新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

前向きに考えれば:予行演習?

2009-04-30 06:11:03 | 医療

おはようございます

 

今日は出勤前にひとつ記事を。

 

豚インフルエンザに関してPhese5に引き上げられましたが、ウイルスは今のところ弱毒ではないかと考えられています

 

新型インフル、WHOが警戒水準「5」に引き上げ

4月30日5時23分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090430-00000203-yom-int  

世界保健機関(WHO)は29日夜(日本時間30日朝)、全世界で拡大を続けている新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)について警戒水準を「4」から「5」に引き上げた。  

新型インフルエンザの警戒レベルは6段階あり、マーガレット・チャン事務局長が記者会見し、大流行一歩手前を示す「5」への引き上げを発表した。

最終更新:4月30日5時23分

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今のところは「新型」のため免疫ができていませんから感染力は強く、どんどん世界中に広がっているようです。

 

アメリカで1名死者が出ましたが、メキシコで感染した1歳の子供であり、まだメキシコ圏内であるという風にもとらえられます。

 

しかし・・・・もし、この流行が「弱毒」ウイルスであるのであれば・・・前向きに考えれば「強毒型ウイルス」が広がる前の「予行練習」としては良いのかもしれません。

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なかのひと 

「日本の予防対策」の弱いところを再確認し、対策を追加することが重要で、慢心してしまっては意味がないのですけどね。

 

 

どうでもいい話ですが「北朝鮮」とかにはインフルエンザが広まっても、中国以外には連携する国はないのだろうか?北朝鮮の人々のことを思うと「ミサイル問題」を早めに解決する方がいいでしょうね、あの国は・・・。

 

それでは、また。

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少し休憩します:全く休める時間がないな・・・

2009-04-29 18:43:24 | 医療

こんばんは

 

昨日、結局あのあと

「イライラするなぁ。どうやったら向こうの先生のメンツも立てて、患者さんに不利益がないようにうまく話ができるだろうか?」

と考えていたら、いい加減そのことにも腹が立ってきて結局2時過ぎまで寝付けず・・・

 

 

朝からどっと疲れた状態で病棟に出勤しました

 

病棟に行ったあとは緊急で行うことは少なかったのですが何人かの患者さんに関しては少しやるべきことがありました。

 

「あの人、たぶん相対的副腎不全だから、ステロイドを補うか主治医の先生と話し合ってください」

などですね。

 

 

僕の担当患者さんたちは、即断即決ですけど。

 

 

久々にあまり使うことがない「最強療法」を使用してみました。

 

昔使われていた(今も使っているかは知りませんが)ホスミシン+ベータラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン+VCMの組み合わせですね。

 

あまりにMRSAにてこずっているので、ちょっと使ってみることにしました。

 

患者さんの病態は落ち着いてきているのですが、とどめを刺すことができずに4回うちから3回うちにVCMの回数を減らしたら再増悪してきたので、きちんと病変部位をたたかないと患者さんを帰せないと判断して、こいつを久々に使ってみることにしました。

 

 

M3の地固め3コース目。ちょうどこの患者さんがMRSAの敗血症からSeptic emboliで急変した時に「JALSG」から地固めの3コース目の感染リスクが高い・・・というメールが流れてきて・・・

 

「遅い!」

 

と思ったのを覚えています

 

しかし、急変して(CRP45、熱は40℃からなかなか下がらず)も大部屋で管理してしまううちの病棟(個室はもっと重症なのです)ですが、しっかり改善してきまして・・・・どうにか退院していただきたいと思っていますが・・・・

 

今日はその後、他科から再びリンパ腫に関しての依頼があり・・・明日の外来中に僕が再び動くことに・・・・。

 

リンパ腫のパンデミックでも起きているんですか?」

と研修医に言われ、がっくりきました。

 

 

午後からは事務作業(保険関係、介護関係の主治医意見書など)をしながら患者さん、看護師さんの質問に答え・・・なかなか出なかった検査結果などを確認して17時前に帰ってきました。

 

その後はちょっと部屋で休憩(極北クレイマーを読んでいます)していましたが、う~ん、朝の疲れが取れませんね。

 

疲れて寝る前にBlogを書いてしまおうと思い、PCの前についています。

 

ただ、まだ疲れというか頭の中がぼーっとした感じが残っているので、いったん休憩してまた後ほど記事を作ります。

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なかのひと 

休憩します・・・ では、また。

 

P.S 舌の裏に口内炎ができて、ものがうまく食べられません。

   これ以上やせるとまずいな~。

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疲れましたよ・・・とほほ  orz

2009-04-29 01:07:42 | 医療

こんばんは

 

今日も一日全力を尽くしておりましたが、さすがに疲れました。

 

疲れた一番の理由は、いつもイライラさせてくださるうちの診療科とは無縁の血液を診ている先生が、また頼んできた患者さんの件なんですけどね・・・・。

 

 

流石に「おぃ」と思ったので、患者さんに電話して調整しようと思ったところ、突っかかられました。

 

一度も会ったことのない患者さんと話をして、一方的にまくし立てられるというのも厳しいものです。 最後の方は誠意が通じたのか、感情的になってまくし立てるのではなくて落ち着いて話を聞いてくださいましたが・・・・

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なかのひと 

20分まくし立てられましたが、明後日(もう明日か・・・・)会って話ができれば落ち着いてこれからの診療に納得されると思いますが・・・。

 

もう一人・・・・再燃しているリンパ腫の方も問題なんですけどね。どうするか・・・・

 

う~ん、考えていても疲れるばかりだし・・・今日はいったん寝ます。 記事に関しては・・・また起きて病棟に行って・・・帰って来てから改めて記事を作ります。

 

では、また。

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救急隊のTriage:「責任」をどこまで追及する?

2009-04-27 22:39:40 | 医療

さて、ちょっと救急関係で一件だけ追加記事書きます。

 

 

先程、救急隊が必ず搬送先を探さなくてはならないという風に書きましたが、もしかするとこういうのも問題になっているのかもしれませんね。

 

確かに患者の状態を適切に判断することは重要なことです。ただ、救急隊員も人ですからわからないこともあります。また、全例を救急搬送することで病院の疲弊につながります

 

 

それに先日のSM○Pの方やうちの病院の前で倒れていた医師ではありませんが「急性アルコール中毒」のような状態だと患者の意識レベルの確認がやりにくいので、「頭を打っただけ」で血圧や脈拍などが変わらないような状態だったら・・・僕もわからないような気がします

 

泥酔している人と脳挫傷の患者さんの見分けはなかなか難しいですよ。泥酔して頭を打ったのかもしれませんが・・・・。

 

救急搬送拒否で重篤、消防組合に1億4千万円支払い命令

4月27日16時26分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090427-00000779-yom-soci  

 

脳挫傷などが疑われる状態だったにもかかわらず、救急搬送されずに治療が遅れて意識不明に陥ったなどとして、奈良県大淀町の男性(44)とその両親が、中和広域消防組合(奈良県橿原市)を相手取り、治療費や慰謝料など計約2億5000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、奈良地裁であった。  坂倉充信裁判長(一谷好文裁判長代読)は「救急隊員が判断を誤った。すぐに搬送していれば重篤化しなかった可能性が高い」として、救急隊員の判断の誤りと搬送の義務違反を認め、同組合に計約1億4000万円の支払いを命じた。  

 

判決によると、男性は2006年11月15日未明、橿原署駐車場で、顔から血を流し、酔った状態でいるところを保護され、同署員が同組合に通報。駆けつけた両親らは救急搬送を求めたが、救急隊員3人は「軽症」と説明し、搬送先を探していないのに「受け入れ先もない」として断った。帰宅した男性は、朝になっても意識が戻らず、病院に運ばれ脳挫傷や急性硬膜下血腫などと診断。現在も昏睡(こんすい)状態が続いている。  

 

判決で、坂倉裁判長は男性の様子について「目の周りに打撲の傷があり、意識障害や嘔吐(おうと)もあった。頭部を打ったことは容易に予想できた」と指摘。そのうえで、坂倉裁判長は「隊員が観察した時点で搬送し、医師の処置を受けられていれば今回の結果を避けられた」と判断。同組合側の「症状から脳挫傷などの兆候はみられなかった」とする主張を退けた。  

同組合の橋本雅勇消防長は「主張が認められず遺憾。判決を踏まえ、対応を検討する」とコメントした。

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患者さんの意識が戻らなかったのは悲しい事実だと思います。

 

しかし、泥酔状態での「意識レベル」の判断は難しいです。それに普通なら救急隊が「受け入れ先がない」と探さずに言うことはないと思います。

 

大学病院に…思わず

「アホかこの救急隊は!」

と思うような患者さんのことで電話をかけてくることがあります。

 

その時も

「わかっています。ただ、もう電話をかける病院が○○大と○○医療センターしか残っていないんです

と言われて、思わず受けてしまったということがあります。

 

本当に救急隊が患者さんを見に行っても断れる・・・すなわちそこでTriageできるような状態になれば少しは病院も状況が改善すると思います。

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なかのひと 

しかし、その分救急隊にはより責任と技能が要求されることになります。

 

このTriageすることに関して「責任」をどこまで追及するのか。その訴追が激しかったら「Traige」は適当になされて、ともかく患者をどこかの病院に運ぶ。もしくは大学病院や地域の基幹病院クラスに運んで、確実に患者さんの処置をしてもらう・・・・というような話になるかもしれません

 

 

まぁ、これ(今回の話)も結果論に基づいた話のようにも見えますし・・・患者さん側から見れば「過失」としか言いようがないと思われるのでしょう。

 

お互いがいがみ合っているばかりでは進展はないのでしょうけど、難しい話ですね。

 

ここから日本の医療がもう少し発展する第3案が出現することを祈っています

 

それでは、二日分寝ますw

眠らない医者のくせに…と言わないでください。僕も睡眠時間3時間くらいは連続でほしいのですw

 

では、また。

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当直から当直明けまで・・・・

2009-04-27 22:15:50 | 医療

こんばんは

 

昨日の当直は結構患者さんがきたり、電話がかかってきたりと大変でした。

 

お一人緊急入院し、他病棟からも相談を受け・・・。

 

夜間はこんな患者さんが来ました。

 

どこかの神経内科にかかりつけの患者さんだそうです。

 

その神経内科にかかっている理由である「全身の動きが悪い」という主訴がひどくなったから夜中の3時に救急隊を呼んだということのようですが・・・・

 

「どういう患者さんでしょうか」

「○歳の男性の方で、主訴は動きが悪いです」

「麻痺か何かですか?」

「いえ、そうではなくて全身の動きが悪いということで・・・。ただ、救急車には一人ですたすたと歩いて乗られたのですけど・・」

「Vitalは?」

「意識は清明、血圧・脈拍は問題なし。SpO2もルームで100%」

「・・・・・何をしてほしいのでしょうか?

「いえ、かかりつけの病院が当直が皮膚科だったので、診てもらえず(そりゃそうだろう)神経内科がある病院を探しています」

「すいません。僕も血液内科医であって、神経内科医ではないです。脳出血だとか脳梗塞だとか、そういう話ならともかくその状態の患者さんに対して適切な処置を(そもそも、夜間救急が必要なのか?)行うことはできません。他所をあたってください」

 

と言って断りました。これで睡眠時間はかなり短縮です

 

申し訳ありませんが、そのような緊急性に欠ける内容で救急車を呼んでしまうと、救急隊は必ずどこかの病院に送らないといけないですから「救急隊の浪費」になりますし、必ずどこかが受けなくてはならない意味で「救急病院の浪費」につながります。

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なかのひと 

その2時間後、当直室のドアがノックされました。

「うん、5時すぎか・・・」

と思ったら、当直携帯が鳴り・・・

「○○さんの脈が伸び始めました」

 

で、御看取り・・・

 

そのまま、午前中に手術(血液内科医が手術に入るのは一つだけですね)

 

手術から出てきたら外来の看護師さんから

救急車きます

 

と。何も聞いてなかったのですが、たまたま行ったらそんな話で・・・。

 

外来の先生が僕が手術に入っていると知っているので、診てくれるつもりだったようです。

 

まぁ、ただ・・・・たまたま検体を検査部に出しに行った時だったのですが・・・

 

患者さんが来ました。

 

JCSで20・・いや30か。40℃の発熱と低酸素・・・・。しかも末梢が閉まっていて血管確保できない・・・・(正中皮静脈すらない)

 

「すぐ病棟上げて。まず4リットルの酸素マスクで酸素投与開始して~」

 

で、病棟に電話

 

「すいません。~で、酸素とCVの準備をお願いします」

 

上に着くや否や、とりあえずCV確保。そのまま採血して、血液培養もとり・・・

 

ほぼノンストップ

 

その後もバタバタとしておりまして、7時くらいに落ち着きました。

 

いや、落ち着いたうちには入らないか・・・。

 

で、今帰りました。さすがに疲れていて、これ以上は頭が回りません。

ということで、また。

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豚インフルエンザ:情報を待ちましょう

2009-04-25 23:42:21 | 医療

こんばんは

 

今日は関東地方は雨ですね。

病棟から帰ってからはのんびり過ごしておりました

 

 

明日は当直なので今日は早めに寝ようと思うのですが、その前にひとつ記事を書きたいと思います

 

今日の記事は豚インフルエンザに関しての報道がされていますので、それに関して思ったことをつらつらと・・・。

朝日新聞です

 

メキシコで豚インフル?60人死亡 米で人・人感染確認

2009年4月25日1時56分

http://www.asahi.com/health/news/TKY200904240307.html  

【パリ=国末憲人、ワシントン=勝田敏彦】

世界保健機関(WHO)は24日、豚インフルエンザでメキシコ国内で60人が死亡した可能性があると発表した。一方、米疾病対策センター(CDC)は同日、3月以降、カリフォルニア州とテキサス州で確認された豚インフルエンザウイルスについて、人から人に感染するウイルスであると断定した。WHOはメキシコの一部の感染者のウイルスとカリフォルニア州で確認されたものが同じ遺伝子構造だったと発表した。  

 

WHOの発表によると、メキシコでは人への感染が疑われるケースが3月末以降数百件発生し、60人が死亡した可能性がある。メキシコ市周辺で約800件の感染の疑いが報告され、このうち57人が死亡。さらに中部サンルイスポトシ地方でも似た症状24例が報告され、3人が死亡した。  

 

AFP通信によると、メキシコ政府は16人は豚インフルが原因で死亡したと確認したと発表した。  

インフルエンザで死亡する場合、一般的には肺炎などを引き起こす。患者の多くは、普段病気に縁の少ない青年層だという。ロイター通信によると、24日はメキシコ市の学校の多くが休校になる。  

 

AFP通信によると、メキシコ政府は感染を広げないために集会を避けたり、地下鉄の使用を避けたりするよう呼びかけている。  

 

米国の感染について、CDCは「ウイルスは感染性で、人から人へ拡大することを確認した」としている。ただ、「現時点では、どれほど容易に感染が広がるかはわからない」という。米国内では7人の患者が確認されているが、いずれも回復している。ただ、AFP通信によるとCDCの報道官は「非常に懸念している」と述べた。  一方、CDCによると、豚インフルエンザウイルスに人が感染する例はまれで、米国内ではこれまで1、2年に1人の割合だった。  

 

だが今回、米国で見つかった豚インフルエンザウイルスは、豚と鳥と人のそれぞれに感染するウイルスの遺伝子が混じった未知の構造の遺伝子を持っており、遺伝子が変化したことで、人への感染力を持つ新型ウイルスになった可能性がある。  

厚生労働省の担当者は24日、深夜まで情報収集に追われた。担当部署の新型インフルエンザ対策室の職員は、WHOやCDCの情報をホームページで確認したり、関係機関に問い合わせたりした。

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米とメキシコのウイルス、同一の遺伝子 豚インフル

2009年4月25日13時56分

http://www.asahi.com/health/news/TKY200904250051.html

【パリ=国末憲人】

メキシコで発生した豚インフルエンザの問題で、世界保健機関(WHO)は24日、一部のウイルスが、米国の患者から見つかった豚インフルのウイルスと同一の遺伝子を持つとの調査結果を公表した。現地に専門家を派遣し、警戒を呼びかけている。メキシコ国内の死者は62人に達したという。  

 

通常、人に感染しにくいはずの豚インフルのウイルスが広範囲に広がったことが確認されたため、感染拡大がいっそう懸念されている。  

WHOが明らかにした発生状況によると、メキシコでインフルエンザのような病気は3月18日に最初に確認され、4月になって急増。メキシコのコルドバ保健相は24日の会見で、23日現在、首都メキシコ市でインフルエンザが疑われる例が1004件報告されたと明らかにした。肺炎が少なくとも854例報告され、そのうち59人が死亡した。WHOによると同国中部サンルイスポトシでは24例報告され、うち3人が死亡。米国国境のメヒカリでは4例が報告されたが、死者は出ていない。  

 

米疾病対策センター(CDC)は23日、全米で豚インフルエンザ患者が7人報告されたと発表していた。WHOによると、米国ではこのほか、新たに9例の疑わしい例が見つかっている。  

カナダの研究所が分析した結果、メキシコの例のうち18例は豚のA型インフルエンザウイルス(H1N1)と判明。さらに、12例のウイルスは米カリフォルニア州で見つかったウイルスと同一の遺伝子を持っていた。  

 

通常のインフルエンザはお年寄りや子どもが患う場合が多いが、今回の患者の多くは、普段健康な若者。地域的にも広がりが大きく、予測しがたい事態が起きているのでは、との強い懸念をWHOは抱いているという。  

 

WHOはメキシコに専門家を派遣するとともに、25日にも緊急会合を開き、対応を協議する。WHOのマーガレット・チャン事務局長は24日、滞在中の米国で米、メキシコ当局者と情報を交換した。  

ロイター通信によると、現時点で米、メキシコ両国への渡航を控える呼びかけは必要ないと、WHOはみているという。

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いずれにせよ、もう少しすると状況が分かってくるのでしょうけど・・・まだ何とも言えませんね。

 

確か鳥インフルエンザも青年層の死亡率が高いという結果になっています。その共通項がどこに関係しているのか・・・。

 

今後、パンデミックの可能性は否定できませんが・・・情報が第一ですね。

 

不確実な情報でバタバタと騒ぐ必要性はないと思いますけど、しばらくは警戒が必要ですね。実際にそういう患者が多数発生したときの対策も・・・。

 

アメリカなどと異なり日本の対応は大体一歩以上遅いですからね。

 

 

アメリカでの感染拡大で潜伏期などある程度の予測はつくはずですので、感染者の症状などそういった情報を含め、日本政府としても情報収集は早めにやんないとだめですね

 

日本はどちらかというと閉鎖体制なので、国の青年層が動けなくなった場合、人的損失・経済的損失などなどとんでもないことになりますよね。日本語の話せない人をいきなり会社で引き受けることはできないでしょうから(笑

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なかのひと 

そうなったときに医療体制が半壊滅している今の状況がどれほど将来に悪影響を与えるかわかってくるのではないかと思います

 

だいたいですけど・・・・実生活においても・・・僕が言ったことって、少し後に起こっているような気がします(いつも既視感があります)。

 

あんまりそういう悪い予想が当たらないといいのですけど とりあえずは情報待ちですね。それがわからなかったら対策の練りようもない。

逆に情報があれば対策を立てることができる。

 

そう思っています。

 

日本国民のため、日本という国の未来のためにも・・・

では、また。

 

P.S うわさではタミフルとリレンザは効くとか効かないとか・・・。そのあたりの情報をしっかり調べる気力が今のところない僕でしたw

 

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宿日直勤務は時間外労働

2009-04-25 00:57:59 | 医療

さて、今まで忙しくて・・しかも日をまたいで帰ることが多かったので書けなかった記事を書いてみます

 

まず、こちら。読売新聞の一面にも出ていたので「ほうほう」と思いながらかけませんでした。

 

Googleで調べたら一番上に毎日新聞が来たので、これで行きます。

 

訴訟:産科宿直に割増賃金 「待機時間も労働」--奈良地裁判決

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090423ddm041040107000c.html  

奈良県立奈良病院(奈良市平松)の産婦人科医2人が、夜間や土曜休日の宿日直勤務に対し低額の手当ですませるのは違法として、04、05年の割増賃金など計約9230万円を支払うよう求めた訴訟の判決が22日、奈良地裁であった。坂倉充信裁判長は、県に時効分などを除く計約1540万円の支払いを命じた宿日直勤務を時間外労働と認めた初の判断とみられる。  

 

判決などによると、同病院は県内外からハイリスクの妊婦らを24時間受け入れている。原告は04、05年に1カ月当たり6~12回の宿日直勤務をした。勤務時間は宿直が午後5時15分から翌日午前8時半、日直が土曜休日の午前8時半から午後5時15分だが、その前後も恒常的に勤務が続いていた。  

 

判決は原告らの宿日直勤務が「分娩(ぶんべん)の回数も少なくなく帝王切開も含まれる。救急医療もまれではない」として労働基準法上、割増賃金を払わなくてよい「断続的労働」とは認めなかった。割増賃金の根拠となる労働時間について「待機時間も労働から離れることが保障されているとはいえない」と宿日直開始から終了までが労働時間に当たると認めた。  

 

原告側は、自宅で待機する「宅直」も労働時間に含めるよう主張したが、判決は「病院の指揮命令下にあったとは認められない」として請求を退けた。【高瀬浩平、阿部亮介】 毎日新聞 2009年4月23日 東京朝刊

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宅直は退けられたとはいえ、一定の見解が出たようでよかったと思います。

 

しかし、僕みたいな人間もそうですが「事実上無休」で働き続けている人間がいないと成り立たない現実の医療現場です。・・・これを労働として認めてしまうと・・・「労働基準法」には全く外れてしまいます

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なかのひと 

それゆえなかなか認められないという部分もあるのでしょうけど、宿直などが実際の労働時間として扱われるというのは1歩前進というべきでしょうか。

 

もっとも、実際は僕みたいな人間はいっぱいいます

 

ど~せ、お前ずっと病棟にいるんだから、当直室に住みこめよ。その方が寝る場所も確保できるぞ

と以前医局にいた先生に言われたりして・・・

 

 

この裁判にしても別に「働いているから賃金を出せ」というわけではないと思うのですが、それ(無給・無休)が当たり前だと思われるのは如何なものかということなのだろう・・・・と思っています。

そして・・・一般の方々に少し現場というものが分かっていただけるのではないかという意味でも、一歩前進だと思うのです。

こうやって書いているとすでに1時です。悲しいことに明日(日曜日)は当直ですし、明日も病棟のことを考えると行かざるを得ないかな~と思っています。

 

何といっても「生死」に関わる患者さんが多いので。

では、また。

 

 

P.S:今日車の中で上司の先生と「いや~睡眠が浅くてね。自分の家(単身で来ている)に帰るとぐっすり寝れるんだよね」というような話をしていました。

こういう(急変の多い)診療科の宅直というのもまともに休んでいるうちには入らないと思いますけどね

 

実際、昨日も夜中の1時半に(僕あてに)電話ありましたし・・・

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過労死レベルの看護師2万人:待遇改善への努力を・・・

2009-04-25 00:27:56 | 医療

こんばんは

 

今日も一日が終わりました。

 

病棟業務の後に、ちょっとした研究会のようなところに行きました。

そこから帰る際に車に同乗させていただき、

「ちょっと病棟診てきます」

と言って病院に車を回してもらったところ

 

人が倒れている!」(上司の先生)

「本当ですね!」

 

 

病院玄関に人が倒れている!

車を降りて駆け寄り声をかけました

 

 

「大丈夫ですか?」

「うんや・・・・」

 

 

酔っぱらいか! しかも・・・・某診療科の先生じゃないか・・・・。

 

 

昨日の件があるからなぁ・・・。もっとも、某芸能人・・・Kさんの件は(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090424-00000956-yom-soci

 

「たまには羽目を外しても仕方がないのではないか・・・」

と普通に思ってしまいますね。

 

まぁ、総務相は羽目を外さない方のようなので厳しい意見を出されていましたが・・・。なかなか人間性まで否定できる自信はないですけどね

 

 

僕はちなみに医者になってからはそんなに飲みませんけど、学生時代は羽目を外すこともありましたからね(僕の場合、飲まされてわからなくなることしかないですけど。飲まされキャラですから)。

 

さて、今日の記事ですがまずはこちらから紹介します

看護師2万人が過労死予備軍=疲労感強い20代、事故不安も-看護協会

4月24日20時44分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090424-00000215-jij-soci  

過労死レベルに相当する勤務状態にある看護師は全国で2万人程度いるとみられることが24日、日本看護協会の勤務実態調査で分かった。特に20代で疲労感が強く、疲れている人ほど医療事故に対する不安が大きかった。同協会は、残業時間の削減や、疲労が蓄積しにくい勤務体制の構築など、待遇改善に向け取り組みを進める方針。 

調査は、看護師の過労死を認定する判決が相次いだことを受け緊急実施。昨年11月から今年1月にかけ、無作為に抽出した病院勤務看護師1万人に調査票を送り、3010人が回答した。 

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もうちょっと詳細にはこちら CBの記事です

 

過労死危険状態の看護師、全国に2万人

4月24日20時51分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090424-00000007-cbn-soci  

日本看護協会は4月24日の記者会見で、「時間外勤務・夜勤・交代制勤務等緊急実態調査」の結果を公表し、全国で約2万人の看護職が交代制勤務において時間外勤務時間が月60時間以上に及ぶ過労死危険レベルの状態にあると推計していることを明らかにした。  

同調査は、国立循環器病センター(大阪府吹田市)に勤務していた看護師村上優子さん(当時25歳)がクモ膜下出血で死亡したのは「公務災害」だとした昨年10月30日の大阪高裁判決などを受けて、看護職の時間外勤務や夜勤、交代制勤務の実態を把握し、対策を促進することが目的。昨年11月から今年1月にかけて、会員名簿から無作為抽出した病院勤務の看護職1万人を対象に実施し、3010人から回答を得た。  

それによると、交代制勤務をしているのは1728人で、このうち月60時間を超える時間外勤務をしている看護職員は74人。日看協では、これが全回答者の2.46%に当たることから、日本の病院勤務看護職員総数約82万人のうち、約2万人が過労死危険レベルの勤務をしていると推計した。  

また、「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3交代勤務で働く看護職員のうち、昨年10月の1か月間に、「日勤から深夜勤」、「準夜勤から日勤」などで出勤間隔が6時間以下になったことが「ある」とした人は、57.9%に上った。  

村上さんがクモ膜下出血で死亡したのは「公務災害」だとして、両親ら遺族が国家公務員災害補償法に基づく遺族補償の支払いを国に求めた行政訴訟の大阪高裁判決は、「村上さんの業務は、量的な過重性に併せ、質的な面から見ても過重で、クモ膜下出血の発症には公務起因性が認められる」などとして、公務災害と判断した一審の大阪地裁判決を支持した。国は11月13日に上告を断念し、判決が確定している。

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ちなみにうちの病棟の看護師さんが言っていました

 

「昨日、日勤・深夜と来て休みがなくて翌日の日勤ってありえなくない?」

 

そんな話が出るくらい「看護師数」が少なく、また労働内容は厳しいものです

 

並の病棟と比べて急変が多発しますからね

 

にもかかわらずかなりの連続勤務、延長勤務をしてもらっています

 

帳簿と現実があっていない…といったところでしょうか。

 

その待遇のあまりの悪さに「看護師」さんが皆辞めていくというのに、待遇改善の手段を講じないのが不思議。

 

・・・その看護師さん達に

「先生、今の勤務あり得ないよ。辞めた方がいいよ」

と言われる僕もどうかとは思いますが、僕は医療を楽しんでいますから。

 

 

まぁ、まとめますといろいろな待遇改善が「看護師」さんが集まるきっかけ(隗を持って始めよというやつですね)になると思います。そして看護師さんが集まってくると、業務内容でも待遇改善となり、それは更によい医療を提供することができるようになるでしょう。

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なかのひと 

医師も同じだと思いますけどね

 

それでは、次の記事に行きます

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研修システム改定?

2009-04-24 00:53:59 | 医療

こんばんは

 

今、先程帰りました。

 

 

今日の外来は新患、急患含めて30名ちょっとだったので3時くらいに終わりました。

 

病棟の状況が気になったのでダッシュで上に上がると

「先生、○○さんが・・・・」

と早速情報が入ってきます。

 

 

気がつくと・・・また昼食を食べ損ねてしまいました。まぁ、夕食兼昼食みたいな感じで、食べてはいるのですが

 

その後も様々なイベントがあり、シビアな状況にも対処しつつ・・・気がつくと今になっていました。

 

しかし、研修医はまだ病棟に残っていたりします

 

「○○、とりあえずそれ終わったら帰れ」

 

などと言ったりしていますが、なかなかどうして帰れないようです。

 

さて、今日はこちらの記事を紹介します。朝日新聞からです

 

研修医定員枠、応募実績を反映 国が制度修正の方針

2009年4月23日23時58分 http://www.asahi.com/health/news/TKY200904230131.html  

来春から都道府県別の定員枠を厳しく設定することにしている新卒医師の臨床研修制度について、厚生労働省は23日、一部を修正することを決めた。研修医が集まる病院に限り、今春時点の定員数枠を保証する仕組みを取り入れる。地域の反発を受けて改善する。  

 

同日午後に開かれた医道審議会の部会で案を示し、了承された。修正案では、来年度の研修医募集については、今年度研修を始めた研修医と病院側の採用希望をコンピューターですりあわせた「マッチング」の実績を考慮する。  

 

具体的には、昨年8月に登録受け付けが始まった今年度分のマッチングで、病院が示した募集定員枠いっぱいに研修医が集まった病院については、来年度も今年度実績を確保する。その結果、都市部に厳しい都道府県別の定員枠を超えても、経過措置として認める。11年度分以降は改めて検討する。  

 

研修医の募集定員は従来、研修病院が自由に設定できた。08年度は約8500人の希望者に対し、全国の総定員数が1万1563人。実際に働き始めた新卒の研修医7735人の44%が東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5都府県に集中した。  

 

厚労省は、04年度に始まった同制度で都市部に若手が集まり地方の医師不足を招いたと批判を受け、来年度の新卒医師から都道府県別の定員上限を設けて地方に若手を誘導しようと一部変更を決定。来年度の総定員を08年度に比べて15%少なくし、上限を超えた都道府県では県内の病院で調整する案を3月に示した。削減幅の大きい京都府など都市部の自治体から「地域への医師派遣や救急医療ができなくなる」などと反発が出ていた。(権敬淑、林敦彦)

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何度も書きますが「魅力のある病院(場所)に人は集まる」それだけのことだと思います。

 

僕は地域の活性化も含めて「研修医」が集まる・・・・いや、人が集まって楽しく過ごせる地域づくりをすることは重要だと思っています。

 

 

もっとも・・・・・人が求めるものはそれぞれですから、状況によっては「病院の特徴」「研修システムの特徴」「地域の特徴」を前面に出せばいいのかもしれませんね

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なかのひと 

ど~でもいいのですが、やはり疲れています。明日も7時までには病棟に行く予定なので、さっさと寝ようと思います。

 

 

では、また。

 

P.S 明日の研究会の資料作らないとな~

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疲れました~

2009-04-23 00:51:30 | Weblog

こんばんは

 

今、帰ってきました。朝からドタバタ劇場です。

 

しかし、今日の真打は夕方からでした。

 

 

予想通り、一気に今日から荒れ模様になりつつあります

 

しかし、予想の範囲内ではあります。

 

 

ま、うちの診療科はどちらかというと「ウェット」な診療科だから、何でもやっちゃうんですよね。

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なかのひと 

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ただ、明日…もしかすると病棟がドタバタするかもしれないと考えると、外来の患者さんが何事もなくスムーズに終了し、新患がいないことを祈るしかないですね。

 

僕の直接担当の患者さんが皆落ち着いている方だからまだいいですけど・・・。

 

明日、2人退院。一人転科して新規受け入れ・・・。患者さんはなかなか減らないですね・・・・。

 

 

今日はさっさと寝ます。僕も疲れましたし、明日のことを考えるとエネルギーを充填させておいた方がよさそうなので・・・

 

では、また。

コメント (2)
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