黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

最後の女子U-18選手権 北信越編

2011-10-23 20:15:05 | 女子サッカー
第15回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権 北信越予選
[決勝]
アルビレックス新潟レディースU-18 1-6(0-1、1-5)福井工大附属福井高校  

[準決勝]
福井工大附属福井高校 4-0(1-0、3-0) 富山レディース(富山県第1代表)
アルビレックス新潟レディースU-18 7-0(4-0、3-0) FCアビエスレディース(長野県代表)
長沢菜月2、瀧澤莉央、金子優莉雅、増田玲菜、山嵜菜央、安達りか

[1回戦]
福井工大附属福井高校(福井県代表) 5-1(3-0、2-1) 星稜PEL(石川県代表) 
アルビレックス新潟レディースU-18(新潟県代表) 11-0(4-0、7-0) 国際大付属高校(富山県第2代表)
金子優莉雅3、吉岡千花、瀧澤莉央2、山嵜菜央2、増田玲菜3


とても残念なことだが、最後の福井工大附属福井高校戦は大差の敗戦となってしまった。
福井工大附属福井高校は明らかにクラブチームと違う雰囲気を会場に振り撒いていた。
高校の部活動なので、1日に一緒にいる時間が長くて、生活もサッカーも一緒の時間を送っているので乗りが学校と同じようになる。
そのシンクロさが高校サッカーの魅力になるんだろうな。
逆にアルビレディースU-18の選手を代表されるクラブの選手は個の魅力があったように感じる。目的に応じて集った集団って感じでウェットな感じがない。
まあ、どっちが良いのかはその人次第というところかな。

北信越のユース世代ではアルビレックス新潟レディースU-18と福井工大附属福井高校が断トツで実力が抜けていた。
見るからに身体が一回り大きいのがアルビレックス新潟レディースU-18の選手で、個々の技術はどこのチームの選手と比べても一番だった。
3~4人に囲まれてもルーレットで抜き去っていく選手などアルビレックス新潟レディースU-18ぐらいしかいない。
福井工大附属福井高校の選手はやはり試合慣れしているなぁという感じで、下のチームに対しては完全なポゼッションサッカー&パス多様で進めていたし、決勝になるとがらっと戦術を変えてきた。
その辺の切替ができるのは、数々の試合をこなしてきた高校サッカーならではチームとしてのノウハウなのかなと感心した。
試合後の他チームの選手やコーチの声を聞いていると、北信越地域のユース世代のチームにいる選手にとってこの2チームは目標なのだろうけど、それと同時に憧れの対象にもなっていると感じた。
だから、もっとこの2チームは高いレベルにならないといけないし、そういうチームと対戦することで全体のレベルが上がるんだと思った。

決勝戦は強風の下に行なわれた。前半風上はアルビレックス新潟レディースU-18。
福井工大附属福井高校はキックオフからアルビレックス新潟レディースU-18のDFラインの裏へボールを蹴り込んでくる。
前線に足の速い2人を揃えて「中盤省略縦ポンサッカー」で来た。
準決勝の試合運びからは考えられないような変わり身の速さ、これができるのは試合数の多い高校サッカーの強みだろうな。
足下の技術で優るアルビレックス新潟レディースU-18は中盤で引っ掛けてショートカウンターに持ち込みたいのだが、ずるずるとDFラインが下がってしまって防戦一方。
そんな中、相手DFをかわして上手く抜け出すのだが、GK正面などで得点には至れない。

そんな中、DFの裏を抜けられた選手をペナルティエリア外で倒したとしてアルビレックス新潟レディースU-18のDFが2枚目の黄紙。前半早い段階でDFリーダーを欠いて10人となる。
同世代と対戦の少ないアルビレックス新潟レディースU-18としては、たぶん、いつもの大学生や社会人相手だったらファールにならない程度の当たりだったのだろうけど、ユース世代の選手なので力が強すぎたと思われる。
(それまでも、これでファールになるのかっと思うようなところでも、相手選手は倒れていたので、力加減には気をつけなければならないところではあった。)
ゴール正面のFKのピンチは回避したのもの、そのあとペナルティエリア内でファールの判定でPK。
う~ん、戦術的な面でも、相手との当たり加減でも、なかなかペースがつかめない。
状況を改善できぬまま、それでも少ない人数で反撃を試みながら前半を0-1で終了。

後半、アルビレックス新潟レディースU-18が風下に立つと、当然福井工大附属福井高校は前半同様にDFの裏へ放り込んでくる。1対1の足下勝負なんてことはしない。
アルビレックス新潟レディースU-18は人数が少ないので、スペースを埋められない。後半早々にシュートを決められ0-2。30分ハーフの試合ではかなり厳しくなってきた。
が、選手はまだまだいけると思っているようで(その辺は若いながらも勝負師達、見習いたい。)、その後、相手GKからボールを奪って1-2。息を吹き返す。

アルビレックス新潟レディースU-18は10人になろうが、あくまでも自分達の繋ぐサッカーを貫く。あまりベンチからの指示はなく、あくまでも出ている選手で対応しようとする。
福井工大附属福井高校は相手に応じて柔軟に監督の指示に従って、試合中も監督の指示で微調整。
この構図はクラブ対高校の特色が出ているなと感じた。
高校サッカーの方が勝利に対する貪欲さは強いと思ったし、クラブサッカーの選手の個のこだわりも痛いほどわかった。

トーナメント戦なので、当然、負けているアルビレックス新潟レディースU-18は10人だとしても前掛かりで攻めに出る。
中盤にほとんど人がいない状況で前線に人を集めた福井工大附属福井高校はGKの前のエリアへボールが出ると一気に人数は掛けて攻める。
次々と薄くなった守備を突破した福井工大附属福井高校のゴールが決まる。トーナメント戦特有の形になってしまった。

最後まで自分達の形にこだわり続けたアルビレックス新潟レディースU-18の選手達はそのまま試合終了の笛を聞くことになる。

たぶん、退場者が出なかったとしても福井工大附属福井高校の優勢は変わらなかっただろう。
アルビレックス新潟レディースU-18は福井工大附属福井高校の縦ポンサッカーの対処するソフトがなかったように見える。
(まあ、U-18チームというよりは、アルビレックス新潟の男子トップチーム・女子トップチームを含む全てのカテゴリーでこの縦ポンサッカーの対処が苦手である。クラブを上げてその対処方法を研究・実践してもらえるとありがたい。最終ラインのラインコントロールでオフサイドでも取れれば何とかなるのかな?高いラインにして。)

おそらくこの北信越予選にいた選手で今すぐなでしこリーグで通用する選手はいない。身体能力的にも、技術的にも、知識的にも、精神年齢的にも。決勝戦の2チームですら。
アルビレックス新潟レディースU-18の場合、なでしこリーグで2重登録で出場するくらいの選手が表れないとやはり福井工大附属福井高校の壁は破れなかったのかなと思った。

これで今年のアルビレックス新潟レディースU-18の主要大会は終了である。まだ新潟県の大会で日報杯は残っているが。
・全日本女子選手権は新潟県予選でJAPANサッカーカレッジレディースに大敗。
・全日本女子ユース(U-18)選手権は北信越予選で福井工大附属福井高校に大敗。
・全日本女子ユース(U-15)選手権は全国大会でPK戦の末に準優勝。

今年のチームはタレントが揃っていて、アルビレックス新潟レディースU-18創設以来一番強いと思っていたのだけど(たぶん、初期の頃のアルビレックス新潟レディースより強いんじゃなかろうか)、結果は非常に残念なことになった。
来季、高校を卒業する選手はこの悔しさをバネに引退しないでサッカーを続けて欲しいし、ユース世代の選手はアルビレックス新潟レディースU-18の看板を背負って「全日本女子選手権」「全日本女子ユース(U-15)選手権」そして新設される「全日本女子ユース(U-18)クラブ選手権」に挑んでほしいな。中3は高校サッカーから誘いがあるだろうけど。
来季のアルビレックス新潟レディースU-18の選手はこれから冬の間の遠征でどれだけサッカー脳を鍛えられるかが、来季に今季以上の結果を残す鍵だね。
(まあ、春になるとガリガリ君のおチビ中学生がびっくりするくらいがっしりしたノッポさんになるだろうし。)

なかなか越えられない「福井の壁」ともこれでおさらばである。結局1勝しかできなかった。
今度は新潟県からは開志高校JSC女子や帝京長岡が福井工大附属福井高校の挑戦者になるであろう。
高校サッカー界で北信越の存在感を示してほしいものだ。
(まあ、そうやってレベルの高いサッカーをした選手が大学や専門学校で新潟へ来てもらえれば、それはそれで良いわけで)

※ちょっと困ったことであって、これまで北信越のユース世代の大会等の情報発信は福井工大附属福井高校がほぼ一手に担ってきた。
が、来年からはクラブ側にこういう存在がなくなってしまうのが痛い。
アルビレックス新潟あるいは新潟県サッカー協会が担ってもらえるとありがたい。

J1 第30節 福岡戦

2011-10-23 18:10:57 | アルビ
J1アルビ 3-1 福岡

これで今年も勝ち点38。かなり残留も見えてきたんじゃないかい。
残り4試合、勝ち点40以上にして今季を終えないね。
ミシェウさんは次の柏戦は出場停止かぁ。痛いね。

前座でユースの試合をしたけど、こうやって将来のトップチームの選手をサポーターに紹介してくれるサービスはありがたい。