新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

今年も一年、応援ありがとうございました

2011-12-31 08:40:38 | Weblog

おはようございます

 

12月31日、2011年も今日で終わりですね。

昨日の記事にも書きましたが、本当にいろいろありました。皆さんはどのような一年間でしたでしょうか。

 

明日は2012年。一年の計は元旦にありと言いますし、明日はMission Statementをもう一度考え直そうと思っています。

 

さて、大学での臨床生活では週に1回程度の更新でしたが、臨床現場を離れて少し落ち着いた11月から更新頻度を上げております。

更新頻度を増やしてから、だいたい1日に2000~2500アクセスを頂けるようになり、非常にうれしく思っております。今年1年、皆様の応援ありがとうございました。

 

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P.S 来年は日本国民、世界中が良い一年でありますように 

 

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冬眠してないヒグマに注意!?

2011-12-30 09:21:50 | Weblog

さて、続けてもう一つ。

 

実家が北海道新聞なので昨日記事で読んでいたのですが、ちょっと紹介します。

 えさ不足などで冬眠しないヒグマがいる恐れがあるとして、道は28日、市町村に対し、生ごみを放置したり、野山で単独行動を取ったりしないよう住民に注意を呼び掛けることを文書で要請した。

 年末年始は、ごみが多く出ることや、スキーなどのレジャーで野山に入る人が増えることが予想される。このため文書では、冬眠入りしていないヒグマがいる恐れがあることをあらためて周知し、ごみの管理徹底、野山に入る場合は単独行動を避けて鈴などを鳴らすことを住民に呼び掛けるよう求めた

 道によると今月上旬に函館、渡島管内森、八雲の3市町で計4頭のクマが捕獲されたほか、20日には小樽市内でヒグマの足跡が多数見つかっている。

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因みに僕の母校である某高校、僕の実家の周囲にも出没しております。

スキーなどで山に行く方は注意してください。

 

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今年1年を振り返る

2011-12-30 08:14:45 | Weblog

おはようございます

 

北海道は部屋の中は暖かいですが、外はやっぱり寒いですね。毎日雪が「しんしん」と降っております。

 

今年も残すところあと2日。

今年一年を振り返って、いろいろ思うこともあります。前半7ヶ月は臨床現場に、後半5ヶ月は臨床現場から離れておりました。

2011年3月11日の東北関東大震災。あのときは病棟におりましたが、関東も震度4~震度6まで・・・大きく揺れました。僕は正直「地震不感症」のため、あれほどの震度とは思わず病棟で悠然と業務をこなしておりました。

「8階だから揺れるんだ。落ち着け!」

「先生、ものがどれだけ揺れているか、見えてますか?」

「確かに・・・ちょっとナースステーションまで行く」

歩いていたら看護師さんや助手さんたちに「先生、あるくと危ないから」と言われました。

 

あの時病棟の異常がないことを確認して、医局の教授のところに報告に行ったときにテレビ画面で津波の様子が流れて・・・流石に「どこですか?」と聞いてしまいました。

 

臨床現場にいましたが、この震災の記憶だけは忘れることはできません。

 

臨床現場・・・というと、僕が離れてから僕が担当していた患者さん達の何人かの方がなくなられたと聞いております。

先程、実家の仏壇に先祖のお参りに加えて、心の中で今年亡くなった患者さんたちにも手を合わせておりました。正しいとか間違っているとかではなくて、僕がしたいからやっただけです。はい。

しかし、僕が担当した患者さん。特に3年いた大学病院で最初の年の患者さん達。治療していた白血病の患者さん達はまだ元気だ・・・。お一人のInduction failureを除いて積極的な治療ができている患者さんは2年以上の無病生存ですね

 

何故、こんなことを書くかというと・・・昨日たまたま、今年放送されたという「虎の門病院」の谷口先生のNHKの番組を母親が録画していたので、みておりました。谷口先生は本当に熱い先生だと思います。僕らが過去に治療した60後半の悪性リンパ腫(T cell lymphoma)の患者さん、CHOPがだめでEPOCHもESHAPもほとんど効かない。治療強度を上げても抗癌剤の効きはよくなさそうだということで緩和ケアに切り替えました。

ちなみに緩和ケアと言っても積極的緩和ケアですよ。内服抗癌剤などで「完治」を目指すのではなく、共存を目指す…というスタンス。リンパ腫であれば・・・某患者さんはリンパ腫の緩和ケア(3回目の再発で)に移行しましたが2年以上引っ張りました。まぁ、駄目な場合、数カ月しかもちません。

その患者さんの「治りたい」という思いに対し、セカンドオピニオンで虎ノ門に行った際に「病状はその通り、やっている緩和ケアも素晴らしい。しかし、患者が治りたいというのであれば10%の可能性にかけて臍帯血移植をうちでやってもよい」という返事がきました。正直、驚きました。

うちの大学も患者さんとの話し合いで行う病院ですが、うちで無理だと判断した場合に他の大病院で積極的にここまでやろうと言った先生は初めてです。

 

因みに・・・急性白血病の患者さんで最長で引っ張ったのが1年半(外来で最後の2カ月以外は引っ張りました)、最短は・・・・2カ月か?

急性白血病は因みに「診断がついて」とか「疑われて=症状が出始めて」6日以内に治療を開始しないと生存率が低下するという極めて進行の早い腫瘍です。ですので当然積極的に治療できる人は治療します。緩和ケアなどと言っていられるような人はめったにいません。たまに奇跡みたいなことが起きるんです。ハイドレア+PSL+αで血小板が急に増え始めて、骨髄穿刺をしたら完全寛解(汗)。まぁ、持続期間は半年もなかったですけど、それでも70後半で積極治療をして駄目になるよりは良いだろう・・・・。そういう患者さんが対象です。治療ができる人は急性白血病は治療してください

 

家に帰ると実家においていた様々な本を思わず手に取ってしまいます。

鋼鉄の叫び」「新世界より」といった小説や「MIMMS 大事故災害への医療対応」といった大学病院では使わない医療関係の本など・・・。

本を読むことはとても大事なことだと思っているのですが、今年読んだ本の中で「いい本」とも多く巡り合いました。しかし、僕の中では「7つの習慣」「葉隠」が最良の本であり、何度もこれらを繰り返し読んでいます。

 

7つの習慣には

第1の習慣:主体性を発揮する

から

第7の習慣:刃を研ぐ

までの7つがあります。

すでに全世界で2000万部と言われていますが、確かに読んで損はない本だと思っています。僕はそれゆえこの本を繰り返し読み、年末年始には「Mission Statement」を立てるようにしています。

 

葉隠は武士道の本。よく「武士道とは死ぬことと見つけたり」が有名なやつですが、これは本当に現代にも通じる「生き様」を著した良い本だと思います。

本当の1番最初。聞書1の1「武士道の大意とは何か」と聞いたときに言下に答える人は稀なり…という文章だけでも素晴らしいと思います。

一度、アンフェタミン訳(意訳)の葉隠でも作ってみたいくらいw

 

Blogに来年は「葉隠」コーナーを作って、書いて行ってみようかしら。

 

まぁ、そんなことを思い出しながら年の瀬を過ごしております。

皆さんはどのような年末をお過ごしでしょうか?

 

良い年末をお過ごしくださいね。

 

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札幌到着

2011-12-28 18:18:28 | Weblog

こんばんは

 

今、実家の札幌に帰ってきました。一面雪世界の状態です。

 

昨日の飲み会の影響が残っているのと、移動疲れで頭がうまく働きません。明日以降の計画を立てながら、今日はゆっくりしようかしら。

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何に満足し、何に満足しないべきか

2011-12-27 15:03:51 | 人生哲学系

こんにちは

 

今日は休みで、医局の飲み会に参加する前に大掃除中です。まぁ、大掃除というほどではなくて、そこそこきれいに片づけているというところでしょうか。

明日、そのまま羽田空港に行けるように出発の準備もしています。3時くらいにはここを出ようと思っているのですが、その前に記事を更新したいと思います。

 

昨日、偉そうにもコメントに「満足、状況を受け入れる」ことによってしか、幸せは感じられないと書きました。書いた後で、コメントの意義を考えてみました

 

幸せを国語辞典で引いてみると「運が良いこと」「幸運な状態」と書かれていました。本来は「仕合わせ」であり、「めぐりあわせが良いこと」であると書かれていました。めぐりあわせが良いというのは「偶然の要素」が強いですよね。

この意味で行くと幸せな人=ただただラッキーな人ということになります。しかし、ただただラッキーな人というのがそれほど多くいるとは思いません。

ただラッキーな・・・というと高額宝くじに当たった人…とかは努力していないからラッキーかもしれません。しかし、パチプロと言われている人でも(なんか、大勢朝9時から並んでいましたが)努力をしたり、傾向をよんだりしているでしょうし、株をやっている人なども楽をしているようで、努力(情報収集など)をされていると思います。

 

棚から牡丹餅のようなことのみを仕合わせというのであれば、幸せはナポレオンが言うように「一生に数回」しか来ないだろう。

しかし、いつも幸福を感じている人たちがいる。僕もおおむね幸福に生きていると思いますが、こういった人たちは「現状に満足」している人たちだと思います。

 

僕は「医師」という職業に、やりがいに、楽しさに満足しています。確かに同じくらいの年代の人の5~7割くらいの収入(内科医が一人いれば病院は年に1億円収入が増えるといわれる)ですが、生活していく上では問題ないですし、給与的にはあまり問題はないです。

あえて言うなら「臨床現場」が好きな人間を臨床現場から外してくださっているので、そこに文句は言いたいところですが

「まぁ、いい休養になるかも。あのままやっていくと10年も持たないし」

「こんな風に臨床現場から離れないと、英語の勉強もできないし、いい時間になりそうだ」

「病院勤務の間は結婚とか考える余裕はなかったけど、このチャンスにいろいろ調整を進めていこう」

とか、前向きに考えようと思えばいくらでも満足できる

 

何かを失えば、なにかを得ることができる。逆もまたしかり。

 

そう考えたら、現状を受け入れ、その中でできることを探していけばよいという風に思います。そうすると満足できるわけですね。

 

もっとも、この生活(臨床から離れた)をずっとしていくつもりはないですし…僕の天職は間違いなく医者ですから。だって、楽しいし、新しいことがいろいろ増えて飽きないし、なにか勉強していても勉強しているような気がしない。

 

しかし、その一方ですべてを満足してしまってはいけない。そう思います。

全てに満足してしまったら、変化が起きない。発展させることができない

 

全てに満足すれば、人はそのままで良いという風になってしまう。今をより改善しようとするから、進化していくのであって、全てに満足してはいけない。それもまた、正しいのだと思います。

まぁ、常に改善を求めると「完全主義者」になってしまい、人生面白くないかもしれません

 

そう考えるとほどほどに満足して、程々に改善を求める必要がある。

 

よく考えると当たり前の話です。仮に食事で「最良の栄養バランス、最良のカロリーの食事」を3食出される。しかし、それは基本的に同じようなものであったら、人間は飽きてきます。変化を求めるのは当たり前です。これは改善とは言わないかもしれませんが。

 

では、何に満足して、何を追及していくと「幸福感」に包まれるのだろうか。

 

西洋の格言か何かで「変えられるものは変える勇気を、変えられぬものは受け入れる謙虚さを、そしてそれを見分ける知恵を授けたまえ」というものがありますが、一つはこれなのかな…と思っています。

 

あとは個人個人で違うだろうと。

僕はおいしい食事より新たな知識、特にどちらかというと「文系、哲学、歴史」に興味があったりします。あとは「医学」ですね。

変えられないもの(僕の場合、人事で臨床現場以外に吹き飛ばされたこと)に対して、イライラしたりもしましたが、今は「まぁ、これはこれでやることがいろいろできるし・・・」と受け入れてみたり、その状況下でできることを探していくと意外と満足できる(かも)

 

そして変化を起こせるものであれば、できるだけ変化を起こす努力をする。何よりも自分自身の能力の向上ですかね

 

一番世の中で変えられるものは「自分自身」に他ならないと思っています。自分自身といっても、この顔、この体格、この身体能力…与えられた「技能」は個人個人で違うと思います。一番変えようがあるのは「考え方」であったり、モノの見方であろうと。というか、自分以外を変えようとするのは大変ですね。そんな努力をするくらいなら、他に時間を使った方が良いかもしれません。

 

偉そうなことをまた書いていますが、僕もいつも「刺激と反応の間にはスペースがある」という言葉を頭に描いています。時折、わざといろいろ表現したりすることもありますが、そう思っています。

刺激と反応の間のスペースというのは、物事に対しての受けとめ方は人それぞれであり、精神的な反応も自分自身の選択である…ということです。

 

他にも「人生を何色の絵の具で塗るかはその人の選択次第である」など、同様の言葉がありますが…人生は自分自身の選択の連続である。

 

自分自身で選べるものであれば、その選択した結果を受け止める。自分で選べなかったものであっても、その結果をどのように感じるか、考えるかという反応を自分自身で選択し、その中で満足できる結果を導き出す。

 

そういったことなのではないかと思っています。

 

うまくかけていないかもしれませんが、幸福を考えたときに「常に幸福でいる」ことは「満足でいる状態」を維持すること・・と同義であり、満足するかしないかは「個人の感性」によるということです。文章にすると難しいですが、当たり前のこと。すなわち心の持ちようである・・・ということですね。満足するという選択をするかしないかは、個人個人。何に満足して、何に満足しないのか。

僕は多くの患者さんのためにも「医学的なこと」だけは満足しないですけど、自分自身のことは「おおむね満足なり~」で終わっています。はい

 

 

それでは、そろそろ忘年会参加のために移動を開始します。

 

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ど~でもいい話:僕と住所録

2011-12-26 22:31:14 | ど~でもいい話

こんばんは

クリスマスも終わって、また一週間が始まりましたが…相変わらず寒いですね。

年末…ということで年賀状を・・と思ったら、引っ越しのごたごたで住所録が(汗

 

パソコンに入っていたやつもパソコンを新しくしたら、ソフトが違っていて開けないし・・・(汗

 

引っ越しの時の段ボールをあさっていたら、平成20年の年賀状が出てきたので、それを使用して何名かの方には年賀状を出しました。

 

今後は住所録もiPhoneとかに入れるようになるんですかね

 

本当にどうでもいい話でした。

 

明日は大学の血液内科としての送別会があり、明後日には実家のほうに帰ります。

 

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婚約指輪を買いました

2011-12-25 21:10:29 | Weblog

こんばんは

 

昨日、クリスマスイブということで3年ほど付き合っている彼女さんと指輪を見に行きました。いろいろ見て買ったのですが、ダイヤに関してあんなにいろいろグレードがあるとは知りませんでした。

重量(Carat weight)
カラーの等級(Color grade)
内包物の有無(Clarity grade)
カットの評価(Cut)

 

説明の時に

「クラリティに関しては一般にはVVSまで。それより上のFLとかIFになると市場にあまり出回りません

と言われていたのですが、たまたまIFのダイヤモンドが一つあったので、それを購入しました。

0.324,D,IF,3EXA・・・だそうです。

一生に一回(であることを祈ろうw)のものですから、いいやつがいいですよね。

 

今回まったく関係のない話題ですいません。

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文部科学省意見公募開始:大学医学部定員増 or 新設議論

2011-12-24 11:00:58 | 医療

おはようございます

 

今日はクリスマスイブですね。キリスト教徒ではないので、祝うというよりは「便乗して楽しむ」だけですがw

しかし、本当に寒い。いつも不思議なのですが、関東のほうが北海道よりも寒く感じるのですよね。札幌の実家に帰ったときより、今のほうが寒く感じます。

 

今日は使用で新宿に午後から行くのでその前に記事を書きます。

今日はこちら

 

 文部科学省は、全国的な医師不足解消に向けて大学医学部の新設などを議論する有識者会議がまとめた「論点整理」について、国民からの意見公募(パブリックコメント)を始めた。論点整理は医学部定員を増員する現在の方向性を当面引き継ぐべきだとの意見を多く記載する一方、医学部新設については賛否が分かれているため両論併記にとどめた。
 医学部新設は最終的に、有識者会議などの意見を踏まえて政府が判断する見通し。東北では財団法人厚生会仙台厚生病院(仙台市青葉区)と東北福祉大が合同で、仙台市内での医学部新設を目指している。
 有識者会議は「今後の医学部入学定員の在り方検討会」で、2010年12月に日本医師会役員や大学付属病院長ら20人が議論を始めた。琉球大を最後に約30年間凍結されている医学部新設などをテーマに会合を重ね、ことし11月に論点整理をまとめた。だが1年近い議論でも医学部新設の賛否は結論が出なかった。
 新設に賛成する専門家は「既存の医学部の定員増は教員や施設に限界があり、増え続ける医療ニーズに対応できない」と強調。少子化が進んでも医療を必要とする高齢者人口は増え続け、医療の高度化でより多くの医師が必要になると訴える
 反対派は既存医学部の定員増で対応できるとし「少子化で将来的に医師過剰になっても、新設した医学部を廃止することは困難」と主張する。
 大学医学部の定員数は2008年度から毎年増えており、12年度は07年度比1366人増の8991人となる見込み。東北の6大学でも190人増え、12年度は東日本大震災と福島第1原発事故の発生を受けて福島県立医大で15人、東北大で5人増える予定。
 新設方針が決まった場合、実際に医学部が新設されるまでには短くても3年の準備期間が必要とされる。文科省医学教育課は「医師不足は地域偏在の問題なども含め課題が多い。パブリックコメントの意見を踏まえ、今後の検討会の進め方を考えたい」と話す。
 論点整理は同省のホームぺージに掲載している。意見は来年1月15日まで、住所や氏名、意見などを記入の上、郵送かメールで提出する。宛先は〒100―8959 東京都千代田区霞が関3の2の2、文科省高等教育局医学教育課。メールはari―iga@mext.go.jp

◎必要医師数岩手は1.4倍 10年6月時点

 国が医学部新設の議論を進める背景になっている全国の医師不足は、深刻な状況となっている。厚生労働省が全国約1万カ所の医療機関を対象に実施した「必要医師数実態調査」によると、2010年6月時点で2万4000人分の医師が不足していた。
 東北6県と2次医療圏別の医師数に対する必要医師数の倍率は図の通り。岩手の1.40倍は全国でも最も高く、青森が1.32倍で続く。
 病床整備を進める単位として設定されている2次医療圏別に見ると、6県で最も高いのは山形・最上の2.04倍。以下高い順に青森・下北2.01倍、釜石1.63倍などと続く。郡部を中心に全国平均(1.14倍)を上回っている。
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と、言うことでコメントを送ってみました。

 

 

医学部定員に関して、医学部新設、大学病院の定数拡大に関しての意見を書かせていただきます。

 

基本的に現時点では医師数は不足しており、今後も「専門性」がさらに高くなること、高齢の患者が増えることなどから医師数を増やさなくては対応できないと考えております

しかし、医学部新設は現実的には難しいと思っております。理由は教官数が不足することです。

 

医学部を新設するに当たり、必ず教員が必要になります。既存の医学部から教員を集めることは難しいので、地方などの病院から優秀な人材を集めることになると思います。そうすると地域医療に穴が開く可能性が高いと思います。今の日本にそれをできる余裕はありません。

医学部新設は私は必要だと思うのですが、それは今すぐにではなくまずは既存の医学部を拡充してある程度の状況改善を図らなくてはいけないと思います。基本的に医学部新設は劇薬で、効果も上がるかもしれませんが「日本の医療」が劇薬に耐えられなかったら死んでしまうかもしれません

 

 2008年あたりに医学部新設、医師数増加の話が出たころから「医学部新設は無理」「まずは大学医局の改革、医局員の待遇改善から大学の活性化を」と書き続けてきました。

 

大学医局の多くは「教育」「臨床」「研究」と行っておりますが、今は「臨床」を中心としてやらざるを得なくなっています。目の前に患者がいるのに「教育」「研究」を行えるでしょうか。医師は、少なくとも地方の大学の臨床勤務医たちは「研究」を優先せずに、臨床と教育を重視しています。

 

その根拠として、たとえば新臨床研修制度が始まるまで、血液学会では基礎研究の発表が半数はありました。いまでは基礎研究の割合はかなり少ないです

どこの医局にも余力はなくなってきました。

 

教育に関してはぎりぎりまで行わなくてはなりません。教育は(医学部だけでなく、すべての教育は)10年後、20年後の未来にかかわってくる問題です。ですので臨床現場にいる医師も学生(病院実習)の教育を何とかして行おうとしております。しかし、現実的に朝早く(私は7時半から学生と一緒に1時間~1時間半患者さんの回診をしておりました)や夜遅くにしか面倒を見ることができませんでした。教授や講師たちも夜7時くらいから学生に教育をしたりしております。

 

過去に2年間ほかの大学の医局にもお世話になっておりました。大学の臨床も教育も研究もしておりましたが、収入は一般病院の医師よりもかなり低くバイトをされていました。もし、バイトをしなければ教育も研究もできるだろう…と考えられるかもしれませんが、同じ資格で同レベル能力を持った人間が「半分以下」の給与でより多くの仕事をやれ・・・というのは「聖職者」「奉仕」を強要しているように思います

 

僕は以前から「大学病院の待遇改善」は一つのやるべきことであると思っています。それと同時に医局の教育システムを変えるべきだと思っています。

大学病院の待遇改善が行われ、教育体制などの確立ができて初めて、大学医学部の定員拡充ができるようになり、それらの卒業生が増えていく頃に「医学部新設ができるようになるのではないか」と考えています

 

現時点では医学部の新設は現実的には難しいと思います。今でもバランスが悪いところに、それを行うためにさらに大きな「ひずみ」が生じ、足元から崩れていくかもしれません。

他にもさまざまな考えを持っておりますが、この件に関してはまず第一に「大学医学部の待遇改善」を通して、教員数を増やし教育や研究にも力を注げるようにしてください。そのうえで医学部の定員を増やしてください。

 

これをやり遂げて卒業生が出るころには「医学部の新設がさらに必要か」は見極めることができるようになっていると思います

 

意見を提出させていただき、ありがとうございました。教育は日本の未来にかかわる大きな問題です。皆様が日本の教育をよりよくできるように、国民の一人として協力できればと思っております。

では失礼いたします。

 

と、まぁこんな感じで送ってみました。

 

いいか悪いかはわかりませんが、一応行動しようと思いました。

 

皆さんはどう思いますか?

 

 

ちなみにパブリックコメント案内(http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000554&Mode=0)、意見募集案内(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/043/sonota/1314230.htm)です。

 

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診療報酬0.004%増:金額は100億増くらいですかね

2011-12-23 20:18:04 | 医療

さて、もう一つ続けます

昨日の診療報酬の話です。

 診療報酬と介護報酬の改定率が決まった21日以降、インターネット上ではさまざまな声が飛び交っている。短文投稿サイト「ツイッター」では、民主党の柚木道義衆院議員(厚生労働部門会議「医療・介護ワーキングチーム」座長)が、「当初財務省が診療報酬ネット-2、3%、介護報酬+0、1% を主張していた事を考えれば、相当押し返した数字といえます」とつぶやいた。ただ、一方で「これは引き上げとは言えないよね。横ばいとかさ」などと、冷静な受け止め方も目立つ。

 2012年度の診療報酬改定では、薬価・材料費を1.38%削減し、医師の技術料などを含む本体部分の引き上げに財源を回す。本体と薬価・材料費を合わせた診療報酬全体(ネット)では、10年度に続き2回連続での引き上げとなった。しかし、改定率は0.004%と微増にとどまった。

 長妻昭・元厚労相は「今回の改定でもほんの少しプラスになり、医療立て直しの歩みを続けることができた」と評価。山井和則・元厚労政務官も「診療報酬は二回連続、政権交代のあと、ネットプラスとなり、マニフェストを実現できた」。
 厚労省の幹部は「数字の前の符号は大事なんです」と、小宮山洋子厚労相の成果を強調した。

 ただ、一般の人たちの書き込みには、「そこまで小数点以下の改定率にするか。辛うじてプラスだけど、四捨五入すればプラマイゼロ?」「企業だとこんなの横ばいと言うんです」といった厳しい意見が目立つ。
 医療系業界誌のある記者は、「プラス改定ともとれれば、プラスマイナスゼロ改定ともとれ、長期収載品の引き下げ分を引けば実質はマイナス改定でもある。どうにでも解釈できる」とつぶやいた。

 1.2%の引き上げが決まった介護報酬に関しては、「数少ない情報を眺めて考えるに、施設サービスの報酬はかなり切り下げになるようですね」と、先行きを不安視するコメントもある。

 インターネット掲示板では、診療報酬の引き上げについて、「0.004%ならむしろ下げてもらったほうが有難いかもね  次に大きく下げるための口実に使われそうで」といった見方も。
 また、インターネット大手ヤフーの配信ニュースには、「診療より介護報酬増やさないと、介護する側の不足が解消されず大変な事になるぞ 現状でさえ老々介護が増えてるんだから」などの書き込みがある。

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まぁ、0.19%増の時に4800億増えたのだから・・・50分の1くらいで100億くらいの増加ですかね?

 

0.004%だけど100億増加。その100億をどう使うのかはわからないですが、少しでも有意義に使用してもらいたいと思います。

ただ、先ほどの記事(銚子市立病院の赤字充填:病院再生のやり方を僕なら変えます)にも書きましたが国民全体がどのような医療を望んでいるのかを明確にし、国民主体で医療を作成しなくてはならないと思います

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銚子市立病院の赤字充填:病院再生のやり方を僕なら変えます

2011-12-23 19:50:20 | 医療

こんばんは

 

先ほど帰ってきました。今日も仕事(?)で職場全体の家族サービス会のようなものをやってました。僕もちょっと医療系の話などをしたりしておりました。

昨日コメントをいろいろいただいておりましたが、返信が遅れて申し訳ございません。昨日は職場のうちの部署(一応、部門長は僕ですね)で忘年会をしておりました。みんなで楽しく飲み、飲みすぎで一人を除いて二日酔い状態(僕も含む)。昨日は普通に見えたのですが、最後にラーメンを食べに行ってからの記憶がなくなっている(汗

 

ラーメンを注文したような気が・・・・。その後、どうやら買い物袋とレシートを見ると「ドンキホーテ」で買い物をして帰ったようだが・・・

 

記憶がない!

 

やばい、飲みすぎだ・・・・。

 

ということで、コメントを返せませんでした。

 

さて、まずこちらの記事を紹介します。

 銚子市議会(宮川雅夫議長)は12月定例会最終日の22日、公設民営方式で再建中の銚子市立病院(白濱龍興理事長兼院長)に対し1億7186万円を赤字補填(ほてん)する病院会計補正予算を9対11の反対多数で否決したが、補填に関連した病院会計への繰り入れを含む一般会計補正予算は賛否同数の議長裁決で可決された。市は地方自治法の規定に基づき、同病院の赤字補填を継続する。
 野平匡邦市長は記者会見で「年明けに資金ショートしないよう現実的な対応をした。(医師不足の中)地方での病院経営は難しい。市民が納得できるよう事業計画の見直しや情報公開を経営側に求める。病院が必要かどうか問う住民投票も検討する」と述べた。
 同市立病院は08年経営破綻して閉鎖。昨年5月に野平市長が「公設民営」の公約に基づき再開した。
 経営は病院再生機構があたり、今春から病床53で入院患者も受け入れるが、平均10人前後と苦戦中。市による赤字補填は今回の補正を含め計5億4000万円に上る。市議会では「見通しが甘い」「経営責任を問うべきだ」との批判が出ていた。【武田良敬】

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銚子市立病院も「医療崩壊」においては一つのシンボルのような場所ですよね。

いろいろ調べてみると銚子市立病院の赤字補填は9月に2億4000万円やったばかりなんですね。それは追加補填は難しいと思いますが・・・まぁ、病院の存続のためにということでしょうか。

 

先程、自滅さんのコメントにも書きましたが、病院診療に関しては地域の住民が何を求めているかはポイントになってくると思います。

ホームページを見ていると常勤医師は1500~2200万(僕の2倍から3倍だw)、非常勤医師は1日10万円で募集していて、産婦人科なども入っていますね。

http://choshi-hospital.jp/recruit/doctor.html

銚子市立病院は銚子市民75000人の全てをカバーするのか。人口は減少傾向であり、何から何までやらなくてもよいかもしれない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%9A%E5%AD%90%E5%B8%82

また、隣の旭市には「総合病院 国保旭中央病院」があります。1000床の病院が隣にあるので、僕であればそことの連携を重視して「総合内科医」を主体とした運用でもよいのではないかと思います。

銚子市の皆さんが何を求めているのか…によってやり方は変わると思います。旭中央病院との連携が確保されているのであれば、初期対応がきちんとできることこそが望ましいのだろうと。

 

まさに地域によってさまざまな考え方があると思います。例えば搬送圏内に大規模病院がなく、心筋梗塞などの急を要する患者が発生した場合にどうしても見れないと困る・・・。北海道とかでは地方にもなぜか循環器内科の専門医の先生がいたりしました。心臓カテーテル、PCIとかをするのか…という気もしますが、住民の方にとってはいないと不安ですよね。こういう場合にその周辺自治体で「分業」してやっていくのが良いのだろうと

 

僕は銚子に関しては「旭中央病院」との連携を主軸とした「総合内科医を主体とした配置」がよいと思います。

 

個人的な意見ですけどね。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また。

コメント (14)
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