新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

JMECCインストラクターコースを受講してきました

2014-06-28 19:23:03 | Weblog

こんばんは

 

昨日、製薬会社さんが共催している研究会で発表し、今日はJMECCのインストラクターコース(講習会?)を受けてきました

 

発表は無事終了し、本日の講習会もいろいろ勉強できてよかったです。まぁ、疲労は取れませんが・・・。

 

JMECCのインストコースを受けて

1、基本的に内科救急でも救急でも同じだが「この患者さんはまずい」という「第一印象」をどういうところに着目して、「重症(まずい)の可能性あり」とするか

2、その後の初期ABCDと二次ABCDとその間に行う必須の処置をきちんと認識させること

3、鑑別診断などはその後考えるもので、まず上記の処置を全員がとりあえずできるようになること

が、目標なのだろうと理解しました。

 

これは僕自身が良く言う

「どうせ、最初にやることは同じだから、必要な処置を行って、患者さんが死なないように、もしくは急変するまでの時間を稼いで原因を追究していけばいい」

と、言うやつと全く同じと思いました。

 

ただ、それが系統だっているだけ。

 

うまく教えるには今後習練が必要だと思いましたが、何を教えるべきなのか、幹はつかんだような気がします。

やはり集中して勉強するというのは疲れるものですよね・・・。

 

明日は病棟バックアップで、やはり今週も休んだ気がしませんが・・・・まぁ、そんなもんでしょう。

 

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JMECCインストラクターコースの予習中です

2014-06-22 16:26:18 | Weblog

こんにちは

 

本日は早く帰ってきましたので、日本内科学会の救急コースの勉強中です。テキストは一通り目は通しましたが、3回シナリオ映像を見て受講するように指示されております。

 

これが長いのでなかなか時間が取れません。

 

一つのシナリオが10分前後ありますので、1~2時間かかります。コースを受講した時に見せられたものも含めるとこれで3回になりますが、許してもらえますかね(笑

 

このシナリオの映像では一人のドクターが様々な病態に対応して淡々とやっていきますが、歩いているといろいろな急変にあたる人ですね。

 

自分でいうのもなんですが「まるで僕のようだ(急変にぶち当たる頻度がですよ)」と思いました。

 

次の週末は軽くしゃべらなくてはいけないのと、その後インストラクターコースを受講しなくてはいけないので、今週はその準備に追われそうです。

 

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勝俣先生の「抗癌剤は効かない」の罪を購入しました

2014-06-22 11:47:17 | Weblog

こんにちは

 

先ほど帰ってきました。医局でメールを見ていたら、論文がアクセプトされたと(今月2つ目)返事がきました。これで動かしていた2つは終了ですので、次の論文に取り掛かりたいと思います。意外と書きかけの論文や解析は終わっているものはいくつかあるんですよね。

 

m3という医療系サイトに勝俣範之先生のインタビューが載っていました。毎日開いているわけではないので(どちらかというと時間のあるとき、2週間に1度くらい)気付いていなかったのですが、現場の医師の思い、考えを書いてくださったように思います(本は注文しましたが、内容は読んでいないのでインタビューの内容から推測して)。

 

「抗がん剤は効かない」の罪

http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E6%8A%97%E3%81%8C%E3%82%93%E5%89%A4%E3%81%AF%E5%8A%B9%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%BD%AA-%E5%8B%9D%E4%BF%A3-%E7%AF%84%E4%B9%8B/dp/4620322555/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1403405407&sr=1-1

 

僕たちも抗癌剤治療を行っています。さすがに血液疾患に対しては「放置」とは言われていないようですが、時々患者さんが聞きかじった知識で「抗癌剤はしないといけませんか?」というような話をされる方もいます。理論的に説明して、同意を得てはいるのですが。

過去にこんなことも(出版するのは良いのだけど・・・:近藤誠医師へお願い

 

ただ、80歳後半と高齢の方がリンパ腫と他の癌のダブルキャンサー(肺に転移)だったときに、リンパ腫はコントロールしたので、以降の治療は個人的には無治療の方が良いと思いました。リンパ腫による様々な症状を抑え込み、延命効果は達成したと考えたころに「癌」は発見されたのですが、患者さんが「セカンドオピニオン」を近藤医師の研究所に希望されたときは・・・初めて「近藤誠医師が患者さんの医療に役に立った」と思ってしまったのを覚えています。僕ではなく、該当診療科の方が中心で紹介状は作成したのですが。

当然、無治療を奨められました(笑

 

恐らく現場の医師と近藤医師は平行線で進むのでしょうけど(臨床現場に近い医師ほどメディアには出る暇ないですので)、そこから何か発展して新しい何かが見つかるとよいのですけどね。

 

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混合診療に関しては本当によく考えよう

2014-06-15 21:39:29 | 医療

こんばんは

 

今日は午前中は病棟にはいかずに医局から電子カルテで患者さんの状況をチェックしておりました。まぁ、よいかな~と思って帰ってきたら、午後1時ころ病棟に呼び出され・・・(汗

 

やってきて開口一番看護師さんに言われたのは

「先生、毎日来てますよね」

と。

 

う~ん、来週末は病棟にはいかないぞ・・・と心に誓ったところです。

 

さて、本日は非常に重要な話が神奈川新聞から出ていました

 

混合診療拡大問題 「なし崩し的解禁」懸念 国民皆保険制度が崩壊に

http://www.kanaloco.jp/article/73061/cms_id/86365

保険診療と保険外の自由診療を併用する「混合診療」の拡大をめぐり、安倍晋三首相は患者の意向を尊重して未承認薬などの使用を認める「患者申出療養(仮称)」の新設を打ち出した。13日に提出された政府の規制改革会議の答申に盛り込まれた。新たな医療技術の導入によって新薬や医療機器の開発を促進し、日本経済の成長につなげるという。従来、患者や医師の団体は「国民皆保険制度の崩壊をもたらす」「医療の格差拡大につながる」などとして混合診療の拡大に反対してきた。健康に関わる医療を成長戦略に位置づけることの是非も含め、患者や医療現場の声を聞いた。

 

 混合診療拡大へ向けた新制度の必要性について、安倍首相は「困難な病気と闘っている患者」の存在を挙げた。ところが、全国の難病や長期慢性疾患の患者団体82(約30万人)で構成する日本難病・疾病団体協議会事務局長の水谷幸司さんは「安心して受診できる保険診療の拡充こそが患者の願いだ」と指摘し、「混合診療のなし崩し的な解禁は、憲法に基づき健康権を保障した国民皆保険制度の原理原則に関わる」と強い懸念を示す。

 

 患者申出療養の原型になったのは、政府の規制改革会議が打ち出した混合診療の拡大案「選択療養」だ。患者と医師が合意して未承認薬などの使用を申請し、審査に通れば保険診療との併用を認めるもので、現行制度よりも審査を迅速化。同会議は「患者の選択肢が大幅に広がる」とメリットを強調していた。

 

 「本来、患者にとって必要なのは、混合診療原則禁止を堅持した上で、患者が支払う負担金が高額になったときに一部が払い戻される高額療養費制度の限度額引き下げと給付率の引き上げだ。現行制度を改善し、難病患者らの負担の軽減することが先決ではないか」と水谷さん。

 

 患者の意向尊重は自己責任と裏腹でもある。「(新たな仕組みは)安全な医療を確保するという公的責任の観点が抜け落ちているのではないか。現実には専門家としての医師と患者は、医療知識に対して大きな開きがあり対等ではない。根治療法のない患者はわらをもつかむ思いが先立ってしまいがちだ」と指摘し、公的保険制度に基づく医療だからこそ誰もが安心して受診できると強調する。

 

 ■思 惑

 混合診療拡大の裏には、保険給付の縮小による患者負担の拡大、国の医療費負担削減の思惑も見え隠れする

 

 水谷さんは言う。「医学の進歩による高度な治療技術の開発は難病患者にとって大きな希望となる。ただし、先端的な医療が高額だからといって自由診療のまま保険を適用しなければ、経済的理由によって新たな医療技術の恩恵を受けられない患者が出てくる。結果、症状が重症化し、医療費増大につながるし、医療格差の拡大にもなる

 

 患者申出療養の実施に当たっては、先例のない治療については全国15の臨床研究中核病院が国に申請し、安全性、有効性を迅速(原則6週間、現行は平均6、7カ月)に審査。2例目からはさらに審査を短縮し、危険性の低い治療については患者に身近な地域の病院や診療所でも受診できるようにする

 

 この点について水谷さんは「もちろん最先端の治療の実用化は歓迎すべきだ。しかし、安全で有効な治療として担保されているかどうかが重要。海外で承認された薬が国内未承認という『ドラッグラグ』の短縮は必要だが、わずか6週間の審査で安全性、有効性の確認は可能なのか疑問に思う」との考えを示す。

 

 そして、こう続ける。「リスクが低く身近な医療機関でも受診できる医療であれば、なぜ保険適用しないのか。むしろ新たな制度では保険適用を前提としない自由診療を国が公認することになり、有効性や安全性が未確認の自由診療が横行することにならないか」。水谷さんは、混合診療の解禁は全額自己負担となる自由診療部分を拡大し、健康権を揺るがすと警鐘を鳴らす。その上で、混合診療の原則禁止の下、例外的に認められている保険外併用療養の縮小、保険適用の迅速化を訴える。

 

 ■反 発

 県内で保険診療を行う医科、歯科の開業医約6千人が加入する県保険医協会は、混合診療拡大へ向けた規制改革会議の検討過程の節目節目で政策部長名の談話を発表し、疑問を投げ掛けてきた。「国内で実績のない治療が臨床研究中核病院をフィルターにして、市中病院や診療所に広がっていく。未確立な医療が医療現場にまん延していく危険性が高い」。同協会事務局次長の高橋太さんも、野放図な混合診療の拡大に危機感を抱く。

 

 現行の保険外併用療養では、安全性・有効性が確立し薬事承認された医薬品・医療機器を使用する「先進医療A」(56種類、5月1日現在)と、治験未実施の未承認薬・機器を使用する「先進医療B」(38種類、同)が認められている。いずれも将来の保険適用を評価する目的(評価療養)だが、高橋さんは「新しい仕組みは保険導入を度外視している」とみる。

 

 同協会の調べでは、保険導入を見据えた現行制度の下でも、保険適用になった医療技術は先進医療Aですら69のうち8技術(2014年1月現在)で、先進医療Bは制度創設以来わずか1件にとどまる。「新しい仕組みの導入は、評価療養の意義さえ崩しかねない」と、高橋さんは「保険外」が恒久化する可能性を指摘。審査の迅速化についても「先進医療Bでさえ審査に6カ月、そのうち抗がん剤の迅速評価は2カ月の審査を要する。それ以上にスピード審査するというのは、安全性に相当な疑義が付く」と、水谷さんと同様の懸念を示す。

 

 政府は来年の通常国会に関連法案を提出し、2016年度にも実施を目指している。水谷さんは「そもそも患者に関わる問題なのに、患者団体にはヒアリングが一切なかった。今後、事態の推移を見ながら、対応を検討したい」と話す。高橋さんは「ストレートに混合診療の全面解禁とはいかないと思うが、患者申出療養が医療現場に与えるインパクトは大きい。医療倫理や高額医療の跋扈(ばっこ)など、医療界のモラルの問題が起きる恐れがある」と指摘している。

 

 ◆混合診療

 公的医療保険が使える診療と保険で認められていない自由診療を組み合わせること。国は原則禁止しており、保険診療部分も含め全額が自己負担となる。2006年には、例外的に一部の先進医療に限って混合診療を認める「保険外併用療養費制度」を創設。同制度では先進医療などは全額自己負担だが、保険が利く診療については、原則1~3割の負担で済む。

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僕も基本的にここに書いている意見に賛成です。

 

混合診療解禁に関して反対する意見は過去にも書いてきました。

消費税増税と初診料増加:追加で混合診療の話

混合診療解禁へ?:TPP向けかしら・・(月に100万近くを払い続けられるのか?)

TPP参加後も医師が医師として生きれる社会であってほしい

歯学部と医学部では違う:オーダーメイド医療の時代に思う

TPPと医療について考える

TPPは医療に影響を与えないのではないか?

TPPはどれだけ医療に影響を及ぼすか?

勝間和代氏の意見:混合診療推奨に関してはどう思われますか?

まだまだ、いろいろ書いている気がするのですが・・・

 

基本的にTPPに加盟しても、混合診療が解禁されなければ日本の医療は保てそうな気がします。

それは日本の医師数がアメリカなどと比較して少なすぎるので、同じことはできないだろうと思うからです。

 

混合診療が解禁されたときに「医療で儲けよう」と思うと、いろいろできるようになってしまうと思います。病院が儲けるためには自由診療部分に集中する方が良いですし、他にもいろいろ手は打てますからね。

 

日本の医療は恐らく金儲けには走りにくいシステムです。手術費なども割安ですし、薬剤費も…究極のところは献血で提供されている「輸血」に関しては儲けが0になるようになっているため、輸血認定医などがいないと輸血するほど金がなくなる(輸血に必要な機材は消費しますので)。

 

そこに自由診療の範囲が加わると、それを用いて儲けようと思ったらいろいろできるようになると思います。

 

思わず僕だったらこうすると書き始めていましたが、本当に実現するといやなので書きません(今、消しましたw)。

 

混合診療に関しては本当によく考えたほうが良いと思います。

 

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いろいろ医療記事が多い日ですね

2014-06-14 20:14:15 | 複合記事

こんばんは

 

昨日は当直で、一日対応しておりました。午前中は病棟で仕事をし、その後1時過ぎくらいまで医局で仕事をしてから、家に帰りました。家に帰ってさすがに疲れていたのか、眠気が襲ってきたので軽く眠って今に至ります。

 

昨日、投稿していた臨床研究の論文がアクセプトされ、喜んでいるところです。もう一つ通りそうな論文があるので、そちらもうまくいくように祈念しています。

今日はいくつか記事がありましたので、ご紹介いたします。

 

東京女子医大病院に異例立ち入り 厚労省、禁止鎮静剤の実態把握

http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014061301001962.html

 厚生労働省と東京都は13日、禁止鎮静剤プロポフォールの子どもへの投与問題を受け、実態を把握するため東京都新宿区の東京女子医大病院(永井厚志院長)を医療法に基づき立ち入り検査した。事故など個々の医療行為の内容をめぐり、厚労省が直接、病院に立ち入るのは異例

 プロポフォールは集中治療下で人工呼吸中の子どもに使うことが禁じられているが、病院側は12日、昨年までの5年間に投与された15歳未満の子ども63人のうち、12人が死亡していたと公表。いずれも投与禁止対象だった。病院側はプロポフォールとの因果関係を否定しているが、同省は詳しい使用状況の把握を急ぐ。

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2007年に特定機能病院の再承認を受けておりますが、またおかしなことにならなければいいですね。

 

続いてリハビリ関係です。

回リハ体制強化加算「リハ医教育面で後退」-リハ医学会ディスカッション

医療介護CBニュース 6月14日(土)18時0分配信

 「リハ医を病棟専従にする体制強化加算はリハ医のためにならない」-。2014年度の診療報酬改定で創設された、回復期リハビリテーション病棟入院料1の「体制強化加算」(1日につき200点)。日本リハビリテーション医学会学術集会(5-7日、名古屋市)のパネルディスカッションでは、「病棟医師が外来や訪問ができなくなる」として、現場の医師らから戸惑いの声が聞かれた。【大島迪子】

■病棟医師は退院後の患者の状況をフォローすべき

 体制強化加算の要件の1つは、リハ医療の経験が3年以上で、指定された項目の研修を受けた医師が病棟に専従していること。パネルディスカッションでは、この専従要件に対し、「外来で生活期の患者を診られないことを危惧している」との意見が会場からあり、登壇した医師らが考えを述べた。
 「病院で診た患者が家に帰った後、どのように過ごしているのか外来で診るのはすごく大事なこと」。鹿児島大病院霧島リハビリテーション病院の緒方敦子氏は、同じ医師が病棟と外来を担当する意義を強調した。ただ、「病棟も外来もというと、能力にも時間にも限りがあるので、ある程度の制限は必要なのかもしれない」とも話した。
 市川市リハビリテーション病院の赤星和人氏は、「専従だけでは役に立たない」と断じ、「(専従医師は)外来は持たせなくても、見学させようと考えている」と対応について述べた。
 刈谷豊田総合病院の小口和代氏も、「矛盾を感じている」とした上で、「ある時期は(病棟の)回復期に集中し、その後、専従という形ではなく(外来を含めて)幅広く仕事をすることで、補完はできるのではないか」との考えを述べた。

■訪問リハも制限されることに危惧

 「今回の改定で、一部の医師は訪問リハができなくなったことが、教育的な面からすると非常に後退したなという印象を持っている」。初台リハビリテーション病院の菅原英和氏は、医師が病棟に専従することで、訪問診療が制限されることに対し異議を唱えた。「実際に患者の家を見て、いかに病院でのADLと家でのADLが違うのかを肌で感じることが大事」と菅原氏。これまで2週間に1度程度、医師は訪問リハを実施していたが、専従要件のためにできなくなることを報告した。
 これに対し、進行役を務めた医療法人社団輝生会の石川誠氏は、「この加算は、1病棟にリハ医が2、3人いることが前提でできている。1、2人であれば無理して取らない方がいいかもしれない」と意見を述べた。

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リハビリも非常に重要な医療だと思っています。僕は患者さんに良く「リハビリが強い病院であれば、抗癌剤治療や移植の際にリハビリに入ってもらえて、それがすごく良い方向に行くと思うのだけど(うちの大学はリハビリが弱い:医療従事者が少ないので無理)」と言っております。

昔は僕がリハビリの医局で少し血液内科の患者さんのリハビリに入っていただくために、勉強会などをしたりしましたが…今はやってませんしねぇ。

 

ずいぶん、勝手にいろいろやっていたなといまさらながら思う(汗

このリハビリ医の病棟専従によって、どの程度現場に影響を及ぼすのかはわかりませんが、現場の意見を確認して進めていってほしいですよね。

 

<MERS>ウイルス発見の医師「直後に解雇」 サウジ

毎日新聞 6月14日(土)9時36分配信

 ◇「封じ込めには世界的な協力が必要だ」 保健省の圧力疑問視

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアを中心に世界各地への感染拡大が懸念されている中東呼吸器症候群(MERS)ウイルスを2012年に最初に確認したエジプト人ウイルス専門医、アリ・ムハンマド・ザキ医師(60)が毎日新聞のインタビューに応じた。ザキ医師は「封じ込めには世界的な協力が必要だ」と強調。MERS確認直後にサウジアラビア保健省の圧力で病院を解雇されたことを明らかにし、サウジ政府の感染症対策に関する姿勢に疑問を呈した。

【感染症との闘い】カンボジアのHIV感染者養護施設 視線の先は希望

 ザキ医師はサウジ西部ジッダの私立病院で1994年からウイルス専門医として勤務していた。2012年6月に高熱や肺炎の症状があるサウジ人男性(当時60歳)を診察。男性は腎不全も併発し、入院から11日後に死亡した。ザキ医師は男性の痰(たん)から新種とみられるコロナウイルスを検出。確認のため、サウジ保健省とオランダの研究機関に検体を送った。

 オランダの研究機関の検証で、新種だと確認されたため、ザキ医師は12年9月に世界共通の感染症情報ネットワーク「ProMED」を通じて報告した。同様の症状の患者を診察していた英国の病院から問い合わせがあり、MERS感染が確認されるなど、感染の実態調査にも寄与した。

 だが報告から4日後、サウジ保健省は、ザキ医師が無許可で検体を海外に送ったことを問題視し、病院への監査を開始。ザキ医師は「検体を海外に送るのに保健省の許可は不要だ」と反論したが、数日後に病院から解雇を通告された。病院からは「保健省の意向に沿った判断」との趣旨の説明があったという。

 ザキ医師は「不当な行為は何もしていない。保健省には問題を海外に広げたと捉えて、快く思わない人たちがいたようだ。サウジに残っていれば、感染源の確認などの研究を継続できたはずだ」と話した。

 毎日新聞は5月下旬、ザキ医師の解雇の経緯やMERSへの対応についてサウジ保健省に文書で問い合わせたが、今月12日までに回答がなかった。元勤務先の病院も取材に応じなかった。

 世界保健機関(WHO)は世界中からサウジを訪れるイスラム教徒の巡礼者らにも注意を呼びかけている

 また、サウジ保健当局のMERSへの対応を巡っては、WHOの今年4~5月の調査で、サウジの2カ所の公立病院で適切な感染予防措置がとられていなかったことが判明。ロイター通信によると、海外の研究者からはサウジ政府の対策が後手に回っているとの批判も出ている。

 サウジは4月以降、保健相や保健省次官、関連病院の院長を更迭し、対策強化を図っている。

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感染拡大を防ぐことは非常に重要なことですので、医師が行った対応は間違っていなかったと思いますが・・・。どこの国でも国内で押さえておきたいと思うものなのでしょうね。いろいろと国の収益などにも影響するかもしれないでしょうし。

 

それでも、当初から適切に対応しているというのであれば「更迭」などはしなかったでしょうからね。

 

日帰り入浴客が死亡=レジオネラ菌に感染―埼玉

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140614-00000099-jij-soci

時事通信 6月14日(土)17時48分配信

 埼玉県は14日、同県北本市の日帰り入浴施設「湯楽の里」北本店を利用した男性3人がレジオネラ菌に感染し、うち同県桶川市の男性(66)が死亡したと発表した。浴槽の塩素消毒が不十分だったとみられる。
 浴槽の水から、基準(100ミリリットル中10個未満)を上回る同10個のレジオネラ菌が検出され、男性のたんから検出された菌と遺伝子パターンが一致した。県は同日から菌の不検出を確認するまでの間、施設を営業停止とした。 

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レジオネラ肺炎。迅速キットで肺炎の患者さんには必ずレジオネラをチェックするものですが、僕は直接診療したことはありません。この記事を見て「抗癌剤治療後の患者さんに循環浴槽の公衆浴場には気を付けてください」といった方が良いなと思いました。

 

さて、4週連続でバックアップ+「魔の日曜日(急変が毎週起きている)」と言われる現象を引き起こして(?)いる僕(共通点は僕がバックアップしているときに急患が・・・・)としては、明日は後輩に任せることができれば任せておきたいなぁ…と思っているところです。

 

明日は電話が来るまでは休んでようかしら・・・・

 

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放射線との因果関係?:被曝線量や被曝後の時間を考えれば低いのではないでしょうか?

2014-06-10 22:55:32 | 医療

さて、追加でもう一つ。

 

僕も妻と一緒に「鉄腕ダッシュ」をよく見ております。それ故、目に入ってきました。しかも、血液内科ですので・・・。

 

「明雄さん」死因は「急性骨髄性白血病」との報道 「放射能のせいだ!」ネットで脱原発派?が騒ぐ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140609-00000001-jct-soci

J-CASTニュース 6月9日(月)13時41分配信

 「ザ!鉄腕!DASH!! 」(日本テレビ系)の「DASH村」でおなじみだった三瓶明雄さんが亡くなったことで、人々に大きな驚きと悲しみが広がっている。

 そんな中、明雄さんの死因が「急性骨髄性白血病」と報じられ、騒ぎになっている。脱原発派と見られるネットユーザーらから「放射能の影響では」との指摘が上がり始めたのだ。

■福島民報のおくやみ欄に死因が載る

 明雄さんの訃報を掲載した2014年6月7日付の朝日新聞、読売新聞、毎日新聞朝刊では死因は書かれていなかったが、福島民報朝刊のおくやみ欄に、「急性骨髄性白血病のため、伊達市の病院で死去」と書かれていた。

 このおくやみ欄を撮影した写真がツイッターで拡散されると、「ご冥福をお祈りします」など追悼のつぶやきに交じって、「福島で、白血病だからアレの影響もあるよね、たぶん」「放射能が猛威を振るい始めたのかもしれません。こわい、こわい」「これでも食べて応援ですか?」など、「放射能の影響」を疑うような声が上がり始めた。大手紙には死因が書かれていなかったことも憶測に拍車をかけたようだ

60歳以上の高齢者に多い病気

 一方、放射能で騒いでいる人々に対して「放射能のせいでとかそんなことで、明雄さんの死を騒ぎ立てるの嫌だな」「人の死にかこつけて大暴れするのやめーや」「頼むからこの悲しみを何かの批判に使わないでくれ」と、苦言も書き込まれている

 エビデンス社が運営するサイト「がんサポート」によると、急性骨髄性白血病とは、「骨髄の中で造られる造血幹細胞から白血球に分化する途中の細胞ががん化し、正常な白血球ができなくなる」病気と書かれている。他のがんと同様、60歳以上の高齢者に多いという。

 また、国立がん研究センター がん対策情報センターが運営するサイト「がん情報サービス」によると、後天的な白血病は、放射線をはじめ、ベンゼン、トルエンなどの化学物質、抗がん剤などの薬剤、HTLV-IやEBウイルスといったウイルス感染による遺伝子異常が原因になりうるという。ただ、原因はまだ完全に解明されたわけではないとも書かれている。

【関連記事】
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まず、ご冥福をお祈りいたします。
 
 
この件に関しては否定も肯定もできないのですが、基本的には可能性は低いだろうと思います。
 
まずは原爆の時のような高線量を浴びてはいないと思います。僕自身、福島に医療支援に行って巡回診療とかもしましたので、そんな高線量を浴びていたら気になりますけど・・・。
 
白血病に関しては被曝線量が多ければ多い程、発症率は高くなります・・・。それ故今回の件で、「被曝→白血病」と行かなくても…と思います。参考までに長崎の原研のサイトと一緒に出てきたサイトをまず紹介します。
 
 
 
また、放射線治療に伴い「骨髄異形成症候群」や「白血病」の発症頻度が増えます。若い人に放射線治療を行いたくないなぁ・・・と僕が極力避けてしまうのは、そういう理由ですが被曝後3年というのはかなり早いです
 
 
また、広島の被曝後調査では3年目からリスクが上がり始め、5~10年をピークにそのあとリスクは低下していくとされています。タイミング的に「原爆の時の被曝線量」で3年目から上昇し始めた…ということを考えれば、100%否定はできないものの因果関係は低いかなと思います。
 
そもそも・・・被曝線量がそこまで大きくないので、リスクが上昇しないのではないかと・・・
 
 
さて、結局4週連続のバックアップ予定ですので、今週末もゆっくり記事を書けるかどうか。後輩が僕のblogの記事が教科書みたいにわかりやすいと言ってくれたので、少し学生などに役に立つ記事を書いてみたいのですが・・・・。
 

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造影剤投与後のアナフィラキシーで死亡:民事はともかく刑事にしないでほしいですね、日本のために

2014-06-10 22:26:22 | 医療

こんばんは

 

先ほど帰ってきました。少し、インターネットで気になる記事がありましたのでご紹介いたします。

 

造影剤投与直後に呼吸困難、市民病院で女児死亡

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140610-00050091-yom-soci

読売新聞 6月10日(火)11時36分配信

 愛知県常滑市の常滑市民病院で今月3日、入院していた同県内の女児(6)が、造影剤を投与された直後に容体が急変して死亡していたことが分かった。

 急性アレルギー反応の「アナフィラキシーショック」を起こしたとみられ、病院は県警常滑署に連絡。同署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、投与に問題がなかったかを調べており、今後、担当した医師らから事情を聞く

 関係者によると、女児は高熱が続き、5月下旬から入院していた。3日になって、エックス線検査をするため腕から造影剤を投与したところ、数分後に気分の悪さを訴え、呼吸困難に陥った。医師らが治療にあたったものの、間もなく死亡した。造影剤の投与には家族の同意があったという。

最終更新:6月10日(火)11時36分

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まず、亡くなったお子さんに深く哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈りいたします

 

病院内で発生したアナフィラキシーショックですが、やはり時々起きる重大な合併症です。僕の担当した患者でも4月末にアナフィラキシーを起こした患者はいましたし、ショックになった患者さんも何名か経験しています。

 

造影剤でなった患者さんもいますし、抗菌薬でなった患者さんも輸血でなった患者さんもいます。そういえば、草刈りをしていて発症した人もいたな・・昔(汗

いずれにせよ、様々な医療行為に伴い、一定の頻度で発生する合併症です。

 

将来のある女の子ですので、もちろん助けられていれば…とは思います。しかし、救命の努力を怠ったわけではないのに、一定頻度で起きた合併症で業務上過失致死の疑いで・・・となれば、数年前の大野事件と同じようなことになると思います

 

そういう意味では民事はともかく、刑事事件のような扱いをしないでほしいものだと思います。

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中心静脈穿刺後の合併症:起こすのは仕方がないが、リカバリーが大事

2014-06-08 16:30:05 | 医療

こんにちは

 

先程、病棟から帰ってきました。大きなイベントはありませんでしたが、中心静脈カテーテルを後輩が入れるのを指導+見守りをしておりました。2人の患者さんにスムーズに入れてくれたので、こちらとしては一安心です。

 

昨日は先端血液セミナーという講演会(研究会)に参加しておりました。話している内容も面白く、僕の研究にも刺激になる話をいくつか聞くことができました。さて、あとはどのタイミングで臨床現場から研究の方に下がるか・・・ですが。

 

さて、先程中心静脈カテーテル(鎖骨下ですが)を入れていたわけですが、こんなニュースがありました(少し前ですけど)

 

患者に6千万円の損害賠償

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2014/06/07090016013558.shtml

 佐世保市立総合病院(江口勝美院長)は6日、2011年7月、同病院で盲腸がんの手術を受けた同市内の60代の男性患者に点滴をする際、医師が誤ってカテーテル(管)を動脈に貫通させて大量出血させ、患者が一時心肺停止状態になる医療ミスがあったと発表した。

 患者は、脳に血液が回らなかったことで高次脳機能障害の後遺症が残り、現在も寝たきりの状態。同病院は今年5月、患者側に約6千万円の損害賠償金を支払うことで和解した。

 同病院によると、患者は11年6月に盲腸がんの摘出手術を受けた。7月中旬、患者の栄養状態を改善させるため、男性医師が中心静脈カテーテルを患者の右頸部(けいぶ)に挿入した。

 処置の2日後、患者の容体が急変。カテーテルが動脈を貫通して肺にまで達していることが判明した。患者は大量出血でショック状態に陥り、病院側は蘇生措置を施したが、脳浮腫・低酸素脳症による高次脳機能障害の後遺症となった。

 医師がカテーテル挿入をミスした原因について、江口院長は記者会見で「処置は医師1人で行った。(手術が連続して)疲れがあったのかどうかなどは分からない。通常ならあり得ないミス」と述べた。

 同病院は事故後、カテーテル挿入に関する指導マニュアルを作成。処置する際にベテラン指導医が付き添ったり、研修実施などの再発防止策を取った。江口院長は「患者と家族に深くおわびする。再発防止に努めたい」と陳謝した。

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ちなみに、どれほどベテランになろうと動脈にあたることはあります。僕も数百回は中心静脈カテーテルを入れていますが、数回は動脈にあたったこと(抜いてすぐに止血していますが)はあります。ただ、通常は2日間気が付かなかったというのはおかしな話だとは思います。

 

そこのリカバリーが(肺に達していたということはいれていた輸液は胸腔内か・・・)できていなかったことが問題だと思います。出血多量でショックなのか、血液が混じっていた輸液が大量に胸腔内に入って、さらに緊張性気胸用の状態(閉塞性ショック)などになったのか気になるところですが(動脈から出血が続いていれば、かなり早期にショックになるでしょう。ついでに術後Hbが下がっていたら、術後の出血なども考えていろいろ調べると思いますので)。

 

医療行為に伴い合併症は発生します。ただ、それに気が付かずに放置してしまったことが問題だと思います。

そういう意味ではシステム改善が必要だと思います。

 

 

さて、次の週末は当直からのバックアップ連続で休めませんので、そろそろ休憩に入ろうかしら。

 

 

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まだ、時間に追われております

2014-06-04 23:09:46 | Weblog

こんばんは

 

先週は大学の陸上部の新入生歓迎会でバーベキューに行っておりました。いろいろと若い後輩たちに話をしたり、きいたりと楽しく過ごしました。2次会で近くの居酒屋に行きましたが、そこでもいろいろと質問があり、「医師」として質問に答えていました。

 

その後はバックアップなどなどで忙しくやっておりましたが、ともかく急変が多い毎日が過ぎております(朝方に電話がかかってきて、はしって病棟に行くを続けております)。

 

ただ、その合間に論文のReviseをすすめ、一昨日、今日と2つの論文を英文校正に出して…もうすぐ再投稿というところまで来ました。ずいぶん長かったですが・・・はい。

 

ということで、時間に追われて過ごしておりますが・・・・時間があるときにきちんとした記事を書きますので、もしこんな記事が読みたい等あれば下記の記事にコメントいただけますとうれしく存じます。

記事の依頼用の記事:こんな病気について書いてみてほしいというのがあればお願いします

(一応、先日も学生から説明がわかりやすくイメージがつけやすいといわれました)

 

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