あかない日記

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ポルトガル紀行161 リスボン3 ベレンの塔1  

2019-08-27 | ポルトガル紀行

 

 

リスボンの西部 
テージョ川の河口に位置するベレン地区

かつて新大陸に向けて
船が出航した歴史的なエリア

 

そのうちにある「ベレンの塔」は

テージョ川と大西洋の境目に建つ塔は
マヌエル1世の命により
建築家フランシスコ・デ・アルーダが設計し

1519年に完成している。

最初は行き交う船の監視と河口を
守る要塞としての役割であったが

後に税関や電報局に転用されていた。

今は ジェロニモス修道院とともに
世界遺産に登録されている。

  

 

 

作家・司馬遼太郎の著書
「街道を行く 南蛮の道」では

塔は「テージョ川の公女」とたたえ

「ながい航海のすえ、
母国の河口港に入ってくる船は、

船体も傷み、ひとびとは疲れ、女性を恋い、
さらには故国において
母性を見出すべく心が渇ききっている。

かれらが夜、港外で塔の灯を見、
朝塔の姿を見たとき、

生きてリスボンに
たどりついたという思いが、

体中を溶けさせるのにちがいない・・・」
と綴っている。