旧厩舎
現在 厩舎を改修して喫茶店 「主馬」が営業している。
厩舎は 陛下の御召馬車及び乗馬用のつなぎ場で
25頭繋留することができた。
説明文によれば
「旧沼津御用邸 厩舎について
この厩舎は、明治29年(1896)御馬車舎と共に
七頭建厩舎(22.5坪)として本邸の通用門脇に建てられた。
同31年(1898)には、七頭建厩舎につながる
八頭建厩舎(29坪)が別棟として新築された。
現在のお休み所・主馬の建物である。
大正天皇(当時皇太子殿下)が御成婚になった
同33年(1900)の秋には、七頭建厩舎に五頭建(16.5坪)を
増築し十二頭建厩舎(39坪、約130㎡)となり、
御用邸全体として二十頭分の厩舎施設となった。
同33年時に屋根をそれまでの杉板張から
日本瓦に葺替え、今日見られる外観となっている。
~ 中略 ~
沼津御用邸記念公園に存する木造厩舎は、
皇居をはじめ各地の皇室施設にあった厩舎の中で
唯一現存する明治期の貴重な歴史的建造物といえる。
平成15年11月3日 」
沼津垣
説明文には
「沼津垣(ぬまづがき)は
昔から沼津周辺で浜の潮風を防ぐために用いられてきた垣根で、
景観的にも、実用的にも優れています。
旧沼津御用邸でも多く用いられていたことから、
一般に知られるようになりました。
材料は、箱根竹と呼ばれる細い篠竹を十数本ずつ束ねて、
網代(あじろ)編みにしています。
この束を「手」といい、どの束も別の二つの束を越えて
編んでいるため、
この編み方は「二手(ふたて)越し」と呼ばれています。」
沼 津市歴史民俗資料館
御用邸記念公園の奥にある「沼津市歴史民俗資料館」は
沼津市周辺の民俗、歴史資料を広く収集し、展示公開している。
1階 特別展や企画展の展示室
2階 常設展示室があり、駿河湾を中心とした
漁具類や沼津の地場産業となった干物作りの道具や
江戸時代に沼津の名物だったかつお節作りの道具など
原・浮島地区における湿田農耕関係の資料を展示している。