あかない日記

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静岡紀行 沼津市 沼津御用邸1

2018-12-25 | 国内・静岡

 

                   旧沼津御用邸本邸正門

  清水町から
   沼津市下香貫島郷にある「旧沼津御用邸」へ


  この正門は明治時代、大正天皇の皇太子時代に
  御用勤務の医師を務めた

  エルヴィン・ベルツ博士の縁により
  ドイツのゾーリンゲンで

  特別に造らせた鋳鉄製の門。

 

 

 

  

  1945(昭和20)年 沼津大空襲で本邸焼失
  1969昭和44)年12月 廃止されて沼津市へ移管される。

  1970(昭和45)年7月 残された東附属邸と西附属邸を
  中心として周囲の緑地と共に
  沼津市が沼津御用邸記念公園として開設した。

  1994(平成6)年には今上天皇が行幸している。

  現在 園内は、本邸跡、西附属邸、東附属邸の
  3つにエリアに分かれている。
 

 

              御車寄


 

  

  旧沼津御用邸の西附属邸は
  1893(明治26)年 沼津御用邸本邸完成
  1905(明治38)年 昭和天皇と秩父宮様のご養育に当たった
  川村純義伯爵の別荘を買い上げ

  大正天皇(当時皇太子)の皇子、昭和天皇や秩父宮様
  高松宮様などの御用邸として設置された。

  この方々は 明治天皇のお孫さんに当たることから
  当時は「皇孫殿下」と呼ばれていたため
  西附属邸も「皇孫殿下御用邸」と称された。

  その後数回にわたる増築が行われ
  全体面積1270m2の附属邸が完成した。

 

  この地が御用邸に選ばれたのは
  日本政府に招かれたドイツ人医師ベルツは皇室御用医師でもあり
  皇室に静養のため御用邸建築の必要性を進言している。
  
  その進言をもとに温暖で富士山も見える

  風光明美なこの地が選ばれたとのこと。
  
  また 1889(明治22)年に東海道線が開通して

  交通の便が格段に良くなったという背景もあったという。

  因みに

   現在の御用邸
   那須御用邸〔栃木県那須町   ・1926(大正15年設置〕
   葉山御用邸〔神奈川県葉山町・1894(明治27)年〕
   須崎御用邸〔静岡県下田市   ・1971(昭和46)年〕

  かつての御用邸 (いずれも明治時代設置)

   山内御用邸 (栃木県日光市)
   田母沢御用邸
(栃木県日光市)
   塩原御用邸
 (栃木県那須塩原市)

   伊香保御用邸(群馬県伊香保町)

   横浜御用邸 (神奈川県横浜市)
   鎌倉御用邸
 (神奈川県鎌倉市)
   小田原御用邸(神奈川県小田原市)
   宮ノ下御用邸(神奈川県箱根町)

   静岡御用邸(静岡県静岡市)
   熱海御用邸(静岡県熱海市)
   沼津御用邸(静岡県沼津市)

   神戸御用邸(兵庫県神戸市)