京都の冬の風物詩、四条南座で上演されている「吉例顔見世興行」に行って来ました。
今年は松嶋屋三代(仁左衛門・孝太郎・千之助)成駒屋三代(藤十郎・鴈治郎・壱太郎)に加え、東京成駒屋の親子競演(芝翫・橋之助)
があり、さらに中村梅丸くんが「初代・中村莟玉」を襲名するという華やかな舞台になりました。
今回「昼の部」の演目は次の通りです。
「輝虎配膳」…近松門左衛門作「信州川中島合戦」の三段目にあたり、山本勘助の母・越路の女丈夫ぶりが最大の見ものになります。
今回の越路は人間国宝・片岡秀太郎! 見事な越路を見せてくれました。越路は歌舞伎における「三婆」の一人です。
「戻籠色相肩」…いわゆる「五右衛門狂言」の一つで常磐津舞踊劇です。
今回は真柴久吉(秀吉)を中村時蔵、五右衛門を中村梅玉が務め、禿役の中村梅丸の襲名を劇中で口上披露しました。
「金閣寺」…「祇園祭礼信仰記」の四段目ですが、今はこの「金閣寺」しか上演されません
成長著しい「壱太郎」の雪姫と祖父・坂田藤十郎、父・中村鴈治郎、さらに伯父の扇雀が競演しました。
この「雪姫」は歌舞伎の「三姫」の一人です。
「仮名手本忠臣蔵 七段目 一力茶屋の場」…片岡仁左衛門の大星由良助!です。
前段の「勘平切腹」と並んでもっとっも多く上演される「一力茶屋」ですが、さすがの仁左衛門でした。
お軽を仁左衛門の長男・孝太郎、大星力弥を孝太郎の長男・千之助が演じ、松嶋屋三代競演となりました。
「まねき」が上がると顔見世ですね
梅丸君が「中村莟玉」を襲名しました。
由良助:仁左衛門、平右衛門:芝翫、お軽:孝太郎による「一力茶屋」です。
南座名物?「破風」と「番付」。GALAXYのカメラ、凄いです。
冬の南座ですね…