第33回全日本女子サッカー選手権 準決勝
2011年12月27日(火) 国立霞ヶ丘競技場(東京都)
11:00K.O アルビレックス新潟レディース(なでしこ/新潟) - 日テレ・ベレーザ(なでしこ/東京)
14:00K.O INAC(なでしこ/兵庫) - 岡山湯郷Belle(なでしこ/岡山)
ノックアウトトーナメント方式の大会で、シードがなでしこリーグ前期最終節の結果だったということもあり、こういう組合せになった。
アルビレックス新潟レディースのところが浦和レッズレディースだったら妥当だったんじゃないかとは言われているのだろうが、今年はこの4チームになったことでちょっと感慨一入なところでもある。
(意外だとは思うのだが、ベスト4の監督にS級保持者がいない。野田監督はB級、他の3人はA級である。)
まあ、浦和レッズレディースにしたら、準々決勝で強風でなかったら、レフリーがハンドとかを取ってくれたらという思いはあるんだろうな。(レフリーに関してはお互い様だったようには思う。女子サッカーでハンドを取るのは稀でどっちも取ってもらえなかった。ペナルティエリアのファールは大会が大きくなるにつれてなかなか取ってくれなくなる。)
日テレ・ベレーザ以外の3チームはいわゆる新規参入組でこれまでリーグ戦を戦う上で、日テレ・ベレーザのサポーターさんを中心としたリーグを守ってきた皆さんに、やってはいけないこと、やるべきことを教わりながらここまで来た。
(先日久しぶりに日テレ・ベレーザの応援を見たが、それはまさに彼等が推奨していた模範的な応援であった。すごいなー。)
アルビとINACは2部時代から肉弾戦をやりあった中でもあり、INACが先へ先へと進んでいく中で何とか追いつこうとしてきた歴史がある。
今ではかなり差が付いてしまった感もあるが、とりあえず今のところ同じステージには立てている。
日本女子サッカーリーグの初の公式戦の相手である岡山湯郷Belleとは、その開幕戦に負けて以来、なかなか勝てない相手になってしまった。
たまに勝てるのだが、総じて最後の最後で失点して勝ち点を失いパターンである。
元大原学園の選手とは2部リーグ時代、相当やりあった中で、1部リーグになってもその関係は変わってはいない。まあ、お互いの選手は上手くはなっているので、レベル的に見応えのある対戦になってきたと思う。
日テレ・ベレーザとは敗戦の歴史である。勝てない。どうやっても勝てない。
水戸の敗戦、これが全ての始まり。トップリーグのサッカーとはどういうものかを教えてもらった一戦。
専守防衛に徹したスワンで初勝ち点1を奪取したが、そのサッカーから現在のサッカーへ転換するまでにかなりの時間を要した。
Jヴィレッジで0-9というスコアーでコテンパンにやられ、休部した田崎真珠の選手が合流してきて、そこから立て直してきてこの舞台に上り詰めてきた。
今季2敗した相手であるが、もしこの先も含めて日テレ・ベレーザに勝てるとしたら今この時しかないとは思う。
キーマンの一人は東山真依子選手。この選手が日テレ・ベレーザの動きを止めるべく、DFラインを統率してくれて前半を無失点で折り返せば可能性がチョビっとだけでも出てくるかもしれない。いつもサイドを突破されて、最終的に岩渕真奈に決めれられいるので、そこだけは絶対に防いで欲しい。
残された少ない可能性を求めて、奥山采配が当たれば良いのだが。
今年は東日本大震災や東電福島第一原発事故の関係で東京電力が休部となり、急遽上辻佑実選手がシーズン途中で加わった。
これは加わる上辻佑実選手も受け入れる新潟側も大きな覚悟がいった。みんな悩んだに違いない。移籍の最大の理由はたぶん阪口夢穂選手の存在だろう。
本来であれば、東電は今年上辻佑実選手を中心に据えたチームになる予定だったと聞く。
当然、アルビと東電のサッカーは根本的に違い、かみ合うのにも時間が掛かった。そして、今、チームを支える柱の一つとなって戦っている。
シーズン中、この選手を見る度に、確かに1部リーグで高いレベルで試合をしていた方が代表選出とかの面では有利だとは思うが、アルビでは彼女中心のチームは組めないんだよな、現状では、とも思っていた。もし彼女中心のチームでプレーするには、元の所属チームの選手が多く移籍する仙台へ行って2部リーグで戦うのがベストだが、それだと年齢的にも代表選出とかレベル的な面でもかなり大きなハンディキャップを負う。来年必ず昇格できる保証もないので次年度も2部リーグの可能性もある。
アルビのユニフォーム「25」番を付けた上辻佑実選手が左サイドを駆け抜けるのを見るのもこれが最後かもしれないし、そうでないかもしれない。個人的には来年「2+5=7番」のアルビユニを着て戦って欲しいが、それは本人の決断次第だろう。
とにかく今はアルビの25番として力を出し切ってほしいな。
口木未来選手、静岡県浜松市出身。今年アルビで7年目の選手だ。名門神村学園高等部からJAPANサッカーカレッジに入学して聖籠町役場に勤めながらサッカーを続けてきた。
このサッカーの申し子みたいな選手、今大会キレキレなのだが、ユニフォーム姿を見るのもあと最大2試合。残念でならないが、本人が決めたことなので、何もピッチ上に悔いは残さないで辞めていってほしい。
大卒選手3人とチーム黎明期の選手1人の計4人がチームを去ることが表明されている。あと何人、来季のメンバーとして残るか、来年のことはまだ知るよしもないが、このチーム史上最強メンバーで戦えるのもあと最大2試合。
国立というこの上ないステージで最高の試合をしてもらいたいな。
ところで準決勝では選手の氏名はちゃんと読まれるのだろうか?
浦和レッズレディースや日テレ・ベレーザ、そして名門伊賀FCの選手は間違えられなかったが。
2011年12月27日(火) 国立霞ヶ丘競技場(東京都)
11:00K.O アルビレックス新潟レディース(なでしこ/新潟) - 日テレ・ベレーザ(なでしこ/東京)
14:00K.O INAC(なでしこ/兵庫) - 岡山湯郷Belle(なでしこ/岡山)
ノックアウトトーナメント方式の大会で、シードがなでしこリーグ前期最終節の結果だったということもあり、こういう組合せになった。
アルビレックス新潟レディースのところが浦和レッズレディースだったら妥当だったんじゃないかとは言われているのだろうが、今年はこの4チームになったことでちょっと感慨一入なところでもある。
(意外だとは思うのだが、ベスト4の監督にS級保持者がいない。野田監督はB級、他の3人はA級である。)
まあ、浦和レッズレディースにしたら、準々決勝で強風でなかったら、レフリーがハンドとかを取ってくれたらという思いはあるんだろうな。(レフリーに関してはお互い様だったようには思う。女子サッカーでハンドを取るのは稀でどっちも取ってもらえなかった。ペナルティエリアのファールは大会が大きくなるにつれてなかなか取ってくれなくなる。)
日テレ・ベレーザ以外の3チームはいわゆる新規参入組でこれまでリーグ戦を戦う上で、日テレ・ベレーザのサポーターさんを中心としたリーグを守ってきた皆さんに、やってはいけないこと、やるべきことを教わりながらここまで来た。
(先日久しぶりに日テレ・ベレーザの応援を見たが、それはまさに彼等が推奨していた模範的な応援であった。すごいなー。)
アルビとINACは2部時代から肉弾戦をやりあった中でもあり、INACが先へ先へと進んでいく中で何とか追いつこうとしてきた歴史がある。
今ではかなり差が付いてしまった感もあるが、とりあえず今のところ同じステージには立てている。
日本女子サッカーリーグの初の公式戦の相手である岡山湯郷Belleとは、その開幕戦に負けて以来、なかなか勝てない相手になってしまった。
たまに勝てるのだが、総じて最後の最後で失点して勝ち点を失いパターンである。
元大原学園の選手とは2部リーグ時代、相当やりあった中で、1部リーグになってもその関係は変わってはいない。まあ、お互いの選手は上手くはなっているので、レベル的に見応えのある対戦になってきたと思う。
日テレ・ベレーザとは敗戦の歴史である。勝てない。どうやっても勝てない。
水戸の敗戦、これが全ての始まり。トップリーグのサッカーとはどういうものかを教えてもらった一戦。
専守防衛に徹したスワンで初勝ち点1を奪取したが、そのサッカーから現在のサッカーへ転換するまでにかなりの時間を要した。
Jヴィレッジで0-9というスコアーでコテンパンにやられ、休部した田崎真珠の選手が合流してきて、そこから立て直してきてこの舞台に上り詰めてきた。
今季2敗した相手であるが、もしこの先も含めて日テレ・ベレーザに勝てるとしたら今この時しかないとは思う。
キーマンの一人は東山真依子選手。この選手が日テレ・ベレーザの動きを止めるべく、DFラインを統率してくれて前半を無失点で折り返せば可能性がチョビっとだけでも出てくるかもしれない。いつもサイドを突破されて、最終的に岩渕真奈に決めれられいるので、そこだけは絶対に防いで欲しい。
残された少ない可能性を求めて、奥山采配が当たれば良いのだが。
今年は東日本大震災や東電福島第一原発事故の関係で東京電力が休部となり、急遽上辻佑実選手がシーズン途中で加わった。
これは加わる上辻佑実選手も受け入れる新潟側も大きな覚悟がいった。みんな悩んだに違いない。移籍の最大の理由はたぶん阪口夢穂選手の存在だろう。
本来であれば、東電は今年上辻佑実選手を中心に据えたチームになる予定だったと聞く。
当然、アルビと東電のサッカーは根本的に違い、かみ合うのにも時間が掛かった。そして、今、チームを支える柱の一つとなって戦っている。
シーズン中、この選手を見る度に、確かに1部リーグで高いレベルで試合をしていた方が代表選出とかの面では有利だとは思うが、アルビでは彼女中心のチームは組めないんだよな、現状では、とも思っていた。もし彼女中心のチームでプレーするには、元の所属チームの選手が多く移籍する仙台へ行って2部リーグで戦うのがベストだが、それだと年齢的にも代表選出とかレベル的な面でもかなり大きなハンディキャップを負う。来年必ず昇格できる保証もないので次年度も2部リーグの可能性もある。
アルビのユニフォーム「25」番を付けた上辻佑実選手が左サイドを駆け抜けるのを見るのもこれが最後かもしれないし、そうでないかもしれない。個人的には来年「2+5=7番」のアルビユニを着て戦って欲しいが、それは本人の決断次第だろう。
とにかく今はアルビの25番として力を出し切ってほしいな。
口木未来選手、静岡県浜松市出身。今年アルビで7年目の選手だ。名門神村学園高等部からJAPANサッカーカレッジに入学して聖籠町役場に勤めながらサッカーを続けてきた。
このサッカーの申し子みたいな選手、今大会キレキレなのだが、ユニフォーム姿を見るのもあと最大2試合。残念でならないが、本人が決めたことなので、何もピッチ上に悔いは残さないで辞めていってほしい。
大卒選手3人とチーム黎明期の選手1人の計4人がチームを去ることが表明されている。あと何人、来季のメンバーとして残るか、来年のことはまだ知るよしもないが、このチーム史上最強メンバーで戦えるのもあと最大2試合。
国立というこの上ないステージで最高の試合をしてもらいたいな。
ところで準決勝では選手の氏名はちゃんと読まれるのだろうか?
浦和レッズレディースや日テレ・ベレーザ、そして名門伊賀FCの選手は間違えられなかったが。