新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

2018年も終わりですね:今年もありがとうございました

2018-12-31 22:17:03 | Weblog

こんばんは

 

今年も残すところあと2時間を切りました。

 

今日は昼に近くのお蕎麦やさんで年越しそばを食べに行きました。久々にうまい蕎麦を食べたと思いました。

長女は年越しそばとして初めて蕎麦を食べていたような(去年とかは冷たいそばは嫌いと食べていませんでした)。

 

その後買い物に行き、今日はゆっくりと無人島サバイバル生活を見ております(笑

 

今年はコメントにもいただきましたが、転機の年でした。新しい職場に来て、新しい事に取り組んだ1年だったと思います。そのそも退職するってストレスですよね(汗

 

しかし、ようやく軌道に乗って来ましたので、来年は飛躍の年にしたいと思います。

 

今年も1年ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

 

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病床のダウンサイジングはともかくDRGはどうかしら?

2018-12-29 07:32:40 | 医療

おはようございます。

 

いよいよ今年も終わりに近づいてきました。今年は僕にとっては大変動の年で、何よりも母校から移動して他大学に来たということです。

 

当初はどうなることかと思いましたが、9ヶ月が経過し新しい職場の一員として普通に仕事ができるようになりました。ありがたい話です。

 

さて、今日は少しきになる記事がありましたので紹介します。

 

メディウォッチからです。

 

1996年から2017年にかけて「人口10万対病床数」は変わらず、病床削減やDRG導入を検討しては―厚労省

https://www.medwatch.jp/?p=24155

 1996年から2017年にかけて「医療施設」の状況を見ると、一般病院数は緩やかに減少し「集約化」しているようにも思えるが、人口10万対病床数に大きな変化はなく、十分な「集約化」は進んでいない。医療の質向上のために「再編」や「ダウンサイジング」をより強力に促していく必要がある。また、2005年から17年にかけて一般病院の平均在院日数は短縮したが、病床利用率も低下してしまっている。やはり「ダウンサイジング」などを考える必要があるとともに、「DRG/PPS」の導入などを検討していく必要があるのではないか―。

 厚生労働省が12月27日に公表した、2017年の「医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」から、こういった状況が伺えます(DRG導入などはメディ・ウォッチの見解です)(厚労省のサイトはこちら)。

 

(中略)

 

まず(1)の施設数、(2)の病床数に関しては、「有床診療所の減少が著しい」ことが特筆できます。1996年には全国に2万452施設ありましたが、2017年には7202施設となり、およそ30年で3分の1強(35.2%)に減少しています。直近の医療施設動態調査では、2018年度診療報酬・介護報酬により「減少スピードにややブレーキがかかった」ようにも見え、今後も動向を注目していく必要があります(関連記事はこちらこちら)。

(中略)

 

国・公的・社会保険団体を「公」とし、医療法人・個人を「民」とした場合の公民比率を見ると、1996年には施設数ベースで「21.9対78.1」、病床数ベースで「37.9対62.1」でしたが、2017年には施設数ベースで「21.2対78.8」、病床数ベースで「34.6対65.4」となり、「公」の比率が明らかに下がってきています。一般に「公」病院は大規模であり、「施設の減少」よりも「病床数の減少」が大きくなります。「公立病院改革」や「地域医療構想の実現」などに向けて「合併や民間への移譲」などが進んでいることは確実ですが、さらに「閉院」や「ダウンサイジング」がどの程度進んでいるのか、より詳しい分析が期待されます(関連記事はこちらこちらこちらこちら)。

(中略)

また、2017年における「人口10万対病床数」を見ると、一般病床では全国平均で703.1ですが、最多の高知県「1109.8」と最少の埼玉県「497.4」では2.2倍の格差があります。ただし、メディ・ウォッチでは「バラつき」はもちろん、「数字そのもの」に着目します。

 我が国では、先進諸国に比べ「患者当たりの病床数が多い」と指摘されます。これは「医療従事者1人当たりの患者数が多い」ことを意味し、在院日数の短縮を阻む要因の1つとも指摘されています。さらに、後述するように「医療の質の向上」を阻んでいるとも考えられます。「病床数が多い=アクセスが良い」と考えがちですが、症例の分散による弊害も否定できません。この点、グローバルへルスコンサルティング・ジャパン(GHC)と米国メイヨークリニックやスタンフォード大学との共同研究では、「症例数と医療の質(例えば医療安全)は相関する」ことが明らかになっています。

(図:本文をご参照ください)

したがって1996年から2017年にかけて、一見「大幅に減少している(症例の集約化が進んでいる)」ようにも思えます。しかし、実は2001年の医療法改正で「一般病床」と「療養病床」が区分されており、両者を比較する場合には「2017年の一般病床と療養病床を合算する」必要があるのです。そこで、2017年の「一般病床+療養病床の人口10万対病床数」を見てみると、全国平均では959.8でやや減少しているものの、最多の高知県では2023.8で増加してしまっています(最少は神奈川県の652.1、埼玉県は657.3)。

(中略)


 なお、都道府県別に「人口10万対医師数」を見ると、最多は高知県(259.7人)、最少は埼玉県(124.9人)と大きなバラつきのあることが分かります。医師偏在対策を検討している「医師需給分科会」では、この「人口10万対医師数」をベースに、地域人口の構成・地域医師の構成などを加味した「新たな医師偏在指標」をまとめました。それに基づき、全2次医療圏について「医師が相対的に多いのか、少ないのか」を把握することが可能となります(関連記事はこちら)。

 

(中略)

 なお、在院日数コントロールの背景には、我が国の入院料設定も影響していると考えられます。我が国の入院料は、出来高でもDPCでも「1日当たり」で設定されており、「長く入院させると収益が上がる」構造となっています(DPCでは、「●日間の入院が最も利益率が高い」との「解」を見出すことも可能)。

ちなみに都道府県別の平均在院日数(一般病床)を見ると、最長は高知県の21.3日、最短は神奈川県の13.7日となっており、「病床数が多い」→「空床が生じやすい」→「在院日数をコントロールして病床利用率を高める必要がある」→「平均在院日数が長い」という構図が見え隠れしています。


ここで、例えば米国等で導入されている「1入院当たり」の支払い方式(DRG/PPS)にシフトさせていけば、「早期退院のほうが利益率は高くなる」ことは確実なため、不要な在院日数コントロールは相当程度消滅していくと予想されます(もちろんDRG/PPSですべての問題が解決するわけではないが)。DPC制度でも「D方式」(入院初日に入院基本料以外の報酬が全て償還される仕組み)という、DRG/PPSに近い仕組みが導入されていますが、さらなる拡大なども検討していく必要があるかもしれません。


 まぁ、DRG方式云々の前に色々解決すべき問題がありますが、ダウンサイジング・病院の集約化は進めるべきだと思います。

 

ただ、それを行う前にそういう形で病院が成り立つようにしなくてはいけないと思います。

 

ちなみにDPCで長期入院させれば元が取れるとすれば、療養型のように何もしなければという前提になります。例えば積極的な診療をして、救命のために手を尽くしたりすると赤字になったりします

 

よくあるのは内服抗がん剤(分子標的薬)を使用して入院管理をしていると、その薬剤を使用している平均入院日数を超えたあたりで赤字になるように設定されております。

ですので、この記事の根元にあるのは空床が多いために「無駄な入院が多くなる病院」があるので、それをどうにかしましょうということだと思います。実際、OECDの報告もそういう内容になっています(https://www.oecd.org/eco/surveys/Japan-2017-OECD-economic-survey-overview-japanese.pdf)。ただ、一方で積極的な治療を赤字ながらやっている病院もあります。そういう病院が成り立つように(必要な入院で赤字になるのは避けたいところ。そうでなければそのうち人の命をお金で切らざるを得なくなるかもしれません。病院が成り立たなくなれば、より多くの患者さんを救命できなくなるので、赤字の患者さんをきるという話になるかもしれません。・・・まぁ、そんなことは日本の医師の良心がさせないわけですが)

 

無駄な病床は減らしつつも、それで病院が成り立つような医療制度改革にする必要はありますが、DRGがどうなのか・・・は僕は「?」と思っています。

 

DRGの1入院あたりの支出というところに注目されていますが、DRGは手術や処置を優先して「ドクターフィー」を確保するのが目的の医療制度ですので、日本の現状の医療には合わないかもしれません。ついでに手術などを行わない場合はDRGも疾患群ごとの診療報酬になります。

ついでに言うと・・・入院診療を短くすればするほど収益が上がるので・・・病院周囲にホテルなどが建って、そこから受診する患者さんが増えたりするわけです。入院ではないけど、病院の周りに宿泊されているわけで・・・。

日本の医療を同じようにするためには環境整備が必要で、現実的には対応は不能だと思います。DPCは疾患群から処置で報酬を分けていく制度です。これは日本独自の制度ですが、不要な入院を抑えるためには病院の集約化を進めるとともに住み分けと医療制度改革を行う必要になります

 

病院が潰れていったら意味がないので・・・。

 

ちなみに埼玉では入院ベッドの確保の方が大変(ベッド空き待ち)で、入院させたくてもできない患者さんが結構いる感じです(汗

 

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予約通りにいかない外来:医師ー患者の需給バランスの問題もあるのです・・・

2018-12-27 22:34:26 | Weblog

こんばんは

 

本日も外来でしたが、患者さんからこんなことを言われました。

 

「●時予約なのに1、2時間も待たせやがって。俺は約束を守らないやつは嫌いなんだ」

「データの説明なんていらん。後で見るからデータだけよこせ」

 

 

まぁ、患者さんの気持ちもわかるのですが、本当に日本・・特に埼玉に関しては医療過疎なので頑張っても予約の時間に間に合わせるのが厳しいです(汗

 

開始時間がどうしても採血などのデータ待ちをしているので遅くなるというのもあります。ついでに僕は確かに説明もそれなりに丁寧にしますし、質問は極力全て答えています。ちなみにこの患者さんからの質問もきちんと答えております。

ついでに新患さんは僕の外来に全てきますので、本物が3名いた今日の外来は患者さんや家族への説明だけで新患1人あたり30分くらいかかっています(本物ではないだろうと思う患者さんも10分はかけます)。これを合間に挟むだけで、時間がずれ込みます。予約も優先したいのですが、朝から待っている初診患者さんもいるので・・・予約の合間に初診をなんとか挟んでいるところです。

 

それでどうしても遅れていくのですが・・・、毎回この患者さんからは怒られている気がします(汗

 

ただ、僕の側からの意見ですが、データを渡されて薬をもらえれば良いのであれば、僕である必要はないのだよな〜と。

 

「〇〇で治療中ですが、安定しておりますので、3ヶ月に一度採血をして・・・の範囲内であれば継続でお願いします」

と書いて開業医の先生に薬の処方と血液検査を出してもらうのが・・・患者さんにとっても僕にとっても良いのではないだろうか・・・?

 

ちなみに昼食は17時で、それまでにとっていた水分は500mlのお茶がなくならない程度で、別に怠けていたわけではないのです(汗

 

同僚の先生とも話をしましたが、そんなことを思いました。

 

本当に時間通りに診療をするためには患者さん一人あたりの時間にゆとりがないと難しいですし、そのためには医師の数がもっと必要ということになります。もしくは患者さんを減らすか。

また、時間を区切って淡々と行うのであれば成り立つかもしれませんが、状況が悪い患者さんなどは厳しいかなと思います。特に外来治療をしている患者さんは何かが起きることもありますので、診察時間が長くなる可能性はあります。

なかなか改善が難しいですね。

 

 

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クリスマスイブ:子供達が喜んでいたので良しです

2018-12-24 23:10:54 | Weblog

こんばんは

 

クリスマスイブですねー。1日早くクリスマスプレゼントを子供達に買ってしまいました。サンタクロースの夢は見ないだろうな・・・うちの子供達は。僕もだいぶ早い時期から図書券だったしなぁ・・・。

 

22日は名古屋で会議がありましたが、その会議に参加中から悪寒戦慄、節々の痛み、頭痛と・・・まるでインフルエンザのような症状が出現して大変でした。家に帰ったら38度台の発熱があり・・・

 

インフルエンザだったらどうしよう・・・汗」

と思いましたが、とりあえずその日は葛根湯を倍量内服して、カロナールを飲んで寝ました。

 

翌日は患者さんのご家族への説明をしに午前中は出勤し、午後は注文住宅の打ち合わせに行きました。午前中に出勤したついでにインフルエンザの検査も行い、陰性だったので(約24時間後)大丈夫ということにしてマスクのみ着用し仕事を継続・・・。

打ち合わせの後クリスマスプレゼントの下見に近くのトイザらスに行きましたが、欲しかったものがなかったらしく本日レイクタウンのイオンモールへ行ってきました。レイクタウンへ行ったのは長女の「ショコラうさぎちゃんがいるレストランでご飯が食べたい」という希望を叶え、かつ「木のママごとセット」(すごく高かったです)が置いてあるお店に行くためです。喜んでいたので、多少の出費は良いのです・・・。年に何回かなら。

 

その前に昨夜も病院に行き、家に帰り着いたのは午前3時でしたが(笑

 

風邪もぶっ飛ぶ集中力で、1日は乗り越えました。本日は家族との約束(レイクタウンでは当初はなかったのですが、24日はみんなで買い物に行くという話だったので)があり、ともかく今日は病院にはいかないと決めて・・・同僚の先生に色々とカバーをしていただきました

 

カバーしあっていかないとやっていけないですし・・・。今の職場はそういうカバーし合う体制はできているので助かっております。

 

前は状況に応じて一定レベル以上の医師が立ち会う必要があったので、病院から徒歩5分の圏内に住んでいた僕が呼ばれることが多く、ほぼ第2オンコール(笑

 

今は逆に病院から家までが車で1時間近くかかる(夜中は40分くらい)ので、予測していなかったら駆けつけられないので、様々な先生にお世話になっているなあと思っております。

 

ありがたい話です。

 

とりあえず、まだ体調が完全ではないので、そろそろ休もうかなというところです。

明日以降も頑張ります。

 

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風邪ひきました:娘対マイコプラズマ戦・・・抗菌薬の効果おそるべし

2018-12-18 05:30:14 | Weblog

おはようございます。

 

土曜日から体調を崩して、ようやく今朝まともに動けるようになりました。

昨日の朝はゾクゾクしていたので、熱を測るのをやめました。

熱を測って発熱していると微妙ですし、代理はいませんし・・・(少なくとも外勤先は)

 

マスク+解熱剤で対応・・・

 

ただ、本当に行きの車の中で渋滞にはまっているときに気が遠くなりかけました(笑

暖房をとりあえず切って、風を入れて・・・。

 

なお、娘や妻が先週末から風邪気味でかなりひどい咳をしていました(僕だけ少し症状が違うが)。夜中、咳やたんで目が覚めて長女は「苦しい」と泣いていましたが、昨日病院に行ったらマイコプラズマでした(金曜日は普通の風邪で帰って来ました)。抗菌薬を飲んだら嘘のように一晩寝ております。今夜は一度も目が覚めず。

 

抗菌薬の援軍が来たら一晩で優勢になったか・・・(免疫が)

 

ちなみに咳で苦しそうにしていると、僕がまず反応して背中をさすったりするのですが、娘は

「お父さんは嫌、お母さんがいい」

と、泣きながら妻の方にすりよって行きます。泣きそうなのは僕ですが・・・(T_T)

 

ただ、調子が良くなると普通によってくるので、機嫌が悪い時は僕ではダメということなのだと思うようにしております。

 

 

昨日よりは今日の方が僕の体調は良いのですが、何と無く妻たちはマイコプラズマだろうなと。僕は普通の風邪かもしれませんが(なにせ外勤先では接点が多いですし)

 

ということで、昨日初めて現所属の大学病院で受診券を作成しましたが、2日連続で薬をもらおうかなと思っております(クラリスロマイシンとか授乳中の人も飲めるやつ)。

 

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勤務医の働く時間:残業時間は月80−160時間?

2018-12-13 22:23:30 | 医療

こんばんは

 

最近はICUに患者さんがいるので、6時半前に家を出ることが多くなりました。それ自体は苦痛ではないのですが、おそらくなると子供達の顔を見れなかったりするので早めに帰りたいぞ〜と思ったりしております。

 

今日は勤務医の働く時間に関するニュースが2つ出ていました。どちらも同じ内容なんですが、焦点が少し違うので紹介します。

 

毎日新聞からです。

勤務間インターバル、医師は「8時間」厚労省方針

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181213-00000074-mai-soci

12/13(木) 20:57配信

 

 厚生労働省は、勤務を終えてから次に働き始めるまでの間に一定の休息時間を設ける「勤務間インターバル」について、取得が義務付けられた医師の休息時間を「8時間」とする方針を決めた。夜勤後や宿直明けの場合は「12時間」とする。このような健康確保措置が義務付けられる医師については、残業時間の上限を年間1920時間とする案が出ており、年内に結論を出す方針。

 これまでの厚労省案によると、「一般的な医療機関の医師」はインターバルが努力義務にとどまる。一方、過酷な医療現場で長時間労働が想定される「地域医療に従事する医師」と「専門性や技能などを高めたい若手医師ら」はインターバルや連続勤務時間の制限などを健康確保措置として義務付ける。その場合、医療の質や医師の健康を維持する上でも最低6時間の睡眠が必要だと判断。インターバルは8時間、宿直明けなどの場合は12時間とし、連続勤務時間は36時間までとする。

 残業時間の上限については、健康確保措置の内容を定めたうえで年末までに決める方針。これまでの検討では、一般的な医師は休日を含め年間960時間とする。地域医療や技能を高めたい医師についてはインターバルなど健康確保措置を義務付けることで、上限を年間1920時間まで認める案を軸に検討している。将来的には一般的な医師の水準に近づける方向だが、一定の猶予期間を設ける形になる。

 6月に成立した働き方改革関連法は、一般労働者の残業時間の上限を「休日を除き年間720時間」と定めている。同じ水準で規制すると地域医療が崩壊する恐れがあることなどから、医師は2024年4月まで規制の対象外とし、個別に検討している。【酒井雅浩】


省略するところがなく、全文引用になってしまいました。

 

ツッコミどころが満載ですが

 

残業時間の上限が1920時間・・・・。1920を12で割ると160時間か。なかなか頑張らせますね。

 

過労死が増えるわけですね(笑

 

地域医療の崩壊が見えてきますね。これが決められたら、多分地域医療に従事しようという勤務医はいなくなるのではないかと思いますが、僕だけですかね?

 

僕も5年目、6年目とかはだいたい毎日病院にいましたし(土日、祝日関係なく)平日はだいたい16-18時間くらい働いていたと思いますが、平日に16時間ペースで働くと160時間くらいでしょうか。

 

・・・・まずい、できるかもと思ってしまった(汗

 

過労死水準は100時間ですから、余裕でオーバーさせるということで・・・(笑

 

国も横暴ですね〜。「地域医療を守るために死ね」と言っているようですので、僕だったら「誰がそんなところに行くか」と思ってしまうと思います。特に家族を持ってしまったら、家族のことを考えたらいけないですよね。

 

「法律でそこまでは許容だ!」と言われてしまったら、誰も地域医療関係で働かないのではないかと思います。

 

地域医療を守るどころか・・むしろ地域医療崩壊を早めるのではないかと思います。

 

いつも書いておりますが、可能であれば医師の集約化と時間的距離の短縮対策をした方が良いと思います。

 

多分ですけど、結局「ここは働いている時間ではない」とか、色々話が上がって「働いていない時間」とかになるのでしょうね。だいたい、病院にいる間に休んでいる時間の方が少ないですけどね〜。休む暇があったら仕事を終わらせて帰りたいですし。ご飯食べながら患者のデータをみるとか、次のことを考えていたり、調べたり・・・。よほどゆっくりできるときくらいのような気がしますけどねー。

 

共同通信は事実を書いた後に、一言

「妥当性はあるのか?」

勤務医、残業上限を年960時間

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-00000190-kyodonews-soci

12/12(水) 20:59配信

 

 医師の働き方改革を巡り、2024年4月から勤務医に適用となる残業時間の上限規制について、厚生労働省が将来的な上限を「年960時間」とする方向で検討を進めていることが12日、関係者への取材で分かった。地域医療提供体制の維持や技能向上を理由に、より長い上限が必要として、特定の医療機関の医師は当面、上限が年千時間を超える見通し。

 いずれも休日労働を含めた時間。年960時間は1カ月に換算すると80時間で、脳・心臓疾患の労災認定基準となる「過労死ライン」と重なる。千時間超は過労死ライン超えとなるため、妥当性を巡って議論となりそうだ。


この記事も省略できるところがなく、全文引用になりました(笑

 

妥当性に関しては皆様どう思われますでしょうか?

 

 

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順天堂、日大の医学部受験の話:医学部は入ってからの方が大変ですよ(汗

2018-12-12 05:25:12 | 医療

おはようございます。

 

寝ている間に背部痛が生じて、そこから眠れなくなりました。右腕の動きで痛みが誘発されるので、整形外科的なものと判断しましたが、なかなか痛い(汗

 

ロキソニンを飲んで様子を見ていますが、昔来た胸痛の患者さんが同じようなことを言っていたので、こんな感じだったのだろうなと思いました。

 

ただ、内臓疾患であれば一般には腕の動きで痛みを誘発しませんので、ほっとけば治ると思っています(医者らしい判断)。

 

さて、今日も医学部入試の話題が出ておりました。月曜日に出ていたものと合わせてご紹介します。

順大入試、女子を一律に減点「コミュ力が高いため補正」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181210-00000040-asahi-soci

12/10(月) 17:43配信

 順天堂大(東京都)は10日、医学部入試をめぐって設置した第三者委員会から「合理的な理由なく、女子や浪人回数の多い受験生を不利に扱っていた」と指摘されたと公表した。特に面接などが行われる2次試験では「女子はコミュニケーション能力が高いため、補正する必要がある」として点数を一律に下げていた。大学によるとこの結果、2017、18年春の入試では計165人が不当に不合格となった。大学はこのうち、2次試験で不合格となった48人(うち女子47人)を追加合格にする方針という。

(以下略)


コミュニケーション能力が低い医者は使えないですよ・・・。むしろそういう理由ならば理屈に合わないような気がします。多分、「面接がうまい」とか「上がらずに自分の言いたいことを伝えられる」という意味なのでしょうけど・・・それも練習あるのみだと思いますが・・・。

 

僕も某大学の面接官もしていた父に(僕が受験した時期は関係者となる可能性もあり、外れていますが)徹底的にしごかれて・・・。全くその経験が生きなかったですが、そのくらいはやっても良いように思います(「某●白書」「日本の某●」とか余計なものまで覚えていましたからね。どんだけレベルの高い面接の練習をやっていたのかと思いました。

 

僕の母校の受験者は・・・よく考えれば僕みたいな人間以外(予備校の成績上位者で張り出された中で第一志望に母校を書いていた唯一の人間です)は医学部受験の模試代わりや滑り止めですから、本気モードはいないよなーと)。

 

自分の力を8割しか発揮できない。上がりそうだ・・・というならばより練習する。医師として本番に弱い、急変(予定外)に弱いでは話になりませんので、パターンを学ぶわけですし・・・・。

 

一律に「コミュ力が高い」で女子が落とされているというのは、文句は出るだろうなと思いました。

 

日大医学部でも一部受験生優遇か

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-00000005-kyodonews-soci

12/12(水) 2:00配信

 

 文部科学省が実施している医学部入試の緊急調査で、同省が日本大に対し、一部の受験生を優遇したように見受けられるとして、不適切な入試運用の疑いを指摘していたことが11日、関係者への取材で分かった。日大医学部とゆかりのある受験生を優遇した可能性がある。日大は12日にも、入試の詳細や指摘への見解を明らかにする方向で調整しているもようだ。

(以下略)


私立の医学部ですのでゆかりのある受験生を優遇するなとはいう気はありませんが・・・・。受験自体は公平に行って、合格基準は変えずに一部の受験生を追加合格にしたというならば、僕はあまり気になりません。

 

ただ、入学した後が大変だろうと。

医師は医師国家試験を合格しないといけませんし、それなりに覚えることも多いです。しかも、医師国家試験に合格しなかったら大学で学んだことはほとんど生きることもなく・・という話ですので、むしろ変な形で合格した学生は大変だと思います。

 

先のことをよく考えていない親とかによって将来の様々なことが歪められ、時間の無駄になってしまうようなことがないようにしてあげてほしいと思います(入学の仕方はともかく、ちゃんと学ばせて、ちゃんと医師になれるように指導をしてほしいものです)

 

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ラーメンを食べに行きました:フードファイトかと思いました・・・(汗

2018-12-08 06:11:06 | Weblog

おはようございます。

 

今週は新患、急患が多かったので外来や病棟が大変でした。色々やるべきことが多いので、今日は少し早めに出勤するつもりです(土曜日ですが7時前には出る予定)。

 

昨日、19時頃に医局に残っていた先生方と話をしていたら、ラーメンを食べに行こうという話になりました。僕はあまり知らなかったのですが、有名なラーメン屋(量が多くて)だったのですね(ラーメン●郎)。

 

食券を買うときに「小豚」と書いてあって、「これが標準サイズです」と言われてそれを選びました。

 

食べている人のラーメンを食べる前に見て「多そう」だとは思いましたが、あんなものが出てくるとは・・・(汗

 

でっかいチャーシューにもやしとかがてんこ盛りで、麺が普通のラーメンの3−4倍ありそうなのが来ました。

 

「これが小豚か・・・・(汗」(Zガンダムのシャアのセリフ「これが若さか・・・」の雰囲気で)

 

混んでいたので、同僚の人と離れて座っていたのですが、野菜を食べ、チャーシュー5枚のうち2−3枚を食べ、麺を半分くらい食べたところで辛くなりました(泣

なんとか食べようと胡椒をかけたり、一味か七味の唐辛子をかけたり・・・色々していましたが、食べきれず。

 

同僚の方が出ていった段階で、諦めました。

 

同僚の方々からは

「先生、額にしわが入っていて、泣きそうな顔で食べていましたよ」

と言われたので、

「あれ・・・無理。僕も40歳です…(泣」

「先生なら食べられると思ったので」

 

僕はどう見ても食が細く見えるだろ〜(175cm、62kgだぞ)

 

まさかの太らせようという作戦か!

 

そんなことを思いながら、お腹をさすりながら昨日は帰ってきました。朝は軽い食事を予定しておりますが、まだ胃もたれ中です(笑

 

 

では、そろそろ出発準備(もう着替えは終わっていますが)してきます。

 

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FLT3阻害剤の話:あくまで遺伝子異常がある患者の薬です

2018-12-05 05:41:22 | 医療

おはようございます。

 

12月に入り、少しだけゆっくりと過ごせております。

代診が終了したので、少しだけ時間に余裕ができてきました。

 

体重の減少傾向に歯止めがかかりそうです(笑

 

さて、たまにFLT3阻害剤の話を患者さんから聞かれます。新聞でも書いているところがあるみたいですね。切り抜きを持って来られました。FLT3変異がないと話にならないのですが、その辺の記載がなく「白血病の新規治療薬」として強調するので患者さんがすごく期待されているのだろうと思いました。

 

「画期的な抗がん剤」治療の効果を確認する遺伝子検査を12月から保険収載—厚労省

https://www.medwatch.jp/?p=23769

 D004-2【悪性腫瘍組織検査】の「1 悪性腫瘍遺伝子検査」の「マイクロサテライト不安定性検査」について、「局所進行もしくは転移が認められた、標準的な治療が困難な固形がん」治療において、画期的な抗がん剤「キイトルーダ」の効果があるかどうかの判断に用いることを認める。また、D006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】の中に、新たに「FLT3遺伝子検査」を加え、急性期白血病治療において、画期的な抗がん剤「ゾスパタ」の効果があるかどうかの判断に用いることを認める―。

厚生労働省は11月30日に通知「検査料の点数の取扱いについて」を発出し、こういった点を明らかにしました(厚労省のサイトはこちら(通知)こちら(中医協資料))。12月1日から適用されています。

(中略)


再発等した急性骨髄性白血病にゾスパタの効果があるかを判断

 「FLT3遺伝子検査」は、「初回治療後に再発または未寛解の急性骨髄性白血病患者」(急性前骨髄性白血病を除く)に対し、画期的な抗がん剤「ギルテリチニブフマル酸塩」(販売名:ゾスパタ錠40mg)の効果があるか否かを判断する検査です。DNA中のDNA内のFLT3遺伝子における縦列重複(ITD)またはチロシンキナーゼ領域(TKD)のいずれかに変異があれば、本剤の効果が期待されるのです(関連記事はこちら)。

 
中医協総会では、「FLT3遺伝子検査」をD006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】として保険収載することを了承しました。

本検査は、「再発または難治性の急性骨髄性白血病」(急性前骨髄性白血病を除く)の骨髄液・末梢血を検体として、PCR法およびキャピラリー電気泳動法によって、抗悪性腫瘍剤(ゾスパタ)治療選択を目的として、FLT3遺伝子の縦列重複(ITD)変異またはチロシンキナーゼ(TKD)変異の評価を行った場合、患者1人について1回に限り、D006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】の所定点数の2回分(2100点×2=4200点)を算定できます。

 ただし、▼D004-2【悪性腫瘍組織検査】の「1 悪性腫瘍遺伝子検査」▼D006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】▼D006-6【免疫関連遺伝子再構成】—のうち、いずれかを「同一月中」に合わせて実施した場合には、主たるもののみ算定することになります。


ということで、FLT3遺伝子変異がある患者さんに対して有効な薬ですので、全ての患者さんに有効なわけではないです。予後不良遺伝子異常ではありますが、慢性骨髄性白血病などと違い、この遺伝子以外にも複数の遺伝子異常が関わるので、これ単独で白血病を治療できるほどの劇的な効果はないです。

 

この記事を見てふと思い出しましたので、書きました。

 

これを読みながらふと思ったのが、ギルテリチニブを使う前提で・・・ということは初発の急性骨髄性白血病で測定したら、保険を切られるのかしら?

この書き方だったら切ることもできそうだけど・・・。

 

そんなことを思いました。

 

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今年も12月に入りました:慣れるのに精一杯の1年でした

2018-12-02 09:49:14 | Weblog

おはようございます

 

今年も12月になりました。あっという間だなと思います。

 

今年は3月に前の職場を退職して、4月から現職場で働かせていただいております。先日までは慣れるのに精一杯というような状況でしたが、ようやく職場に慣れてきた感じがします。

 

まだ、これから色々やらなくてはいけないことがありますが、1つ1つこなして行きたいと思います。

 

さしあたりJMECCのディレクター申請準備ですね(今日のうちに終わらせるつもりですが)。そのあとは年賀状などでしょうか・・・。

 

 

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