あかない日記

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ポルトガル紀行162 リスボン4 ベレンの塔2  

2019-08-28 | ポルトガル紀行

 

 

ベレンの塔は 高さ約35mの6層からなり
正式にはリスボンの守護聖人に
ちなんで「サン・ヴィセンテの砦」という。

白い石灰岩を用い 
上部はポルトガルの城を
下部はカラベラ船をモチーフにしたマヌエル様式で

塔の姿は貴婦人や公女の名に例えられるが 
地下には水牢があって残酷な面も備えていた。 

 

 

  

〇堡塁部分(2層)

1層目「地下牢」:最下層に位置し、
   潮の干満さを利用した水牢で時間帯や天候により

   海水が入り込む仕組みになっている。
   当時、政治犯が多数投獄され幽閉生活を送っていたと。
2層目「砲台」:四方を見張るいくつもの大砲が置かれたスペース。
   現在は模型を展示。
   
〇地上部分(4層構造)

1層目「役人の間」:王によって任命された塔を
    統括する役人の部屋

    屋外にテラス(突き出た部分)があり
    哨兵台が数個設置されている 
    聖母マリア像もこのテラスに立つ。

2層目「国王の間」:王の居室、3面に渡る外壁に
    張り巡らせたアーケード状の
    柱廊はレリーフが美しい。

    テージョ川全体が見渡せる。
3層目「謁見の間」: 王家一族が使者や家来たちの
    謁見を受けた公式の部屋。

4層目「礼拝堂」 :航海の無事を祈った部屋。
    天井にはマヌエル様式が施されている。

5層目「テラス 」 :屋上。テージョ川からの
    侵入者を見張る櫓としての機能。