黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
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2011関カレ 早大vs神大

2011-09-25 13:30:52 | 女子サッカー


第25回関東大学女子サッカーリーグ戦 第6節

早大 0-2(0-1、0-1) 神大
【神大】29分 16柴田真奈未(3年/大阪桐蔭高)、56分 11鶴見真里奈(2年/埼玉平成高)



[神奈川大学]

-------水谷-------↓
-桑原--加藤--大谷-五ノ井-
-------神山-------
-長田----水島----牟田-
-----鶴見--柴田-----

SUB:GK安東、DF児玉、DF千野、DF橋本、DF湊、DF當銘、MF笠井、MF上荒、FW瀬川
監督:鎌田俊司

72分 長田→瀬川
90+2分 瀬川→上荒


[早稲田大学]

-----大滝--八木-----
-瀬口----大宮----菅藤-
-------谷本-------
-大島--高畑--千葉梢-石田-
-------三田-------↑

SUB:GK鈴木、DF千葉望、DF新井、DF小野田、MF山根、MF菊地、MF安部、FW福沢、FW権野
監督:長岡義一

20分 大宮→山根
57分 菅藤→権野



両チームキャプテンによるコイントス。早大6高畑志帆(4年/藤枝順心高)と神大10長田いづみ(4年/桐陽高)


神大のキック&ラッシュが決まって早大は初黒星。早大は手数をかける分、神大に中盤で拾われた。
早大は裏を簡単に取られ過ぎ。駆けっこになるとDF陣が追い付けないので、1点目も結果的にはクロスが直接入った形だが、あそこまで入られてクロスを上げられたらいかんだろう。2点目も追い駆けっこに負けて決められた。
まあ、HTで神大の選手らが監督から縦へのパスのルートの消し方を詳しく受けていて、それが効いて早大の攻め手が無くなった。

神大の大型GK水谷綾香(4年/藤枝順心高)はピンチをファインセーブするのだけど、ピンチを招き入れるようなポロポロプレーもあったりして、ちょっと危ないシーンもあった。

神大は右SHに10長田いずみ(4年/桐陽高)、左SHに7牟田佳織(4年/横須賀シーガルス)を入れて早大のサイド攻撃を封じ込める。
早大は数多くのチャンスを11FW大滝麻未(4年/横須賀シーガルス)らが決めきれず。大滝麻未のゴール前での勝負弱さがこの試合の敗因の一つではあるが、いつものことなのでしょいがないかな。いっぱい撃てばいつかは決まるだろう。
11鶴見真里奈(2年/埼玉平成高)と16柴田真奈未(3年/大阪桐蔭高)の2トップがゴールを決めた神大が勝利するという、サッカーでは当たり前の流れ。
16柴田真奈未が最後まで動ききったね、よくバテずに。

得点の起点はいずれもボランチの位置に入った9神山典子(3年/埼玉栄高)。そこを最後まで蓋を仕切れなかった感じだよな。

まあ、神大の鎌田俊司監督がベンチから細かく指示を出していたが、作戦勝ちって感じかな。
大活躍の10長田いずみは怪我で途中交代したが、試合後の練習には参加していたので何とか大丈夫そう。
この選手は足元がすこぶる下手くそな選手なんだけど、一生懸命走って大柄な体格を活かして守備に攻撃に奔走する気持ちで勝負するDFWタイプ。このスタイル、嫌いじゃないよ。といか好感が持てる。まあ、もうちょっとゴールを奪えれば注目を浴びるのだろうけど。

7牟田佳織が他人の2倍くらい走っていた。途中で心臓が止まってしまうんじゃないかと思うくらい。大学サッカーには珍しいクレバーなタイプの選手だね。

神大の左SB五ノ井葵月(2年/広島文教大附属高)はセンスは感じるし頑張っているんだけど絶望的にフィジカルが足りなくて、でもこういう体格の選手でもやれてしまうのが今の大学リーグの選手層ではあるんだよね。
まあ、大学リーグもかなりレベルの高い選手が入ってきていることは確かだが、なでしこリーグの各クラブで控えに甘んじている同じ年の選手らと比べるとかなり見劣りはする。
鳴り物入りで入った大学リーグのトップクラスの選手ですら控えになるくらいなので、比べること自体ナンセンスなのだが。

早大は前半早々と中盤トップ下に入っていた12MF大宮玲央奈(2年/浦和レッズJr.ユースレディース)に代えて10MF山根ひかり(4年/神村学園高等部)を投入したが、最後まで何となく時間が流れていった感じだ。


やはり相性的に分の悪そうな神大に早大は負けてしまった。
この敗戦をインカレにどう活かしていくかな。

長田いずみ・大滝麻未らの試合が見られるのもあとわずか。
というか、もう早大東伏見グラウンドで2人一緒にみることはないのか。

早大はこの大事な試合に負けてしまったので、優勝争いは最終節10/22「早大-武蔵丘短大戦」に持ち越し。
早大が勝ては文句なしの優勝、引き分けるか負けると神大の優勝の可能性が高くなる。
インカレの出場権争いと共に最終節は悲喜こもごも。



関カレ第6節(9/25分)1部リーグその他の結果

尚美学園大学 2-0 慶應義塾大学
【尚美】古市珠美(4年/都立飛鳥高)、宮内彩夏(1年/都立晴海総合高)

武蔵丘短期大学 6-2 筑波大学
【武蔵】杉山貴子(2年/常葉学園橘高)、宇地原奈央(1年/琉球クラブ)2、下條彩(1年/メルサ熊本)2、斎藤夏美(1年/聖和学園高)
【筑波】新井佑夏里(1年/AACホワイトスター)、浅見綾香(3年/県立松山女子高)


神大11鶴見真里奈(2年/埼玉平成高)、早大19八木彩香(3年/十文字中高)、神大7牟田佳織(4年/横須賀シーガルス)
この試合、牟田佳織のガッツと長い距離のランニングが光った。


神大左SB20五ノ井葵月(2年/広島文教大附属高)。神大のキーマンの一人。パワー不足は否めない。


早大11大滝麻未(4年/横須賀シーガルス)。下級生達に指示を出していた。
ゴール前での勝負弱さがちょっとでも改善されればゴールも生まれるだろうに。
卒業したらイギリスなのかアメリカなのかはわからないが、サッカー語の通じる国に旅立っていくんだな。


早大8菅藤彩子(4年/常盤木学園高)と神大7牟田佳織(4年/横須賀シーガルス)。
マッチアップが面白かった。


神大9神山典子(3年/埼玉栄高)と早大10山根ひかり(4年/神村学園高等部)。
前半途中から投入の山根ひかり。何か怪我でもしていたのかな。この選手がいないと中盤の収まりが悪くなるね。
神大のアンカー神山典子は良い選手だね。2得点共にこの選手が起点になっている。攻守にバランスの良い感じのタイプ。
なでしこリーグのクラブに特別指定選手で入らないかな。


神大8水島久美(4年/湘南学院高)。神大の攻撃陣の主力として4年間戦い続けた。この日も積極的な突破を見せる。


前半終了1-0。何か上手くいってない。大滝麻未と高畑志帆らが話し合っている。


ハーフタイム中の神大ベンチ。この時の鎌田俊司監督の指示が効いた。
学生サッカーって、やはり監督の力は大きいね。


とにかく早大の左サイドSB大島茉莉花(1年/神村学園高)とCB高畑志帆(4年/藤枝順心高)の裏に出されて駆けっこになるんだけど、早大のDF陣が神大のFWに走り負けちゃんだよな。
で、こんな感じで前に入られてどんどんゴール前に迫られる連続。
瞬発力の差というか、やはり足が速いか遅いかという問題なんだよな。


早大9瀬口七海(1年/日ノ本学園高)と27権野貴子(1年/常盤木学園高)
共に高校サッカー界のエリート。まあ、1年でこのピッチに立っているってことが普通はありえないわけで。
瀬口七海は積極的に個人で突破を図っていったけど、後半途中から燃料切れ。


この試合はこういうボールが上に上がっているシーンが多く見られた。
ピッチは人工芝で転がりすぎるほと転がるんだけど、蹴鞠のような感じになっていた。


ヘトヘトになっていたときに、左足から変な落ち方をしたエース10長田いづみ。
試合に加わろうとして自分で立ち上がろうとするが、立ち上がれず、担架でピッチ外へ。そのまま交代。


神大16柴田真奈未(3年/大阪桐蔭高)と8水島久美(4年/湘南学院高)
16柴田真奈未はちっちゃいのに最後まで走りきった。スタミナがあるよね。


最後、10長田いづみに代わって入った24瀬川邑那(1年/ジェフ千葉レディースU-18)。
ジェフ千葉レディースU-18の有望株だった選手だが学生サッカーへ転じる。
この日は良いところ無し。チームの要求している動きが全くできていなかった。


試合終了。神大のしてやったり。早大はまさかの敗戦となるだろう。





神大11鶴見真里奈(2年/埼玉平成高)、9神山典子(3年/埼玉栄高)、2加藤茜(4年/桐陽高)
高校サッカー出身者がこの大学は多い。


神大16柴田真奈未(3年/大阪桐蔭高)、4大谷志帆(4年/豊津女子FC)
大阪コンビ。


左)神大20五ノ井葵月と5桑原由恵(4年/横須賀シーガルス)。勝者には笑顔がこぼれる。
右)練習後のダウンでは神大GK水谷綾香(4年/藤枝順心高)とともに心配のないくらいの動きをしていた11長田いづみ。