新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

日本年金機構:社会保険庁からの移行9割は多いか、少ないか?

2008-06-30 22:28:46 | 医療

続けていきます。

 

先ほどから、親不知抜歯後の痛みが増強されてきました。まだ、コントロールの範囲内ですが、少し痛み止めの内服を増やそうかと思います。

 

さて、北海道新聞の記事ですが、日本年金機構についてです。今まで年金に関係する仕事をしていた関係上、社会保険庁からの移行組みが多くなるのはやむをえないと思いましたが、思った以上に多いですね。

 

北海道新聞からです。

 

正職員の9割は社保庁から 10年発足の日本年金機構(06/30 19:13)  

社会保険庁の年金部門を引き継ぐ「日本年金機構」(2010年1月発足)の在り方を検討している政府の「年金業務・組織再生会議」は30日、新機構の基本計画案に当たる最終報告をまとめた。職員数は業務の外部委託などで約3000人(14・6%)削減されるが、正規職員の9割は社保庁からの移行組が占めることになった。  

年金記録問題など数々の不祥事を引き起こした社保庁の体質を改善できるかどうかが課題で、業務をチェックする第三者機関設置などを求めた。  

報告は同日、渡辺喜美行革担当相に提出された。政府は報告に沿って、7月4日にも基本計画を閣議決定。厚生労働相が任命する設立委員会が具体的な採用基準を定め、09年1月に採用する職員を決める。機構は国が管理などに関与する「公法人」だが、職員は公務員ではなくなる。  

現在、正規と非常勤を合わせ約2万900人いる年金部門の職員は、機構発足時には1万7830人まで削減。ただ、有期雇用を除いた正規職員1万880人のうち、外部からの採用は1000人どまりで、残りは社保庁からの移行組となる。

-------------------------------

記事にあるとおりで、正規職員の9割が移行組であるという。

 

9割の人間が移行組みであっても良い。それは実務をある程度行っていた人間がほとんどであれば、少なくとも年金問題にある程度スムーズな対応ができるだろうと思われるからだ。

 

社会保険庁が持っていた「年金担当者2万1000人」のうち、約1万人が正規職員になるわけだが・・・現場ではなく、管理職系が残っているのであれば体質の改善は無理であろう。

 

残っているべき人間は「現場の仕事」を把握している人間だと思う。これは公務員と言う立場を利用して遊んでいたような人間は当然ながら不要であるので、きられるのは仕方があるまい。

あくまで現場が「どれだけスムーズに移行できるか」が勝負であって、現場が壊れて年金が更におかしな問題になれば目も当てられない。

 

だから、誰が「日本年金機構」に移行していくのかが重要な情報だと思います。

 

まとめます。

 

 

日本年金機構への社会保険庁からの移行組みは・・・正規職員の9割であると言う。

この移行組みが「現場を守る」ための最小限の人員であるのか、それとも「天下り」体質を残存したような・・・管理職系を中心とした移行なのかで話が変わってくると思う。

 

それゆえ、詳細な情報の確認が必要だと思います。

この社会保険庁から年金機構への移行組みの情報、更なる詳細が必要であると思われる方は応援をよろしくお願いいたします

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なかのひと 

歯の痛みもそうですが、移動疲れもありますので、今日は早めに休みます。

本当に歯の痛みが増してきましたw

 

明日は診療などがありますので、頑張って歯を治します。

では、また。

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僕と魚釣り:やはり、一事が万事塞翁が馬だね

2008-06-30 21:04:59 | ど~でもいい話

続けます。

 

昨日は当直を残して基本的にオフ・・・とリーダーの僕が決めまして、ある程度自由に過ごしておりました。そうでないと3週間以上も緊張感は持続しません。抜くところは抜く、締めるところは締める。

On-Offはっきりが僕の考え方の基本です。

 

ただ、泊まっている場所の近くには温泉くらいしかなく、遊びに行くにも海ぐらいしかありません。

しかし、海がありますw

 

早速魚釣りの材料を買いに行きまして、有志を集めて魚釣りを始めました。魚釣りは去年のイカ釣り以来で、ほぼ一年ぶりです。

釣果は大量!初心者ばかりだと言うのに、結構大きなものを釣り上げます。

 

僕は根の当たりめがけて仕掛けを投げ入れ、アイナメを6匹とメバル(北海道ではガヤ)数匹を釣り上げていました

そんな時・・・後ろの方で看護師さんが 「先生、地球を釣ったみたいです」 といっていました。

もう一人の釣り暦の長い救命士さんが手助けに行きましたが、竿をもつや否や

「これはでかい」

といって、竿を看護師さんに渡し、「巻いて巻いて」といっていました

竿は傍目にも「びくん、びくん」いっています

釣り上げたのは40cmオーバーのアイナメ。 僕の釣っていたのが一回り小さく見えますw

さらに初心者の救命士さんはやはり40cm近いマガレイを釣り上げています。

他の救命士さんや準看護師さんなども次々と釣り上げ、数十匹の「アイナメ、カレイ、メバル、ソイ」などが釣れました。

ところが、潮が満ちてきて魚を入れた籠が流され始めました。そして何と防波堤の潮通しの中に籠が・・・

 

「先生、取れません」

救命士さんが言いますが、僕がやってもとれず・・・。最終的に力任せに紐を引っ張ったところ

 

すぽっ

 

気の抜けた音を立てて、紐だけが跳んできました。

 

「籠は・・・?」

 

一同呆然。

 

あれだけ釣ったのに、全てパーか?

 

「気を取り直して、もう一回釣りなおそう」

といって釣り始めましたが、一気にテンションダウンです。

 

 

一時間ほどしたときに、防波堤の端で釣りをしていた救命士さんが声を上げました

手に持っているのは先ほど失ったと思った籠!

 

潮が満ちてきて、潮どおりの中に入ったのですが・・・更に満ちてきて自然と取れて・・・湾内まで流れてきていたのです

まさに一事が万事、塞翁が馬

 

これで一気にテンションが上がった僕たちは、更に2時間ほど釣り続け、更に釣果を増やしました。

 

その夜は僕の最後の夜ということもあり、みんなで魚鍋をして盛り上がりました

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釣りも楽しめましたし、夜もおいしかったですし・・・楽しく飲めましたし・・・OKとしましょう。

それでは、このあとからは本題の記事を書いていきます。

では、また。

 

P.S 因みに写真でわかりますでしょうか?アイナメの下に医療用のディスポのグローブをおいていますが、グローブよりも一回り大きいです。30cmサイズでも結構引きますので、このサイズは釣り概もあったでしょう

これを釣り上げた看護師さんは、すでに釣りにはまりかけていますw

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どうでも良い話(続):揚げ芋と親不知

2008-06-30 20:33:18 | ど~でもいい話

こんばんは

出張先から帰ってきました。

 

今日は日中移動してきたのですが、やはり途中で中山峠によりまして「揚げ芋」を購入しました。

先日の仇

とばかりに食べようと思いましたが、食欲はわかず・・・。仇を討てずに終わりました・・・。

 

 

さて、札幌に戻った後、友人の歯医者に早速親不知の件を相談に行きました。

「30分後でいい?」

と聞かれ、OKを出しまして・・・早速抜いてもらったところです。

 

友人と言う事もあり、慎重に抜いてくれたのか痛みはまったく感じることなく終了。ただ、すごく根が深かったらしく、予定よりも時間がかかったようです。

何事も持つべきものは友人だと思いながら,歯科治療を終えました。

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最後に

「親不知抜歯記念」

歯科助手の人も含めて3人で今週の金曜日に飲みに行く方向で話を進めております。

 

それでは続きまして、もう一個どうでもよい話しにいきたいと思います

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ファン

2008-06-29 07:03:39 | 医療
おはようございます。

今朝は朝靄の中、少し肌寒いですね。

昨夜、友人の結婚式がありましたが…新郎から電話で

「奥さんがファンだから、今度また会おう。カラオケでも…」

と、いわれた。

新婦さんとは一回しか会ってないが、そう言っていただけるとは光栄なことだと思います。

二次会も含めて大成功だったようで、とても良かったと思います。

今日は半分オフの体制で1日過ごしてます。

では、また
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どーでもいい話:あげいもとおやしらず

2008-06-28 18:41:11 | 医療
こんばんは。

主張先からです。今日も夕日がきれいですね

さて、ここに来る途中、あげいもをかいました。

いもです。

いもを食べたら、
「がり」

何か硬いものが!

何かある?

慌てて吐き出してみると

歯でした!

あげいも食べたら、親不知が大きく欠けました〓

ドライバーの方には

「先生の歯はどれだけもろいんですか?」
と、大爆笑。

いもに負けた親不知。

札幌に帰ったらすぐに抜きます。

しかし、なぜ親不知が…

そんなバカなことを考えています!

では、また
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教育費の数値目標見送りへ:やはり日本をダメにするのは財務省

2008-06-28 06:10:33 | 教育

出発前にもう一個。

時間がないので、記事をまずどうぞ。

教育費の数値目標見送り、財務省など反発で文科省「完敗」

6月28日3時1分配信 読売新聞  

政府は27日、今後5年間の教育政策の財政目標を定める「教育振興基本計画」について、文部科学省の原案にあった10年後の教育投資額や教職員定数の具体的な数値目標の明記を見送ることを決めた。7月1日の閣議決定を目指す。  数値目標を盛り込んだ文科省原案に対しては、財源をめぐって財務省などが反発し綱引きが続いていたが、文科省の「完敗」で決着しそうだ。自民党文教族議員の再反発は必至だ。  

文科省原案では、10年後の教育投資額について、「国内総生産(GDP)比で、現在の3・5%からOECD(経済協力開発機構)諸国の平均5・0%を上回る水準」としていたが、この数値目標は政府内の理解を得られなかった。このため、文科省は「OECD諸国など、諸外国の公財政支出などの教育投資の状況を参考の一つとする」と修正する方向だ。  

また、教職員定数については、原案に2011年度から始まる小学校英語の専門教師などの要員として2万5000人を盛り込んだが、「新学習指導要領の円滑な実施を図るため、教職員定数のあり方など教育を支える条件整備について検討する」と修正する方針だ。

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やはり、日本をダメにするのは財務省ですね。

 

このまま教育費を増やさないで、自分たちの利益重視にするのであれば、日本の将来が失われます。

 

確かに、安い給料で多くの仕事をしている省庁勤務者も大勢いると思います。しかし、このような決定をする人間の勤務はまた別でしょうし、そういう方々は将来天下るわけですから・・・・

 

教育費の数値の目標の撤廃には強く反対します

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なかのひと 

頑張れ、文科省。

と言う事で、失礼します。

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ど~でもいい話:僕とカラオケ

2008-06-28 05:30:37 | ど~でもいい話

おはようございます。

今から再び出張します。6月30日にまた札幌に戻りますが、土日は向こうで過ごします。

さて、出発前にどうでも良い話を・・・。

 

題名の通りでカラオケに関してです。

 

最近、カラオケに行く事が少なくなりましたが・・大学の1年生のころはよく行っていました。 高校時代はたまにしか行ってませんでしたし、先日書きましたが「上がり症」的なところがあったので人前で歌うのは苦手でした。

 

ところが上がり症を克服するために、人前に立つ仕事をしたり、カラオケとか行ったりしているうちに、上がり症的要素がかなり少なくなりまして・・・

 

カラオケを上がり症改善の手段として使用したわけですが、これがどういうわけか「人前で歌う」のが好きな人間・・・と解釈されてしまったのか、学校祭で歌ったりしていたわけです。

 

そのためかわかりませんが、昨日書きました友人の結婚式に「ビデオレター」を送ると言う話がありまして・・・昔の学校祭で着ていたような服装で・・・・とか言われて大変でした。

 

格好=革ジャン+サングラス、上半身裸・・・・・

 

本当に医者だろうか?

 

ただ、昨日は運悪く、北海道から行く友人も手術などのために23時ころまで仕事から帰ることが出来ず、結局お互いの時間の都合があわないということで話が流れました。

 

今回の結婚式のビデオレター騒動は・・・僕に久々に「カラオケに行きたいぞ」と思わせてくれまして・・・

 

個人的にはそろそろ送別会ラッシュなので機会があればカラオケにでも・・・と思ったりしております。

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なかのひと 

因みにカラオケでよく歌うのは

「徳永英明(全曲)」「X-Japan」「LUNA SEA」「河村 隆一」「黒夢」

 

・・・他に何があっただろうか?

 

そんなこんなでカラオケに行きたいな~などと思っています。

 

それでは、そろそろ出発します

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友人の結婚式:僕は最終的に一番遅いのではないか?

2008-06-28 00:13:18 | Weblog

さて、連続投稿します

 

少し話を変えますが、先ほど友人の結婚式へお祝いの電報を打ちました。

仕事で土曜日の朝、また出張に行くからです。

 

残念ながら、彼らの結婚式には参加できませんが、遠くの空で二人の新しい門出を祝いたいと思います

 

さて、新郎は先日も札幌に遊びに来ていましたが、なかなか面白い男です。大学に入ったときのダンスパーティで一緒に看護学生を誘って遊びに言ったりもしましたが、非常に奥手の人間でした

ぼくに言われるのもどうかと思われそうですがw

 

いつの間にやら先に結婚するのだな~と思ってみたりしております。

 

高校時代の仲間たちからも「結婚早そう」と言われていましたが、次々と結婚・婚約をしていき・・・あまりものとなっておりますw

まぁ、あせってはいませんがw

 

ただ、ちょっと思ったのは

「僕は最終的に一番遅いのではないか」

と言う事でした。

 

それでも僕は・・・・結婚が早くても遅くても、自分なりの幸せが各仲間、友人たち・・そして僕自身にあればよいと思っています。

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なかのひと 

さぁ、明日も早いのでこの辺で・・・

では~

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医学部増員へ:医療費に関してはどうなるのか?

2008-06-27 23:58:47 | 医療

こんばんは

今日は午前中外来、午後から授業と言う日課でした。

外来は外来で楽しくやっておりましたが、たぶんSPIDDMかな~という人が一名・・・いた他は・・・午前中の外来では取り立てて大きなことはありませんでした

午後の授業も、食事のあとの1時間ほどは眠そうでしたが、ほとんどの人間がそれなりの姿勢で聞いていたので非常に良かったと思います

授業の合間に連絡があり、健康診断の採血でおかしなデータの人が出ているという。健康診断の実施日は一昨日。場所は・・・オホーツク側の某町。

WBC2000、Hb14、Plt8万・・・・微妙な。血液像をチェックしにいくと・・・・ 「リンパ球」ばかり「顆粒球」ないぞ・・・・ 一部、フラワーセルみたいなのと空泡を持った異型リンパ球が混じっているし・・・・。

顆粒球・・・カウントしたら200個くらいしかいないぞ・・・・(汗

 

とりあえず、週明けに入院。週末に熱が出たら、近くの病院に「WBCが少ないと言われています」といって受診しなさい・・・といってあります。

 

僕も流石に実際の患者を診ていないので何もいえませんが・・・・来週頭まで持って欲しいところです。

 

さて、今日はCBの記事からです医学部の定員増が決定されたようですが、さてその先はどうなるのか・・・?

 

医学部定員、過去最大程度に-骨太方針08

6月27日22時58分配信 医療介護CBニュース  

 

政府は6月27日の臨時閣議で、「経済財政改革の基本方針2008」(骨太の方針2008)を決定した。骨太方針06で掲げた歳出削減の堅持を明記する一方、焦点の社会保障では、医師不足の解消や病院勤務医の就労環境改善などの重要課題に対して、現行の仕組みにとらわれない効果的な方策を講じるとしている。具体策として、医学部定員の削減を盛り込んだ1997年6月の閣議決定を見直し、早急に過去最大程度にまで増員する方針を示した。  

また、消費税を含む税体系の抜本見直しに取り組み、社会保障を支える安定的な財源を確保する方向性を示したが、具体的な実施時期にまでは踏み込まなかった。  

骨太方針08では、歳出・歳入改革を徹底することで、11年度に国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を確実に達成する方向性を明記。社会保障分野については、サービスの質の維持・向上を図りつつ、徹底した効率化を図る方向性を示した。 

具体的には、昨年策定された「医療・介護サービスの質向上・効率化プログラム」に沿って、▽後発医薬品の使用促進 ▽検査などの適正化 ▽不正・不適切な保険請求の是正 ▽レセプトオンライン化など医療IT化の推進 ▽社会保障カード(仮称)の導入 ▽公立病院改革―などに取り組む。  

一方で、産科・小児科をはじめとする医師不足の解消や、病院勤務医の就労環境改善を重点課題に位置付けた上で、これらを実現するため、女性医師の就労支援や関係職種間の役割分担の見直し、メディカルクラークの配置などを推進するとした。また、医学部定員減を決めた97年の閣議決定を見直し、「早急に過去最大程度まで増員する」と明記。さらに、今後必要な医師養成についても検討する方針を示した。  

後期高齢者(長寿)医療制度については、政府・与党協議会の決定に盛り込まれた対策を実施し、低所得者の負担軽減を図る。このほか、介護・福祉サービスを支える人材を確保するため、キャリアアップの仕組みの導入などによる処遇改善を目指す。  

09年度予算については、骨太方針06で示した「5年間の歳出改革の3年目に当たる」とし、最大限の歳出削減を行う方向性も示した。重要課題の実現に必要な政策経費は、「ムダ・ゼロ、政策の棚卸し等を徹底し、一般会計、特別会計の歳出経費の削減を通じて対応する」とした。

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さて、医師不足の解消への動きは歓迎します。 しかし、今現在一般の国々よりも安く押さえられている医療費や教育費と言う、将来への投資・安心への投資をどこまで引き上げられるかがポイントだと思います。

 

m3Blogから撤退してから、あの記事は使っていないのですが・・・今日は少し引用します

m3からです

 

「本当は逆じゃないのか。アジアの人たちが、日本に医療を受けに来たり、日本の医師が他の国から呼ばれて行ったりするくらいのレベルにしないと」  

これはある現役大臣の言葉です。さて、誰でしょうか。  

「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」は6月11日、医学部定員増などを盛り込んだ「決議」をまとめました(『「医学部定員増」を決議、毎年400人増目指す』を参照)。それを踏まえ、6月18日と19日に分けて、関係大臣への申し入れを実施しました。訪問したのは、以下の大臣です。

大田弘子・内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)

舛添要一・厚生労働大臣

額賀福志郎・財務大臣  

 

私が同行したのは、舛添大臣と額賀大臣への申し入れです。舛添大臣とは異なり、普段、なかなかお聞きできない、額賀大臣の医療に対するお考えをお伺いする貴重な機会を得ました。  

同議連の幹事長を務める、民主党の鈴木寛・参議院議員は、「医師は平均でも週70時間も仕事している。週80時間を超える医師も少なくないが、これは過労死の水準。週40時間とし、労働基準法を順守するためには、医師の大幅増が必要」と、「医学部定員増」の必要性を強調されていました。  

同じく民主党の足立信也・参議院議員は消化器外科医。「癌は身近な疾患であり、(生涯でいえば、男性の場合)、国民の2人に1人は罹患する。手術件数は増加を続けているが、外科医の数は減少し、ここままでは外科医不足で、本来なら治せる癌も治せなくなってしまいかねない」と足立氏。「患者がアジアなどに治療に行かざるを得ない事態も」との懸念も呈しました。 

これに対して「逆じゃないのか」と言ったのが、額賀大臣でした。後述するように、大臣は医療界の窮状も理解されていました。あるべき姿として、語ったのが冒頭のコメントです。「レベル」という言葉が、医療の質なのか、量なのか、明言はされなかったのですが、その両方の意味を込めていたと推測されます。  

その後、「そのためにはお金がかかる」と応じた自民党の尾辻秀久・参議院議員。しかし、「お金が全然なくても困るが、お金があれば何でもできるわけではない。戦後、貧しい時代にはハングリー精神で人々は頑張った。豊かになると人間の心理は緩む」と額賀大臣。  

「医療が大変なことは理解している」「昔は医師に対する尊敬の念があったため、医師は苦労しても使命感で仕事をしてきたが、この尊敬の念が薄れつつあるのではないか」「医師を単に増やすだけではなく、医師の偏在の解消も必要」などとコメントしていた額賀大臣ですが、「財布のひも」は簡単には緩まないようです。

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とりあえず、財務大臣に関しては視野が思った以上に狭い方のようなので、あまり期待しないようにしたいと思います。

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なかのひと 

さて、それではまた

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厚労相の現場視察:現場の声を聞けば、改善策は見つかっていくと思う

2008-06-26 22:55:09 | 医療

さて、最後の記事です

CBに舛添厚労大臣が現場の医師と話をしたことが書かれています。

現場の意見を聞きに行くことが、様々な問題の打開に繋がると思います

救急体制、「ハコ」より「ネットワーク」―舛添厚労相、現場を視察  

舛添要一厚生労働相は6月24日、地区医師会員などによる独自の医療連携や初期救急体制を敷いている東京都江戸川区を視察し、二次救急の疲弊などを訴える現場の医師らと意見交換した。厚労相は視察後の記者会見で、「地域のネットワークをいかにうまく機能させるかが新しい医療体制をつくる際のポイント。ただ(地域救急)拠点病院をつくればいいとか、箱物をつくればいいとかではない」と述べ、地域の実情に応じた医療連携体制の構築を支援していく方向性を示した。

来年度予算編成に向け、「安心と希望の医療確保ビジョン」に盛り込まれた救急医療の改善策の推進と、「救急医療の今後のあり方に関する検討会」が提言する「地域救急拠点病院」(仮称)の創設の両者をにらみ、さらに福田康夫首相が7月中に策定すると表明した「五つの安心プラン」も視野に入れながら、いかに地域の救急医療体制の「機能」を描くかが、喫緊の課題になっている。(熊田梨恵)  

厚労省が抱える救急医療体制の整備に関する課題をめぐっては、18日にまとまった「安心と希望の医療確保ビジョン」で、「現行の初期救急、二次救急、三次救急の三段構えを維持しながら、量的・質的充実を図り、救急患者に対し、地域全体でトリアージ(重症度・緊急性等による患者の区分)を行い、院内の各診療科だけでなく、地域全体の各医療機関の専門性の中から、病状に応じた適切な医療を提供できる医療機関または院内の診療科へ効率的に振り分ける体制を整備する(管制塔機能を担う医療機関の整備・人材の育成)」との方向性が打ち出された。  

さらに、「救急医療の今後のあり方に関する検討会」が、次回の会合で行う予定の中間取りまとめに、休日や夜間を問わず救急初期対応が可能な医師を常時配置し、空床を確保するなど、診療体制や活動実績において一定の基準を満たしている二次救急医療機関「地域救急拠点病院」(仮称)の整備について盛り込む予定で、来年度予算に反映させる方針だ。ただ、現場からは地域救急拠点病院を地域の実情に合わない「形」だけのものにしてはならないとの指摘が出ている。  

また、首相が23日の記者会見で7月中に策定すると表明した、社会保障に関する「五つの安心プラン」では、救急医療の体制強化や勤務医の負担軽減などの対策を示すとしており、厚労相は具体策をまとめねばならない。  

こうした状況を受け、厚労相は「以前から努力していると聞いていた」という江戸川区医師会が整備する救急体制を視察。二次救急医療機関の松江病院と、夜間診療などを行う区医師会を訪ね、現場の医師と意見交換した。

■区の医療支える「病院診療状況一覧表」  

江戸川区は人口約66万人。病院21施設、診療所308施設、医師数は約560人で、一日当たりの救急出動件数は約90件。区医師会による独自の医療連携体制と初期救急体制で、地域を支えている。  

医療連携体制では、区内21病院が個々の情報を掲載する「病院診療状況一覧表」を毎年度作成。標榜科目や科目別の患者の収容の可否、専門医の存否、収容可能な時間帯のほか、レントゲンやMRI、腹腔鏡といった医療機器や設備などの有無と共同使用の可否などについて記載している。これに基づき、医療機関は互いの状況を把握して患者を転送し、救急隊が患者の受け入れ先を探す際に活用できるよう消防機関にも渡すなどして連携体制を取っている。新しい病院が開設される際には、現状の体制の補完や調整ができるよう働き掛けており、2002年に臨海病院が開設された際には、区内に当時不足していた小児救急を充実させるため、院長を小児科医にして9人の常勤の小児科医を配置し、連日当直ができる体制を敷いた。  

初期救急体制では、医師会の会員や大学病院からの応援により、午後9時から午前6時まで交代で勤務する夜間診療を実施している。午後9時から午前0時までは、内科医と小児科医の2人体制、午前0時から6時までは小児科医1人を配置。このほか、輪番制で内科や小児科、眼科、耳鼻科、産婦人科の「休日診療制度」も行っており、初期救急の2本柱となっている。

<意見交換>

■拠点病院「実際はなじまず」

医師

「休日診療や夜間診療など医師会の会員で担っている。深夜(の診療)だと、次の日が休みなどの土日しかできない。大学の方から応援を求めている現状なので、マンパワーを望みたい」「江戸川区医師会だけでは成り立たないので、院長の人脈を利用して小児科の医局などから応援をもらっている。お金を付ける時に、ただ病院に付けるのでなく医者を増やせるようにしてほしい」

厚労相

「先程『新たな箱物をつくるより、今(の体制)を前提に、拠点病院化だけが改革じゃない』とおっしゃった。例えば、どこかの病院を拠点病院として、実際に動かしてみた経験はあるか。それがうまくいったか、いかなかったか。地域の医療が崩壊していて、拠点病院があっても救急医が足りないので、近くの開業医の先生が今晩は行きますよ、というようにするのは駄目なのか」

 医師

「臨海病院の例がある。自分もそこに行ったが、薬や電子カルテなどのシステムが違う。実際そこで動くと慣れないことがある」「だから、地域全体でトリアージしながら、何十年かけて(現在の医療体制を)つくり上げてきた

厚労相

「きのう総理と会い、『紙で提言してもしょうがないから、現場の声を聞け』ということで参った。そうすると、わたしが予算持ってきて、ぱっと病院を建てるというよりも、医者の数を増やして今までのシステムを満たした方がいいということだろうか」

医師

「そうだ。医者の数を増やす場合も人脈が重要。一番苦労している二次救の医師の人脈を利用して深夜診療をやったから、後方支援がうまくいった。初期診療も人脈使って医師がほかから来てくれた」

■細かい情報発信に一覧表の活用を

医師

「救急は三次救急ばかり問題になり、日が当たる。三次は(医療機関全体の)8%しかない。6割を占める二次救急が疲弊している。二次にはばらつきがあり、かなり(救急対応が)できる三次に近い二次もある。その中で役割分担して地域で担っている。予算や診療報酬を見ても、三次には付くが二次にはない、診療所には付くが、中小病院にはないというのがあり、(このため)二次が疲弊して、その数を減らしてしまった。大田区と品川区全体で1997年から2007年の間に、病院が56から42に減り、27%の減。さまざまな条件で医師が辞めたり、病院を診療所にしたり、介護老人保健施設も看取りをすると言いながら、いざというと(高齢者を)救急車に乗せて病院に連れて来たりする。これは本来の救急車の使い方じゃないから、その辺も考えないといけない。地域完結の医療をしないといけない。消防本部に『何曜日の午後は整形ならいいです』『きょうは内科だから無理』『ホームレスは来てもいいけど入院はできません』とか、もっと細かい情報を発信し、地域の救急隊に教えておく方が効果的では」

厚労相

「例えば、全国の自治体がこれ(病院診療状況一覧表)を持っていれば片付く。強制でできないかとは言っても(難しいので)、地域の医師会にやってもらうしかないが、これ(一覧表)は良い」

医師

患者も医師も専門医志向。医師会の診療所に親子連れで来ても、老齢の内科医が出てくると、『先生は小児科の専門医ですか』と。『いや内科だ』と言うと、『なら結構です。よそに行きます』ということが結構ある。救急で夜中の何時であろうと、『早く専門医の所に連れて行け』という患者が多い。教育の問題でもある

厚労相

「総合医みたいなものを標榜するのも、一つの手でもあるということだろう」

医師

国民が理解してくれるかということ」「トリアージがきちんとされていれば、地域の不満は減る。江戸川区は面白く、『寅さん』が出てくるような地域もあれば、ベイエリアもある。ディズニーランドに昼間行っていて夜に熱が出るとか、『夜間にどうして救急車で来たのか』という患者が多い。いかに振り分けるかだ」

■三次の指定要件緩和も

厚労相

「二次救急の疲弊について、診療報酬も含めて、そっちの方面から改善することはできないか」

医師

「できる。救急を豊かにするには、『医療』を豊かにしないとやっていけないから、皆やめてしまう。三次にばかり補助金が付き、二次を豊かにしなければ、これからどんどん疲弊していく」

厚労相

「三次救急の指定要件を緩和する、というその点はどうか」

医師

「三次に近い二次をつくるより、むしろそこから少し下げて、ということは考えられる」

厚労相

「二次が疲弊して足りないなら、診療報酬からアプローチする方法と、今8%ある三次救急、これをどうするか。それとの絡みがある」

医師

「三次救急の悩みとして、亡くなるような人を三次にどんどん送ると、延命治療で成功した場合、患者を引き受ける所がない。すると三次がいっぱいになる

厚労相

「トリアージだ。二次、三次の関係も詰めねばならない」

■後方支援は「もうけがない」

医師

「三次が(患者を)受けて助けて、呼吸器が付いている大変な状態であれば、一般病院では無理だから、ICUあるところで受ける。呼吸器が外れたら次の病院を探すが、こう移っていくと、入院日数はどうしても延びる。同じ病名だと今の診療報酬体系では暫減される。受け手(の医療機関)はマイナスの持ち出しで患者さんを診る。それが今の制度だと分かっていて送り先の病院探す。探される方も『冗談じゃないよ』と思う」 厚労相「周産期のNICUも後方支援がない。診療報酬的にはもうけが減ることになる」 医師「自分の病院でICU の『受け』をつくっておかないと一般病院に返せない。自分の所で何とかごまかしてやっている状態だ」

厚労相

「広く言うと、医療と介護。介護の方で見られるところはそちらで見ればいい

医師

「江戸川区はうまくいっている方だったが、ある拠点病院ではスタッフがいなくなるという。新医師臨床研修制度が、各科や各病院の医師の偏在を起こした。今、非常に大混乱している。この制度を根本的に見直して、医者が必要な所に足りるようにしないと、今の混乱は助長される。研修医制度の再検討をお願いしたい」「都立墨東病院では、産科に6人いた常勤医が3人に減り、一番下の女医は月に11回当直していると聞く。そういう状態を見ると、研修医は産婦人科に行きたがらない。外科や小児科に行く人も少なくなった」

■物ではなく、ネットワークを

厚労相

「『安心と希望の医療確保ビジョン』で3つの柱を出した。一つ目の医師数を増やすことは、閣議決定を変えることで、政府の方針になった。二つ目の地域のネットワークをどうするかについて、拠点化(地域救急拠点病院)ということで出したが、そうじゃない形のネットワークのつくり方がここ(江戸川区)にあるということで、急きょお願いしてここに来た。三つ目の国民に対して『コンビニ受診をやめて協力してください』ということで、来週は兵庫県の『県立柏原病院の小児科を守る会』を見ようと思う。一番難しいのは、地域をどうするか。宮崎県は総合周産期母子医療センターがなくてもちゃんとやっている。だから、『物』をつくればいいというものではないという気がする。この(江戸川区の病院診療状況一覧表の)努力を参考にして『こういう取り組みあるよ』と、東京二十三区だけでなく、地域でこれをやればいい」                     

                      ■  ■  ■  

厚労相は視察後の会見で、以下のように述べ、「箱物」として地域救急拠点病院を整備するのではなく、地域全体のネットワークの構築に視点を向けることが重要とした。  

「地域のネットワークをいかにうまく機能させるかが新しい医療体制をつくる際のポイントだと思う。ただ拠点病院つくればいいとか、箱物をつくればいいとかではない。『そのお金があればもっとやることあるんじゃないですか』との発言があったように、こういうリスト(病院診療状況一覧表)を作っていて、開業医と二次救急の連携、地域の病院間の連携プレーがうまくいっている。それが一番大事。ネットワークのソフトウエアがある。建物というのはハードウエア。両方そろった方がいいのだが、ソフトウエアでうまくいったところを現実に見たかった。『安心と希望の医療確保ビジョン』をブラッシュアップしていくためにも現場を見る。それは首相のご意向でもある」  

厚労相は二次救急に対する支援は診療報酬による手当てを検討するとした上で、今後も二次救急を担う公立病院など、現場の視察を続ける考えを表明した。来年度予算の概算要求を前に、地域の救急医療の改善のための支援策を、形だけでなく実際に機能するものにできるかは、厚労相が今回見る「現場」の声に、厚労省としていかに耳を傾けるかに懸かっている。

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さて、記事の中には僕もこれまでに言ってきた事が多く書かれている

 

なので、ここではあえて何も書きませんが、新臨床研修に関しては研修制度のやり方の検討はいいが、元に戻す必要性はないと思う。

さて、いずれにせよ現場の声を聞きに歩く厚労相。その姿勢がすばらしいとは思う。個人的に好きですね、厚労相w

 いずれにせよ、国民教育という意味でも良いアイデア、良い政策を出していただければと思います

そうすれば、僕も好きな事をして生きていけますしねw

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

明日は書いてきたとおりで、午前中は診療、午後は授業です。授業スライドもまぁ、僕から見れば・・・

「これを理解すれば後はただの暗記に過ぎない」

というものだけを集中講義する形なので、またほとんどの学生が寝ないで聞いてくれればうれしく思う

 

さて、明日も頑張ろう~と

コメント (4)
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