黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

U-20女子W杯ナイジェリア戦はどうなるのか?

2010-07-16 07:48:47 | 女子サッカー
このU-20日本女子代表選考にあたって、佐々木監督は全国を渡り歩いて様々な選手をテストしてきた。
大学学連の選手や高校の部活動の選手であっても代表に呼べる機会があれば呼んでいたし、何でこんな大会までいるの?ってくらい各地の大会に来て選手を見ていた。

で、一番、入れ替わりが激しかったのは右のSBで、ここを何人も何人も入れ替えてチャレンジさせたのだけど、結局最後にこのポジションを射止めたのは、常盤木学園高校でもジェフでも守備的MFの山田だった。
佐々木監督の意図はかつての日本女子代表の近賀・安藤にように攻撃的な選手を縦に並べて入替をしながら攻撃的に仕掛けていきたいのだろうなと思うのだけど、なかなか近賀のような動きを山田ができなかった。
守備的にならないで、もっと相手のスペースに選手がどんどん入りこむにはサイドバックの上がりがもっと必要なんだろうが、相手とのバランスもあるので上手くいかない時もある。
ナイジェリアが中盤から押し上げるような形になるとちょっとサイドバックが上がるのは難しいかもしれない。

最終段階でテストしていたのが左のSBで、クラブのポジションを考えるとレッズの竹山が適任な感じもするのだが、不思議なことに何らかの理由で早い段階でそれは消えた。
そのあと、いろいろ試していたようだ。十日町合宿では、その人までSBをするの?って感じだった。
結局、攻撃力優先でアルビの小原が左SBを射止める。(試合中はゴールすることしか考えていないタイプだけに、クラブでもやったことの無いポジションだけにDFをやるとは驚きだった。)守備だけ考えれば見た感じはアルビの中村楓が堅いかなと思ったのだがこれだと守備的になりすぎて選外。やはりこのチームの売りは攻撃ということか。

加戸と小原で縦の関係でのチェンジして、左サイドの2人が同時に上がった時にCBの堂園がカバーというのが決まりだったような気がするが、その辺が所属クラブとの約束事との違いで難しかったような気がする。
そもそもメキシコにあんなにボールを持たれるという予想をしていなかったのではないだろうか。中盤であれだけ自陣に攻め込まれる事態を想定していなかったのではなかろうか。

合宿や遠征でCBには岸川が入っていて、岸川がラインコントロールしていたので、てっきり岸川と熊谷がCBに入ると思っていたが、堂園と熊谷だった。
そうなると熊谷がラインコントロールをすることになるのだが、ずっとチームに参加している岸川の方が最終ラインの統率という意味では向いていたのではないかと思った。
両SBは急造なんてもんじゃないわけで、余計に感じた。
このチームは熊谷がキャプテンではあるけれど、日本女子代表で抜けることが多くて、実際に最終ラインを牽引していたのは岸川だと思っていただけにメキシコ戦は意外だった。

岸川をボランチに使わなければならなかったということは、結局ボランチが人材不足だったのかなと思った。この世代は。

メキシコ戦で途中で安本が出てきた時、安本がSBをするのかなと思った。
佐々木監督ならやりかねない。さすがに岩渕のSBはないような気はするが、練習では試しているのかもしれない。



さて、ナイジェリア戦であるが、この運動神経抜群の選手を相手にどう戦うか。
女性の発達は人種によって違うのかな、と思ったりするが、それにしてもアフリカの選手は凄いパワーアップしている。
U-17からU-20になるとどこの国の選手も大型化してきて、さらに走力などの身体能力がアップしてきていて、U-17世代に認められた技術力の差を体力の差が凌駕してしまっているような気がする。

日本のアドバンテージである足下の技術で優位性を保てないと、どんどん押されてしまって厳しい。



本来ならターンオーバーを敷いて、第1戦とがらっとメンバーを代えてくるのが佐々木監督のこれまでグループステージのやり方なんだけど、さて、どこまでメンバーを入れ替えてくるか。
GKはよほどのことが無い限り山根を代えないとは思うが、FPはどうするかな。
問題は岩渕をどの試合で休ませるか、だろうが、それがナイジェリア戦なのか、それともイングランド戦なのか。

後藤とか菅澤とか第1戦の先発メンバー外が怪我や病気になっていなければいいのだけど。

さて、佐々木監督、どう打って出る?