黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
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全女2回戦@仙台①(大原学園VS早大)

2009-12-15 06:10:20 | 女子サッカー

久々に仙台のユアスタへやってきた。「東のユアスタ・西のベアスタ」はお気に入りスタジアム。


前日の天皇杯の余韻を感じるスタジアム。
増席計画が進んでいるそうな。結論は2010年末になるみたい。
芝生を入れ替えたようだが、ちょっと痛みが気になる。
まあ冬だしこんなもんなんだろう。




全女2回戦 『ユアスタ』 11:00K.O 第1試合 40分×2+10分×2+PK戦

大原学園JaSRA女子SC 1-1(1-1、0-0、0-0、0-0、PK4-3) 早稲田大学 〔主審:漆畑成子、観客数147人〕

得点者 28分 原一歩(早大)、38分 木奈央(大原)

PK(大原:7小林菜摘×、2武田裕季○、18木奈央○、19武内真希○、16波多野早○ / 早大:10小野瞳×、19大滝麻未○、21菅藤彩子○、7杉山遼○、11原一歩×)



大原学園JaSRA女子SC(なでしこDiv2)

〔スタメン〕
1 GK 眞田 茉希(松原高)
2 DF 武田 裕季(広島文教女子大学付属高)
3 DF 笠井 香織(浦和レッズレディース)
6 DF 三間 睦美(本庄第一高)
19 DF 武内 真希(福岡J・アンクラス)
5 MF 原 佑佳(高岡商業高)  → 34分 17 FW 塩原 理恵(松本レディース)
7 MF 小林 菜摘(ジェフ千葉レディース)
8 MF 篠原 志穂子(神奈川大)
16 MF 波多野 早(茅野ビエント)
18 MF 高木 奈央(福岡J・アンクラス)
11 FW 浦崎 優香(湘南学院高)
〔リザーブ〕
15 GK 唐木 あかね(波多レディース)
13 MF 黒崎 愛(Briosita Akita2006)
14 FW 小里 亜梨紗(なし)

監督:椚 陽介


大原学園には神奈川大学のOGで2004年卒の篠原志穂子と2006年卒の小林菜摘が頑張っていた。
この2人は来季もAC長野バルセイロのユニフォームを着てチャレンジリーグに参戦するのだろうか?
大学を卒業してもサッカーを続けている彼女達の存在はこの先サッカーを続けようとする大学生に何らかのメッセージを与えているに違いない。



早稲田大学(関東第2代表/東京)

〔スタメン〕
16 GK 鈴木 望(日テレ・メニーナ:1年)
5 DF 今井 さゆり(神村学園高等部:4年)
6 DF 大脇 友里佳(十文字中高:4年)
24 DF 水野 加奈子(JFAアカデミー福島:1年)
26 DF 織立 真有(相模原FC:3年)  → 54分 21 MF 菅藤 彩子(常盤木学園高:2年)
7 MF 杉山 遼(大和シルフィード:4年)
8 MF 高畑 志帆(藤枝順心高:2年)
10 MF 小野 瞳(聖和学園高:3年)
9 FW 小山 季絵(日ノ本学園高:3年)
11 FW 原 一歩(富士見FCガイア:3年)
20 FW 八木 彩香(十文字中高:1年) → 51分 19 FW 大滝 麻未(横須賀シーガルス:2年)
〔リザーブ〕
35 GK 岩田 麻奈(福井工大付属福井高:2年)
3 DF 島田 知佳(日テレ・メニーナ:4年)
23 DF 谷本 晴奈(鳳凰高:1年)

監督:長岡 義一


この間の早稲田スポーツに載っていた「早大スポーツ科学部スポーツ’自己推薦入試合格者’」によると

大宮玲央奈(浦和レッズJrYL)
千葉望愛(浦和レッズJrYL)
石田みなみ(常葉学園橘高校)
福沢真菜美(室蘭大谷高校)

さらに、「早大スポーツ科学部スポーツ’推薦入学試験合格者’」の

千葉梢恵(常盤木学園高校)

計5人は来春、早稲田大学ア式蹴球部女子の一員に加わるのだろう。おそらく。
攻守共にバランスがよい新入生達で今よりさらに強くなることは確実。
戦いの場が関東女子サッカーリーグと関東大学女子サッカーリーグやインカレなのでちょっと勿体無い感じはするが、それを承知で大学サッカーの道を選んだのだから、その中で群を抜いた強さを発揮してほしいな。
レッズの赤でエンジがどう変化するのかが楽しみ。



※ さすがに「早大スポーツ科学部’トップアスリート入学試験合格者」の

岸川奈津希(浦和レッズJrYL)

は浦和レッズレディースに昇格するだろう。後藤三知のパターンで。



試合前の花束贈呈。全女では各会場のご当地選手あるいは関係者に花束を贈ることになっているようだ。




さて、試合。

お互いに寄せが遅くて、脚も遅いし、当たりも弱い。
スペースを出すことはせず、足下にしかボールを出さないのでお互いに次の動きが読める。
組織でサッカーをする気は無いようで、あくまで個人技でボールを持ち込んで、足下へパス。そして、お互いにミスを連発し、ミスで得たチャンスをミスで潰して行く展開。
Div.2と地域リーグの試合なので、しょうがないと言えばしょうがないのだが、タレントもそれなりに揃っているのでもうちょっとレベルが高い試合ができるかと思った。
大原学園はリザーブを5人揃えられない状態だが、ベテランがその分動いていた。
早大はベンチ入りしている選手も怪我を抱えていて出場できるか微妙な状態ではあった。
公式記録では早大のシュート数が20本を越えているが、有効打はそのうち何本あっただろう。大原がそれなりにカウンターを仕掛けているのでボールはお互いの陣地を行き来していた。
全女ということもあり、また対戦相手が地域リーグの早大ということもあってか、レフリーのジャッチはかなり慎重で、怪我をさせないように倒れると即ファールを与えてプレーを切っていた。
なでしこリーグの感覚で試合をしている大原学園サイドはかなりカリカリきていたと思うが、全女だからしょうがない。なでしこリーグ同士になればこの辺の基準も上がるはず。これを浦和レッズやINACもやられたらたまらない。

全女は地域リーグの高校生や大学生を相手にすることがあるので、この試合のように80分で行なうが、90分でも良いような気がする。U-18選手権みたいに連日・連戦でもないわけだし。
ただ、チャレンジリーグの試合とかを見ると地域リーグのチームにはキツイかな。
実際問題、早大の運動量は後半になると落ちたので、90分は未知の領域にはなるのかな。


日テレ・メニーナ出身のGK鈴木望。上背は160cmちょっとしかないが、彼女がいる限り早大のGKは4年間安泰。


身体は小さいが個気味良く動いていた織立真有。この人、珍しくスポーツ科学部ではないんだよな。


大原学園の試合を作っていたのは小林菜摘。


そして篠原志穂子。


守備に奔走していたのが笠井香織。

しばらく見ない間に大原学園はずいぶんとベテランの多いチームになったな。


観客数的には普段の大原学園のリーグ戦よりは若干多かった。


試合は早大八木彩香からのパスを受けた早大選手が合わせて先制。
この際、とっさに出たパスに副審が反応できず。ライン際に間に合っていたらオフサイドになっていたかもしれないが、旗は上がらなかったのだから斜めから見てもセーフだったのだろう。たぶん。

その後は全然決まる気配がなくなる。
大原学園も16番のでかい波多野早を前線へ。こういう時は得てして大原学園のラッキーパンチが入るかもしれないと思っていたところ、大原学園の高木奈央が上手くかわして同点。

高木奈央はサッカー選手というよりは見た感じのプレースタイルがフットサルそのものだ。囲まれるとどうしようもないようだったが。

そのまま試合は1-1で前半終了。



後半に入るとお互いに運動量が急降下。


早大はたまらず八木彩香に代え短期留学帰りで体調不十分のエース大滝麻未を投入。


大滝麻未に繋がればそれなりにチャンスになるが、そもそもボールを配給できない。


CKからの攻防も決まらぬまま時間は過ぎ


時間は過ぎ


お互いに何とかしようとするも


何ともならず


延長戦となっていった。


延長戦になると若さゆえか若干早大が押し気味になるも


押し切れず、逆にカウンターを食らったりして


延長戦も終了。勝負の行方はPK戦に。


どちらも円陣を組んで気合を入れ直す。


なんと、最初のキッカーである大原学園の小林菜摘がいきなり止められる。鈴木望の読み勝ち。


淡々と進み、早大大滝麻未はこの状況で裏を突いたコロコロゴール。


最後の5人目の早大選手が止められ、大原学園の3回戦進出が決定。






さてこの日試合に出場しなかった島田知佳。1月のインカレがラストステージになってしまうのか?