臨床実習で実施可能な医行為を整理しなおすとともに、臨床実習に入る前の共用試験(CBT)の位置づけを明確にしてはどうか―。

 10月20日に開催された「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」(以下、検討会)では、こういった方針が固まりました。

10月20日に開催された、「第5回 今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」

初期臨床研修医が十分に医療提供を行えるよう、医学部教育を充実

 検討会では、これまで「新専門医制度の全面スタートによって、地域医療への弊害が生じない」ような方策を議論してきました。そこでは、「都道府県の協議会で、専門医の養成プログラムに問題がないか(これまでに研修施設となっていた医療機関が漏れていないか、など)確認する」「実際の募集定員などをみて医師偏在が助長されていないかを確認し、問題があれば是正に乗り出す」といった方向が確認され、現在、各領域で専攻医(専門医を目指す医師)の募集が始まっています(関連記事はこちらこちら)。

 このように専門医制度の問題解消について一段落がついたことを受け、10月20日には、検討会設置の主目的である「卒前・卒後の一貫した医師養成の在り方」に議題が移っています。もちろん、今後「専攻医募集状況の確認」なども検討会で行われていきます。

 医師養成の流れを見てみると、▼6年間の学部教育▼医師免許取得(医師国家試験への合格)▼初期臨床研修▼専門医研修―に整理することができます。

(中略)
臨床研修で実質的に「初めて」臨床に携わることになる背景には、「医学部生が、まだ医師ではない」という点が大きいようです。現在、共用試験(医学医療に関する知識の修状況を審査するCBT:Computer Based Testing、技術や態度などを確認するOSCE:Objective Structured Clinical Examination)を経て、4年生以降には診療参加型の臨床実習が行われていますが、医学部によるバラつきが大きいと指摘されます。(中略)
 
そこで厚生労働省と文部科学省は、こうした課題を整理し、大きく次の3つの改善を行ってはどうかと提案しています。検討会では異論・反論は出ておらず、今後、両省で具体的な改善策を練っていくことになります。

(1)共用試験(CBT)の位置づけを明確にする
(2)医学生が指導医の下で行える医行為を再整理する
(3)モデル・コア・カリキュラムや初期臨床研修到達目標などの見直し時期を整理する

 まず(1)では、現在、第三者機関である「公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構」が自主的に実施(全医学部が参加)している共用試験のうち、客観性の担保されているCBTについて、何らかの「公的な位置づけ」ができないかを検討するものです。なおOSCEについては、さらなる客観性の担保が必要とされ、今般の検討対象には含まれてない見込みです。

医学部4年生からの臨床実習に入る前に、共用試験(CBT、OSCE)を受け、知識や技術、医師となるにあたっての態度に問題はないかなどが審査される 
 
 (以下略)

 
新臨床研修制度1年目の我々はCBT試行の1年目でもあります。
 
CBTの話が来た時に、こんなことを言ってました。
 
「この試験、何のためにやるのか。臨床実習に入る前の学生の質を担保するのであれば、臨床実習はどの病院で行っても良いはずだ。せめてこの試験を導入するなら、そのくらい考えるべき」
 
なんて。学生時代ですよ、言っていたのは。本当は未来の学生(今の学生ですね)たちのために、そういう体制にしておきたかったと思ったことは覚えています。
 
何回か記事も書きました。
 
 
医学部新設問題:医学教育の質の問題
 
特定機能病院の在り方:教育を絡めるならCBTと医師国家試験のありかたも考えるべき
 
日本の大学病院は不要:大前研一氏は寝ぼけているのか?
 
第2のインターン闘争へ:CBT/OSCE国家試験へ
 
リフレッシュ中
 
医療・教育・社会福祉の重要性:倉廩実ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち 栄辱を知る
 
キリがないので、これ以上追いかけませんが、2009年にはCBTネタは書いていますね。まぁ、学生時代からずっと思っていたことですので、多分20年くらい思っていたのだと思います。
 
 
ようやく少し動きが出るか・・・(汗
 
 
本当に日本の将来を作るのは「教育」だと思っています。
医師(医学教育)も含めてですが、教育に対してもっと時間やお金、人材をつぎ込んでもいいはずだと思っています。
 
思っていても、行動しなかったら意味がないんですよね。そういう意味では僕もあまり人のことを言えた立場ではないのですが、今後はできればより良い医師を育てる立場、より良い人材を育てる立場になりたいと思っています。
 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

 

P.S 僕は医師としても、人間としても自分より素晴らしい人が育って言ったら、すごく嬉しいですし、生きて来た甲斐があったなと思うのです。

 

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底上げの教育と個々人の能力を引き出す教育を:より良い教育から経済を立て直す

2017-07-15 12:51:36 | 教育

こんにちは

 

今日は久々に土曜日に仕事がありませんでした。とりあえず、床屋に行ってきたのですが、可能であれば少しマッサージか何かリラックスできるところに行きたいなぁと思っております。

 

コメントでカブトムシの話題をいただきましたので、ご報告がてら・・・。

 

1週間ほどの出張前に成虫になっていた10〜20匹のうち、メス10匹が力を合わせて脱走したらしく・・・(汗

 

玄関のドアを開けると・・・

 

仰向けになったカブトムシが・・・・(汗

 

家の中を探索すると色々なところでカブトムシがひっくり返っており、一番恐れていた事態が起きたわけでした。

 

とはいえ、その後もカブトムシは次々と成虫になり、50匹以上は確保しております。近くのお子さんたちなど欲しい方に配っております。喜んでくれるので、本当に嬉しく思っています。残りは来週の土日に仕事で釧路に行く際に、お子さんたちに無料配布予定です。

 

ただ、エサ代がバカにならない。カブトムシはいっぱい食べるので、50個入りの昆虫ゼリーが1日で無くなります。仕方がないので、バナナも一緒に放り込んでいますが、朝には無くなっているという(笑

 

さて、カブトムシ話はこの辺で終わりまして、少し教育関係の記事を紹介します。僕も同感ですので。

 

二児の父 パックンが、日本の小学校の授業で感じる違和感とは?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170713-00010003-tokyofm-life

7/13(木) 17:01配信

 

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。


(略)

アメリカ出身のパックンは現在二児の父。ふたりとも日本で普通の公立小学校に通わせているそうですが、「日本の教育制度は高く評価しているんですよ」と言います。
その理由は日本に幅広く分厚い中間階級があるのも教育のおかげだと分析し、「常識が行き届いているし、底上げ教育としてみんな最高の教育を受けていると感じます」とパックン。

しかし、その一方で「底上げはできているけど、天井を下げている」と感じるとか……。

(略)


「時間のロスというか、その子にあったレベルの勉強をしてもいいんじゃないか」とアメリカ式の教育との違いを指摘していました。

さらにもうひとつ、パックンが小学校の授業で違和感を感じるのは「時間のかけ方」。欧米に比べると効率が悪いところがあると言います。

(略)

フィンランドでは子どもひとりひとりに対するケアが分厚く、クラスも少人数で約15人程度。その教育法が功を奏し、今では世界でもトップクラスの学力を誇っています。
そして、もともとは欧米諸国に比べて経済状況も芳しくなかったものの、教育に時間と力を注ぐことで経済を建て直すことができたとパックンは話します。

決して日本の教育が悪いわけではありませんが、まだまだ改善の余地はあり。パックンも「日本は資源がそんなにないと言われているなかで、人材が一番の資源だと思って、もっともっと教育に効率よく力を入れていただきたいと思っています」と締めくくっていました。

(TOKYO FM「クロノス」2017年7月11日放送より)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後の「日本の資源は人材」というのは僕も同じように思うところです。明治維新も和魂洋才ではありませんが、日本人の良いところ(精神的なところでしょうか)に、当時はより高かった西洋文化が加わってできたものだと思っています。

過去にも教育・人材育成が大事というような話は書いてきたつもりです。

教育の無償化について:できれば教育体制の改革も(教師の待遇改善、ランクわけなど)

財務省がいつも目先の利益にとらわれる:教育などは国民全体が受けやすいように改革すべきである

子供は「本当にそうだ」と思うことを、褒めてあげれば伸びていくと思う

教育をどのように変えるべきか(追加小咄:医療ミスは隣りあわせ)

めざす教育:賛否両論だろうな

日本の財産は人:時代の変化に合わせた教育改革を(これがほぼ同じ内容を書いているかも)

→過去の「全員が一定レベルを同じようにできるようになる教育」も僕は必要だと思います。しかし、将来的には「個々に合わせた、個々人の能力を引き出す教育」が必要だと思っています。

(中略)

過去の日本の教育は1つの答えを全員が求め、導き出す。この全体が同じものを出せるということは・・・おそらく日本の大量生産、日本の高度経済成長を支えるものになったのではないかと思います。

(中略)

この「パターン化」で対応できるものは「コンピューター」の時代、「情報化産業」の時代においてどれほどの意味を持つのだろうと思っています。 

 

コンピューターと「パターン化可能」なものを人が競っても勝てるわけがありません。

しかし、100通りのパターンがあり、その最速のもので答えを導き出すことができたとしても、新たなパターンを作り出すことはできない。 

 

だからこそ、教育の質を変えなくてはならない

(引用終わり:自分の文章だけど)

医療・教育・社会福祉の重要性:倉廩実ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち 栄辱を知る

 

 日本の教育、社会福祉システムを変えていくこと。そこが最終的には「少子化からの脱却」につながり、「購買意欲や国内消費の上昇」につながり、経済が回り始めるきっかけになるかもしれないなぁなどと勝手に思っています。

 

教育や社会福祉、そこに目を向けて欲しいなぁと思います。まぁ、政治の信用が落ちているせいで、どんなに良いものを作っても信用できないから貯金は動かさないということになるかもしれませんが・・・。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

 

 

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